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2019.07.13

相原求一朗の軌跡 ―大地への挑戦 (脇田美術館(軽井沢))

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相原求一朗の軌跡 ―大地への挑戦―は、軽井沢の
脇田美術館で開催されています。
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会期 2019年6月2日(日)~7月15日(月・祝)

この展覧会は北海道を描く洋画家の第一人者相川求一朗 縁の地、川越(生地・故郷)、北海道、を巡回して軽井沢の脇田美術館が最後の展覧会場になります。

脇田和は、ベルリンから帰国後1936年に猪熊弦一郎、小磯良平らと共に新制作派協会(現・新制作協会)を設立。相原求一朗は1950年の第14回新制作派協会展に初入選し、画壇デビューを果たしました。以来、脇田和を師と仰いできました。(HPより)

何故、相原求一朗は故郷と無縁の北海道を描いたのか?

相原求一朗は川越の商家に生まれました。絵を描くことが好きだった相原は、画家を目指しますが、長男であったため家業を継いで、働きながら絵を描いていました。21歳で兵役に就き、多感な青春期に重なる4年半を満州の広大で荒涼とした大地の中で過ごします。画家を志した相原は師事する画家たちに学んだり、ヨーロッパ、南米への旅をしたりしながら模索を続けます。そして辿り着いたのが、満州の情景を彷彿とさせる北海道の原野の風景でした。

北海道の自然の雄大さと厳しさの中に、描く動機の原風景を見つけたのでしょうか?

展示会場に並べられた相原求一朗が描いた北海道に囲まれると厳粛な気持ちになります。

展覧会の構成は以下の通りです。
1.出発ー画家を志してー
2.覚醒ー厳然と形のある抽象ー
3.探索ーヨーロッパ・南アメリカの旅ー
4.原風景ー北海道を描くー
5.決意ーライフワークとしての北海道ー
特集:小さな相原求一朗
6.再出発ー大地への挑戦ー
特集:北の十名山

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《線路のある風景》 1954年 油彩  川越市立美術館

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《すけそうだらの詩(ノサップ)》 1968 油彩 川越近代美術館

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《三輪車のある風景》 1969年 油彩 秋田県立近代美術

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《剣岳早春》 1980年 油彩 富山県美術館蔵

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《浅間三月》 1993年 油彩 AOKIホールディングス
 
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《雪の樹林》 1991年 油脂 AOKIホールディングス

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《春の丘陵 トムラウシ山》 1995年 油彩 相原求一朗美術館

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《朝の森》 1995年 油彩 AOKIホールディングス
 

―HPの解説—
2018年は、北海道の自然を描き続けた画家・相原求一朗(1918-99)の生誕100年にあたり、また2019年は相原の没後20年を迎えました。この記念すべき年に、3会場を巡回する大規模な相原求一朗展を開催致します。
相原求一朗は、1918(大正7)年、川越の卸問屋業を営む家に生まれました。絵の好きな少年でしたが、長男であったことから一旦は美術の道を諦め、家業に従事しながらも独学で絵を描き続けました。戦時中は、招集により足かけ5年に渡る兵役生活を経験し、多感な青春期に重なる4年半過ごした満州の広大な大地が、のちの画業にも影響を与えることとなる相原の原風景となりました。
そして戦後、1948(昭和23)年にモダニズムの画家・猪熊弦一郎に師事したことで画家としての道が開かれ、以来、新制作協会を拠点に、満州を思い起こさせる北海道の大自然をモノクロームの色調で抒情的に描きました。
今回の展覧会では、初期から絶筆までの代表作に、愛すべき小品やデッサンを加えながら、約75点の作品群で相原の画業を回顧します。多くの方に相原芸術の魅力を知っていただけましたら幸いです。

昨年12月に生まれ故郷の川越市からスタートした展覧会は、作家の生涯のテーマとなった北の大地・北海道へと巡回して、本展、軽井沢の脇田美術館が最後の会場となります。
本美術館は、1991年に脇田和(1908-2005)の作品・収集・展示をする空間として造られました。現代洋画家を代表する脇田和は、ベルリンから帰国後1936年に猪熊弦一郎、小磯良平らと共に新制作派協会(現・新制作協会)を設立。相原求一朗は1950年の第14回新制作派協会展に初入選し、画壇デビューを果たしました。以来、師と仰ぐ脇田和の美術館での今回の展覧会は、相原求一朗にとって、幸甚の至りであると言えます。昨年12月に生まれ故郷の川越市からスタートした展覧会は、作家の生涯のテーマとなった北の大地・北海道へと巡回して、本展、軽井沢の脇田美術館が最後の会場となります。
本美術館は、1991年に脇田和(1908-2005)の作品・収集・展示をする空間として造られました。現代洋画家を代表する脇田和は、ベルリンから帰国後1936年に猪熊弦一郎、小磯良平らと共に新制作派協会(現・新制作協会)を設立。相原求一朗は1950年の第14回新制作派協会展に初入選し、画壇デビューを果たしました。以来、師と仰ぐ脇田和の美術館での今回の展覧会は、相原求一朗にとって、幸甚の至りであると言えます。

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