林原美術館所蔵 大名家の能装束と能面
「林原美術館所蔵 大名家の能装束と能面」展は、
渋谷区立松涛美術館で開催されています。
会期 2018年10月6日(土)~11月25日(日)
〈前期〉10月6日(土)~28日(日)
〈後期〉10月30日(火)~11月25日(日)
岡山藩主池田家は二代藩主綱政の代になり能楽が盛んになりました。
この展覧会では、林原美術館が所蔵する、池田家伝来の能装束と能面、その他を紹介しています。
桃山時代の能装束。
《白地草花模様縫箔》(重要文化財) 桃山時代
「肩裾肩」という、肩と裾に摸様の区画があるものは桃山時代に流行しました。花や葉は途中で糸の色を大きく変えており、これもこの時代の特徴です。摸様には菊や桐などの植物のほか波や貝も表され斬新です。白地には摺箔でたおやかな流水が描かれていますが一部後の補修がみられる。(キャプションの引用です)
《紅白段雪持芭蕉摸様縫箔》 桃山時代(前期展示)
江戸時代の能装束
《白地壽文字唐草模様袷法被》江戸時代 前期展示
《浅葱紅白紅段桐唐草模様厚板》 江戸時代(後期展示)
浅葱色、白色、紅色と細かい段を鮮やかに色分けしています。段とみせかけて全体には桐唐草模様が織り出されています。私たちの想像する「江戸時代」という印象とは異なり、西洋的な色彩感覚と意匠のようにも感じられ、当時のデザイン感覚の斬新さや、面白さを伝えてくれます。(キャプションの引用です)
《紺地立涌三巴摸様袷狩衣》 江戸時代(前期展示)
《白地石畳花丸摸様縫箔》 江戸時代(後期展示)
石畳を表す正方形と花丸摸様の組み合わせが斬新な印象の装束です。丸と四角の対比も目をひきますが、丸くおさめられた四季折々の花模様のかわいらしさが装束に清廉さをもたらしています。これも女性の着物にみられた流行模様が能装束に影響を与えた一例です。(キャプションの引用です)
能面が15点展示されています。
《弱法師》 江戸時代
中啓(前期・後期計10点展示)
閉じた状態で先が開いた(銀杏の葉のような)形をしているのが特徴の扇。
《黒骨金地扇(童子扇)》(表) 江戸時代(後期展示)
鬘帯、腰帯の展示もあります。
鬘帯(かずらおび)
(鉢巻きのように、鬘の上から締めて、後ろで結んで垂らす帯)
(HPの解説)
室町時代に大成した能は、江戸時代に幕府の儀式として演じられるようになり、さらに武家のたしなみとして、演能に励む大名も多くいました。岡山藩主池田家は二代藩主綱政の代になり能楽が盛んになりました。舞に使われる能装束は、織や摺箔などの技法により、華やかに舞台を引き立てます。本展覧会では、岡山県の林原美術館が所蔵する、池田家伝来の能装束と能面を紹介します。「池田様(よう)」と呼ばれた繊細で優美、彩り豊かな能装束の世界をご堪能ください。
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この美術館にはよく行きます。
とてもくつろげる空間が大好きです。
松濤美術館は、建築家白井晟一の晩年の代表的な作品ともいわれています。
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松濤美術館玄関
住宅街という地域性をかんがみ、外周の窓を最小限に抑え、中央吹抜部から採光する形状となりました。
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松濤美術館 中央吹抜部の渡り廊下で撮影しました。
噴水があるのですが、この日は稼働していませんでした。
THETA.をクリックすると見やすくなると思います。
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