特別公開「高御座と御帳台」
特別公開「高御座と御帳台」 は、
東京国立博物館 本館 特別4室・特別5室 で開催されています。
会期 2019年12月22日(日) ~ 2020年1月19日(日)
開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜・土曜は21:00まで開館)
休館日 月曜日、12月26日(木)~令和2年1月1日(水・祝)、1月14日(火)
(ただし、12月23日(月)は「高御座と御帳台」会場のみ開館、1月13日(月・祝)は開館)
観覧料金 無料公開
ただし、総合文化展、特別展の観覧には別途入館料が必要。
私が行った日の12時頃は待ち時間80分でした。
16時頃再び見に行ったときは、セキュリティーチェックのための待ち時間程度ですんなり入ることができました。
混雑状況は東博のツイッターでも確認できます。
ーHPの解説からー
令和元年10月22日、天皇陛下が即位を公に宣明されるとともに、その即位を内外の代表がことほぐ儀式として、皇居の宮殿において、即位礼正殿の儀が行われました。儀式においては、宮殿の正殿松の間に高御座と御帳台が置かれて、天皇陛下が御束帯(黄櫨染御袍)をお召しになって高御座に昇られ、皇后陛下が御五衣・御唐衣・御裳をお召しになって御帳台に昇られたのち、天皇陛下からおことばがありました。内閣総理大臣が寿詞(お祝いの言葉)を述べ、万歳を三唱すると、参列者の唱和が続き、天皇陛下の即位をお祝いしました。また、宮殿の中庭には、色とりどりの旛や桙が立てられました。当日は降雨のため、宮殿内の回廊などには、伝統的な装束を着装した威儀の者や威儀物捧持者などが並びました。
この度の特別公開では、即位礼正殿の儀で用いられた高御座・御帳台と威儀物を一般参観に供するとともに、即位の礼の諸儀式の写真と、装束姿を再現する人形を展示します。
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《高御座・御帳台》
高御座は、古代より、天皇の即位の儀式に玉座として用いられてきた調度品です。御帳台は、近代以降、皇后の玉座として、即位の儀式に用いられるようになったものです。現在の高御座と御帳台は大正天皇即位に際して制作されたもので、京都御所の紫宸殿に置かれていますが、今回は平成度と同様に皇居の宮殿において用いられました。
高御座:総高6.48m幅6.06m奥行5.45m(基壇部)
頂上の露盤には大小合わせて9羽の鳳凰の像を載せています。そして全体にわたって、白玉を嵌入した華形を、銀鍍金の鏡光、瓔珞、その他の飾り金具で装飾されています。
お椅子の左右に剣璽と国璽及び御璽を置く案(小卓)があります。
御帳台:総高5.67m幅5.30m奥行4.77m(基壇部)
蓋には鸞という瑞鳥を載せています。
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第2会場では、威儀物、即位の礼の諸儀式の写真と、装束姿を再現する人形が展示されています。
《即位正殿の儀における服装》
天皇陛下が御束帯(黄櫨染御袍)をお召しになって高御座に昇られ、皇后陛下が御五衣・御唐衣・御裳をお召しになって御帳台に昇られました。
束帯(文官) 五衣・唐衣・裳(女官)
束帯(武官)=威儀の者
束帯(武官)衛門 束帯(文官)=威儀物捧持者
《威儀物の展示》
威儀物とは、即位の礼に当たって、儀式の威厳を整えるために捧持する太刀・弓・胡籙・桙・楯のことをいい、これらの各威儀物は、それぞれ8名の捧持者が左右4名ずつ2列に並んで捧持します。
鉦と鼓 は、円形窓を開けた朱塗りの火焔太台に取り付けられます。司鉦司鼓が鉦鼓の係員に合図を出すと、鉦鼓の係員は、その合図を受け、鉦と鼓を打ちます。
即位の儀式の沿革
即位の儀式は、平安時代初期に確立され、以来、今日まで行われるようになりました。儀式の行われる場所については、大極殿、太政官庁、紫宸殿という変遷があり、大正・昭和の両度の即位の儀式は京都御所の紫宸殿に天皇の御座の高御座を、その東方に皇后の御座の御帳台を置いて挙行されました。平成の即位の儀式は、皇居・宮殿の正殿に高御座と御帳台を置いて挙行され、今回の即位の儀式もそれを踏襲して行われています。
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