建築 × 写真 ここのみに在る光
「建築 × 写真 ここのみに在る光」展は、
東京都写真美術館で開催されています。
会期 2018年11月10日(土)~2019年1月27日(日)
写真創成期には、動く被写体を写すことができず、建築物が格好の被写体になりました。都市開発が進むと新しい建築、過去の建築を写真として残すようになります。
ダゲレオタイプ(銀板写真)に始まる写真機器、撮影技術の進歩と建築写真。建築の歴史的変遷、その多様性を見ることができます。そして、11人の写真家たちが建築をどのような視点で捉えたのか?既視の建築、作品(写真)が多く見つかるかもしれませんが・・・今一度じっくり鑑賞し直すのも良いかと。
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 建築写真の歴史 ~東京都写真美術館コレクションより~
第2章 建築写真の多様性 ~11人の写真家たち~
<11人の写真家>
渡辺義雄、石元泰博、原直久、奈良原一高、宮本隆司、北井一夫、細江英公、柴田敏雄、 二川幸夫、村井修、瀧本幹也
ベレニス・アボット〈変わりゆくニューヨーク〉より 《ウォーター・フロント》 1938年 東京都写真美術館蔵
渡辺義雄〈伊勢神宮〉より 《内宮東宝殿》 1953年 東京都写真美術館蔵
石元泰博 <桂>より《中書院東庭から楽器の間ごしに新御殿を望む》1981-1982年 東京都写真美術館蔵
村井修<Moment>より香川体育館1965年 東京都写真美術館蔵
宮本隆司〈九龍城砦〉より インクジェットプリント 1987年 作家蔵
柴田敏雄《‘‘t Groentje’ Bicycle Bridge, Nijmegen, The Netherlands 2013》 2013 インクジェット・プリント 作家蔵
(HPの解説)
現存する最も古い写真は1827年頃にジョセフ・ニセフォール・ニエプスによって撮影された、窓から見える「たてもの」の一角でした。写真と建築の関係は写真の黎明期の時代から密接にかかわっています。初期の写真技術では人や動物といった動くものは、撮影することが難しかったために、動かない建築は格好の被写体となったのです。また19世紀末は都市開発が進み、街の変貌が著しい時期でした。過去の建築や出来たばかりの建築を記録するために、写真という新しい技術が盛んに使用されました。そして現在にいたるまで、多くの建築が撮影されています。
本展では東京都写真美術館のコレクションを中心として、さまざまな建築を捉えた写真を展示します。写真が発明された頃からどのような建築が写されてきたのか、そして現代の写真家がどのように建築を捉えてきたのかを紹介します。その中には、今ではすでに存在しないものや、実際に見ることが困難なものも少なくありません。写真家が建築を撮るときに感じた光を追体験していただけることでしょう。
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