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2019.06.26

日本刀の見方 パートⅠ姿

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「日本刀の見方 パートⅠ姿」は、
刀剣博物館で開催されています。

会期 平成31年4月13日(土)~6月30日(日)

展示室の風景
本展は撮影可能です。スマホで撮りました。
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この写真下段の解説はHPの日本刀の歴史と同内容です。

代々木時代の展示室に同じようなパネルがありました。
なかなか頭に入らなかった(入らない)のですが、大きな流れ、傾向を是非理解したいと思っていました(思っています)。
本展刀剣の実物を見比べることで、さらに興味を持つことができました。
「姿」「地鉄」「刃文」それぞれに焦点を当て、全3回に分けて日本刀鑑賞のポイントを解説するシリーズ企画です。これからの展示にも期待しています。


展示の一例です。
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1、平安時代後期~鎌倉時代初期
平安時代後期から、反りのある鎬造(しのぎづくり)の太刀(刃を下に向けて腰に吊るす)が現れる。姿は総じて細身のものが多く、元幅に比べて先幅が目立って細くなり、小鋒(こきっさき=小さめな鋒)になる。反りは腰元で強く反り、上半の反りはごく浅くなるものが多い。

時代背景
保元・平治の乱を経て、政治への影響力を強めていった武士。平清盛は時の法王、後白河院を法住寺殿に幽閉した。勢力を強める平氏に対し各地で反乱が発生し、瞬く間に日本中を戦闘の渦へと巻き込んでいった。いわゆる治承寿永の騒乱である。反乱軍の一勢力であった源頼朝は、乱の過程で独自の統治を開始する。初の武家政権、鎌倉幕府の誕生である。
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太刀(重要文化財) 銘 正恒 法量:二尺五寸九分
国:備前 時代:鎌倉時代初期
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上記のように、時代に分けて数振りの刀剣を展示し、それぞれにキャプションが添えられています。

展覧会の構成は以下の通りです。
1、平安時代後期〜鎌倉時代初期
2、鎌倉時代中期
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太刀(国宝)銘  国行(来) 法量:二尺五寸三分
国:山城 時代:鎌倉時代中期

3、鎌倉時代末期
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太刀(重要刀剣) 銘 来国光  法量:二尺二寸七分半
国:山城 時代:鎌倉時代末期

4、南北朝時代
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刀 無銘 青江 法量:二尺三寸一分
国:備中 時代:南北朝時代


5、室町時代前期
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太刀(重要刀剣)銘 正則(雲州)応永三十▢年 法量:二尺三寸七分
国:出雲 時代:室町時代初期


6、室町時代後期
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刀 銘 備前国住人長船勝光 明応二年八月 法量:二尺三寸二分
国:備前 時代:室町時代後期(1493)

7、安土桃山時代〜江戸時代初期
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刀(重要刀剣) 銘 国広 法量:二尺三寸強
国:山城 時代:桃山時代 
  
8、江戸時代前期
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刀  銘 大和守安定 法量:二尺〇八分強
国:武蔵 時代:江戸時代前期

9、江戸時代中期
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刀 銘 (一葉葵紋)主水正藤原正清 法量:二尺四寸五分半
国:薩摩 時代:江戸時代中期


10、江戸時代末期
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刀(重要刀剣) 銘 豊永東虎左行秀為嫡子幾馬 明治三年二月吉日行年五十八歳造之 法量:二尺一寸六分
国:武蔵 時代:明治時代(1870)

刀剣(刀、太刀、脇差、短刀)の他に、刀装、刀装具の展示もあり見どころ満載です。

―HPから―
■ご挨拶
この度の展示では原点に立ち返り、日本刀鑑賞の基礎たる点にスポットを当てることにいたしました。
近年、増えている若い刀剣愛好家からの声もあり、日本刀はどのように見ればよいのか、どこが見所なのかをわかりやすく示し、日本刀の魅力を存分に楽しんで頂こうと思います。

そこで「日本刀の見方」と題し、「姿」「地鉄」「刃文」それぞれに焦点を当て、全3回に分けて日本刀鑑賞のポイントを解説するシリーズ展示を企画しました。
本展覧会では、(公財)日本美術刀剣保存協会の所蔵品を中心に各時代の名刀や、彩りを添える刀装・刀装具を展示致します。初心者も玄人も共に肩を並べて心置きなく、名品を御賞翫ください。

 

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