« ムーぜの森(軽井沢絵本の森美術館、エルツおもちゃ博物館・軽井沢) 2019年6月 | トップページ | 山口蓬春展 新日本画創造への飽くなき挑戦 »

2019.08.17

「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか-

0001_20190817094801
「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか-は、
科学未来館で開催されています。
会期  2019年6月7日(金)~11月4日(月・休)

およそ5万年前にアフリカを出て北へと住む場所を広げ始めた新人(ホモ・サピエンス)は、その1万年後にはシベリアにたどり着きます。人類はマンモスやケサイ、トナカイ、バイソン、ヘラジカなどからなるマンモス動物群と出会います。
01_20190815161501
ケナガマンモスのレプリカ

02_20190815162001
チュラプチンスキーのケナガマンモス
体高が285cmで30〜40歳の雄のマンモス。2〜3頭分の骨より組み立てられています。 

03_20190815162601
ケサイ

002_20190815164001
ステップバイソン

001_20190815164101
ホラアナライオン

004_20190815165401  ヒグマ、オオカミ、ユキウサギ、ウマ、クズリ、シベリアビッグホーン(別名ユキヒツジ)
人類はマンモスだけを狩猟していたわけではありませんが。大きな骨格と牙は、日常生活のさまざまな面で役立ちました。肉や内臓を食べるだけでなく、骨格で骨組みをつくり、毛皮でで覆ってテントのような住居を作って暮らしていました。
005_20190815172101  
ヤナRHS遺跡の骨角器

006_20190815172301
ヤナRHS遺跡の石器

 007_20190815172501
トナカイの角でできた銛(上) ケサイの角でできた槍(下)

シベリアにマンモスが現れたのは、およそ40万年前です。そして今からおよそ1万年前に、孤島で生き残ったマンモス以外は、突如シベリアから姿を消しました。マンモスが人類と一緒だったのは2万〜3万年間です。
では、マンモスはなぜ絶滅したのか「気候の変化によるもの」か「人類が滅ぼしたのか」今のところ、どちらの説も根拠となる事実が足りません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
008_20190815173901
仔ケナガマンモス「ディーマ」(標本)
年代:40,000年前/発掘:1977年6月/
発掘場所:マガダン州 コリマ川上流域

010_20190816065301
仔マンモスのレプリカ(ミュージアムショップで展示) 

009_20190815174801
ケナガマンモスのの頭骨と下顎骨
ケナガマンモスの歯は、上に2本下に2本の計4本です。
草をすりつぶすようにして食べていました。一日に16時間ほどかけて200㎏位食べていたそうです。

ケナガマンモスの毛を触ることができます。細いワイヤの感触でした。
003_20190815175501

マンモスの糞
011_20190816070001
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マンモスをめぐる旅は現代へと移り、近畿大学先端技術総合研究所の加藤博己博士がロシア連邦サハ共和国の永久凍土で行われた発掘調査の現場を紹介します。本展最初のみどころである「ケナガマンモスの皮膚」や「仔ウマ」、「仔イヌ」など、世界初公開を含む数々の冷凍標本を間近で観察することができます。また、2018 年8 月にロシア北東連邦大学北方応用生態研究所(IAEN)と「マンモス展」チームにより実施された合同発掘調査の一部始終を、「マンモス展」チーフ・プロデューサーが日記形式で楽しく紹介します。(HPから)
0002_20190817101401

世界初公開、日本初公開の冷凍標本
(マイナス20℃以下の冷凍展示ケースで展示されています)
012_20190816073301
ケナガマンモスの皮膚(冷凍標本) 世界初公開
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:31,150年前/発掘:2018年8月12日/
発掘場所:サハ共和国 ベルホヤンスク地区 ユニュゲン

13_20190816073401
仔ウマ「フジ」(冷凍標本) 世界初公開
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:41,000~42,000年前/発掘:2018年8月/
発掘場所:サハ共和国 ベルホヤンスク地区 バタガイカ・クレーター

14_20190816073401 ケナガマンモスの鼻(冷凍標本) 世界初公開
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:32,700年前/発掘:2013年9月/
発掘場所:サハ共和国 ノボシビルスク諸島 マールイ・リャホフスキー島
16_20190816073501
仔イヌ(冷凍標本) 日本初公開
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:12,450年前/発掘:2015年8月/
発掘場所:サハ共和国 ウスチ・ヤンスク地区 スィアラアフ川流域
17_20190816073601
「ユカギルバイソン」(冷凍標本) 世界初公開
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:9,300年前/発掘:2011年8月/
発掘場所:サハ共和国 ウスチ・ヤンスク地区 ヤナ・インジギルカ低地 チュクチャラフ湖

18_20190816073601 ライチョウ(冷凍標本) 世界初公開
特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:1,600年前/発掘:2016年8月/
発掘場所:サハ共和国 ベルホヤンスク地区 ユニュゲン


「ユカギルマンモス」(頭部冷凍標本)の実物は冷凍室に展示されています。(この展示だけ撮影不可です)
レプリカがミュージアムショップに展示されています。
19
コカギルマンモスのレプリカ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この展覧会場で大きなスペースをとっているのが、近畿大学の「マンモス復活プロジェクトです。
この類の展覧会には必ずといっていいほど登場します。
マンモスの正体を知る鍵となるマンモスの「細胞核」を採取する上で直面した困難や、マンモスの細胞核が生命活動の兆候をみせたという発見など最新研究を紹介しています。
研究成果による様々な波及効果、必ず付きまとう生命倫理等にも触れています。
20 21

 

|

« ムーぜの森(軽井沢絵本の森美術館、エルツおもちゃ博物館・軽井沢) 2019年6月 | トップページ | 山口蓬春展 新日本画創造への飽くなき挑戦 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ムーぜの森(軽井沢絵本の森美術館、エルツおもちゃ博物館・軽井沢) 2019年6月 | トップページ | 山口蓬春展 新日本画創造への飽くなき挑戦 »