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2019.04.30

シャルル=フランソワ・ドービニー展

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シャルル=フランソワ・ドービニー展は、
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催されています。

会期 2019月4日20日(土)~6月30日(日)

「国内初の本格的なドービニーの展覧会」ということですが・・・

ドービニーという風景画家の存在は知っていたし、さまざまな展覧会でその作品は見ているのですが、では思い浮かぶ作品は?
と訊かれると、心許ないです。

ドービニーは所謂「バルビゾン派の七星」の一人で、この展覧会の「序章:同時代の仲間たち」にはコロー、ルソー、デュプレ、さらにベーニア、クールベ、ラビエール、ドーミエの作品も展示されています。

1817年パリに生まれたドービニーは、生後まもなく里親に預けられた後、風景画家であったパリに住む父親のもとの戻り、画家への道を歩み始めます。1835年からのイタリア旅行を経て、ローマ賞に挑戦しますが落選します。以後1840年代は挿絵の仕事などで生計を立てながら、パリを中心にフランス各地を巡って描き、サロンに出展していました。 1843年には、フォンテーヌブローに滞在してバルビゾン派の画家たちと親しく交流し、もっぱら風景画を描き「バルビゾン派」の画家としての自身の方向性を確立していきました。

1859年以後、サロンでの受賞、国家買い上げなどを重ね、写実主義の風景画家として広く認知されるようになりました。一方で印象を荒描きしだけの未完成作品であるとの非難もありました。

1857年にアトリエ船ボタン号を入手したドービニーは、旅をしながら河川風景を描くようになり「水辺の画家」として名声を確立します。後に、より大きな船を購入したドービニーはさらに広範囲に各地を廻りながら習作を描き、オーベールあるいはパリのアトリエでサロンに備えて完成作を描きました。

屋外で意欲的に習作を描くようになったドービニーは、各地でモネやピサロなどの若い画家たちと出会って影響を与える一方、筆触分割などの新たな技法を知り、自作に取り入れています。

この展覧会は、ドービニーの油彩、版画などの作品約60点と周辺の画家による作品20点で構成されています。

「水の画家」ドービニーですね。森と水辺の自然に癒される展覧会場です。


展覧会の構成は以下の通りです。
序章:同時代の仲間たち
第1章:バルビゾンの画家たちの間で(1830~1850)
第2章:名声の確立・水辺の画家(1850~1860)
第3章:印象派の先駆者(1860~1878)
第4章:版画の仕事

写真は内覧会参加時に主催者の特別の許可を頂いて撮影しました。

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(左)カミーユ・コロー 地中海沿岸の思い出 1872年頃 油彩/カンヴァス ランス美術館
(右)カミール・コロー オンフルール 1850-70年 油彩/カンヴァス ランス美術館
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カミーユ・コロー 地中海沿岸の思い出 1872年頃 油彩/カンヴァス ランス美術館


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シャルル=フランソワ・ドービニー 池の風景 1847年 油彩/板 ランス美術館


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シャルル=フランソワ・ドービニー オワーズ河畔 1860年 油彩/板 ランス美術館


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シャルル=フランソワ・ドービニー ボッタン号 1869年 油彩/カンヴァス フランス、個人蔵

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ボッタン号の模型 ダニエル・ラスカン(シャルル=フランソワ・ドービニー末裔)
2006-07年 木材 フランス、個人蔵


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シャルル=フランソワ・ドービニー ポルトジョアのセーヌ川 1868年 油彩/板 フランス、個人蔵


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シャルル=フランソワ・ドービニー ディエップの海岸 制作年不明 油彩/板 株式会社ジールハウス 


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シャルル=フランソワ・ドービニー 葡萄の収穫 1863年頃 油彩/板 フランス、個人蔵


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シャルル=フランソワ・ドービニー 版画集「船の旅」 1862年 15枚一括額装 エッチィング フランス、個人蔵
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シャルル=フランソワ・ドービニー 「船の旅」の原板 1862年 銅(原版) オーヴェール=シュル=オワーズ、ドービニー美術館


展示風景
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2019.04.26

平成31年春の特別展 江戸時代の天皇

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「平成31年春の特別展 江戸時代の天皇」は、

国立公文書館で開催されています。

会期 平成31年4月6日(土)〜5月12日(日)  

展覧会の「はじめに ―天皇と将軍―」から・・・
寛永3年(1626)9月、大御所秀忠・将軍家光が上洛し、後水尾天皇が二条城に行幸します。上洛と行幸の目的は、将軍家と天皇との緊密さを示すとともに、全国の武家を総動員し、新将軍家家光、ひいては幕府の力を誇示するための一大イベントという意味もありました。
江戸幕府は天皇・朝廷への介入・統制を行う一方、天皇・朝廷との関係の緊密化も図ります。元和6年(1620)の秀忠の娘・和子(まさこ)の入内や、秀忠・家光の上洛もその一環でした。その中で最も大規模な上洛がこの寛永3年の上洛でした。なお、この行幸は、天正16年(1588)4月14日に後陽成天皇が豊臣秀吉の居城である聚楽第の行幸した先例にならって行われています。

天皇の大規模かつ御所外への行幸は、文久3年(1863)孝明天皇の石清水八幡宮などへの行幸迄、およそ240年間、行われませんでした。幕府は火災などやむを得ない場合を除き、天皇の行幸を一切認めませんでした。

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江戸時代の天皇のイメージは、と問われると?
答えに窮してしまいますが・・・・

この展覧会でお勉強です。

天下人(信長・秀吉・家康)と天皇・朝廷の駆け引きに始まり、「江戸幕府と天皇」その関係と変遷、当時の天皇のありようと社会生活との関わりなどを検証して、今現在の皇室の立ち位置との相関を見せてくれます。良い企画展だと思いました。

展覧会の構成は以下の通りです。はじめに ―天皇と将軍―
第1章 天皇・朝廷と天下人
第2章 江戸幕府と朝廷
第3章 元号の選定と改元
第4章 光格天皇と朝議復興
第5章 天皇・朝廷と民衆
おわりに ―天皇・上皇の行幸と御幸―

展示風景
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御行幸の次第「寛永行幸記」 全3軸 内務省旧蔵


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幕府による朝廷統制 本光国師日記 原本は南禅寺金地院所蔵 全45冊


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礼儀類典 紅葉山文庫旧蔵 全515冊
水戸光圀が朝議の実用に役立てることを目的として編纂したもの。

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改元にあたり、タイムリーな展示として、この様なものもありました。

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翁草 全101冊 内務省旧蔵

江戸時代中期以降の元号の評判
江戸時代には30回を超える改元が行われましたが、各元号に対する世間の評判も様々でした。
例えば「明和」は明和9年(1772)が「めいわく(迷惑)」、「天明」は「天命が尽きる」など、不吉なことを連想させる評判が立ちました。実際に、天明9年2月に江戸で大火が発生したり、天明8年(1788)正月に京都で大火が起こったりしたため、「明和」は「安永」に、「天明」は「寛政」に改元されています。

「平成(元号)の書(原本)」「 平成」と「令和」の出典資料展示もあります。

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展覧会の概要(HPから)
 平成31年(2019)は天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位が行われます。
 本展では、この御退位・御即位を記念し、江戸時代の天皇について取り上げます。
 織田信長・豊臣秀吉・徳川家康ら天下人が登場し、それに続く江戸幕府による支配の中で、天皇・朝廷はどのように渡り合い、関係を構築していったのか。光格天皇による朝廷儀式の再興、江戸時代の元号の選定と改元などについて、当館所蔵の絵巻物や公家日記などを中心に御紹介いたします。

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2019.04.24

大石芳野写真展 戦禍の記憶

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「大石芳野写真展 戦禍の記憶」は、
東京都写真美術館で開催されています。

会期 2019年3月23日(土)〜5月12日(日)

「戦争が終わって、国と国が調印して、その事態が終わっても、一人一人の、一人一人の、大勢の一人一人の心の中では、あるいは身体の中では、戦争は終わっていないんですよ。私はそのことに無関心ではいられないと思ったんですよ。終わっても終わらない、戦争の傷は死ぬまで続く・・・」大石さんは、そんな思いで、人々を、風景を40年以上撮り続けてきました。

キャプションを丹念に読みながら見てきましたが・・目頭が熱くなってしまって、少々困りました。

余談ですが・・DAYS JAPAN(廃刊?休刊?)とその関係者は、あの事件以来どうなっているのかな?どうするのかな?と思ったりしました。
大石さんもフォトジャーナリストとして、この雑誌の審査員だったと記憶しています。かつて定期購読していた雑誌で、受賞作品展もコニカミノルタプラザで開催されていたころは必ず観に行っていたのですが。


(HPの解説から)
20世紀は「戦争の世紀」ともいわれます。二度にわたる世界大戦で人類の危機とでもいうべき大量の殺戮と破壊をもたらした後も安寧を迎えることはなく、米国と旧ソ連を軸とする東西の冷戦に起因する朝鮮戦争やベトナム戦争,ソ連のアフガン侵攻などが勃発しました。21世紀を迎えてもなお,世界のどこかでひとときも収まることなく戦争が続いています。

戦争の悲惨な傷痕に今なお苦しむ声なき民に向きあい、平和の尊さを問いつづける大石芳野。広島や長崎、沖縄、朝鮮半島に大きな傷を残している太平洋戦争の後遺症をはじめ、メコンの嘆きと言われるベトナム、カンボジア、ラオスの惨禍、そして民族や、宗教・宗派の対立で苦しむアフガニスタン、コソボ、スーダン、ホロコースト……。本展では約40年にわたり、戦争の犠牲となった人々を取材し、いつまでも記憶される戦禍の傷にレンズを向けてきた作品約150点を展覧します。

沖縄
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自然壕が防空壕の役割を果たしたが、住民と日本軍が共用したので悲劇も絶えなかった。戦争で最も被害を受けたのは子供たち。すべての大人に責任があると訴えているような子供の頭蓋骨が伊江島の壕から現れた。(江田島1984年)

沖縄
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涙で顔をぬらした遺族たちは壕の前で何日も座り、遺品が出るたびに、それを手に取って眺めまわした。収骨最後の日、遺骨や遺品を並べて祈りを捧げ、口々に「暗くてじめじめしたところに閉じ込めてすいません。これでやっと成仏できるでしょう」と言った。(伊江島1984年)

コソボ
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ダラサラーム(15歳)は、ダルフールから逃げてきた。「1週間後に結婚しなければならないの」とポツリと言った。(チャド2006年)

スーダン
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セルビア側についたロマ人のギゼル(9歳)一家は戻ってきたセルビア系勢力に家を焼かれた「何も悪いことしてないのに」(1999年)

カンボジア
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ようやく解放されたものの成人は年齢よりも老け、子供は成長が遅く小さい。

ラオス
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モン族のスーユータン(6歳)は、畑で鍬を入れる祖父の側いた。突然不発弾が爆発して祖父が即死、彼は左眼を失い背中に大けがをした。(シュンクワン県 2004年)

731部隊
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「731部隊」の実験用のガラス容器
(ビンファン1992年)

ホロコースト
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クオジンスキ・スタニスワ(1917年生)
1941年8月、政治犯としてアウシュビッツに送られた。医学生であったことから囚人衛生員となる。SS(ナチス親衛隊)は患者を殺し人体実験をした。限界を超える極端な飢餓や恐怖感のストレスは、解放された戦後も心身を冒した「強制収容所症候群」のもととなり日常生活を楽しめない。できることといえば、医師として心身に傷を負った人の治療やアドバイスをし、収容所の実態を詳細に記録することだ。(クラコフ1988年)

広島
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清水ツルコの被爆した指は右3本、左2本しか使えない手の甲の手術に1か月半もかかり、その間は痛んで動かせなかった。半分に曲がった指を使い和裁で生計をたてて幼い息子と弟を育てた。(1984年)


チラシ(表紙)の写真
レー・ティ・ハイ(80歳)は解放軍兵士の夫と3人の息子、2人の孫を戦闘で失った。(ベンチェ省 1882年)

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2019.04.21

「ガラスの茶室 光庵」展示 国立新美術館正面入口

ますます活躍の幅を拡げる人気アーティストの吉岡徳仁さん。
作品が展示されると観に行くのですが・・・

最近では、東京オリンピックトーチの企画・デザインを「吉岡徳仁デザイン事務所」が担当したということでマスコミにもご本人が映像で登場しました。

私も過去に拝見した代表作品の一つ「光庵」は、各地で展示されてきましたが、今現在、国立新美術館の正面入口に展示されています。

展示期間 2019年4月17日(水)~2021年5月10日(月)
オリンピック・パラリンピック東京大会を挟んで長期展示ですね。

スマホで撮りました。夜になるとどのような景色になるのでしょう?気になります。02_14

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「ガラスの茶室・光庵」は、2011年の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展にて発表し、
2015年には京都の将軍塚青龍殿の大舞台で披露され大きな話題となりました。
エネルギーを知覚化する日本の自然観は、茶道の思想にも受け継がれています。
光庵は、空間と時間の概念を超え、日本文化の根源を再考する作品です。
光をガラスによって表現したこの茶室は、伝統的な掛軸や生け花ではなく、降り注ぐ太陽の光により
水面のような輝きを生み出し、クリスタルプリズムの彫刻から放たれる光の虹となり「光の花」が表れます。
その光の建築は、物質の概念から解き放たれ、詩的な光景を浮かび上がらせます。(キャプションから)

こちらは「Tokyo 2020」が公表した東京2020オリンピック聖火リレートーチ 映像です。


Tokyo 2020
日本人に最もなじみ深い花「桜」をモチーフにつくられた、継ぎ目のないひとつなぎのトーチ。素材の一部には東日本大震災の復興仮設住宅の建築廃材が使用されています。

オリンピック入場チケット抽選申し込みも始まりますね。

 

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2019.04.20

「平成(元号)の書(原本)」「 平成」と「令和」の出典資料(展覧会の展示から)

美術館、博物館などでは、皇室関連の企画展示が盛んに行われていますが、国立公文書館とトーハクで元号に関しての展示があったので、ご紹介です。

新元号「令和」の出典は「中国でなく日本の古典から」ということですが、
万葉集とて、元々漢籍ですから・・・浅学菲才の私には解説なしでは読めない!理解できない!悲しい!・・・でした。

国立公文書館では、小渕官房長官(元)が掲げ持っていたあの「平成」の書の原本が展示されています。
(「平成31年春の特別展 江戸時代の天皇」展の特別展示)
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そして、こちらが「平成」と「令和」の出典資料
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(左)元号「平成」の典拠「史記」(右)新元号「令和」の典拠「万葉集」

史記(該当部分)   内
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万葉集(該当部分) 初春月気淑風
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トーハク総合文化展近代美術では藤岡保子筆「万葉集」 が展示されています。
この筆遣いフォルムこそ和の趣で美しいと思いませんか、和漢ですね。
(この写真ピントが甘かったです。)
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新元号「令和」該当部分
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解説は「展示キャプションを写した写真」を貼り受けました。
横着してすいません。

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2019.04.18

ラファエル前派の軌跡展

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ラファエル前派の軌跡展は三菱一号館美術館で開催されています。

会期 2019年3月14日(木)〜6月9日(日)

この展覧会の本来の企画意図は「ジョン・ラスキンとラファエル前派の軌跡展」のようです。
チラシの裏面には、「ラスキン生誕200年記念」と書いてあります。

ジョン・ラスキンは19世紀ビクトリア時代を代表する評論家・美術評論家、社会思想家です。
ターナーの作品を絶賛し、ロセッティ、ミレイ、ハントら同級生で結成されたラファエル前派の精神的指導者でもありました。
ラスキンの思想に影響を受けて芸術家を目指したバンジョーンズとモリスは、ラファエル前派の第二世代とされます。

ラスキンは、産業革命によってもたらされた「分業」による単純労働に警鐘ならしました。ラスキンの思想に共鳴したモリスは労働と芸術(美を創造する)が一体となった社会こそが理想だと考え、そのことがアーツアンドクラフツ運動につながります。 

また、「自然をありのままに再現すべきだ」という主張は、ラファエル前派の人気作品ミレイの「オフイーリア」などにみられる自然を丹念に描き込んだ作品に顕著ですね。

三菱一号館美術館で2012年に開催された「バン・ジョーンズ  ー装飾と象徴展」は記憶に残る良い展覧会でした。

日本との関係では、夏目漱石が、小説の中でラファエル前派やターナー作品を登場させています。かつて「ターナーと漱石」の関係を取り上げた企画展も開かれました。モリスと柳宗悦の民芸などなど、様々な考察が展覧会等で紹介されてきました。

複雑な交友関係(男女間も)を詳細に紹介した企画もありましたね。

「19世紀ビクトリア時代という時代背景とラスキンの思想、そしてラファエル前派の作品との関連を今一度考えてみる」そんな企画展です。

展覧会の構成は以下の通りです。
Ⅰ ターナーとラスキン
Ⅱ ラファエル前派同盟
Ⅲ ラファエル前派周縁
Ⅳ バーン=ジョーンズ
Ⅴ ウィリアム・モリスと装飾芸術

写真は内覧会参加時に、主催者の特別の許可を頂いて撮影しました。

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ジョン・ラスキン ティントレット《東方三博士の礼拝》(サン・ロッコ同信会館)よりマギの模写
1845年 鉛筆、インク・ウォッシュ ラスキン財団

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ジョゼフ・マラード・ウィリアム・ターナー カレの砂浜 ―引き潮時の餌採り
1830年 油彩・カンヴァス ペリ美術館


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ジョン・エヴァレット・ミレィ 滝 1853年 油彩・板 デラウェア美術館

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ダンテ・ゲイブルエル・ロセッティ ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)油彩・カンヴァス
ラッセル=コーツ美術館(ボーンマス)

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ダンテ・ゲイブルエル・ロセッティ 祝福されし乙女 1875-81年 油彩・カンヴァス
リバプール国立美術館


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アーサー・ヒューズ 音楽会 1861-64年 油彩・カンヴァス
リバプール国立美術館


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シメオン・ソロモン 中国の服を着た女性 1865年 水彩 グロウヴァナー美術館


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ジョジ・フレテリック・ワッツ エンディミオン 1868-73年 油彩・カンヴァス 個人臓


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フレデリック・レイトン 母と子(サクランボ) 1864-65年 油彩・カンヴァス
ブラックバーン美術館


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エドワード・バーン=ジョーンズ 赦しの樹 1881-82年 油彩・カンヴァス
レディ・リーヴァー・アート・ギャラリー(ポートサンライト)

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エドワード・バーン=ジョーンズ コフェテュア王と乞食娘 1883年頃 油彩。板 個人蔵

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モリス商会 3人掛けソファー他、展示風景

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ウィリアムモリスとモリス商会による装飾織物と関連書籍(展示風景)

 

開催趣旨(HPから)
1848年、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティらが結成したラファエル前派兄弟団は、英国美術の全面的な刷新をめざして、世の中にすさまじい衝撃をもたらしました。この前衛芸術家たちの作品は、観る者の心に訴えかけ、広く共感を呼びました。人々は、社会の基盤が移りゆくなかで、彼らの芸術に大きな意義を見出したのです。

その精神的な指導者であるジョン・ラスキンは、あらゆる人にかかわる芸術の必要性を説く一方で、彼らとエドワード・バーン=ジョーンズやウィリアム・モリスら、そして偉大な風景画家J.M.Wターナーとを関連づけて考察しました。

本展では、英米の美術館に所蔵される油彩画や水彩画、素描、ステンドグラス、タペストリ、家具など約150点を通じて、彼らの功績をたどり、この時代のゆたかな成果を展覧します。

 

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2019.04.15

エッ・・さくら?

スマホを構えている人がいて・・なんで「葉っぱ」を撮っているのかな~?と思って近寄って見たら、桜の花。
黄緑色の桜って珍しくありませんか?何時もの散策路で初めて見た、気が付いた桜です。
一昨年、月毎に散策中に見かけた花を投稿しましたが、この桜には気が付きませんでした。
まだ、あるのではないかと近所をウロチョロして、咲いている桜の花を撮ってきました。

黄緑色、桃色、純白、うす黄色、うす紫・・・それぞれの個性が美しい。
他にも「一葉桜」などが咲いていました。新発見?は、本当にうれしい、楽しい。

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サクラ 品種:御衣黄(ギョイコウ)

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カタオカザクラ(片岡桜) バラ科

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サクラ 品種:万里香(バンリコウ) バラ科

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サクラ 品種:鬱金桜(ウコンザクラ) バラ科

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サクラ 品種:紫桜(ムラサキザクラ) バラ科


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2019.04.14

第17回浅草観音うら 一葉桜まつり 江戸吉原おいらん道中

かつて花街があった地域では、イベントのひとつとして花魁道中を行なっているのを見かけます。
このお祭りは開催17回目で、比較的新しいイベントですが大勢の人で賑わっていました。
4月13日、浅草観音うら「一葉桜・小松橋通り」で行われました。

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昼過ぎに浅草寺に着きました。ほぼ1年ぶりです。
相変わらず賑う仲見世の人波を避けて裏通りを真っ直ぐ歩いて、浅草寺境内を突き抜けると、人影は疎ら。

祭りの気配のない街並みをしばらく歩いて、会場に向かいました。

会場には、花魁道中往路スタート30分位前に着いたと思いますが、往路到着地点は、既に身動き出来ないほどの混雑。
今年は花持ちが良く、一葉桜の花🌸は残っていました。
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何処で情報を得たのでしょうか?外国人も沢山来ていました。

かつての吉原、品川、花園(新宿)を知る大先輩から話は聞いていましたが、その大先輩ですら花魁のいた花街は大昔のこと。
浮世絵の世界ですね。禿(かむろ)という存在は浮世絵鑑賞の中で知りました。

「江戸吉原おいらん道中」は、遊女の見習いの禿(かむろ)を先頭に、三枚歯の高下駄を履いた花魁が外八文字の独特の足運びを披露。
その後に妹分の新造衆が続きます。

 

この動画は花魁道中復路の様子です。往路は、大混雑で撮影ままならずでしたので・・・ 

 

花魁道中往路が終了して、復路が始まるまでには1時間以上の間隔があります。
その間、以下のステージショーがあるのですが、何重もの人垣ができて・・・・遠方から見ることに。
狐舞
江戸夢模様(演舞)
江戸吉原粋花街乃賑(演目 座敷の場)
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時代考証の正確さは、私には分かりませんが・・・興味ある、面白いイベントではありました。

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2019.04.12

御即位30年・御成婚60年記念特別展 御製・御歌でたどる両陛下の30年

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「御即位30年・御成婚60年記念特別展 御製・御歌でたどる両陛下の30年」は、
三の丸尚三館で開催されています。

会期 平成31年2月2日(土)~ 4月21日(日)

展覧会場には、両陛下の大きな肖像画が飾られ、短冊に印刷した御製・御歌が四方の展示ケースに展示されています。
真っ直ぐな、率直な御歌に、お考えがしみじみと伝わってきます。
その下には、両陛下の御写真が、足跡とエピソードと共に展示されています。
館内は混雑していたので、お歌は丹念に鑑賞できましたが・・・下段の展示はじっくりと観賞は無理でした。

両陛下の素晴らしい、美しい墨蹟を拝見できる機会でもあります。

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平成30年10月 宮殿中庭にて(本展パンフレット掲載写真から)

天皇陛下御製
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平成26年「静」
慰霊碑の先に広がる水俣の
海青くしてしずかなりけり

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平成30年「語」
語りつつあしたの苑を歩み行けば
林の中にきんらんの咲く

皇后陛下御歌
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平成16年「幸」
幸くませ真幸くませと人びとの
声渡りゆく御幸の町に

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平成21年「生」
命あるもののかなしさ早春の
光のなかに揺り蚊の舞う

ーHPの概要からー
本展は,天皇陛下のご即位30年を記念するとともに,天皇皇后両陛下のご成婚60年を祝して,ご即位後の両陛下の歌会始における御製ぎょせいと御歌みうたを紹介し,それぞれの御歌おうたの情景や関連する行事等の写真を展示することによって,両陛下の30年にわたる歩みを振り返ろうとするものです。
天皇陛下は,平成28年8月8日のおことばにおいて,「私はこれまで天皇の務めとして,何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが,同時に事にあたっては,時として人々の傍らに立ち,その声に耳を傾け,思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。」と述べられました。また,天皇が象徴であると共に,国民統合の象徴としての役割を果たすために各地を巡って多くの人々と触れ合われたことについて,「天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした。」と述べられました。
両陛下の御歌には,先の大戦の犠牲者,苦難の歴史を歩んできた沖縄の人々,大震災等の自然災害による被災者,外国に暮らす日系人,それぞれの地域に暮らす様々な人々への思いが溢れ,国の平穏と国民の幸せを祈り続けてこられたお姿が凝縮しています。また,ご夫婦としての細やかなご配慮やご家族への愛情,静かな日々のお過ごしを詠まれた御歌からは,思わず心が和み,癒やされる余韻が伝わってきます。
本展では,この他にも両陛下のご著書や皇后陛下のご養蚕により修復された文化財,両陛下が相互にお取り交わしになった記念のお品も紹介しています。
本展の開催が,多くの人々の心の支えとなり,希望となってこられた両陛下の30年間に及ぶご活動を思い起こす一助となることを願いつつ,ここに,これまで温かくお見守りいただいた両陛下への感謝の意を表する次第です。

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三の丸尚三館は大手門から入ってすぐの場所にあります。

鑑賞後、皇居東御苑内を散策すると、まだ桜花も残っています。
二の丸庭園周囲の雑木林は新緑が清々しいです。

そして、北桔橋門から出て国立公文書館に向かうのがお勧めです。

「平成31年 春の特別展 江戸時代の天皇」が開催されています。
信長・秀吉・家康らの天下人が登場し、それに続く江戸幕府による支配の中で、天皇・朝廷はどのように渡り合い、関係を構築していったのか。大変興味深い内容です。小渕官房長官(当時)が掲げもったあの「平成」の書も特別展示されていました。

天皇制、皇室について勉強になる企画展が各施設で様々なテーマで開催されています。
出来る限り見て回るつもりです。

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2019.04.10

大哺乳類展2 -みんなの生き残り作戦

2009
「大哺乳類展2 -みんなの生き残り作戦 」は、
国立科学博物館で開催されています。

開催期間: 3月21日(木)~6月16日(日)

メインテーマは、哺乳類が獲得した特徴的な能力であるロコモーション(移動運動)です。

プロローグ 哺乳類とは
哺乳類は、魚類、両生類、爬虫類の祖先を経て、2.2憶年より前に陸上にあらわれた脊椎動物だ。現在、この地球上に5,400種以上が棲息している。その生息域はさまざまで、陸・水・空と、あらゆる環境に適応した。
体温を一定に保つ「恒温性」、「胎生」と「哺乳」による子育て、眼や耳などの発達した感覚器、そして、躍動的な移動運動(ロコモーション)。こうした体の構造や能力が、哺乳類を特徴づける。(キャプションから)

先ずは、陸と海の巨大生物です。
陸棲哺乳類最大アフリカゾウと地球最大の生物シロナガスクジラの下あごの長さを比較してみよう。
全長26mにもおよぶシロナガスクジラの下あごの長さはアフリカゾウの体長に匹敵する5.8mもの長さがある。2002

こちらはマッコウクジラの半身模型付き全身骨格
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マッコウクジラはZone3に展示されています。

Zone1 哺乳類の歩き方:ロコモーションの基本
ニシゴリラ(霊長目・ヒト科)
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Zone2 哺乳類の生き残り作戦:ロコモ-ション
陸上最速のチーターのロコモーション。
このロコモーションで素早く獲物を捕獲します。少々残酷?生き残るためには仕方ありません。
チーターの骨格の組成から始まるロコモーション動画が映されています。(いつもの様に動画は撮影不可)
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チーターの疾走を再現した3D骨格モデル連続画像

Zone3 哺乳類の分類と系統
分類別に200種以上が展示されていて、圧巻です。
2012  
皆さん、自分好みの動物を見つけて、写真を撮っていました。

フェネック(イヌ科)
サン=テグジュペリ「星の王子さま」に出てくるキツネ、実際飼っていたという話を聞いた記憶があります。
井の頭公園(動物園)にはフェネック放育場があり、撮影した動画があるのですが・・・
2013 

スレンダーロリス(ロリス科)
ロリスは夜行性で眼がクリクリ、可愛いですね。
2014

2012年に上野動物園で撮った動画です。
この展覧会では、上野動物園で見られる動物にその旨の表示があります。
レッサースローロリスです。ロリス科の異種ですが・・・


Zone4 哺乳類の生き残り作戦:食べる
肉食、草食、昆虫食など、それぞれに適した顎・歯の構造になっています。
ライオン(ネコ科)
獲物を捕らえる鋭い牙とかみ砕く歯列です。
2016

チスイコウモリは 、哺乳類の皮膚を傷つけにじみ出た血液をなめとる。
血液のみを栄養としているので臼歯は完全に退化していて、ほかのものを食べることはできません。
2017

Zone5 哺乳類の生き残り作戦:産む・育てる 
イッカクの牙も鹿の立派な角もメスの気持ちを引き付ける求愛道具です。
2011

子供を天敵から守り生き延びるためには様々な方法があります。
子供の白いはんてん「鹿の子摸様」は草むらにうずくまると 効果的な隠蔽色になります。成長とともに薄くなり大人になると夏毛のみ淡く浮き出ます。
2007

エピローグ 人の生き残り作戦

ーHPの解説ー
大好評を博した特別展「大哺乳類展 陸のなかまたち/海のなかまたち」から9年、哺乳類たちが上野に帰ってきます。今回のテーマは「生き残り作戦」。本展では、剥製や骨格標本500点以上の圧倒的なボリュームで、最新の解析映像なども交えながら、哺乳類が獲得した特徴的な能力であるロコモーション(移動運動)を軸に、「食べる」「産む・育てる」際の作戦にも迫ります。

 

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2019.04.07

春のひととき 薬師池公園 2019年4月

何かと鬱陶しいい世相の日々、5日の「はやぶさ2、小惑星リュウグウでの人口クレーターの生成成功」には、安堵と、これからのミッションにわくわく。

気分が上向いたところで、次の日桜花が残り新緑の始まった薬師池公園に行ってきました。
偶然、花まつりの稚児行列に出合い、池には新しい生命が誕生していました。
花まつり巡行後方の模型の白象には誕生仏が乗っています。
自然の営みと、受け継がれる風習・風俗に癒されるひとときでした。

カイツブリの家族(両親と子供5羽)を見ていると飽きることがありません。
カイツブリが家族で散歩?するなか親鳥は水中にもぐって、子鳥のためにエサ採り、そして口移しに与えます。子鳥は親鳥を真似て潜水しようとしますが、まだまだのようです。

子鳥の食欲のおう盛なこと・・・・・

子鳥の食欲を満たすべく、巣に戻ってかっらもお母さん、お父さんは、餌を採りに出かけては戻り口移しで餌を与え続けます。
動物、自然から学ぶことは多いですね。
5羽の赤ちゃん、天敵に襲われることなくすくすく育って!

スマホで撮った動画です。
この公園には超望遠レンズを装着した多くのアマチュア?カメラマンが集まります。カワセミ狙いのようですが、この時は皆さんカイツブリのエサやり場面を(その表情を)撮ろうと、高速シャッタでバシャバシャ・・・
スマホでは限界がありますね。痛感!

 

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2019.04.05

博物館でお花見を 2019

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「博物館でお花見を 2019」は、
東京国立博物館で開催されています。

会期 2019年3月12日(火)〜4月7日(日)

我が家最寄りの駅の道で、入学式に向かう家族の列とすれ違いましたが、街路の桜🌸は満開。
終業式の頃にも既にかなり咲き進んでいた記憶があります。
花冷えの日が続いたせいで、今年の花見はもうお腹いっぱい楽しませてくれた?

上野のさくら🌸は今週末までも見頃が続きそうです。
メインのさくら並木、そして不忍池周辺は、平日にもかかわらず大勢の人で混雑。

博物館の庭園は、そんなでも無いですよ・・・
お花見に因んだ作品の展示を楽しんだあとは、庭園でお花見を・・・
春の庭園開放は、5月19日までです。イベント情報はトーハクHPで確認してください。

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国宝 花下遊楽図屏風 狩野長信 紙本着色  江戸時代・17世紀

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小袖 藍綸子地枝垂桜青海波摸様(個人蔵)  白綸子地花車摸様  江戸時代・18世紀

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桜花図 広瀬花隠筆 絹本着色 江戸時代・18世紀
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枝垂桜漆絵膳 江戸時代・18世紀

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色絵桜透文手鉢 京焼 江戸時代・18世紀

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2019.04.04

奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド

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「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」は、
東京都美術館で開催されています。

会期 2019年2月9日(土)~4月7日(日)

いよいよ今週末で、終了ですね。

本展は、1970年に刊行された美術史家・辻惟雄による『奇想の系譜』に基づく、江戸時代の「奇想の絵画」の決定版です。岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳に、白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8人の代表作を一堂に会し、重要文化財を多数含む展示となっています。豊かな想像力、奇想天外な発想にみちた江戸絵画の魅力を紹介。現代の目を通した新しい「奇想の系譜」を発信します。(HPから)

辻惟雄さんが奇想の系譜を著したのは1970年。そこには学園紛争の影響も多少あったようです。

辻惟雄教授時代の学生、日本画応援団長?の山下裕二さんが本展の監修者です。
山下裕二さんは、大人気の教授ですから、公演など色々な場面でお見受けしてきました。

山下裕二さんが応援してきた絵師の総まとめという感じで、
初出の作品も加わっての前・後期展示を、とても楽しく鑑賞してきました。

思えば、伊藤若冲の動植綵絵を初めて見たのは、三の丸尚三館(動植綵絵は三の丸尚三館の所蔵作品)で2006年に開催された「花鳥・愛でるこころ、彩る技<若冲を中心に>」という展覧会で、でした。5期に分け半年かけて30幅を展示したと記憶しています。三の丸尚三館は観覧無料ですからね~大混雑ではなかったように記憶していますが・・・この展覧会で購入した図録も本棚にあります。

同じ年のNHK教育テレビで「知るを楽しむ この人この世界 ギョッとする江戸絵画 辻惟雄」が放映されました。テキストがまだ本棚にありました。

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プログラムは以下の通りでした。
血染めの衝撃ー岩佐又兵衛
身もだえする巨木ー狩野山雪
「自己流」の迫力ー白隠
奇想天外の仙人たちー曽我蕭白
絵にしか描けない美しさー伊藤若冲
猛獣戯画ー長澤芦雪
天才は爆発するー葛飾北斎
機知+滑稽・風刺のこころー歌川国芳

あらためて、このタイトル上手いな~と思ってしまう。
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そして、2016年の「生誕300年 伊藤若冲展」の大人気は記憶に新しいところです。私も何度か、入場待ちの行列に加わりました。

本展の会場を廻りながら、過去に観てきたそれぞれの絵師の企画展を思い出したり、本展は奇想の画家展の復習・集大成かな、なんて思ったり、現在の奇想って何だろうなんて思いながら・・・

本展で岩佐又兵衛の素晴らしい作品を纏めて見ることができたのも大収穫でした。
取り上げられた絵師の人気は既に定着した感がありますが、
忘れられた?表現者の発掘を積極的に紹介していこうという美術館、企画展も散見されるこの頃、次のブームは?


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長沢芦雪《龍図襖図》 島根・西光図

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長澤芦雪《白象黒牛図屏風》六曲一双 米国・エツコ&ジョー・プライスコレクション

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狩野山雪《龍虎図屏風》個人蔵

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狩野山雪《梅花遊禽図襖》四面 京都・天球院

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曽我蕭白《群仙図屏風》 文化庁

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曽我蕭白《雪山童子図》一幅 三重・継松寺

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伊東若冲《象と鯨図屏風》MIHO MUSEUMU 

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伊藤若冲《旭日鳳凰図》一幅 三の丸尚三館 

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伊藤若冲《梔子雄鶏図》 一幅 個人蔵

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伊藤若冲《紫陽花双鶏図》米国・エツコ&ジョー・プライスコレクション

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岩佐又兵衛《山中常盤物語絵巻 第四巻(十二巻のうち》(部分)一巻 静岡MOA美術館

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鈴木基一《百鳥百獣図》双福 米国キャサリン&トーマス・エドソンコレクション

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白隠慧鶴《達磨図》一幅 大分・萬壽寺

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歌川国芳《相馬の古内裏》大判三枚続 個人蔵

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2019.04.02

鎌倉建長寺それから・・・ 2019年3月

花冷えが続いていますが、天気予報は先の日曜日だけが雲⛅の無い晴れマーク☀️で気温も高め。秦野方面に行くつもりでしたが、桜の見頃はまだの様子、混雑覚悟で鎌倉へ行くことにしました。少しでも混雑を避け、早目に出掛けて早く帰って来ようと・・・鎌倉行きはワンパターンだな~と思いつつ。

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五分咲きの段葛を歩いて鶴岡八幡宮へ・・・
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人影もまばらな境内では、出店が開店準備。
お詣りはしないで横道に逸れて建長寺に向かいました。
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予定通り開門5分前に到着して、同じ考えの人?と開門(8時30分)を待ちました。
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総門をくぐると、三門までの桜のトンネルは、7〜8分咲きでした。
顔をなるべく写り込ませない様に気遣いながらの撮影です。
ミラーレスとスマホで撮っていますが、スマホの解像度が勝る?のには複雑な気持ち。
ミラーレス買い換えようかな~

 

半蔵坊参道の桜は五分咲き・・・
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半蔵坊境内で眺望を楽しみながらしばし休憩。
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残念ながら相模湾までは望めず、富士見台からの富士山も見ることはできませんでした。

この時間帯、天園ハイキングへ向かう方が結構いました。

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鶴岡八幡宮に戻ると、大勢の観光客・・・結婚式の行列を横目に雪の下へ、食べ歩きの人々の後に付いてしばらく歩き、右道に曲がって少し歩くと、鏑木清方記念美術館。

別世界の静かな館内で小一時間休憩。
飲食は出来ませんが、ここは私の何時もの休憩場所です。
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ゑがき、ゑがく清方 —その優美な絵の世界ー 展が4月14日まで開催されています。 
開催中の展覧会チラシ
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食事後、ちょっと帰るには早すぎるかな〜

ギュウギュウの江ノ電に乗って大仏さんに・・・・
高徳院は外国人観光客が最も多い鎌倉を象徴する場所ですね!
残念ながら桜の開花が遅れていて桜と大仏のコラボはなりませんでした。

境内の句碑に与謝野晶子の詩があります。
「鎌倉や 御仏なれど 釈迦牟尼は 美男におわす 夏木立かな」

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2019.04.01

観てきた展覧会備忘録 2019年3月

森美術館15周年記念展
六本木クロッシング2019展:つないでみる
日本の現代アートの今を見せたい!
会期 2019年2月9日(土)~ 5月26日(日)
森美術館

RCRアーキテクツ展 夢のジオグラフィー
会期 2019年1月24日(木)~3月24日(日)
TOTOギャラリー・間

パリに生きた銅版画家 長谷川潔展
―はるかなる精神の高みへ―
会期 2019年3月9日(土)~4月7日(日)
町田市立国際版画美術館

小原古邨展
会期 2019年2月1日(金)~3月24日(日)
太田記念美術館

第22回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)
会期:2019年2月15日(金)~4月14日(日)
川崎市岡本太郎記念美術館

林忠正―ジャポニスムを支えたパリの美術商
会期 2019年2月19日(火)~5月19日(日)
国立西洋美術館 新館・版画素描展示室

博物館でお花見を
会期 2019年3月12日(火)~4月7日(日)
東京国立博物館

VR作品「風神雷神図のウラ ー夏秋草図に秘めた思いー」
会期 2019年1月2日(水)~3月24日(日)
東京国立博物館地下1階 TNM & TOPPAN ミュージアムシアター

VOCA展2019
現代美術の展望ー新しい平面の作家たち
会期 201年3月14日 (木) 〜 3月30日 (土)
上野の森美術館

内海聖史展ーやわらかな絵画ー
会期 2019年3月14日 (木) 〜 3月30日 (土)
上野の森美術館 ギャラリー

イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの
会期 2019年1月12日(土)〜3月24日(日)
横浜美術館

高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住 博展
―日本の美を極め、世界の美を拓く―
会期 2019年3月2日(土)~4月14日(日)
そごう美術館

奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド(後期展示)
会期 2019年2月9日(土)~4月7日(日)
東京都美術館

リニューアル・オープン記念展  企画展
百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-
会期 2019年03月29日(金)〜06月16日(日)
東京都現代美術館

リニューアル・オープン記念展  コレクション展
MOTコレクション ただいま / はじめまして
会期 2019年03月29日(金)〜06月16日(日)
東京都現代美術館

ゑがき、ゑがく清方-その優美な絵の世界-
会期 2019年3月2日(土)~4月14日(日)
鎌倉市鏑木清方記念美術館

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