「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか-
会期 2019年6月7日(金)~11月4日(月・休)
およそ5万年前にアフリカを出て北へと住む場所を広げ始めた新人(ホモ・サピエンス)は、その1万年後にはシベリアにたどり着きます。人類はマンモスやケサイ、トナカイ、バイソン、ヘラジカなどからなるマンモス動物群と出会います。
およそ5万年前にアフリカを出て北へと住む場所を広げ始めた新人(ホモ・サピエンス)は、その1万年後にはシベリアにたどり着きます。人類はマンモスやケサイ、トナカイ、バイソン、ヘラジカなどからなるマンモス動物群と出会います。

ケナガマンモスのレプリカ

チュラプチンスキーのケナガマンモス
体高が285cmで30〜40歳の雄のマンモス。2〜3頭分の骨より組み立てられています。

ケサイ

ステップバイソン

ホラアナライオン


ヤナRHS遺跡の骨角器

ヤナRHS遺跡の石器

トナカイの角でできた銛(上) ケサイの角でできた槍(下)
シベリアにマンモスが現れたのは、およそ40万年前です。そして今からおよそ1万年前に、孤島で生き残ったマンモス以外は、突如シベリアから姿を消しました。マンモスが人類と一緒だったのは2万〜3万年間です。
では、マンモスはなぜ絶滅したのか「気候の変化によるもの」か「人類が滅ぼしたのか」今のところ、どちらの説も根拠となる事実が足りません。
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仔ケナガマンモス「ディーマ」(標本)
年代:40,000年前/発掘:1977年6月/
発掘場所:マガダン州 コリマ川上流域

仔マンモスのレプリカ(ミュージアムショップで展示)

ケナガマンモスのの頭骨と下顎骨
ケナガマンモスの歯は、上に2本下に2本の計4本です。
草をすりつぶすようにして食べていました。一日に16時間ほどかけて200㎏位食べていたそうです。
草をすりつぶすようにして食べていました。一日に16時間ほどかけて200㎏位食べていたそうです。
ケナガマンモスの毛を触ることができます。細いワイヤの感触でした。

マンモスの糞

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マンモスをめぐる旅は現代へと移り、近畿大学先端技術総合研究所の加藤博己博士がロシア連邦サハ共和国の永久凍土で行われた発掘調査の現場を紹介します。本展最初のみどころである「ケナガマンモスの皮膚」や「仔ウマ」、「仔イヌ」など、世界初公開を含む数々の冷凍標本を間近で観察することができます。また、2018 年8 月にロシア北東連邦大学北方応用生態研究所(IAEN)と「マンモス展」チームにより実施された合同発掘調査の一部始終を、「マンモス展」チーフ・プロデューサーが日記形式で楽しく紹介します。(HPから)
世界初公開、日本初公開の冷凍標本
(マイナス20℃以下の冷凍展示ケースで展示されています)

ケナガマンモスの皮膚(冷凍標本) 世界初公開
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:31,150年前/発掘:2018年8月12日/
発掘場所:サハ共和国 ベルホヤンスク地区 ユニュゲン
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:31,150年前/発掘:2018年8月12日/
発掘場所:サハ共和国 ベルホヤンスク地区 ユニュゲン

仔ウマ「フジ」(冷凍標本) 世界初公開
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:41,000~42,000年前/発掘:2018年8月/
発掘場所:サハ共和国 ベルホヤンスク地区 バタガイカ・クレーター

特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:32,700年前/発掘:2013年9月/
発掘場所:サハ共和国 ノボシビルスク諸島 マールイ・リャホフスキー島

仔イヌ(冷凍標本) 日本初公開
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:12,450年前/発掘:2015年8月/
発掘場所:サハ共和国 ウスチ・ヤンスク地区 スィアラアフ川流域
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:12,450年前/発掘:2015年8月/
発掘場所:サハ共和国 ウスチ・ヤンスク地区 スィアラアフ川流域

「ユカギルバイソン」(冷凍標本) 世界初公開
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:9,300年前/発掘:2011年8月/
発掘場所:サハ共和国 ウスチ・ヤンスク地区 ヤナ・インジギルカ低地 チュクチャラフ湖
ライチョウ(冷凍標本) 世界初公開
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:1,600年前/発掘:2016年8月/
発掘場所:サハ共和国 ベルホヤンスク地区 ユニュゲン
「ユカギルマンモス」(頭部冷凍標本)の実物は冷凍室に展示されています。(この展示だけ撮影不可です)
レプリカがミュージアムショップに展示されています。

コカギルマンモスのレプリカ
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この展覧会場で大きなスペースをとっているのが、近畿大学の「マンモス復活プロジェクトです。
この類の展覧会には必ずといっていいほど登場します。
マンモスの正体を知る鍵となるマンモスの「細胞核」を採取する上で直面した困難や、マンモスの細胞核が生命活動の兆候をみせたという発見など最新研究を紹介しています。この類の展覧会には必ずといっていいほど登場します。
研究成果による様々な波及効果、必ず付きまとう生命倫理等にも触れています。


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