« 風景の科学展 芸術と科学の融合 | トップページ | 塩田千春展:魂がふるえる »

2019.10.11

マルク・シャガール — 夢を綴る

Pola01

「マルク・シャガール — 夢を綴る」は、
ポーラ ミュージアム アネックスで開催されています。

会期 2019年10月4日(金)〜11月4日(月・祝)

「ポーラ銀座ビル10周年記念展」ということで、ポーラ美術館所蔵のシャガールの秀品が揃いました。
警備員さんも一人常駐のようで、写真撮影も不可です。

シャガール版画作品の傑作といわれる「ダフニスとクロエ」
この展覧会で扉絵を含む20点(42場面の中から)が展示されています。

『ダフニスとクロエ』はエーゲ海に浮かぶ神々の島のひとつ、自然豊かなレスボス島を舞台に繰り広げられる少年ダフニスと少女クロエの恋の物語です。幼いころに捨てられたダフニスとクロエは、それぞれ島の羊飼いと山羊飼いの夫婦に育てられ、楽しく暮らしていました。やがて二人はお互いを意識するようになり、惹かれ合っていきますが、「恋」という感情を理解できずにいました。その後、妖精や牧神のパンたちの導きにより、様々な困難を一緒に乗り越えていくことで、お互いの想いを実感していきます。本当の両親との再会を果たした二人は、最後には皆から祝福を受けながら結婚します。純真な初恋が成就していく様子が叙情豊かに描かれている物語です。

シャガールは、この物語の挿絵を制作するにあたり、物語の舞台であるギリシャに2度取材に行きました。1952年、最初の取材後にグワッシュで下絵を制作し、2度目の1954年からリトグラフの制作に取り組みました。リトグラフとしては例外的に、20色以上もの色彩が用いられたこともあり、完成には4年以上の歳月が費やされました。挿絵本は全42図から構成され、本展ではその中から20点を抜粋して展示します。(パンフレットからの引用です)
Pola02_20191011152701 
マルク・シャガール『ダフニスとクロエ』扉絵 ロンゴス著/テリア―ド社1961年刊 リトグラフ/紙

その他7点の油彩画が展示されています。
Pola06
マルク・シャガール《恋人たちとマーガレットの恋》1949-1950年 油彩/カンヴァス

Pola03
マルク・シャガール《私と村》1923-1924年頃 油彩/カンヴァス

Pola04
マルク・シャガール《町の上で、ヴィテブスク》1915年 油彩/厚紙(カンヴァスに貼付)
 
Pola05
マルク・シャガール《オペラ座の人々》」1968-1971年 油彩/カンヴァス

|

« 風景の科学展 芸術と科学の融合 | トップページ | 塩田千春展:魂がふるえる »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 風景の科学展 芸術と科学の融合 | トップページ | 塩田千春展:魂がふるえる »