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2019.11.30

特別展「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」

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特別展「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」は、
江戸東京博物館で開催されています。

1019年11月19日(火)〜2020年01月19日(日)

展示替えがあります。

人気の浮世絵師5人が揃いました。
今まで開催されてきた数々の浮世絵展覧会を見てきた方にとって、この顔ぶれはちょっと食傷気味と思われるかもしれませんが・・・
浮世絵収集で名のある海外・国内の美術館・博物館・・プラス個人コレクターからの秀品を集めての展示には新鮮さを感じました。
特に、歌麿の美人画と写楽の役者絵は、素晴らしかったです。
描かれた人物、その感情表現の巧みさに、浮世絵の素晴らしさを再認識しました。
ミネアポリス、シカゴ、メトロポリタン、シカゴ、ボストンの各美術館、ギメ東洋ベルギー王立美術歴史博物館、大英博物館の素晴らしい作品が出展されています。いい作品が沢山、海外に流出してしまったのだな〜と思いながら・・・

展覧会の構成は以下の通りです。
画像はチラシから切り取っています。(右上に整理のため、い・ろ・は・・・と振られています) 
第1章 喜多川歌麿
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「婦女人相十品 ポペンを吹く娘」江戸時代/寛政4-5年(1792-3)頃、大判錦絵
メトロポリタン美術館蔵

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「高島おひさ」 ベルギー王室美術歴史博物館蔵


第2章 東洲斎写楽
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「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」江戸時代/寛政6年(1794)、大判錦絵
ベルギー王立美術歴史博物館蔵

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「市村鰕蔵の竹村定之進」江戸時代/寛政6年(1794)、大判錦絵
ボストン美術館蔵


第3章 葛飾北斎
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「芥子」江戸時代/天保(1830-44)前期、横大判錦絵
ミネアポリス美術館蔵

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「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」江戸時代/天保2-4年(1831-33)頃、横大判錦絵
ミネアポリス美術館蔵


第4章 歌川広重
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「東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪」江戸時代/天保5-7年(1834-36)、横大判錦絵
ミネアポリス美術館蔵

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「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」江戸時代/安政4年(1857)、大判錦絵
東京都江戸東京博物館蔵


第5章 歌川国芳
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「相馬の古内裏」江戸時代/弘化2-3年(1845-46)、大判錦絵3枚続

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「宮本武蔵の鯨退治」江戸時代/弘化4年(1847)、大判錦絵3枚続


—HPの解説—
当館では、2014年(平成26)1月に、開館20周年記念特別展「大浮世絵展」を開催し、浮世絵の通史における優品を紹介しました。その第二弾となる本展では、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳という五人の人気浮世絵師に注目します。国内のほか、欧米の美術館、博物館、個人コレクションなどから、彼らの錦絵の代表作を集め展示いたします。

本展では、歌麿の美人画、写楽の役者絵、北斎・広重の風景画、国芳の勇壮な武者絵と機知に富んだ戯画、と5人の絵師の得意ジャンルに絞り、「誰もが知っており、そして誰もが見たい」浮世絵展となっています。5人の絵師を紹介する各章が単独の展覧会としても十分見応えがあり、まさに各絵師の展覧会5つが一堂に会したような、豪華な内容となっています。

5人の人気浮世絵師のエッセンスを凝集した優品の数々が国内外から一堂に会する本展に、ぜひご来場ください。

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2019.11.26

大嘗宮一般参観 2019年11月

大嘗宮一般参観に行って来ました。
30日(土)からは乾通り一般公開も始まります。

実施時期
<大嘗宮一般参観>11月21日(木)から12月8日(日)の18日間
<皇居乾通り一般公開>11月30日(土)から12月8日(日)の9日間

二重橋前駅で降りて坂下門に向かいました。
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持ち物検査です。
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坂下門
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坂下門を通過すると直ぐ宮殿に向かう道と、宮内庁庁舎です。
庁舎を通過して左に行くと乾通り、今回は大手門方面に誘導され、さらに
東御苑に向かいます。
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坂を上ると、展望が開けて大嘗宮が遠望できます。
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正面⑫南神門 

正面奥⑨殿外小忌幄舎(女子皇族が参列された建物)

左右の建物⑰⑱風俗歌國栖古風幄(楽師が歌を奏した建物)

奥に僅かに見える屋根右①悠紀殿②主基殿

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殿外小忌幄舎と廊下で繋がる左右にある建物⑦⑧小忌幄舎(男子皇族が参列された建物)

南神門のある正面を通過して膳屋を右折して・・
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左から㉒斎庫②主基殿⑭楽舎⑯庭積帳殿⑲衛門幄㉑庭燎舎⑪膳屋
鳥居のある所は小忌幄舎でしょうか?

更に進んで・・・
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最も右側に㉒斎庫(新穀を保管した建物)があります。

左③廻立殿(大嘗宮の儀に先立ち天皇皇后両陛下がお召替えどをなった建物)

奥に見える屋根の建物①悠紀殿(悠紀殿供饌の儀において、天皇陛下が、神饌(新穀をもって調製された御食(みけ)・御酒など)をお供えになり、ご礼拝のうえ御告文をお奏しになり、自らもお召し上がりになった建物)

その右②主基殿(主基殿供饌の儀において、天皇陛下が、神饌をお供えになり、ご礼拝のうえ御告文をお奏しになり、自らもお召し上がりになった建物)

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廻立殿(皮付きの丸太が使われています)

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主基殿(右の建物は楽舎?) 

配布される大嘗宮解説パンフレットを頂いて、解説と見比べながらじっくり鑑賞がお勧めです。混んでいなければの話ですが・・・


撮ってきた動画です。

 

こちらはテレビ放送から・・・

「大嘗祭」陛下このあと秘儀へ 明け方まで安寧祈念(19/11/14)
ANNnewsCH

 

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2019.11.23

天皇と宮中儀礼(トーハク特集展示)とその他の展覧会

皇位継承の大きな行事、即位礼、祝賀御列の儀(パレード)、大嘗祭が終了しました。
私もパレードを見に行ったのですが、パレード開始前までに検問通過できず、残念でした。

今年に入って皇位継承を記念する展覧会が、美術館・博物館で開催されました。(開催されています)
一連の行事の復讐になるかもしれませんね。

その一つの「天皇と宮中儀礼」は東京国立博物館 平成館企画展示室で開催されています。
会期 2019年10月8日(火) ~ 2020年1月19日(日)
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天皇の宮中儀礼を5つにテーマに分けて、展示しています。
「即位礼と大嘗祭」「悠紀主紀屏風」「御所を飾る絵画」「年中行事」「行幸と御遊」

即位礼と大嘗祭
古来、新しい天皇が皇位を継承するときには、皇位を象徴する宝剣と神璽を引き継ぐ儀式がなされます。その後、新帝が高御座に昇って皇位を継承したことを表明する即位礼が行われます。即位礼は、古くは大極殿という宮殿で挙行されましたが、同殿の焼亡後は太政官庁、さらに紫宸殿へと遷り、平成後は皇居正殿で行われました。
また、天皇は毎年11月に新嘗祭という祭祀を行いますが、新帝が即位後に初めて行うものは、特に大嘗祭と称して最重要の祭祀とされています。
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即位礼

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大嘗祭

同じトーハクの 「御即位記念特別展 正倉院の世界」は明日までの開催です。
会期 2019年10月14日(月)~11月24日(日)
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かなり前になりますが、私が行った日は、平日にもかかわらず、入場70分待ちでした。
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正倉院南倉一部再現

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模造 螺鈿紫檀五絃琵琶 明治32年(1899) 東京国立博物館蔵

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模造 螺鈿紫檀阮咸 明治32年(1899) 東京国立博物館蔵



國學院博物館では特別展「大嘗祭」が開催されています。
会期 令和元(2019)年11月1日(金)~12月15日(日)
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常設展の大嘗宮のジオラマも含めて、大嘗祭の始まりから、その内容の詳細までが理解できる展覧会です。
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近世大嘗宮模型

皇居東御苑の大嘗宮一般公開が始まりました。
是非行きたいと考えていますが、パレードの時の混雑を思い返すと、心配です。

「秋の乾通りぬけ」と日程が重なるので益々の混雑が予想されますね。さて、どうしよう・・・・?
実施時期が重ならない日(前半)に行くのが正解かなぁ〜

実施時期
<大嘗宮一般参観>11月21日(木)から12月8日(日)の18日間
<皇居乾通り一般公開>11月30日(土)から12月8日(日)の9日間

ついでに、大手門近くにある三の丸尚蔵館にも・・・
第85回展覧会「大礼-慶祝のかたち」
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会期:令和元年9月21日(土)~令和2年1月19日(日)    
        第1期:9月21日(土)~10月27日(日)
        第2期:11月2日(土)~12月8日(日)
        第3期:12月14日(土)~1月19日(日)
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既に終了しましたが、(11月10日まで)国立公文書館では、
天皇陛下御即位記念「行幸-近現代の皇室と国民-」が開催されました。
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黄櫨染御袍生地見本
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関連展覧会は、まだまだありますが 、私が見てきた展覧会の中からの紹介でした。


来年年明けには、
天皇陛下の御即位に伴う慶祝行事として迎賓館赤坂離宮庭園が無料参観できます。(予約不要)
日時:2020年1月1日(水)~3日(金)10:00~17:00(16:30まで受付)
なお、期間中は本館及び和風別館の公開は行われないそうです。

何と言っても目玉は、
本館正面に展示されるパレードで使用されたオープンカーの展示ですね。
展示時期 2019年11月28日(木)〜1月5日(日)
混雑でまともには見られないかもですね、そんな予感。

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2019.11.17

印象派からその先へ-世界に誇る吉野石膏コレクション展

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「印象派からその先へ-世界に誇る吉野石膏コレクション展」は、
三菱一号館美術館で開催されています。

会期 2019年10月30日(水)~2020年1月20日(月)

吉野石膏コレクションは、過去に開催された印象派、後期印象派関連の展覧会に度々出展されていて、そのコレクションの素晴らしさを知っていました。
山形美術館にそのコレクションの多くが寄託されていて「今年行こかな〜」と思っていたら、4月から各地を経て三菱一号館美術館に巡回してきました。山形は来年かな〜
2019年4月9日(火)〜5月26日(日) 名古屋市美術館
2019年6月1日(土)〜7月21日(日) 兵庫県立美術館
2019年10月30日(水)〜2020年1月20日(日) 三菱一号館美術館

この展覧会で「世界に誇る吉野石膏コレクション」が誇張でないことが実感できますよ。
展示空間も、作品の中にある色を使うなどこだわっていて、色彩に溢れた居心地良い展覧会です。
作品の照明も普通の展覧会より照度を落としているそうです。
作品自体の(色彩の)の明るさが分かるエピソードですね。


以下の写真は主催者から特別の許可を頂いて撮影しました。

展覧会の構成は以下の通りです。 
1章 印象派、誕生
~革新へと向かう絵画~
バルビゾン派のミレー、コローの作品から始まります。
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アルフレッド・シスレー《ロワン川沿いの小屋、夕べ》 1896年 油彩/カンヴァス
アルフレッド・シスレー《マントからショワジ=ル=ロワへの道》 1872年 油彩/カンヴァス

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エドゥアール・マネ《イザベル・ルモニエ嬢の肖像》 1879年頃 油彩/カンヴァス

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カミーユ・ピサロ《ポントワーズの橋》 1878年 油彩/カンヴァス
カミーユ・ピサロ《モンフーコーの冬の池、雪の効果》 1875年 油彩/カンヴァス

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ピエール=オーギュスト・ルノワール《 シュザンヌ・アダン嬢の肖像》 1887年 パステル/紙
エドガー・ドガ 《踊り子たち(ピンクと緑)》1894年 パステル/紙
メアリー・カサット 《マリー=ルイーズ・デュラン=リュエルの肖像》 1911年 パステル/紙

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クロード・モネ《睡蓮》 1906年 油彩/カンヴァス
クロード・モネ《サン=ジェルマンの森の中で》 1882年 油彩/カンヴァス

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フィンセント・ファン・ゴッホ 《 静物、白い花瓶のバラ》 1886年 油彩/カンヴァス3
フィンセント・ファン・ゴッホ 《 雪原で薪を運ぶ人々》 1884年 油彩/カンヴァス(板に貼付) 
オランダ時代の作品とパリに来てまもないころの作品が並んでいます。

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<ポール・セザンヌ《マルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む》 1877-79年 油彩/カンヴァス

2章 フォーヴから抽象へ
~モダン・アートの諸相~
ルオー、ブラマンクの作品も多く展示されています。
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アルベール・マルケ《コンフラン=サントノリーヌの川船》 1911年 油彩/カンヴァス

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アンリ・マティス《 静物、花とコーヒーカップ》 1924年 油彩/カンヴァス  

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ワシリー・カンディンスキー《適度なヴァリエーション》 1941年 油彩/カードボード
ワシリー・カンディンスキー《結びつける緑》 1926年 油彩/カンヴァス

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パブロ・ピカソ《女の肖像(マリー=テレーズ・ワルテル)》 1937年 油彩/カンヴァス


3 章 エコール・ド・パリ
~前衛と伝統のはざまで~
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モーリス・ユトリロ 《サン=ベルナール(アン県) の家並》 1929年 油彩/カンヴァス
私が好きなユトリロ作品が展示されていました。ユトリロの作品は(作品も)制作年代で好き、そうでもない?はあるかも・・・

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マリー・ローランサン《羽扇をもつ女》 1937年 油彩/カンヴァス
マリー・ローランサン《五人の奏者》 1935年 油彩/カンヴァス

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モイーズ・キスリング《 背中を向けた裸婦》 1949年 油彩/カンヴァス

シャガールの作品の展示が目立つ最終章でもありました。


—HPの解説—
印象派などの名品で世界に誇る吉野石膏コレクションは、優しく、親しみやすい作品が多く、フランス近代絵画の流れを一望できるものです。
ルノワールの初期から晩年までの重要な作品、モネの《睡蓮》や、ピサロ、シスレー、セザンヌの詩情豊かな風景画、ルノワール、ドガ、カサットによるパステル画、ピカソの肖像画、国内有数の質と量を誇るシャガールの油彩画など、選りすぐりの72点が一堂に会します。
本展では、石膏ボードでおなじみの大手建材メーカー・吉野石膏株式会社による、珠玉のコレクションを紹介します。

吉野石膏コレクションは、石膏建材メーカーの吉野石膏株式会社と吉野石膏美術振興財団が有する美術コレクションです。同社は「安全で快適なくらし」という企業理念のもと、人々に精神的な豊かさをもたらす美術の分野でも貢献したいと考え、美術の蒐集と一般公開を行ってきました。とりわけ先代の社長、須藤永一郎(1934-2015)の代に集められた西洋絵画には、モネ、ピサロ、ルノワールら印象派から、ピカソ、シャガールなど20世紀の作家まで、世界に誇る優品があります。 これらの作品の多くは、創業の地、山形県にある山形美術館に寄託され、その一部が「吉野石膏コレクション室」として常設展示されています。

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2019.11.13

バスキア展 メイド・イン・ジャパン

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「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」は、
森アーツセンターギャラリーで開催されています。

会期 2019年9月21日(土)~ 11月17日(日)

バスキアを知ったのは、作品からというより、映画が先と記憶しています。


バスキア作品、単品では何度か見てきましたが、大規模展ということで楽しみにしていました・・・と言うものの会期末の参戦ですが。

タイトルの通り、日本との関係を意識しての企画展です。
日本に訪れたときに立ち寄ったレストランに描かれたもの(1点)もあったり、ひらがな、YEN、仏塔の図像が描き込まれた作品もなかにはあります。

この展覧会
会場に出展目録は置かれていません。
章立てにもなっていません。
作品ごとのキャプションもなしです。
その代わりなのでしょうか、音声ガイドが全員に配られます。

会場内は基本的に撮影不可ですが、撮影可の作品もあります。
以下にその作品のなかから紹介します。

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ジャン=ミシェル・バスキア
オニオンガム 1983年 カンバスにアクリル、オイルスティック
Courtesy Van de Weghe Fine Art, New York
1970〜80年代、家電、電子機器、おもちゃなど、アメリカの生活のさまざまなシーンにMADE IN JAPANが入り込み、若者の生活、ポップ・カルチャーにも大きな影響を与えました。「オニオンガムを噛んであなたの口はオニオン風」(英文)と書いてあり、青白い顔の男?が舌を出しています。
バスキアは「何を言いたかったのでしょう?」

バスキアは作品の多くに、画像の他に文字を書き入れる手法をとっています。
文字も画像も直接的でなく、その抽象表現に、観る側は立ち止まって思考を巡らせます。(何が言いたいの?)
作品そのものに、人の視線を引き付ける力があるのは勿論ですが・・・

「山水画の魅力の一つは、鑑賞者がその景色に入り込める」ということにあるようですが、この展覧会の作品については、街中の壁面やガレージに描かれていることをイメージして観てきました。

27歳で早世したバスキア、ヘロインの過剰摂取によるものということです。
常に意識の中にあったウオーホルが亡くなった翌年のことでした。
ウォーホルとバスキア共同制作作品も1点展示されています。

1980年という時代感覚を思い起こしての観賞でもありました。

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ジャン=ミシェル・バスキア
無題 1982年 カンバスにオイルスティック、アクリル、スプレー
Yusaku Maezawa Collection, Chiba
チラシに使われた作品。ZOZOの創業者前沢さんが、1987年サザビーズのオークションで約123億円でで落札した、そのことで注目された?作品ですね。

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ジャン=ミシェル・バスキア
フーイー 1982年 カンバスにアクリル、オイルスティック
高知県立美術館
バスキアの作品には王冠も度々登場します。

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ジャン=ミシェル・バスキア
自画像 1985年 木製パネルにアクリル、オイルスティック、瓶の蓋
個人蔵
バスキアは、自画像をほとんど描いていません。瓶キャップの羅列の隙間に着色、白い文字が・・・

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ジャン=ミシェル・バスキア
ナポレオン 1982年 木枠にマウントしたキャンバスに悪」アクリル、オイルスティック
個人蔵
100万円、対豚肉・・・???

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ジャン=ミシェル・バスキア
メイド・イン・ジャパン1       メイド・イン・ジャパン2
1982年 カンバスに貼った紙にアクリル、オイルスティック
個人蔵
携帯電話?ヘッドホン?

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ジャン=ミシェル・バスキア
消防士 1983年 カンバスにアクリル「、オイルスティック
北九州市立美術館
北九州市美術館は、この作品を1984年に375万円で購入したそうです。この展覧会の中で比べても、いい作品だと思いますが。
絵画(アート作品)の価値、評価ってこうなんですね、改めて実感。
高知県立美術館、大阪中之島美術館、福岡市美術館、世田谷美術館も大作を出品しています。ちなみに福岡市美作品は、2600万円だったそうです。今だとどのくらいに?

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ジャン=ミシェル・バスキア
炭素/酸素 1984年 カンバスにシルクスクリーン、アクリル、オイルスティック
Hall Collection

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ジャン=ミシェル・バスキア
プラスティックのサックス 1984年 キャンバスにアクリル、オイルスティック、コピー
agnès b. collection
「トーヨーのおりがみ」「安心してこ」などの文字が書き込まれて・・・

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ジャン=ミシェル・バスキア
無題(ドローイング) カンバスに紙、アクリル、コラージュ、オイルスティック
Collection of Laryy Warsh

—HPの解説—
バスキアの作品を注意深く見ると、その多くが中心となるものを真ん中に置くという感覚が薄く、画面上でどの部分もわりと平等に取り扱われていることに気づく。また、イメージや文字が自由に散りばめられているのは、サイ・トゥオンブリーやフランツ・クラインから強い影響を受けていたと言われるバスキアが、ストリートのグラフィティ・アート的なアクションをキャンバス上に持ち込んでいたと考えていいのかもしれない。

1980年代のアートシーンに、彗星のごとく現れたジャン=ミシェル・バスキア。
わずか10年の活動期間に、新たな具象表現的な要素を採り入れた3,000点を超すドローイン グと1,000点以上の絵画作品を残しました。その作品は、彼自身の短い人生を物語るかのように、非常に強烈なエネルギーであふれているだけでなく、20世紀のモダニズム美術の流れを踏まえ、ジャズやヒップホップ、アフリカの民俗や人種問題など、黒人画家ならではの主題を扱っています。そのため、没後ますます名声が上昇し、今や20世紀美術最大の巨匠の一人として確固たる地位を占めるにいたりました。

本展では、バスキア研究の世界的権威ディーター・ブッフハート氏が、こうしたバスキアと日本との多方面にわたる絆、そして日本の豊かな歴史や文化がその創作に及ぼした知られざる影響を明らかにします。世界各地から集めた約130点の絵画やオブジェ、ドローイングで構成された、日本オリジナルで、日本初となる本格的な展覧会です。

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2019.11.11

ジョン・グールドの鳥類図譜ー19世紀 描かれた世界の鳥とその時代

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玉川学園創立90周年記念特別展
「ジョン・グールドの鳥類図譜ー19世紀 描かれた世界の鳥とその時代」は、
玉川大学教育博物館で開催されています。

会期 2019/10/28(月)~2020/2/2(日)
展示期間の前期と後期で一部の資料の入れ替えがあります
前期 2019/10/28(月)~12/7(土)
後期 2019/12/10(火)~2020/2/2(日)

キャンパス内の施設ですので、休館日などは確認要です。
入校の際、詰め所での手続きが必要です。

この企画展は、短期間でしたが東京芸術劇場でも開催されました。
上皇上皇后両陛下が行幸啓になり、玉川大学教育博物館外来研究員の黒田清子さんが展示物に関してご説明しました。

2012年にもこの教育博物館で「ジョン・グールドの鳥類図譜」の展覧会は開催されていて、この時も平成天皇皇后両陛下、秋篠宮殿下妃殿下がご覧になっています。
私もこの展覧会で「ジョン・グールドの鳥類図譜」の図像の美しさに魅了された一人です。

山科鳥類研究所と玉川学園教育博物館のコレクションを合わせると、グールドの鳥類図譜をほぼすべて網羅することになるそうです。
「ヒマラヤ山脈百鳥類図譜」全1巻(1831-1832)
「ヨーロッパ鳥類図譜」全5巻(1832-1837)
「オオハシ科鳥類図譜」全1巻(初版;1833-1835 補遺;1858-1875)
「キヌバネドリ科鳥類図譜」全1巻(初版;1836−1838 補遺;1858-1875)
「鳥の図像第1分冊」(1837−1838)
「オーストラリア及び近隣諸島の鳥類概説」(1837-1838)
「オーストラリア鳥類図譜」全8巻(1840−1848 補遣;1851-1869)
「アメリカ産ウズラ類鳥類図譜」全1巻(1844-1850)
「ハチドリ科鳥類図譜」全6巻(1849-1861 補遺;1880-1887)
「アジア鳥類図譜」全7巻(1849-1883)
「イギリス鳥類図譜」全5巻(1862-1873)
「ニューギニアおよびパプア諸島鳥類図譜」全5巻(1875-1888)


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ジョン・グールド「ハチドリ科鳥類図譜」第2巻
出版:メルボルン ヒル・ハウス 1994
この本は頁をめくって、見ることができます。

展覧会の構成は以下の通りです。
19世紀に至るまでの博物画
オランジェリー・コレクションの鳥類図譜の墨摺り画が主に展示されています。

グールドの鳥類図譜ができるまで
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グールドの標本「アカボウシヒタキモドキ」山科鳥類研究所所蔵

ジョン・グールドが描いた原画、工房スタッフの描いた原画の展示。
ジョン・グールド書簡などの展示。

グールド鳥類図譜制作の一般工程(文章だけだと分かりずらいですね。会場の解説パネルには工程ごとの画像があります。また、ハチドリが描かれた石版(復元)の展示もあります)
①グールドが実際の鳥の観察や剥製などをもとにラフスケッチを描く、またはグールドの指示により画家がラフスケッチを描く。
②グールドの監修のもとラフスケッチを参考にして、画家がラフスケッチを描く。
③グールドの監修のもと、レイアウト画を参考にして原画を描く
④レウアウト画、または原画から図をトレースする
⑤トレースの絵柄に木炭か黒鉛をぬる
⑥石版面に裏面を上にしたトレース紙をのせ、アウトラインを描く
⑦石版面にアウトラインが描かれる
⑧石版面の転写した図の線をもとに画家が油性描画材で描く
⑨出来上がった石版を印刷所に運び、刷師は描いた石版面に薬品を加えて製版を行う
⑩版面に水を含ませる
⑪版面にローラーでインクをのせる(描いていないところにはインクがつかず、描いたところにはインクがつく)
⑫刷師がプレス機を使って墨刷版を印刷する
⑬刷られた墨刷版に色着師が原画を参考にして彩色を行う

グールド工房の画家と制作を支えた人々
エリザベス夫人の原画、工房ので制作に携わった人々の履歴紹介と原画が展示されています。

描かれた鳥たちーグールドの鳥類学
制作に加わったH.Cリヒター、ジョン・グールドの作品が多く展示されていました。
長谷川正美、黒田清子作成「グールド図譜による鳥類系統樹曼荼羅」の展示もありました。

グールド制作鳥類図譜
図譜原本の展示です。
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コトドリ「オーストラリア鳥類図譜」第3巻

201904
アカオビチュウハシ「オオハシ科鳥類図譜(補遣)」山科鳥類研究所所蔵)

201905
ギンケイ「アジア鳥類図譜」第7巻

201906
ウスグロハチドリ「ハチドリ科鳥類図譜」第2巻

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カタカケフウチョウ「ニューギニア及びパプア諸島鳥類図譜」第1巻

19世紀を彩る鳥類図譜
主にオランジェリー・コレクションから、19世紀の鳥類図譜を紹介しています。
栗本丹州(写)「百鳥図 附百鳥図賛」の展示もありました。

玉川学園教育博物館HPの鳥人ジョン・グールドの世界に詳しい解説がありますので興味がある方は是非。

ーHPの解説ー
19世紀ヨーロッパでは、世界各地から送られてくる物珍しい動植物が人々の関心を集め、標本の展示会が開かれ、実物大の絵に解説を付した図譜が多数制作されました。なかでもイギリスの博物学者ジョン・グールド(1804-81)が制作した鳥類の図譜は、絵の美しさと学術的内容をそなえ、現在も世界的に貴重な資料として高く評価されています。
このたび、玉川学園創立90周年を記念し、玉川大学教育博物館の所蔵するジョン・グールドの鳥類図譜全41巻を6年ぶりに公開するとともに、山階鳥類研究所より『オオハシ科鳥類図譜(補遺)』『キヌバネドリ科鳥類図譜(補遺)』『鳥の図像』の3巻及びグールドの標本6体を出品いただき、国内で初めてグールドの鳥類図譜44巻を一堂に展示する特別展を開催します。
展示は、「鳥類図譜の成り立ちと技術」「グールドの鳥類学」「19世紀の鳥類図譜」などをテーマに、グールドの鳥類図譜を中心に、同時代に制作された他の鳥類図譜、グールドのスケッチ、レイアウト画などによる図譜の制作過程や石版画の制作方法がわかる資料、鳥類の進化の様子をグールドの図版で示した鳥類の系統樹マンダラなどを展示します。

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2019.11.09

美人画の時代―春信から歌麿、そして清方へ―

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美人画の時代―春信から歌麿、そして清方へ―は、
町田市立国際版画美術館で開催されたいます。

会期 2019年10月5日(土)~11月24日(日)
前期:10月5日(土)~10月27日(日)
後期:10月29日(火)~11月24日(日)

版画美術館としての面目躍如というところでしょうか、保存状態が良く、素晴らしい浮世絵美人画が揃いました。
詳しい解説もあって、浮世絵美人画が誕生してから、時代を経て昭和に至るまで連綿と伝えられ、変遷してきたのか?
そして、それぞれの絵師の個性と魅力を堪能できる良企画展です。

展覧会の構成は次の通りです。
1章 “美人画の時代”の系譜
1節 錦絵のはじまり
浮世絵版画は当初の単色の墨摺りからはじまり、徐々に彩色摺りの技術が発展してゆきます。明和期(1764〜72)には、いよいよ錦絵(多色刷りの木版画)が誕生しました。この時期に浮世絵を牽引したのが鈴木晴信(1725?〜70)です。春信が没した後もしばらくは流行が続きました。
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鈴木春信「鞠と男女」明和4年(1767)頃、中判錦絵 千葉市美術館
春信は物語の一場面を切り取ったかのような男女の恋の場面を美しく描き出しました。
  
2節 リアルを求めて
華奢な春信様式の美人が流行した明和期を経て安永期(1772〜81)に入ると人物表現に変化が生まれます。長身で肉好きの良い人物像が主流となり、よりリアリスティックな表現が求められるようになりました。

3節 花開く黄金期
天明期(1781〜89)鳥居清長はかつての春信様式の美人像から完全に抜け出し「江戸のビーナス」と称される、八頭身の健康的な人物像を発表します。いわゆる「黄金期」の始まりです。
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鳥居清長「隅田川渡し船」天明7年(1787)頃、大判錦絵三枚続、山口県立萩美術館・浦上記念館蔵
清長の特徴の一つにパノラマ画面の美人画があります。登場人物を屋外に連れ出し四季の風景と共に男女の群像を描きました。

4節 輝ける黄金期
喜多川歌麿、東洲斎写楽、鳥文斎栄之、歌麿、栄之の門人たちも多数活躍した時代、輝ける黄金期です。
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喜多川歌麿「婦女人相十品 文読む女」寛政4-5年(1792-93)頃 大判錦絵 太田記念美術館
歌麿は寛政4〜5年頃にこうした白雲母摺りの半身像を発表している。このような浮世絵は当時の人には斬新に映った。

この浮世絵のみ撮影可です。
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喜多川歌麿「当世好物八景 はなし好」享和元-2年(1801-02)頃 大判錦絵 町田市立国際版画美術館蔵
「当世好物八景」は、「はなし好」「さわき好」のほか「出好」「子供好」「さけ好」「たのしみ好」「馳走好」の8図揃え。この頃の歌麿は、従来の大首絵から発展し、二、三人を一画面に納めた作品に多く取り組みました。
 

2章 浮世絵美人画をめぐる三つの視点
1節 誰を描いているのか — 個性の表現
歌麿の時代には役者絵ですでに定着していた「似顔表現」を用い、名前のある人物の個性を描き出そうという意識が生まれました。

2節 俗か雅か — 肉筆画から紅嫌いまで
肉筆画の多くは特定の受容者を対象に制作され、大名など貴人の依頼に応じたものもありました。また、版画においても天明ー寛政期に、あえて色彩を抑えて水墨画のような趣を出した「紅嫌」と呼ばれる作品が作られました。
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勝川春章「竹林七妍図」寛政元-4年(1789-92)絹本着色 東京藝術大学蔵
竹林の七賢人を七人の美人に見立てて竹林中に配した作品です。

3節 女か男か — 役者絵から春画まで
(春画コーナーは18歳未満入場不可です。ご丁寧にも、椅子に置かれた図録の春画の頁にも白紙を挟んでクリップで止めてあり、18歳以下は見てはいけない旨書かれていました)
憧れの的となった女形の「役者絵」なども展示されたいます。
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喜多川歌麿「歌まくら」天明8年(1788)大判錦絵12枚組折帖 浦上満氏蔵    
    


3章 わたしたちの浮世絵黄金期
1節 明治の江戸回顧 — 歴史の中の黄金期
2節 大正・昭和の美人画 — 黄金期の面影
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鏑木清方「道成寺」昭和3年(1928)絹本着色 練馬区立美術館像
清方は、鳥文斎栄之の絵が好きでした。勝川春章、喜多川歌麿の模写も展示されていて、清方が黄金期の浮世絵からも学んでいたことがわかります。


ーHPの解説ー
数々のスター絵師が活躍した、18世紀後半の浮世絵界。天明・寛政(1781-1801)を中心とするこの時期は、いつからか浮世絵史の「黄金期」として親しまれてきました。その中心となったのが、人物を美しく活き活きと描いた「美人画」です。鈴木春信(1725?-70)以降、礒田湖龍斎(1735-?)、勝川春章(1743-92)、鳥居清長(1752-1815)、喜多川歌麿(1753?-1806)、鳥文斎栄之(1756-1829)ら、個性豊かな絵師が次々と登場し、理想の美人像を追い求めました。

描かれたのは評判の遊女や町娘、若衆と呼ばれる若い男性、愛情あふれる母子や恋人たちの姿。さらに憧れの的でもあった女形の「役者絵」や、人間の性愛を時に美しく描いた「春画」にも美人表現がみられます。

本展は、この「美人画の時代」の軌跡を、約230点の版画、版本、肉筆画で辿るものです。時を経て、天明・寛政が「黄金期」として高く評価されてゆくなか、鏑木清方や上村松園ら近代の画家たちが往時の美人画に想を得ていたことにも目を向けます。「黄金期」の美人画とは何だったのか―、その普遍的な魅力を、現代のわたしたちの視点を通して考えます。

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2019.11.06

JAXA相模原キャンパス 特別公開 2019

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今年は、11月2日(土)1日のみの開催でした。

昨年までは、夏の開催(2日間)でした。秋に変更したのは、昨今の猛暑が関係しているのでしょうか?来年は?

今年も家族ずれが目立ちましたが、老若男女、全ての年齢層で大にぎわいでした。「来年も絶対来る」なんて言っている女子高校生?を見ていると頼もしく思ったりして・・・・

講演会(1時間)、各会場のミニ講演会(20分程度)も満員でした。
私も参加しました。
講演会は毎年楽しみにしているのですが、今年は1日のみなので、講演会も半分なので残念。
今回、参加できた講演は、

宇宙科学セミナー②
水星探査Bepicolombo計画ー開発から運用までー
昨年10月(2018年10月)ようやく?打ち上げに成功しました。

国際水星探査計画「BepiColombo」(ベピコロンボ)は、JAXA担当の水星磁気圏探査機「みお」(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)と欧州宇宙機関(ESA)担当の水星表面探査機(MPO:Mercury Planetary Orbiter)の2つの周回探査機で水星の総合的な観測を行う日欧協力の大型ミッションです。(JAXAの㏋から)

地球型惑星の中で、磁気圏を持つのは地球と水星のみで、火星や金星には磁気圏がない。地球の磁気圏のデータを水星と比べることで、地球をよりよく知る手がかりとなることが期待されています。

7年後水星に到着して、観測が始まります。より太陽に近いための熱対策技術、そして、推進力としてハヤブサにも使われているイオンエンジンがこのミッションに大きく貢献していること、さらに共同作業での相互理解の過程なども織り交ぜての講演でした。

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ハヤブサ関連の展示も見ておかないと・・・
記者会見でもお馴染みの古川先生の講演。 
太陽系の科学最前線「ミニ講演会」
「はやぶさ2」リュウグウでの任務完了
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ミネルバ ツー・ワン(MINERVA-Ⅱ1)実寸大模型
左)イブー  右)アウル
「はやぶさ2」から分離された、2機の移動探査ロボット。世界で初めて、小惑星の表面に降りることに成功。自律的に移動し写真を撮影した。
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搭載型小型衝突装置(「はやぶさ2」/衝突装置 爆発系 ライナ(見本)
爆発によって打ち出された銅板は秒速2キロに加速され、球状に変化する。これを小惑星表面に衝突させることで直径数メートルのクレーターをつくる。
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サンプルを持ち帰るカプセルの帰還に関する解説展示が、実機モデルの展示も含めて大変興味深かったのでっすが、このコーナーは撮影禁止になっていました。
第8会場で、「はやぶさ」「はやぶさ2」の模型を使った風洞実験デモンストレーションが行われていました。


サンプルリターンによって宇宙から持ち帰った試料は、宇宙に存在していた状態を維持し保管しなければなりません。宇宙科学研究所には、サンプルリターンミッションで得られた地球外試料を管理・研究・配分する「地球外試料キュレーションセンター」があります。ここでは独自に開発したクリーンチャンバーという装置に資料を保管し、地球の大気や水といった影響から資料を守ります。
解説ビデオがありました。
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「はやぶさ」が持ち帰った小惑星イトカワの微粒子を顕微鏡で・・・
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宇宙探査実験棟の宇宙探査フィールド公開も人気です。
去年は2階からガラス越しの見学でしたが、今年は一階で、目の前で見ることができました。
5分程度の解説を聞きながらの見学でした。(入場待ちに並んで・・・入れ替え制です)

昨年の特別公開の動画に探査機の動く様子があります。

さて、来年はオリンピックもあるし、「はやぶさ2」の帰還を12月に控えて・・開催(公開)は夏それとも秋?必ず行きます!

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2019.11.02

観てきた展覧会備忘録 2019年10月

美人画の時代―春信から歌麿、そして清方へ―
会期 2019年10月5日(土)~11月24日(日)
町田市立国際版画美術館


白洲正子のライフスタイル―暮らしの遊び展
会期 2019年10月19日(土)〜12月22日(日)
町田市立文学館ことばらんど


令和元年秋の特別展 天皇陛下御即位記念「行幸-近現代の皇室と国民-」
会期 令和元年10月5日(土)〜11月10日(日)
国立公文書館


竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション―メトロポリタン美術館所蔵
会期 2019年9月13日(金)〜12月8日(日)
東京国立近代美術館工芸館


士 サムライ―天下太平を支えた人びと―
会期 2019年09月14日(土)〜11月04日(月・振休)
江戸東京博物館


ラウル・デュフィ展― 絵画とテキスタイル・デザイン ―
会期 2019年10月5日(土)〜 12月15日(日)
パナソニック汐留美術館


マルク・シャガール  ー 夢を綴る
会期 2019年10月4日(金)〜11月4日(月・祝) 
ポーラミュージアムアネックス


DECODE/出来事と記録
-ポスト工業化社会の美術
会期 2019年9月14日(土)〜11月4日(月・振休) 
埼玉県立近代美術館


コートールド美術館展 魅惑の印象派
会期 2019年9月10日(火)~12月15日(日)
東京都美術館


日本・東洋 美のたからばこ
~和泉市久保惣記念美術館の名品
会期 2019年10月5日(土)~11月24日(日)
渋谷区立松濤美術館

茶の湯の名碗「高麗茶碗」
会期 2019年9月14日(土)〜12月1日(日)
三井記念美術館


御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」
会期 2019年10月14日(月)~11月24日(日)
東京国立博物館 平成館 特別展示室


焼き締め茶陶の美―備前・信楽・伊賀・丹波― 
会期 2019年9月18日(水)~ 12月8日(日)
東京国立博物館  本館14室


名勝八景 ─憧れの山水
2019年10月5日(土)~11月10日(日)
出光美術館 

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