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2020.02.26

三島由紀夫展-「肉体」という second language

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写真 薔薇刑#25、1961 細江英公

「三島由紀夫展-「肉体」という second language」は、
町田市民文学館 ことばらんどで開催されています。

会期 2020年1月18日(土)〜3月22日(日)

三島由紀夫の死から50年、「青空文庫で読めるようになるのかな~」なんて思ったりして・・・
昨年、NHKでノーベル賞に纏わる三島由紀夫と川端康成の関係、経緯などについての特集が放映されたりで、ちらほらと三島に対する話題が取り上げられています。
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「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」なる映画も公開予定です。
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予告編


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三島由紀夫展-「肉体」という second language
この展覧会は、「肉体」をキーワードに三島由紀夫の生涯を紐解くという企画展です。
タイムリーな企画だと思いました。

各章には、自筆原稿・創作ノート、写真・書簡が展示されていて、添えられたコラムが三島の全体像理解を助けてくれます。
作家が、思想家が社会問題や政治について大いに語った、マスコミも取り上げた、あの時代を懐かしみながら観てきました。


展覧会の構成は次のとおりです。
プロローグ 
言葉が先にあらわれて、次に言葉に蝕まれた肉体があらわれた。「太陽と鉄」より

第一章 言葉の記録  ー 生からの隔絶
「詩を書く少年」のころ
三島由紀夫と二・二六事件
「三島由紀夫」の誕生
夭折への憧れ
戦後文壇へ
書くことによる生の恢復

第二章 second languageとしての肉体の発見
眷恋の地・ギリシャ
肉体改造の開始
「オブジェトしての肉体」

第三章「文武両道」の行く末
「言葉から行動」へ
作家としての集大成
 
エピローグ
肉体の終わり ー三島由紀夫の死
散るという世にも人にもさきがけて
散るこそ花と吹く小夜嵐

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東京オリンピックと三島由紀夫
三島は、東京オリンピック観戦記を各紙に書いている。
東洋と西洋を結ぶ火 ー開会式 (毎日新聞)
競技初日の風景 ーボクシングを見て (朝日新聞)
彼女も泣いた、私も泣いた ー女子バレー (読売新聞)
「別れも楽し」の祭典 ー閉会式 (報知新聞)


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図録 山中湖文学の森 三島由紀夫文学館

ーHPの解説ー
没後50年を迎える現在まで、世界中で読み継がれている作家・三島由紀夫の文学展を開催します。
少年期から類いまれな文学の才能を発揮し、川端康成の支持を受けて戦後文壇に登場した三島は、『仮面の告白』で職業作家としての地位を確立します。初期作品に肉体の存在感が希薄だったのは、生来虚弱であったがゆえに、常に健康への不安と肉体的コンプレックスを感じていたことが影響していました。しかし、30歳でのボディビルとの出会いが、「福音が訪れた」と表すほど大きな変化をもたらします。肉体改造に取り組み、外国語を学ぶように「肉体」と向き合ううちに、他者と自分の現実感覚の一致を確信し、『金閣寺』『鏡子の家』『憂国』などの代表作を次々に発表。作家としての充実期を迎えます。やがて健康を目指すために鍛えられた肉体は、作品にも繰り返し描かれた、三島が心の深部で願う「悲劇」を実現するためのものとなっていきました。本展では、この「肉体」をキーワードに、自筆原稿や創作ノート、書簡などから、三島作品を紐解きます。
また、三島は1964年の東京オリンピックの際に新聞社の特派員となり、開会式や各競技の観戦記を執筆しています。会場内にはそれらを紹介するコーナーも設け、作家の言葉から先の東京オリンピックを回顧します。

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