やちむん―沖縄のやきもの
「やちむん―沖縄のやきもの」は、
東京国立博物館本館14室で開催されています。
会期 2019年6月25日(火)~9月16日(月)
沖縄で陶器や陶芸のことを「やちむん」と呼びます。
これだけの作品が(やむちんが)並ぶ展覧会は初めて観ました。
沖縄のという場所の個性が装飾に表れていて、大いに興味を持ちました。
以下スマホで撮った写真です。
会場のキャプションを引用しています。
壺屋焼とは、
沖縄県那覇市の中心地に位置する壺屋一帯では「荒焼(アラヤチ)と呼ばれる焼締陶器と「上焼(ジョウヤチ)と呼ばれる色絵陶器のの焼き物が作られてきました。17世紀後半尚貞(11大琉球王1645〜1709)の治世のもとで生産は本格化されたと伝えられますが、力強く華やかな絵付けが魅力の「上焼」はおもに18世紀後半から19世紀に開花したものです。
チューカー (色絵線刻丸文水注)沖縄本島 壺屋焼 第二尚氏時代・18世紀末~19世紀 河原田盛美氏寄贈
チューカー (色絵梅竹文水注) 沖縄本島 壺屋焼 第二尚氏時代・18世紀末~19世紀
チューカー(色絵蟹文水注) 沖縄本島 壺屋焼 第二尚氏時代・18世紀末~19世紀
チューカー (藍釉線刻渦文水注) 沖縄本島 壺屋焼 第二尚氏時代・18世紀末~19世紀
ユシビン (緑釉瓢形瓶) 沖縄本島 壺屋焼 第二尚氏時代・18世紀末~19世紀
祭祀や慶事の席に用いられる酒器。失透性の濃い銅緑釉は、沖縄で「オーグスヤー」と呼ばれる、沖縄の色絵陶器を象徴する色。
アンビン (緑釉把手付水注) 沖縄本島 壺屋焼 第二尚氏時代・18世紀末~19世紀
絵付け—三色の世界
セージャラ (色絵松竹梅文輪花鉢) 沖縄本島 壺屋焼 第二尚氏時代・18世紀末~19世紀
沖縄では皿のことを「セージャラ」「ケーウチ」「スールー」などという。
ジシガーミ (厨子甕) 沖縄本島 壺屋焼 第二尚氏時代・18~19世紀 堤里志氏寄贈
ジシガーミ (厨子甕) は洗骨を入れて墓室に納めるという、琉球王朝以来続いた沖縄特有の埋葬方式を象徴する蔵骨器のこと。
琉球にもたらされた中国陶磁
スールー (青花渦文皿) 中国 清時代・18~19世紀
蓋マカイ (五彩瓜蝶文蓋付碗・粉彩鹿鶴文蓋付碗) 中国・景徳鎮窯 清時代・19世紀
所蔵の表記の無いものは、トーハク所蔵品です。
—HPの解説—
本特集では、東京国立博物館が所蔵する沖縄のやきものをとりあげます。当館では、明治18年(1885)に沖縄県より購入したものや個人から寄贈を受けたものなど、およそ20件にのぼる沖縄のやきものを収蔵しています。その中心となるのは、那覇の中心部に位置する壺屋において色絵(上焼)生産が隆盛した19世紀の優品で、これらをまとめて紹介するのは初めてとなります。さらに、近年の修理によって実態が明らかになった中国清朝官窯の貴重な作例と、その琉球伝世の意義も紹介します。
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