美ら島からの染と織 ─色と文様のマジック
「美ら島からの染と織 ─色と文様のマジック」は、
渋谷区立松涛美術館で開催されています。
会期 2019年8月10日(土)~9月23日(月・祝)
本展覧会の出品はすべて制作地に直接由来する沖縄からのものであり、この点が大きな特色となります。(HPより)
国宝を含めて素晴らしい作品が勢揃いです。
3期に分けて大幅な展示替えが行われました。
人間国宝平良敏子工房での芭蕉布作品制作過程を記録したビデオが放映されていますが、大変な工程を経て貴重な作品ができるのが実感できます。
展覧会の構成は以下の通りです。
第一章 紅型ー沖縄の至高の染織品
第二章 沖縄の織物
第三章 多彩な染織品の数々ー着物以外の染織品
第四章 沖縄染織の道具
第五章 伝統を伝えてー現代の染織品>
白地流水菖蒲蝶燕文様紅型苧麻衣裳 国宝 18-19世紀 苧麻 丈 134.3 裄66.0 那覇市歴史博物館
白地松桜紅葉亀松皮菱繋文様紅型木綿衣裳 国宝 18-19世紀 木綿 丈146.7 裄69.0 那覇市歴史博物館
《苧麻浅地雲取に枝垂桜燕文様紅型衣裳》 19世紀 (一財)沖縄美ら島財団蔵
絽織染分地鶴と松梅菊文様両面紅型胴衣 19世紀 絹 丈95.0 裄77.0 一般財団法人 沖縄美ら島財団
黄緑地芭蕉衣裳 18-19世紀 芭蕉 丈151.5 裄75.0 那覇市歴史博物館
《桃色地経緯絣苧麻衣裳》18-19世紀 那覇市歴史博物館蔵
木綿浅地格子に絣衣裳 20世紀初期か 木綿 丈118.6 裄59.0 沖縄県立博物館・美術館
芭蕉・黄色地経緯絣衣裳(復元)
平良敏子(1921年−/ 重要無形文化財 芭蕉布 保
持者)作 1996年 芭蕉 丈147.6 裄68.4 一般財団法人 沖縄美ら島財団
城間榮喜作 《縮緬灰色地雲鳳凰に松藤水辺鳥文様衣裳》 1955年頃 沖縄県立博物館・美術館蔵
苧麻紺地紋入松竹梅模様チリデーウスーヤー 19世紀か 苧麻 縦78.9 横48.0 沖縄県立博物館・美術館
—HPの解説—
沖縄は明治時代以前には琉球王国として栄え、そこでは独自の染織文化が花開きました。本展では、紅型をはじめとする、最高の質を誇る国宝の琉球国王尚家伝来の染織品を中心に、芭蕉布、上布などの優品を展示し、同地で発達した高度な染織文化をご紹介します。
また紅型の道具や文様見本帖などによってその技法の一端にふれ、染織文化への理解を深めていただきます。そして、今日までこうした技術が伝承されてきていることをふまえ、人間国宝の作家らによる現代の最高峰の諸作品により、沖縄の染織の現状もあわせて展覧します。
本展覧会は、沖縄県立博物館・美術館、一般財団法人沖縄美ら島財団および那覇市歴史博物館の全面的なご協力とそのコレクションにより構成いたします。通常の展覧会では国内各所からの出品が多いなか、本展覧会の出品はすべて制作地に直接由来する沖縄からのものであり、この点が大きな特色となります。
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