« 2019年6月 | トップページ | 2019年8月 »

2019.07.31

ジュリアン・オピー(Julian Opie)展

ジュリアン・オピー(Julian Opie)展は、
東京オペラシティ アートギャラリーで開催されています。

会期  2019年7月10日[水]─ 9月23日[月]

シンプルでポップ。
部屋を整理して、オピーの作品を一つ置いたらと想像して・・・気分一新、軽やかの気分になるかも。
でもこのサイズは無理ですよね。
左下に女性が写り込んでいます(作品に同化しちゃってます?)

05_20190731061201
Walking in New York1 壁面にエマルジョン塗料、塗装した木材 2019

04_20190731061201
Working in Boston3 壁面にエマルジョン塗料、塗装した木材 2019

まん丸顔に、太い輪郭線で 身体全体を描いています。シンプルでありながらそれぞれの個性が良く表現されていますよね。
オピーはモデルのあらゆる動作を写真に納めて、個性際立つフォルムを探し作品に仕上げています。

03_20190731062501
(左)Towel (右)Headphones  オーバーレイのアクリルパネル 2018

09_20190731072301
Telephone  青銅、石の台座 2018 熊谷正寿氏蔵

作品に使われている素材にも注目です。アクリルパネル、ナイロン、アルミに自動車用塗料、塗装した木材など身近にあるものです。
オピーの制作意図が分かります。

06_20190731070001
Towers1 アルミニュームに自動車塗料 2018

07_20190731070001
Rever3  アルミニュームに自動車塗料 2019

コンピューター・アニメーション作品も登場、シンプルフォルムの人々が歩いています。妙にリアルです。
10_20190731073301
Wolking in London コンピューター・アニメーション LEDスクリーンン

展示風景です。
01_20190731070101 02_20190731070301
08_20190731071001

—HPの解説—
イギリスを代表するアーティストの一人、ジュリアン・オピー(1958- )。点と線という最小限の視覚言語で構成された人物像やポートレート、風景などが、絵画、彫刻、映像そしてインスタレーションとして展開されます。オピーは1980年代よりヨーロッパのアートシーンで頭角を表し、その作品が世界の主要な美術館に所蔵されるなど、現代アートの歴史を語るうえでも欠かせない重要な存在となっています。
グラフィックデザインやアニメーションともシンクロするオピーの平面作品は、絵画という枠にとどまらないハイブリッドな魅力に満ち溢れています。また、オピーは日本の浮世絵のコレクターでもあり、輪郭線を強調した彼の特徴的な作風も浮世絵から着想を得ています。
ジュリアン・オピーの作品は、さまざまなジャンルが融合し、グローバル化がますます進行する現代において、重要な示唆を与えてくれることでしょう。

| | コメント (0)

2019.07.28

chrome bookを買ってみました。

メインで使っているノートパソコン(windows)の立ち上げ時間がきにいらず。
SSD搭載のパソコンにしようかな〜?ハイスペックのCPU搭載パソコンに買い換えようかな〜?
どうせ買い換えるなら..それなりの製品を、なんて考えていると10万円を超えるパソコンしか見当たりません。
メインパソコンのHDDをSSDに交換(改造)しようか?これも不安、面倒。

最近パソコンでやっていることって、Exellでの定例作業、文章記述(入力)、画像加工、たまに動画の編集をするくらい。word、パワポは使っていない。
Winパソコンの立ち上げ待ち時間を使って、iPadでExell入力用データの表示しているので…このままでいいのかな〜?と思いつつ、でも気になる。

そんな時、Amazonプライムデーで物色していたらタイムサービスに19,800円のパソコンが登場!chrome bookってなんだったっけ?
ちょっと調べたら面白そう、タイムサービス終了前に衝動買しました。使い物にならなくても、私の少ない小遣いでも許容範囲かと。
このパソコン普段は、30,000円以上する?ようで。

パソコン到着、開梱。もともとブラウザはgoogl chromeを使っていたので、電源ONしてwifiセッティング、IDとパスワードを入力したら即使える状態になりました。
今は、文章の記述のみに使っていますが、blogの投稿はこのパソコンで済ませるようにできたらいいなと思っています。
メインのパソコンとしては役不足ですが、サブ機として便利に使えそうです。
いろいろな場面で試してみます。

この立ち上げ時間、終了時間には概ね満足しています。今のところサイトアクセスも動画再生も違和感なしです。バッテリーのもちにも満足。不満は使い込めば出て来るでしょうが・・・
この価格ですからね。
この動画、 パスワード入力画面は編集(カット)しています。

| | コメント (0)

2019.07.27

唐三彩 ―シルクロードの至宝

01_20190725190101
「唐三彩 ―シルクロードの至宝」は、
出光美術館で開催されています。


会期 2019年6月22日(土)~8月25日(日)


これだけ纏まった唐三彩を鑑賞するのは、久しぶりというか、初めてのような気がします。
丁寧な解説が理解を深める手助けをしてくれます。

王侯貴族の葬礼に際し、来世での使用のために墳墓内に納められた唐三彩は、文字通り唐時代(618 - 907)主に緑釉・褐釉・白釉(透明釉)で彩色された陶磁器作品です。さらにコバルトを用いた藍釉を施した作品も加わります。

施釉陶器を墳墓の副葬品として埋納する風習が広まった漢時代(206 B.C.-A.D.220)から南北朝(439 - 589)、隋(589 - 618)時代、そして中国陶磁を代表する存在となった唐三彩。
シルクロードを通じた東西の交流から生まれた唐三彩のフォルム。
さらに中国周辺の国々で作られた作品を紹介して、三彩陶磁器の系譜を、全容を概観しています。

展覧会の構成は以下の通りです。
プロローグ 三彩への道
第1章 唐三彩 ―シルクロードの至宝
02_20190727111501 
三彩胡人 中国 唐時代 出光美術館
胡人、つまり外国人の俑である。俗に深目高鼻と呼ばれる特徴や髪が巻き毛になっているなど、エキゾチックな胡人の特徴が良く表現されています。(キャプションを参考にしています)
 
03_20190727111801  
三彩馬 中国 唐時代 出光美術館
西方伝来のプロポーションのよい優良場にさらにエキゾチックな趣を加えている。馬の俑も、駱駝とともに明器として好んで墓に副葬された唐三彩を代表する動物俑である。(キャプションを参考にしています)

04_20190727110301
三彩騎駝人物 中国 唐時代 出光美術館
駱駝に騎乗する胡人の俑である。先のとがった帽子、褐色の長いブーツを履くなど、イラン系のソグド人を表していると思われる。(キャプションを参考にしています)

07_20190727110501
三彩貼花文壺(万年壺)中国 唐時代 出光美術館
このような壺は、死後の世界での未来永劫に続く飲食を支えるための食物を蓄えた明器の壺ということで、万年壺と呼ばれる。(キャプションを参考にしています)

05_20190727113001  
三彩蓮花瑞鳥文三足盤 中国 唐時代 出光美術館
型づくりの平縁の盤である。底部には3本の脚がつく。このタイプの三脚付き盤は唐三彩として作例も多い。(キャプションを参考にしています)


第2章 伝統と革新の融合 ―唐三彩の諸相
06_20190727110901
三彩貼花騎馬人物文水注 中国 唐時代 出光美術館
色鮮やかな三彩の水注。西方より伝来した素材の異なるこのタイプの水注の特徴を兼ね備えた三彩水注である。(キャプションを参考にしています)

第3章 遼三彩とペルシア三彩
08_20190727111201
三彩印花牡丹文稜花長盤 中国 遼時代 出光美術館
型作りで印花装飾が施された稜花形の長盤は遼時代の三彩作品に多く見られる。このような遼花長盤は金属器の盤に倣ったものと考えられる。(キャプションを参考にしています)

エピローグ 三彩スタイルの系譜 

 

—HPの解説—
20世紀初頭の中国で鉄道敷設工事中に偶然発見され、その存在が知られるようになった唐三彩。その名の通り、唐時代(618 - 907)に緑釉・褐釉・白釉(透明釉)という三色、あるいは、コバルトを用いた藍釉を加えた多彩な鉛釉をかけ分けた装飾が特徴です。華麗な色釉に彩られた多色釉陶器である三彩は、またたく間に世界のコレクターを魅了し、今では中国陶磁を代表する存在となっています。
この時代はシルクロードを通した東西交流が盛んな時代でもありました。砂漠の貿易商人である胡人(ソグド人)や長距離交易の際の乗り物であったラクダといった異国情緒たっぷりな人物や動物の像、さらには西方伝来のうつわ類を再現した唐三彩は、国際色溢れる当時の雰囲気を私たちに教えてくれます。
また、王侯貴族の葬礼を彩り、来世での使用のために墳墓内に埋納された唐三彩は、当時の陶芸技術の粋をあつめた芸術品でもあり、まさに至宝と呼ぶにふさわしい作品なのです。
本展では、平成21(2009)年開催の「中国の陶俑(とうよう)」展以来10年ぶりに、出光コレクションの唐三彩を厳選し、一堂に展観します。
さらに、中国の周辺、北部草原地帯に王朝を建設した契丹(きったん)族の遼(りょう)と西方のペルシア地方に誕生した独特の三彩(遼三彩とペルシア三彩)、および、唐の滅亡後におこった歴代の王朝(金~清時代)において、制作の伝統が守られながらも、新たに発展してきた多種多様な三彩スタイルの陶磁器もあわせてご紹介します。 陶磁器装飾の一つのスタイルとして、アジア各地で花開いた三彩の美の世界をご堪能ください。

| | コメント (0)

2019.07.23

恐竜博2019 The Dinosaur Expo 2019

0001_20190723072101
恐竜博2019 The Dinosaur Expo 2019は、
国立科学博物館で開催されています。

会期 2019年7月13日(土)~10月14日(月・祝)

この展覧会の見どころは、巨大なデイノケイルスの復元展示と北海道のむかわ町でほぼ完全な形で発見された「むかわ竜」ですね。
そして「羽毛恐竜」の発見、「子育て恐竜」などなど興味は尽きません。今後の新発見を予感・期待させてくれる楽しい企画展です。 

ベンチに座って休憩していると、おばあさんが話しかけて来ました「こんな世界が何で絶滅したんでしょうね?人間はいつまで存在するの?」

地質年代から恐竜の生きていた「中生代」は、「三畳紀」「ジュラ紀」「白亜紀」に分けられます。最初の恐竜が現われたのは、今から2億2千万年ほど前、三畳紀の後半です。三畳紀という時代には恐竜の他にも、海に住む魚竜や空を飛ぶ翼竜が現われ、哺乳類の祖先も登場した時代です。恐竜は、その出現以来、1億6千万年近くも栄えていましたが、白亜紀の末、今からおよそ6550万年前に絶滅してしまいました。
隕石衝突の影響で恐竜は絶滅しましたが、一部は鳥として存続しました。本展の「hapter5 絶滅の境界を歩いて渡る」で詳しく解説しています。

展示会場の解説パネルに沿って・・・
恐竜研究50年史
1969 デイノニクスの命名
恐竜はワニやトカゲのような変温動物ではなく、鳥類のような恒温動物だった可能性が高いことが指摘され、恐竜のイメージが一新。「恐竜ルネサンス」の幕開けとなった。
002_20190722152901
デイノニクス 学名の由来:恐ろしいツメ
テノントサウルス 学名の由来:腱のトカゲ
001_20190722152901
デイノニクスの前足

1970 デイノケイルスの命名
2.4mもある巨大な前足と肩帯が、発見されデイノケイスと名づけられる。
003_20190722153201
デイノケイルスの肩帯と前肢
004_20190722153401 
デイノケイルス 学名の由来:恐ろしい手
0002_20190723072301

1976 鳥類の恐竜起源説
ジョン・オストロムが獣脚類恐竜から鳥類に進化したとする説を復活させた。

1979 子育て恐竜の発見
マイアサウラの発見により、子育てを行う恐竜がいたという可能性が示される。
005_20190722153801
マイアサウラ 学名の由来:よい母親トカゲ

1982 ディノサウロイド
トロオドン類のような恐竜が白亜紀末に絶滅せず進化を続けていたらという仮説がデール・ラッセルにより発表される。
00004
ディノサウロイド(恐竜人間)

1986 分岐分析によって鳥類が恐竜に分布される
恐竜の中に鳥類が含まれるという解析結果が発表される。

1996 「羽毛恐竜」の発見
羽毛をもつシノサウロプリクスが新種として命名される。

1998 風切羽をもつ恐竜の発見
恐竜ですでに風切羽が進化していたことがわかった。

2003 四翼の恐竜の発見
前あしだけでなく後ろあしにも発達した風切羽がある四翼の状態があった証拠が報告される。

2008 オスも抱卵を分担
恐竜のオスも一部の現生鳥類のように抱卵していることが分かる。
0003_20190723081801
006_20190722154301
マクロエロンガトゥーリトゥス 学名の由来:大きな細長い卵石

2010 ついに恐竜の色が明らかになる
羽毛の表面に残るメラノソームから、シノサウロプリクスの尾、アンキオルニスのほぼ全身の色が明らかになる。

2017 新たな分類仮説の提唱
鳥盤類と竜盤類というこれまでの分類に代わる新しい分類仮説が提唱される。130年ぶりに、恐竜の大分類が変わるのか?

2018 恐竜も吐き戻した?
消化しにくいものを塊状にして吐き出すという、鳥類にみられる行動が白亜紀の恐竜で確認された。


北海道では「むかわ竜」が・・・・ 
2003年 北海道むかわ町で、町民男性が部分化石を発見、首長竜の一部として穂別博物館で保管。
2011年 東京学芸大の佐藤たまき准教授が首長竜でないことを指摘、北海道大学の小林快次准教授が恐竜の化石と確認し現地を再調査。
2013年 本格的な発掘開始。
2017年 「国内で最も完全度の高い恐竜全身骨格発見」を発表。
2019年 全身骨格復元、本展公開
007_20190722230001 
「むかわ竜」推定全長8m 鳥盤類 ゲナサウルス類 鳥脚類 ハドロサウルス 白亜紀後期

NHK室蘭放送局のページで詳しい動画が見られます。
立ち上がる「むかわ竜」(NHK室蘭放送局のページに移動します
「むかわ竜」の発見から全身復元骨格の製作・公開まで。その記録を辿ります。
01.むかわ竜がよみがえった
02.化石の町に恐竜
すべて©NHK


展覧会の構成は以下の通りです。
Chapter1 恐竜ルネサンス
Chapter2 ベールを脱いだ謎の恐竜
Chapter3 最新研究からみえてきた恐竜の一生
Chapter4 「むかわ竜」の世界
hapter5 絶滅の境界を歩いて渡る
0005_20190723080101

展覧会場をスマホで撮ってきました。

 

日本館2階回廊、子供の行列ができていました。
「トロオドンとあそぼう」

| | コメント (0)

2019.07.21

北海道縄文人 全ゲノム完全解読(礼文島の船泊遺跡から出土した約3800年前の縄文人)

01_20190721073601
国立科学博物館 日本館2階回廊で行われている科博NEWS展示
「北海道縄文人 全ゲノム完全解析」を見てきました。(〜7月21(日)まで)

縄文人、弥生人のゲノム解析は進んでいて、科博でも何度か企画展が開催されてきました。

日本人は大陸からどのようにして、どのようなルートでこの地に辿り着いたのか?
そして、それぞれの時代の各地の人々に大陸人のゲノムがどの程度含まれるのか?

先日『3万年前の航海 徹底再現プロジェクト、最後の挑戦!』が行われ、丸木舟で台湾から難関黒潮を乗り越えてみごと与那国島にたどり着きました。琉球海洋ルートの実証実験成功です。

 

この展示の、北海道縄文人は大陸集団から別れた後の縄文人で(北海道はかつて大陸と陸続きだった)、旧石器時代に日本列島に入ってきた人々の子孫なのだろうと・・・・・・


以下に展示パネルの内容を、書き写しておきます。
 1.今回の研究の概要

国立科学博物館の研究者を含む国内7研究機関11名からなる共同研究グループは、北海道礼文島の船泊遺跡から出土した約3800年前の縄文人のゲノムを高精度で明らかにし、論文で発表しました。この研究によって、船泊遺跡出土の縄文人がエスキモーなどと同じく高脂質食の代謝に有利な遺伝的変異を持つことや、現代の狩猟採集民と似た集団の遺伝的特徴を持つことが明らかになりました。また現代の東アジアの広い地域の沿岸部周辺の集団と縄文人とのあいだに遺伝的親和性があることも示され、縄文人の起源を考える上で重要な発見となりました。この縄文人が大陸集団から別れたのは3万8千年〜1万8千年前で、縄文時代以前であることもわかりました。縄文人は縄文時代より前の時代(旧石器時代)に日本列島に入ってきた人々の子孫なのでしょう。なお現代の日本人には、この縄文人のゲノムの10%程度が伝わっていることも明らかになっています。 

 

 

2.研究の意義

これまでも全国から出土した数体の縄文人のゲノムが明らかになっていました。しかし、それらの研究では膨大なゲノム情報を部分的に明らかにしただけで、現代人と同じ精度で調べられたわけではありませんでした。古代人のゲノムは、人骨が長い間地中に埋まっているために破壊されてしまっており、今回のような精度の高い分析を行う事は非常に困難なのです。古代人のゲノム解析は2010年頃から行われるようになりましたが、これほどの精度で解析ができた古代人はそれほどなく、アジアでは初めての報告となります。

現代人のゲノム研究は現在、猛烈な勢いで進んでおり、多量のゲノムデータが集積されつつあります。今回の縄文人のデータを、これらのデータと直接比較することで、さまざまな解析が可能になります。現在私たちのもとには、世界中の研究者からこの縄文人のゲノムデータのリクエストが来ています。近い将来、このデータを使った研究が発表されていくことになるでしょう。
002_20190720172501

 

3.船泊遺跡の紹介

北海道の最北端に位置する礼文島には10カ所以上の縄文時代の遺跡があります。今回分析した人骨が発掘された船泊遺跡はその中のひとつです。1998年に町の教育委員会によって大規模な発掘調査が行われ、縄文時代後期の住居後や作業場跡、墓などの遺構と、土器、石器、骨角器、貝製品など大量の文化遺物とともに28体の人骨が発見されました。

今回、ゲノムの分析を行ったのはそのうちの男女2体(23号女性と5号男性)でDNAの残りの良かった女性で、高精度のゲノム情報を得ることができました。

今回の解析では、彼女がCPT1A遺伝子の変異を持つこともわかりました。

この変異は高脂肪食の代謝に有利で、北極圏に住むヒト集団ではこの変異した遺伝子の頻度は70%を超えています。しかし、現代日本人にはこの変異はほぼ存在しません。船泊遺跡の出土遺物の分析から、船泊縄文人の生業活動は狩猟・漁撈が中心であったことが示されており、この変異は彼らの生活様式と関連していた可能性があります。考古遺物から推定される彼らの生活が、遺伝子からも裏打ちされたことになります。

 

 

4.復顔像の紹介

ゲノムの働きを推測する研究の成果

ヒトの持つDNAには、ごくわずかだが個人差があり、ゲノム全体では、おおむね1000文字分のDNA配列につき1箇所の割合で塩基が異なっていると考えられています。集団の内部に見られるこのような変異を一塩基多型(SNP)と呼び 、21世紀になって各個人が持つ膨大な数のSNPを一度に分析する技術が発達したことで、分析が急速に進みました。SNPは広くゲノムの中に散在するので、これを目印にして遺伝子の働きを推測することができます。

例えば、ある病気にかかっている人の集団と、そうでない人たちのSNPを比較するとしましょう。特定のSNPが病気になっている人たちだけに見つかると、その病気の原因となっている遺伝子が、特定されたSNPのそばにあると見当を付けることができます。

この手法は病気の原因となるDNAの変異を見つけるだけではありません。

例えば目の色の違いや、身長の高低、髪がストレートなのか縮れているのか、など、さまざまなな見た目の違いに関するSNPを探すことも可能です。SNPに関する知識が増えていくと、SNPを調べるだけで、その個人の持つ様々な遺伝情報を類推することができるようになります。実際にこのような方法で、現在では多数のSNPと表現型の間の関係が分かっています。

古代人のゲノムを現代人と同じレベルで知ることができれば、このSNP情報からその人がどのような姿形をしていたのか、という情報を取得することも可能になります。今回の縄文人の復元も、このSNPデータをもとに行ったものです。

001_20190720172601 003_20190720173001

プレスリリースはこちら

 

| | コメント (0)

2019.07.20

円谷さんの靴 特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」

02_20190719092001

特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」は、

江戸東京博物館で開催されています。

会期 2019年07月06日(土)〜08月25日(日)

この展覧会に「円谷幸吉さんの靴」が展示されていました。

04_20190719185101

円谷さんというと、どうしても「遺書」を思い浮かべてしまいます。

川端康成は「千万言も尽くせぬ哀切である」と評し、三島由紀夫も自著で評価しています。
余談ですが・・この二人のノーベル賞をめぐる駆引きをNHKが放送していていましたね。興味を持って見ました)

この遺書、私はその昔、沢木耕太郎の「破れざる者たち」に収められた「長距離ランナーの遺書」で読みました。

2〜3年前?にも文藝春秋に「マラソン円谷 悲劇の謎が解けた」という一文が掲載されました。
円谷さんは未だに話題の人であり続ける様です。
概ねメキシコオリンピックへむけての重圧、コーチとの経緯、そして恋愛関係の破綻などが語られてきたように思います。アマチュアスポーツにおけるコーチのあり方という角度から語られることもありましたね。

この遺書は円谷さんの姿、語り口そのもの、真面目で優しい人柄の映し絵の様な文面だと私は思っています。

遺書の全文

父上様母上様 三日とろろ美味しうございました。干し柿 もちも美味しうございました。
敏雄兄姉上様 おすし美味しうございました。
勝美兄姉上様 ブドウ酒 リンゴ美味しうございました。
巌兄姉上様 しそめし 南ばんづけ美味しうございました。
喜久造兄姉上様 ブドウ液 養命酒美味しうございました。又いつも洗濯ありがとうございました。
幸造兄姉上様 往復車に便乗さして戴き有難とうございました。モンゴいか美味しうございました。
正男兄姉上様お気を煩わして大変申し訳ありませんでした。
幸雄君、秀雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、
良介君、敬久君、みよ子ちゃん、ゆき江ちゃん、
光江ちゃん、彰君、芳幸君、恵子ちゃん、
幸栄君、裕ちゃん、キーちゃん、正嗣君、
立派な人になってください。
父上様母上様 幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません。
何卒 お許し下さい。
気が休まる事なく御苦労、御心配をお掛け致し申し訳ありません。
幸吉は父母上様の側で暮しとうございました。


アベベ 円谷幸吉 マラソン  (64`東京五輪)
同様のビデオが展示会場で放映されています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

01_20190719082601

特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」のHP解説から。
日本におけるスポーツとオリンピックの歴史をひもとく展覧会を開催いたします。
 江戸時代の蹴鞠けまり、相撲、打毬だきゅうなどの伝統的な競技に関する絵画や道具類から、近代オリンピックで活躍した日本人選手の競技用具やメダルなど、多彩な資料を展示。江戸時代に行われていた伝統的な「スポーツ」を概観し、明治以降の近代スポーツの受容と流行からオリンピックへの参加、そして1964年東京オリンピックへの大会招致と開催に至るまでの歴史を紹介します。2020年東京オリンピック・パラリンピック大会の概要なども紹介し、東京で2度目の開催となる世界的スポーツの祭典への期待感を盛り上げていきます。
 なお、本展覧会は都内在住・在学の中学生、小学生以下のお子様は観覧料が無料です!ぜひご来場ください。

展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 江戸の「スポーツ」事情
06_20190720083801
剣術の稽古で使われていた、江戸時代の防具。
「直心影流剣術で使用された防具」1834年(天保5年)東京都江戸東京博物館蔵

07_20190720090201 
シンクロナイズドスイミングのような、江戸の曲芸的な泳ぎが描かれた錦絵。
「極暑あそび」歌川豊国(三代)/画 1852年(嘉永5)早稲田大学演劇博物館蔵

第2章 近代スポーツと東京
08_20190720083501
「懐中覚」堤磯右衛門/著
日本における運動会のルーツのひとつ
『懐中覚』より横須賀製鉄所で行われた運動会の様子
堤磯右衛門/著 1868年(慶応4) 横浜開港資料館/寄託 堤真和/蔵

09_20190720083701 
野球やサッカーなど、様々なスポーツを日本語で紹介した最初期の書籍
『戸外こがい遊戯法』坪井玄道、田中盛業/編 1885年(明治18) 東京都江戸東京博物館/蔵

第3章 オリンピックへの道
05_20190720085601
幻となった1940年の東京オリンピック招致を記念した旗。
「第12回オリンピック東京大会手旗」1936年(昭和11)頃 東京都江戸東京博物館

第4章   1964年東京オリンピック・パラリンピック
第5章 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて

| | コメント (0)

2019.07.16

華めく洋食器 大倉陶園100 年の歴史と文化

01_20190714103501
華めく洋食器
大倉陶園100 年の歴史と文化は、
松涛美術館で開催されています。

会期 2019年6月8日(土)~7月28日(日)

この展覧会には「大倉陶園のお誂え食器」という章が設けられていて、皇室御用達の作品が展示されています、以下展示目録から。 
この目録を見ただけでも、観に行きたくなりませんか?

金白金蝕白樺 食器揃  上皇后陛下御調度品   昭和34(1959)年

岡染め白樺 食器揃  上皇后陛下御調度品  昭和34(1959)年

岡染めベアー 食器揃  天皇陛下(当時の徳仁親王殿下) お箸初めの儀 東宮御所御用食器  昭和36(1961)年

金白金蝕梓 食器揃  天皇陛下(当時の徳仁親王殿下) お箸初めの儀 東宮御  所御用食器  昭和36(1961)年

瑠璃金白金蝕桐菊模様 食器揃  上皇 上皇后両陛下御使用 東宮御所御用食器  昭和46(1971)年

ヒドロ虫目呉須 絵替り皿   昭和天皇陛下御在位50周年に際し、上皇 上皇后両陛下が御献上になった御品  昭和50(1975)年

上絵那須之花 絵替り皿  昭和天皇陛下80才の御生誕御祝として、上皇 上皇后両陛  下が御献上になった御品  昭和56(1981)年

上絵那須之花 絵替り皿   香淳皇后陛下80才の御生誕御祝として、上皇 上皇后両陛下が御献上になった御品  昭和58(1983)年

青華貝づくし紋 食器揃  昭和天皇陛下御成婚60周年に際し、上皇 上皇后両陛下が御献上になった御品  昭和59(1984)年

瑠璃金彩岡染め梓模様 食器揃  天皇陛下御使用 東宮御所御用食器  平成3(1991)年 

ブルーグレー金白金蝕重ね懐紙模様 食器揃  上皇 上皇后両陛下 御所御用食器  平成9(1997)年

岡染め金蝕栂と檜扇菖蒲模様 食器揃 秋篠宮家 平成11(1999)年

パールグレー白金彩線条紋 食器揃 上皇 上皇后両陛下 御所御用食器 平成21(2009)年

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大倉陶園は今年創立100周年を迎えました。「良きが上にも良きものを」という理念のもと、オークラのホワイト(色の白さ、磁器質の硬さ、肌のなめらかさ”に大きな特徴があります)を基本に、さらに『岡染め』『エンボス』『漆蒔き』などの技法を用いた作品は、大倉陶園ならではの個性と品格を醸し出しています。
本展では、100年の歴史の中で作品に反映されてきた世相、アール・デコ様式などのデザインの応用なども垣間見ることができます。

これらの器につりあう食卓、食材、盛り付けって・・・・?
考えてしまう展覧会でもありました。

大倉陶園の沿革・作品の特徴・技法などは、最後に添付した動画に詳しいです。ご参考願います。

展覧会の構成は次の通りです。
第1章 大倉陶園のお誂え食器 
第2章 日本人による日本人のための洋食器
第3章 洋風文化の立役者
第4章 西洋へのまなざし 沼田一雅と陶彫
第5章 日本の洋食器を追い求めて-戦後~現在

—HPの解説—
1919(大正8)年に大倉孫兵衛、和親父子によって創設された大倉陶園は、日本を代表する洋食器メーカーとして、今日まで世界に誇る製品を生み出し続けてきました。本展は、同園の優れたデザインや品質を紹介するとともに、多くの財界人や老舗ホテル等のために製作された作品を展示し、日本の洋食器文化における大倉陶園の役割を探ります。また、最新の調査結果を反映し、これまで知られることのなかった創業当時の様子を伝える資料も併せてご覧いただきます。


02_20190714103601
《貴賓用特別食器揃》(満州国皇帝溥儀を迎えるに際し製作)1935年 奈良ホテル蔵

03_20190714103701
《色蒔デミタス碗皿》1935-45年 東京村田コレクション
大倉陶園の作品も、時代のデザインを意識してきました。
アール・デコを意識してデザインの作品です。
大倉陶園作品を象徴する技術の一つである漆蒔(蒔絵の応用)で色付けした作品。

04_20190714103701
《瑠璃透彫サービス皿》1940‒45 年 個人蔵
昭和18年(1943)東久邇盛厚王殿下と昭和天皇の長女成子内親王殿下のご婚礼のために大倉陶園はディナーセットの謹製を拝命した。本作はそのときのサービスプレートと同種のもの。(キャプションから)

06_20190714104001
岡染付薔薇花瓶 1935-45年 個人蔵
大倉陶園を象徴するモティーフの一つ、ブルーローズ。
藍の諧調が美しい。

05_20190714104101
鸚鵡 1928年 東京村田コレクション 
大倉陶園ではスポーツをする人物像、様々な動物の作品も制作しています。本展にも多くの作品が展示されています。
造形の匠に白磁の美しさと釉薬の光沢が加わります。

 

以下の動画は展覧会場でも放映されています。


【ノリタケ】大倉陶園100周年スペシャルムービー   株式会社大倉陶園


大倉陶園 Craftsmanship ー白へのこだわりー    株式会社大倉陶園


大倉陶園の白磁-1    株式会社大倉陶園


大倉陶園の白磁-2    株式会社大倉陶園

| | コメント (0)

2019.07.13

相原求一朗の軌跡 ―大地への挑戦 (脇田美術館(軽井沢))

01_20190704220201

相原求一朗の軌跡 ―大地への挑戦―は、軽井沢の
脇田美術館で開催されています。
01_20190713063901

会期 2019年6月2日(日)~7月15日(月・祝)

この展覧会は北海道を描く洋画家の第一人者相川求一朗 縁の地、川越(生地・故郷)、北海道、を巡回して軽井沢の脇田美術館が最後の展覧会場になります。

脇田和は、ベルリンから帰国後1936年に猪熊弦一郎、小磯良平らと共に新制作派協会(現・新制作協会)を設立。相原求一朗は1950年の第14回新制作派協会展に初入選し、画壇デビューを果たしました。以来、脇田和を師と仰いできました。(HPより)

何故、相原求一朗は故郷と無縁の北海道を描いたのか?

相原求一朗は川越の商家に生まれました。絵を描くことが好きだった相原は、画家を目指しますが、長男であったため家業を継いで、働きながら絵を描いていました。21歳で兵役に就き、多感な青春期に重なる4年半を満州の広大で荒涼とした大地の中で過ごします。画家を志した相原は師事する画家たちに学んだり、ヨーロッパ、南米への旅をしたりしながら模索を続けます。そして辿り着いたのが、満州の情景を彷彿とさせる北海道の原野の風景でした。

北海道の自然の雄大さと厳しさの中に、描く動機の原風景を見つけたのでしょうか?

展示会場に並べられた相原求一朗が描いた北海道に囲まれると厳粛な気持ちになります。

展覧会の構成は以下の通りです。
1.出発ー画家を志してー
2.覚醒ー厳然と形のある抽象ー
3.探索ーヨーロッパ・南アメリカの旅ー
4.原風景ー北海道を描くー
5.決意ーライフワークとしての北海道ー
特集:小さな相原求一朗
6.再出発ー大地への挑戦ー
特集:北の十名山

02_20190708202901
《線路のある風景》 1954年 油彩  川越市立美術館

03_20190708203001 
《すけそうだらの詩(ノサップ)》 1968 油彩 川越近代美術館

04_20190708203101
《三輪車のある風景》 1969年 油彩 秋田県立近代美術

05_20190708203101
《剣岳早春》 1980年 油彩 富山県美術館蔵

06_20190708203201
《浅間三月》 1993年 油彩 AOKIホールディングス
 
07_20190708203201
《雪の樹林》 1991年 油脂 AOKIホールディングス

08_20190708203301
《春の丘陵 トムラウシ山》 1995年 油彩 相原求一朗美術館

09_20190708203301
《朝の森》 1995年 油彩 AOKIホールディングス
 

―HPの解説—
2018年は、北海道の自然を描き続けた画家・相原求一朗(1918-99)の生誕100年にあたり、また2019年は相原の没後20年を迎えました。この記念すべき年に、3会場を巡回する大規模な相原求一朗展を開催致します。
相原求一朗は、1918(大正7)年、川越の卸問屋業を営む家に生まれました。絵の好きな少年でしたが、長男であったことから一旦は美術の道を諦め、家業に従事しながらも独学で絵を描き続けました。戦時中は、招集により足かけ5年に渡る兵役生活を経験し、多感な青春期に重なる4年半過ごした満州の広大な大地が、のちの画業にも影響を与えることとなる相原の原風景となりました。
そして戦後、1948(昭和23)年にモダニズムの画家・猪熊弦一郎に師事したことで画家としての道が開かれ、以来、新制作協会を拠点に、満州を思い起こさせる北海道の大自然をモノクロームの色調で抒情的に描きました。
今回の展覧会では、初期から絶筆までの代表作に、愛すべき小品やデッサンを加えながら、約75点の作品群で相原の画業を回顧します。多くの方に相原芸術の魅力を知っていただけましたら幸いです。

昨年12月に生まれ故郷の川越市からスタートした展覧会は、作家の生涯のテーマとなった北の大地・北海道へと巡回して、本展、軽井沢の脇田美術館が最後の会場となります。
本美術館は、1991年に脇田和(1908-2005)の作品・収集・展示をする空間として造られました。現代洋画家を代表する脇田和は、ベルリンから帰国後1936年に猪熊弦一郎、小磯良平らと共に新制作派協会(現・新制作協会)を設立。相原求一朗は1950年の第14回新制作派協会展に初入選し、画壇デビューを果たしました。以来、師と仰ぐ脇田和の美術館での今回の展覧会は、相原求一朗にとって、幸甚の至りであると言えます。昨年12月に生まれ故郷の川越市からスタートした展覧会は、作家の生涯のテーマとなった北の大地・北海道へと巡回して、本展、軽井沢の脇田美術館が最後の会場となります。
本美術館は、1991年に脇田和(1908-2005)の作品・収集・展示をする空間として造られました。現代洋画家を代表する脇田和は、ベルリンから帰国後1936年に猪熊弦一郎、小磯良平らと共に新制作派協会(現・新制作協会)を設立。相原求一朗は1950年の第14回新制作派協会展に初入選し、画壇デビューを果たしました。以来、師と仰ぐ脇田和の美術館での今回の展覧会は、相原求一朗にとって、幸甚の至りであると言えます。

| | コメント (0)

2019.07.11

「はやぶさ2」第2回タッチダウンに成功!

2_20190711213801

「はやぶさ2」第2回タッチダウン成功おめでとう!
ANNnewsCH

打ち上げから1681日が経過した。
「はやぶさ2」は、第2回タッチダウンを成功裡に終えて、今年の冬まで「リュウグウ」に滞在、イオンエンジンを噴射して地球帰還に向かいます。帰還予定は、2020年オリンピックが終わった冬の予定です。

無事帰還を祈りましょう!貴重なサンプルを持ち帰ることができますように!

以下の動画は、YouTubeライブをテレビモニターにミラーリング。その画面を撮って編集しています。見づらい箇所が多々あると思いますがご理解ください。
タッチダウンまでの管制室の様子です。

 

ライブゲストの広島大学教授薮田ひかる教授「はやぶさ2」ミッションの目的と意味について。
今一度復習です。

関連サイトです。

JAXAハヤブサ2プロジェクト

NHK NEWS WEB

ファン!ファン!JAXA!小惑星探査機はやぶさ2

 

| | コメント (0)

2019.07.10

はやぶさ2 リュウグウへ降下開始 あす午前に着陸予定

2_20190710221701

さぁ〜、注目ですね、楽しみですね!

「はやぶさ2」が2回目着地で地下物質採取に挑戦‼

JAXA=宇宙航空研究開発機構は7月10日(水)午前10時前、機体や地上のアンテナなどに問題はないとして、「はやぶさ2」に降下の指令を送りました。
「はやぶさ2」は、午前10時46分頃高度2万メートルから秒速40センチのスピードで「リュウグウ」に向けて降下を始めました。
順調に行けば明日11日午前11時ころ、小惑星表面につくった人工クレーターの近くに着陸する予定です。

関連サイトです。

JAXAハヤブサ2プロジェクト

NHK NEWS WEB

ファン!ファン!JAXA!小惑星探査機はやぶさ2 

2回目着地・試料採取の管制の様子がライブ配信されます。

| | コメント (2)

2019.07.09

野球殿堂博物館に行って来ました。2019年7月

06_20190708172001

東京ドームに巨人vs横浜DeNAを観戦に行って来ました。
当日は雨降り、開門まで時間があったので、雨宿りもかねて、一度見てみたいと思っていた野球殿堂博物館に入ってみました。
写真・動画撮影OKでした。(条件あり)

世代によって興味は違うと思いますが、野球の歴史、アマチュア(高校野球・社会人野球)からプロまで、女子野球、野球世界大会そして大リーガーまで網羅した展示に大満足。時間の関係で図書室には入りませんでしたが、今度行った時には是非・・・どのような資料があるのでしょうか?興味あります。勿論野球殿堂室には殿堂入りした選手のレリーフが勢揃いしています。

館内案内図
03_20190708170801

2019年までに殿堂入りされた方々は204人です。
04_20190708171001 05_20190708171001

都市対抗野球の開幕が近いことから企画展示室では、「都市対抗野球90回のあゆみ」が開催されていました。(7月25日まで)
01_20190708170801

また、野球殿堂博物館特別展 平成の高校野球展が以下の日程で開催されます。
2019年7月28日(日)〜12月1日(日)
02_20190708170901

 

展示風景。スマホで撮りました。

 

東京ドームで野球観戦するのも久しぶりだったので、スマホで撮ってみました。観戦風景です。
実況的要素はありません。

 

| | コメント (2)

2019.07.06

The ENGINE 遊動される脳ミソ/小野耕石 門田光雅 (軽井沢 セゾン現代美術館 2019年6月)

01_20190706054401
企画展
The ENGINE 遊動される脳ミソ/小野耕石 門田光雅は、軽井沢 セゾン現代美術館で開催されています。

会期 2019年4月20日(土)〜 9月1日(日)

セゾン現代美術館といえば「若林奮が全体のプランを構想した庭」ですね。
鉄の門を入り木々に囲まれた一本道を歩いて行くと、緑の庭園が広がり、庭に流れるせせらぎには2本の鉄の橋が架かっています。その存在感は、何と表現すればよいにでしょうか?散策路を巡ると、イサム・ノグチ、安田侃 などの現代彫刻家の作品が芝生の中に展示されています。何時も残念に思うのが、「落ち着いて腰掛ける場所がないことです」芝生内立ち入り禁止、ベンチ等はありません。

原則館内撮影不可ですが、この動画の中に写っている作品(小野耕石、門田光雅作品)は、撮影可能でした。

セゾン現代美術館は、1981年に故堤清二(元当財団理事長)の意向により「現代美術」に対象を定め、伝統的な価値の承認者=保護者としての美術館から脱皮した、同時代の様々な実験的創造の場となる「生きた美術館」として軽井沢の地に設立されました。当館の前身は、1962年に東京の高輪に開館した高輪美術館であり、故堤康二郎の日本伝統美術の保存、公開をしておりました。1991年に開館十周年を迎えて、美術館の設立目的や活動方針の根拠となる「現代美術」を館名に表示し、セゾン現代美術館と改称して再出発いたしました。
美術館建築は、建築家の菊竹清訓氏による設計であり、美術館の前に広がる庭園は、美術作家である若林奮氏によって基本プランがつくられ、当館コレクションの彫刻作品が常設されています。(HPから)

セゾン現代美術館のコレクションは、西武百貨店池袋店時代の8階催事場、西武美術館、セゾン美術館にて開催された展覧会を通して主に形成されています。

<主な美術家>
ワシリー・カンディンスキー
パウル・クレー
ジョアン・ミロ
アレクサンダー・カルダー
マン・レイ
マーク・ロスコ
ジヤクソン・ポロック
サム・フランシス
など

荒川修作
中西夏之
横尾忠則
宇佐美圭司
堂本尚郎
菅井汲
加納光於
など
01_20190706054501
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

9月1日まで「企画展The ENGINE 遊動される脳ミソ/小野耕石 門田光雅」が開催されています。

作品の形式、それに見合った手法などにはおさまらない、作家自身から溢れでてくるもの、つくる原動力−The ENGINE(エンジン)。本展は、二作家の作品とセゾン現代美術館コレクションを織り交ぜながら、作品を発動させる”エンジン”について色を手がかりに探究します。私たちの脳ミソを作品コンセプトから解き放ち、未知の感覚へと遊動する展覧会です。(HPから)

小野耕石、門田光雅の作品は、画像からではその良さはが分かりません。展覧会場に足を運ばないとね・・・
小野耕石の作品は、観る機会が増えてきたように思います。
版を重ねて色層を積み上げる手法は独特ですし。観る方向によって変化するグラデーションには興味が尽きません。
そして、門田光雅の作品の色彩の楽しさと、ときに工芸を思わせる絵肌の感覚は面白いと思いました。

01_20190706055401
小野鉱石「波絵」2017-2017「Inducer.07」2018

02_20190706055401
 ©小野鉱石Tokyo Publishing House

01_20190706055501
門田光雅 「coll」2018

02_20190706055601
門田光雅 「anima6」2018

 

 

| | コメント (0)

2019.07.05

年始の経済番組で予想していた、日経平均株価と為替(米ドル/円)上半期が過ぎて・・・

アナリスト、ストラテジストが予想した日経平均株価と米ドル/円の年始の予想、その中間検証です。
私に評価なんてできません。皆さんどう思われますか?ということで、年始に投稿した記事に加筆してみました。

7月1日の日経平均株価 2,1729円

年初来高値2,2362円(4月24日)
年初来安値1,9241円(1月4日)

7月1日の為替相場 米ドル/円 107.94円
年初来円安 112.41円 (4月24日)
年初来円高 106.78円(6月25日)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

突然どうしちゃったの?
・・・・ですよね。
政治経済ネタは投稿しないつもりでしたが、これからも控えたいと思いますが、日経平均、為替は、世の中の動静を端的に反映していますよね。
何といっても私のような一般的庶民の生活への影響を考えると、その動きは気懸りです。
ということで年初のテレビに出演されたアナリストの予想を下記に載せてみます。
まあ~、当たらないですけどね。
専門家でも、想定できない事態が発生するのは毎年のことですし、仕方ないですよね。
さて、改元の今年、景気は上向くでしょうか?どうも怪しいようです。

 

モーニングサテライト(テレビ東京)から。
日経平均
年末高予想
マネックス証券 広木氏 安値:1月1万9000円 高値:12月:2万8000円
大和証券 石黒氏  安値:1月1万9000円 高値::12月2万6000円 
UBSウェルネス・マネジメント 青木氏 安値:1月1万9000円 高値:11月頃:2万4000円

年央高予想
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 藤戸氏 安値:10月頃1万8000円 高値:6月頃2万3500円
野村証券 松浦氏 安値:1月:1万9000円 高値6月末2万4000円
JPモルガン証券 坂上氏 安値:1月1万9000円 高値:6月頃2万4000円

  1月   6月       10月 11月 12月
広木氏 安値19,000円               高値28,000円
石黒氏 安値19,000円               高値26,000円
青木氏               11月頃高値24,000円  
藤戸氏     6月頃高値2,3500円       10月頃安値1,8000円    
松浦氏 安値19,000円   6月末高値24,000円            
坂上氏 安値19,000円   6月頃高値24,000円            

7月1日の日経平均株価2,1729円
年初来高値2,2362円(2月24日)
年初来安値1,9241円(1月4日)

ドル円相場
円安派
JPモルガン・チェース 銀行 佐々木氏 年央:118円 年末:112円
シティーグループ証券 高島氏 3月頃:105円 9月頃:115円 年末:110円
野村証券 池田氏 8.9月頃:122円 年末:120円                
ソニーフィナンシャルホールディングス 尾河氏 安値:103円 9月頃:115円 年末113円
円高派
三菱UFJ銀行 内田氏 年央:109円 9.10月頃:102円 年末:104円
バークレーズ証券 門田氏 年央:110円 年末:107円

  3月   6月   8月 9月 10月   12月
佐々木氏     年央118円           年末112円
高島氏 3月頃105円         9月頃115円     年末110円
池田氏         8,9月頃112円       年末120円
尾河氏           9月頃115円     年末113円
内田氏     年央109円     9,10月頃102円     年末104円
門田氏     年央110円           年末107円

7月1日の為替相場 米ドル/円 107.94円
年初来円安 112.41円 (4月24日)
年初来円高 106.78円(6月25日

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

サンデーニュース Bizスクエア(BS TBS)から。
日経平均
りそな銀行 黒瀬氏 最安値:1万8000円 最高値:2万2000円 年末:2万円
SMBC信託銀行 山口氏 最安値:1万8000円 最高値:2万2500円 年末:2万1000円
ニッセイ基礎研究所 井出氏 最安値:1万8000円 最高値:2万3000円 年末:2万3000円
野村証券 小高氏 最安値:1万8500円 最高値:2万5000円 年末:2万3000円

  最安値 最高値             12月
石黒氏 18,000円 22,000円             年末20,000円
山口氏 18,000円 22,500円             年末21,000円
井出氏 18,000円 23,000円             年末23,000円
小高氏 18,500円 25,000円             年末23,000円

7月1日の日経平均株価2,1729円
年初来高値2,2362円(2月24日)
年初来安値1,9241円(1月4日)

ドル円相場
バルタリサーチ 花王氏 円安:115円 円高:100円 年末115円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 植野氏 円安:118円 円高:104円 年末:112円
住友信託銀行 瀬良氏 円安:113円 円高:103円 年末:106円
バンクオブアメリカ・メリルリンチ 山田氏 円安:118円 円高:100円 年末:105円

    円安 円高             12月
  花王氏 115円 100円             年末115円
  植野氏 118円 104円             年末112円
  瀬良氏 113円 103円             年末106円
  山田氏 118円 100円             年末105円

7月1日の為替相場 米ドル/円 107.94円
年初来円安 112.41円(4月24日)
年初来円高 106.78 (6月25日)

| | コメント (2)

2019.07.03

千住博 水の記憶展 (軽井沢千住美術館)

01_20190630213601 
軽井沢 千住博美術館に行って来ました。
「千住博 水の記憶展」が2019年12月25日まで開催されています。

個人美術館での楽しみの一つに、その建物があります。
自宅であった場所・建物を美術館にしているケースも多いのですが・・・

千住博美術館は、軽井沢の自然と作品が融合したユニークな美術館です。
軽井沢のこの場所の地形を生かして、フロアには傾斜があります。
全周のガラス窓から光が注ぎ、シルクスクリーンで遮蔽することで外光の調節をしています。
柔らかな曲線を多用した壁面には千住博の過去から現在までの作品が展示されていました。
そして展示室には低木と草花が共存しています。作品の観賞と・・・咲いている花を探したり・・・・
千住博の代表作ザ・フォールは、最奥のスロープを下ると現れる地下宮殿をイメージした空間に展示されています。
ひんやりとして、さながら滝つぼの側にいるような感覚になります。

展示会場の様子(現在の展示内容とは異なります)
以下は、全て施設案内パンフレット掲載の画像です。
04_20190701202101

03_20190701202201 

今回、この展示室には20点(だったと思います)の墨絵が展示されていました。
08_20190701202901

うっかりすると見逃しそうな場所にザ・フォール・ルームはありました。
展示会場一番奥のなだらかなスロープを下りると、ひんやりとした空気に包まれた地下迷宮のような部屋が現れます。
滝を目の前にした空気感が心地よいです。
09_20190701212901
ザ・フォール・ルーム

設計を担当した西沢立衛氏のコメント(館内ペーパーから)
最初に千住氏から声をかけていただいたときに、明るく開放的な、今までになかったような美術館を考えられないか、というお話がありました。明るい空間の中で、人々が千住氏の作品を体験でき、また同時に集まってくつろいだり、自分の時間をすごせたりできる空間です。
建物の構成は、既存の敷地地形に合わせて、シルクスクリーンとUⅤカットガラスによって光を制御しながらも、軽井沢の風景や緑、光が室内に柔らかく入ってきて、軽井沢の自然と千住氏の芸術が、融合し調和します。人々は森の中を歩くようにいろいろな場をめぐり、各所に配された家具でくつろぎながら、千住氏の作品と対話したり、豊かな自然を感じたりすることができます。公園でもあり、同時にプライベートなリビングでもあるような、開かれた空間を目指しました。

05_20190701203001  

06_20190701203101

02_20190701213801
施設配置図



【公式】軽井沢千住博美術館 HIROSHI SENJU MUSEUM KARUIZAWA

美術館の外観を撮ってきました。
分かりにくい動画になったかな~(雑音(大きな)が気になったので音楽を挿入しています)
美術館内部(展示会場)は撮影不可です。

 

3月に横浜そごうで開催された千住博の展覧会。

高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住 博展 ―日本の美を極め、世界の美を拓く―

 

| | コメント (0)

2019.07.01

観てきた展覧会備忘録 2019年6月

「Meet the Collection ―アートと人と、美術館」
会期 2019年4月13日(土)~6月23日(日)
横浜美術館

トム・サックス ティーセレモニー
会期 2019年4月20日(土)〜 6月23日(日)
東京オペラシティ アートギャラリー

ルート・ブリュック 蝶の軌跡
会期 2019年4月27日(土)〜6月16日(日)
東京ステーションギャラリー

第83回展「慶びの花々」
会期 2019年5月3日(金・祝)~6月30日(日)
三の丸尚三館

デザインの(居)場所
会期  2019年5月21日(火)〜6月30日(日)
東京国立近代美術館工芸館


日本刀の見方 パートⅠ姿
会期  2019年4月13日(土)~6月30日(日)
刀剣博物館

宮本隆司 いまだ見えざるところ
会期 2019年5月14日(火)〜7月15日(月・祝)
東京都写真美術館

特別企画 奈良大和四寺のみほとけ
本館 11室
会期 2019年6月18日(火)~9月23日(月)

特集 中国の青磁―蒐集と研究の軌跡 
東洋館 5室
会期 2019年4月23日(火) ~ 7月15日(月)

平成30年度新収品展
平成館 企画展示室
会期 2019年6月4日(火)~7月15日(月)
東京国立博物館



6月は軽井沢の美術館を巡ってきました。

千住博 水の記憶展
会期 2019年3月1日(金)〜12月25日(水)
軽井沢千住博美術館

The ENGINE 遊動される脳ミソ/小野耕石 門田光雅
会期 2019年4月20日(土)〜 9月1日(日)
セゾン現代美術館

上信越高原国立公園指定70周年記念 廣助を魅了した日本の山
会期 2019年 4月27日(土) ~ 11月4日(月)
田崎美術館

天使とキューピッド展 “Angel And Cupid” of Peynet
会期 2019年3月1日(金)〜7月10日(水)
ペイネ美術館

2019 春夏の企画展 絵本に暮らす動物たち
[前期] 2019年 3月 1日(金)〜2019年 6月24日(月)
[後期] 2019年 6月26日(水)〜2019年10月 14日(月)
軽井沢絵本の森美術館 ムーゼの森

エルツおもちゃ博物館 軽井沢 春夏展
森からの贈り物 〜エルツ地方の伝統工芸の世界〜
[前期] 2019年 3月 1日(金)〜2019年 6月17日(月)
[後期] 2019年 6月19日(水)〜2019年10月 7日(月)
エルツおもちゃ博物館 ムーゼの森

西村伊作の蒔いた種 個性の開花Ⅰ
会期 2019年6月8日(土)~11月4日(日)
軽井沢ルバン美術館

相原求一朗の軌跡 ―大地への挑戦―
会期 2019年6月2日(日)~7月15日(月・祝)
脇田美術館

「ことばの花束~軽井沢を愛した文学者・芸術家たちスペシャル~」展
会期 2019年4月19日(金)~7月15日(月・祝)
軽井沢高原文庫

| | コメント (0)

« 2019年6月 | トップページ | 2019年8月 »