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2020.01.18

松屋創業150周年記念 利休のかたち 継承されるデザインと心展

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「松屋創業150周年記念 利休のかたち 継承されるデザインと心展」は、
松屋銀座八階イベントスクエアで開催されています。
   
会期  2019年12月27日(金)〜2020年1月20日(月)

「利休のかたち」と、その「かたち」が受け継がれてきた軌跡と意義を2章に分けて紹介する展覧会です。

展覧会の構成は次の通りです。
第一章 利休の美意識と作意 
利休にまつわる貴重な現存作例を通じ、あらためてその美意識をたどります。

茶の湯の文化は、鎌倉時代に抹茶を飲む習慣が、禅宗文化とともに中国から伝来し発達したものです。当初道具類は中国から輸入したものが使われ、それら様々な輸入品の総称を「唐物」と言いました。後の「侘茶」の流行と共に「和物」に混じって「高麗物」も使われるようになりました。
先ずは利休の座右にも置かれ、愛でたであろう唐物・高麗物などが展示されています。
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重要美術品 唐物尻膨茶入 利休尻膨 中国 南宋-元時代(13-14世紀)永青文庫

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本手利休斗々屋茶碗 朝鮮 朝鮮時代・16世紀 藤田美術館

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黒中棗 安土桃山時代・16世紀 

そして「利休好み」「利休形」の作品展示です。
理想の茶碗「宗易形(利休形)」の茶碗
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黒樂茶碗 銘 万代屋黒 長次郎 作 安土桃山時代・16世紀 樂美術館


注文制作の釜「宗易形(利休形)」の釜
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湯の窯 与次郎 作 安土桃山時代・16世紀 武者小路千家官休庵


第二章 千家と職家 -かたちとこころの継承
利休の道統を継いだ二代少庵宗淳、三代元伯宗旦の道具を紹介するとともに、千家道具の制作にたずさわった職家歴代の作品を展示します。今日まで利休にまつわる「かたち」が、その「こころ」とともに脈々と継承されてきた軌跡とその意味を考えます。(HPから)

千家十職と利休形の継承
「塗師・十三代中村宗哲」、「釜師・十六代大西清右衛門」、「楽焼十五代吉左衛門樂直入」各氏の紹介パネルの後に、纏わる作品が展示されています。
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利休形茶器 十二 三代中村宗哲 作 江戸時代 中村家

展示は、「利休の形の成立と展開」「おわりに 利休の形とは」と続き、文献などの展示
さらに茶室の模型には制作年代を越えて、茶道具が置かれています。

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竹茶杓 千少庵 作 安土桃山または江戸時代(16-17世紀) 茶道資料館


最終コーナーに「長次郎最初期の作品」とされる茶碗が展示されています。
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赤樂茶碗 銘 白鷺 長次郎 作 安土桃山時代・16世紀 裏千家今日庵



ーHPの解説ー
日本文化の礎の一つともいうべき「茶の湯」。本展は、その大成者千利休(1522-91)にまつわる道具を通じ、その「かたち」が現在まで脈々と受け継がれてきた軌跡と意義を紹介するものです。今日、茶の湯に用いる道具には、「利休好み」や「利休形」など、その名を冠したものが数多く存在します。利休が見出した品々、或いは創意による道具など由来は様々ですが、いずれも継承されてきた「利休のかたち」です。

利休が好み、つくり出した作品を通して、利休の美意識と作意をご覧いただくとともに、千家道具の制作にたずさわる職家の人々が、利休の「好み」や「型」を道標としてつくり伝えてきたさまざまな作品を文献史料とともに紹介します。
新春のひととき、「赤樂茶碗 銘 白鷺」や「黒樂茶碗 銘 万代屋黒」をはじめとする作品や史料約80件を通じて、未来へ伝えるべき日本文化の「かたち」とその「こころ」にふれていただきたく、ご案内申し上げます。

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