華めく洋食器 大倉陶園100 年の歴史と文化
華めく洋食器
大倉陶園100 年の歴史と文化は、
松涛美術館で開催されています。
会期 2019年6月8日(土)~7月28日(日)
この展覧会には「大倉陶園のお誂え食器」という章が設けられていて、皇室御用達の作品が展示されています、以下展示目録から。
この目録を見ただけでも、観に行きたくなりませんか?
金白金蝕白樺 食器揃 上皇后陛下御調度品 昭和34(1959)年
岡染め白樺 食器揃 上皇后陛下御調度品 昭和34(1959)年
岡染めベアー 食器揃 天皇陛下(当時の徳仁親王殿下) お箸初めの儀 東宮御所御用食器 昭和36(1961)年
金白金蝕梓 食器揃 天皇陛下(当時の徳仁親王殿下) お箸初めの儀 東宮御 所御用食器 昭和36(1961)年
瑠璃金白金蝕桐菊模様 食器揃 上皇 上皇后両陛下御使用 東宮御所御用食器 昭和46(1971)年
ヒドロ虫目呉須 絵替り皿 昭和天皇陛下御在位50周年に際し、上皇 上皇后両陛下が御献上になった御品 昭和50(1975)年
上絵那須之花 絵替り皿 昭和天皇陛下80才の御生誕御祝として、上皇 上皇后両陛 下が御献上になった御品 昭和56(1981)年
上絵那須之花 絵替り皿 香淳皇后陛下80才の御生誕御祝として、上皇 上皇后両陛下が御献上になった御品 昭和58(1983)年
青華貝づくし紋 食器揃 昭和天皇陛下御成婚60周年に際し、上皇 上皇后両陛下が御献上になった御品 昭和59(1984)年
瑠璃金彩岡染め梓模様 食器揃 天皇陛下御使用 東宮御所御用食器 平成3(1991)年
ブルーグレー金白金蝕重ね懐紙模様 食器揃 上皇 上皇后両陛下 御所御用食器 平成9(1997)年
岡染め金蝕栂と檜扇菖蒲模様 食器揃 秋篠宮家 平成11(1999)年
パールグレー白金彩線条紋 食器揃 上皇 上皇后両陛下 御所御用食器 平成21(2009)年
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大倉陶園は今年創立100周年を迎えました。「良きが上にも良きものを」という理念のもと、オークラのホワイト(色の白さ、磁器質の硬さ、肌のなめらかさ”に大きな特徴があります)を基本に、さらに『岡染め』『エンボス』『漆蒔き』などの技法を用いた作品は、大倉陶園ならではの個性と品格を醸し出しています。
本展では、100年の歴史の中で作品に反映されてきた世相、アール・デコ様式などのデザインの応用なども垣間見ることができます。
これらの器につりあう食卓、食材、盛り付けって・・・・?
考えてしまう展覧会でもありました。
大倉陶園の沿革・作品の特徴・技法などは、最後に添付した動画に詳しいです。ご参考願います。
展覧会の構成は次の通りです。
第1章 大倉陶園のお誂え食器
第2章 日本人による日本人のための洋食器
第3章 洋風文化の立役者
第4章 西洋へのまなざし 沼田一雅と陶彫
第5章 日本の洋食器を追い求めて-戦後~現在
—HPの解説—
1919(大正8)年に大倉孫兵衛、和親父子によって創設された大倉陶園は、日本を代表する洋食器メーカーとして、今日まで世界に誇る製品を生み出し続けてきました。本展は、同園の優れたデザインや品質を紹介するとともに、多くの財界人や老舗ホテル等のために製作された作品を展示し、日本の洋食器文化における大倉陶園の役割を探ります。また、最新の調査結果を反映し、これまで知られることのなかった創業当時の様子を伝える資料も併せてご覧いただきます。
《貴賓用特別食器揃》(満州国皇帝溥儀を迎えるに際し製作)1935年 奈良ホテル蔵
《色蒔デミタス碗皿》1935-45年 東京村田コレクション
大倉陶園の作品も、時代のデザインを意識してきました。
アール・デコを意識してデザインの作品です。
大倉陶園作品を象徴する技術の一つである漆蒔(蒔絵の応用)で色付けした作品。
《瑠璃透彫サービス皿》1940‒45 年 個人蔵
昭和18年(1943)東久邇盛厚王殿下と昭和天皇の長女成子内親王殿下のご婚礼のために大倉陶園はディナーセットの謹製を拝命した。本作はそのときのサービスプレートと同種のもの。(キャプションから)
岡染付薔薇花瓶 1935-45年 個人蔵
大倉陶園を象徴するモティーフの一つ、ブルーローズ。
藍の諧調が美しい。
鸚鵡 1928年 東京村田コレクション
大倉陶園ではスポーツをする人物像、様々な動物の作品も制作しています。本展にも多くの作品が展示されています。
造形の匠に白磁の美しさと釉薬の光沢が加わります。
以下の動画は展覧会場でも放映されています。
【ノリタケ】大倉陶園100周年スペシャルムービー 株式会社大倉陶園
大倉陶園 Craftsmanship ー白へのこだわりー 株式会社大倉陶園
大倉陶園の白磁-1 株式会社大倉陶園
大倉陶園の白磁-2 株式会社大倉陶園
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