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2019.08.24

北斎展 リ・クリエイト(複製画)で天才絵師、北斎の謎と技に大接近!

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「北斎展 リ・クリエイト(複製画)で天才絵師、北斎の謎と技に大接近!」は、
そごう美術館で開催されています。

会期 2019年7月27日(土)〜9月1日(日)

数年前の福岡伸一監修「フェルメールの大国」リ・クリエイトは評判でした。
今回は「葛飾北斎」です。
放映ビデオの中で福岡さんは、「フェルメールブルー」(ターバン着彩のラピスラズリ)、「北斎ブルー」ベロ藍のバリエーション、その魅力に言及しています。
人間には原初より、海の青、空の青がDNAに組込まれていると・・・
北斎に限らず、浮世絵の魅力の一つはベロ藍のグラデーションによる表現ですよね。

夏休み期間中とあって、子供たちが熱心にメモしたり、写真に撮っていました。
解説パネルの内容も充実しています。


このコーナーも人気があって、皆さん波間に入って記念撮影をしていました。
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以下展示風景です。
暖簾をくぐって・・・
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富嶽三十六景 拡大版(46点)
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復刻版浮世絵木版画 岩下書店の独自解釈による『富嶽三十六景』
この解説、勉強になりましたよ。
一例です(ピントがあまかったですね)
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北斎版画にみられる遠近法のパネル解説もあります。

北斎漫画(初編〜十五編)の展示も楽しいです。

「富嶽百景」(計102点)
名所絵として、ほとんどの図に場所の表記をもつ『富嶽三十六景』とは異なり、風景画色の強い図でも特定の地名表記が無いものが多い『富嶽百景は、単なる風景画にとどまらず、故事や説話の情景を富士にからめて描いた絵本であり、当時、江戸の人々から好評を博した。
しかし富士山を描き続けた北斎が70歳を過ぎて生み出した『富嶽三十六景』は広く知られた作品だが、その後、75歳になった北斎による『富嶽百景』は、その作品自体よりむしろ尋常ならざる図面への意欲を著した跋文の方が広く世に知られている。

北斎自身「画眞面目の畫訣この譜に盡せり。(私の絵画の真価はこの図面で極めた)」と語ったというから、その自信のほどがうかがえる。(展示解説より)

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パネルにしての展示もあります。(拡大版)
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この様な展示解説も・・・・ジャポニズムの影響ですね。
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版画の制作過程を道具などを展示して詳しく解説しています。

木版画体験ワークショップなどが行われていて、親子での観覧者も多い展覧会でもあります。
夏休み企画としていい展覧会だと思いながら観てきました。

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