中国書画精華-名品の魅力-
中国書画精華-名品の魅力-は、
東京国立博物館 東洋館8室で開催されています。
会期 2018年8月28日(火) ~ 2018年10月21日(日)
展示替えがあります。
以下に紹介する作品は9月24日までの展示です。
東洋館の8室は 、トーハクに行く度に訪れます。
「今年も、秋の中国美術の名品展として「中国書画精華」を開催します。」(HPから)
ということで、観てきました。
「書」の展示は時間切れで、次回行ったときに鑑賞します。
中国文化への憧憬、模倣、そして日本の絵画としての変遷。
その原点である宋・元時代の書画を鑑賞することができる展覧会です。
―HPの解説―
日本人は古くから中国の書画を愛し、大切に鑑賞し、後世に伝えてきました。例えば、中国の宋・元時代の書画は、鎌倉時代以降、禅宗とともに数多く日本に伝えられ、書院や茶室において、日本人の好みにもとづく新たな鑑賞法のもとに珍重されてきました。室町将軍家のコレクションである「東山御物」がその代表です。宋・元時代の書画の中には、中国では失われ、日本にしか現存していない貴重なものも少なくありません。
また、明治以降は、清朝の崩壊を受け、それまで中国で門外不出であった歴代書画の名品が、混乱を逃れて少なからず日本に流入してきました。この流れを主導したのは、中国本来の文人趣味を理想とし、東洋文化に深い造詣を持つ、見識ある日本の収集家たちでした。
「中国書画精華」では、日本伝来の中国書画の名品たるゆえん、その魅力をわかりやすく紹介します。
展示室風景
国宝 出山釈迦図軸 梁楷筆 中国 南宋時代・13世紀
梁楷は南宋の宮廷画家です。本図は長きにわたる修行でも悟りを得られず、深山を出る釈迦の姿を描きます。対角線上にせり出す崖で構成された大胆な構図や、土坡や枯れ木に見られる粗放な筆致に独創性が光ります。また痩せた釈迦の精緻で写実的な表現も見どころです。(会場キャプションより)
重文 十六羅漢図軸(第二尊者) 1幅 金大受筆 中国 南宋時代・12世紀
金大受は、日中交流の窓口であった寧波(浙江省)で、南宋時代に活躍した仏画師です。その羅漢図は自然で上品な表現が特徴で抑制された筆で的確に形態をとらえ、中間色を巧みに用いて諧調を整えています。逗葉は日本の羅漢図にも大きな影響を与えました。(会場キャプションより)
重文 十六羅漢図軸(第八尊者) 1幅 金大受筆 中国 南宋時代・12世紀
重文 洞山渡水図軸 1幅 伝馬遠筆 中国 南宋時代・13世紀
馬遠は南宋中期を代表する画院画家で山水人物画をよくしました。本図は曹洞宗の始祖洞山良价が行脚の途次、水を渡った際に自分の影を見て豁然と大悟した刹那を描いたもので、数少ない馬遠派の傑作の一つとされます。(会場キャプションより)
国宝 夏景山水図軸 伝胡直夫筆 中国 南宋時代・12~13世紀 山梨・久遠寺蔵
重文 竹虫図軸 1幅 伝趙昌筆 中国 南宋時代・13世紀
重文 猿図軸 1幅 伝毛松筆 中国 南宋時代・13世紀
重文 寒江独釣図軸 1幅 伝馬遠筆 中国 南宋時代・13世紀
国宝 紅白芙蓉図軸 2幅 李迪筆 中国 南宋時代・慶元3年(1197)
李迪は南宋前期(12世紀後半)に活躍した宮廷画家で花鳥画をよくしました。本図は1日の間に白から赤の色に変わる酔芙蓉を写したものと思われます。各幅に「慶元丁巳歳李迪画」の落款があります。 (会場キャプションより)
重文 茉莉花図軸 1幅 伝趙昌筆 中国 南宋時代・12~13世紀 東京・公益財団法人常盤山文庫蔵
重文 梅花双雀図軸 1幅 伝馬麟筆 中国 南宋時代・13世紀 山本達郎氏寄贈
写真はスマホで撮りました。
一部の作品は撮影不可です。
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