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2019.01.25

Bunkamura30周年記念 国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア

01


「Bunkamura30周年記念 国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア」は、

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されています。

会期 2018年11月23日(金・祝)〜2019年1月27日(日)

投稿が会期末になってしまいました。
開催間もなく行ったときは、クラムスコイの作品 《忘れえぬ女ひと》《月明かりの夜》に鑑賞者が集まっていたのですが・・・今回(2回目)は風景画に行列ができていました。
クラムスコイの作品は勿論素晴らしいのですが、祖国の風景に対する愛情が際立つ、写実を極めた風景画に皆さん見入っていました。


展覧会の構成は次の通りです。
第1章 ロマンティックな風景
1-1、春
1-2、夏
1-3、秋
1-4、冬
第2章 ロシアの人々
2-1、ロシアの魂
2-2、女性たち
第3章 子供の世界
第4章 都市と生活
4-1、都市の風景
4-2、日常と祝祭


06
イワン・クラムスコイ 《忘れえぬ女ひと》
1883年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
クラムスコイの名作《忘れえぬ女ひと》は、この美術館で以前にも鑑賞しています。
モデルは、トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』とも言われているそうですが・・・諸説あるようです、目には涙?
その容姿から想像が膨らみます。


09
イワン・クラムスコイ 《月明かりの夜》
1880年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
クラムスコイの創作に常にみられる叙情的な側面が強く表れた本作で、彼は「幻想的」で「魔法のようなもの」を表現したがったと語っている。当初本作も「魔法の夜」と名付けている。


03
《帰り道》 1896年 油彩、キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
道は、ロシアの藝術でしばしば取り上げられるテーマ。
本作も御者を歌った民謡や文学作品を連想させる。


10
イワン・シーシキン 《正午、モスクワ郊外》
1869年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
1866年シーシキンは、カーメネフとともにモスクワ近郊に滞在した。その夏の最も重要な作品。これ以後祖国の自然というテーマがシーシキンの創作に加わった。


08
イワン・シーシキン 《雨の樫林》
1891年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
シーシキンの画家としての絶頂期の作品。シーシキンは愛してやっまない自然に身を委ね曇りや雨の日にさえロシアの風景の美しさを見出した。


05
ワシーリー・バクシェーエフ 《樹氷》
1900年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
バクシェーエフは、樹氷というモチィーフを繰り返し描き、冬の太陽の日差し照らされて輝く白い雪の美しさを表現した。


07
ニコライ・グリツェンコ 《イワン大帝の鐘楼からのモスクワの眺望》
1896年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
モスクワ要塞のパノラマは何世紀もわたり、その美と偉容によって詩人や画家たちを魅了してきた。


04
ワシーリー・コマロフ 《ワーリャ・ホダセーヴィチの肖像》
1900年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
幸福な幼年時代が象徴的に描かれている作品。


02
ウラジミール・マコフスキー《ジャム作り》 1876年 油彩、キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
ロシアにのダーチャと呼ばれる菜園付きのセカンドハウスでの一場面。
老後を自然の中で過ごすための場としても使われるこの家での心和む風景を描いたのでしょうか・・・・・


――HPの解説です――
ロシア美術の殿堂・国立トレチャコフ美術館が所蔵する豊富なコレクションより、19世紀後半から20世紀初頭の激動のロシアを代表する作家の作品72点を、自然や人物像に内在するロシア的なロマンに思いを馳せてご紹介。
白樺や樫の木の深い森、雪に覆われた大平原。そして街には独特の丸屋根の教会、透き通るような白い肌の女性たち―。こうしたロシアの日常的な情景に画家たちは大いなるロマンを見出し、絵に描きとめるようになっていきました。それは19世紀後半、ロシア帝国崩壊の足音が聞こえはじめ、やがてロシア革命が起こる激動の時代でした。芽生えはじめた郷土愛と美しい自然とともに、当時のロシアの複雑な社会、そしてこの時代を生き抜いた人々もまた絵画の題材となりました。
ロシア文学の世界のビジュアル化とも言える、一枚の絵に込められた奥深い物語を、ぜひご堪能ください。


Bunkamura ザ・ミュージアム ロマンティック・ロシア
InternetMuseum

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