« 2018年6月 | トップページ | 2018年8月 »

2018.07.30

日帰りで尾瀬に行ってきました。 2018-07

突然現れた?台風の日、日帰りバスツアーで尾瀬に行ってきました。
7時に新宿を出て、10時40分頃鳩待峠に到着して・・・・
帰りのバスは15時30分発、途中温泉浴休憩を挟んで、新宿着20時頃でした。

4時間程度の尾瀬散策でしたが尾瀬ハイキング初級者としては、その魅力の片鱗は知ることができました。
楽しかったですよ!

台風の影響は殆どありませんでしたが、曇り空と風・・・時々小雨、ときに青空がのぞくという天候。
自然の中ですから、これもよしです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

咲いている花を撮りながら歩きましたが、風の吹く日だったので難しかったです。
花の名前はネットで調べましたが、間違っていたら、「ごめんなさい」。
動画には、ほかの花も写っています。

20180701
コバギボウシ

20180702
マルバダケブキ

20180703
オニユリ


20180704
ヒオウギアヤメ?
カキツバタ ?

20180705
ヒツジグサ

20180706
ノアザミ

20180707
オゼミズギク

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「鳩待峠」から「山の鼻」までは、下りの林道で咲く花を探しながらゆっくり歩きました。
20180710


「山の鼻」から「三又」迄行くつもりでしたが・・・・・
「研究見本園」にも行きたいし、帰りの時間も気になって、途中で折り返しました。
尾瀬ヶ原です・・・素晴らしい景色です。
のんびりしたかったな~
20180712

20180711


「山の鼻」に戻り「研究見本園」一周1㎞を急ぎ足で・・・・
20180713


「山の鼻」から「鳩待峠」
帰路の林道を急ぎ足・・・・登りの連続で、額の汗拭きながらでした。
20180714


日帰りも楽しかったけど、
次に行くときは山小屋泊かな~

静止画、動画共ミラーレス一眼で撮りました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2018.07.29

トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館

01_3

「トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」は、
東京国立博物館 本館特別4室・5室で開催されています。


会 期 2018年7月24日(火) ~9月9日(日)


恒例のトーハク夏休み企画です。
今年は、
― 以下HPから ―
2018年夏休みは、NHK Eテレ「びじゅチューン!」とのコラボレーション企画。
「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」や「見返り美人図」、「麗子微笑」など、「びじゅチューン!」で歌になったトーハク所蔵のびじゅつ作品の複製や映像を使った体験型展示を行います。
キーワードは「なりきり」。絵に登場する人物や、絵を描いた人になりきって、びじゅつのなかで遊んでみよう。ほんものの作品にも会えるよ!


会場では高さ約7.5メートルの特大スクリーンに、絵の中の人物が原寸大になるように「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」を拡大映像化。絵のなかの舟に乗る人物になりきってみると、大きな波が大迫力で迫ってくるはず。さらに、声の大きさで波がどんどん大きくなるインタラクティブな仕掛けによって、波の大きさを実感できます。(HPから)
子供たちが、お母さんと子供が、お父さんと子供が・・・「ふじさ〜〜ん」とマイクに向かって呼びかけていました。

(この動画は夕方撮りました、子供たちが帰った後で、静かでした)


こちらは、
「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」の雨を除いたカードに、用意されたスタンプ三種類で、雲と、雨を表現してみようというコーナーです。
小雨にするか?ザーザーぶりにするか?
01

02

私もやってみましたが・・・・下手ですね~
02_3


見返らなくてもほぼ美人
見返り美人が映っているモニターに向かてポーズをとると、連動します
そして、最後は決めポーズで・・・静止画です。


岩佐又兵衛筆「洛中洛外図屏風 (舟木本)」の画中にはたくさんの人で大賑わい!
洛中洛外図の中に描かれた食べ物のシーンを探そう・・・・という遊びです。
屏風の横のモニターに示されたクイズに従って探します。
01_2

岸田劉生の「麗子微笑」。
「デジタル顔はめ」、この遊びはよく見かけますが、今回はコメントが入力出来て、さらに額装で見ることができます。大人気・・・行列必至ですね。
02_2


この会場は、撮影可です。(動画もOK)
スマホで撮りました。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.07.24

巨匠たちのクレパス画展

01

「巨匠たちのクレパス画展 日本近代から現代まで
岡本太郎、梅原龍三郎、小磯良平、熊谷守一、猪熊弦一郎・・」は、
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
で開催されています。


会期 2018年7月14日(土)~9月9日(日)


「クレパス」と「クレヨン」って違うものなの?って思っている方、結構いるのではないでしょうか。

クレパスは、株式会社サクラクレパスの登録商標で・・・一般名称は「オイルパステル」だそうです。

「クレヨン」と「パステル」の優れた部分を組み合わせて作ったものなので「クレ+パス」クレパスなんですね。

この展覧会では、クレパスの由来、歴史も詳しく解説しています。

サクラクレパス創業90周年を記念して2012年に作られた700色のクレパスセットが展示されていて、これにはビックリでした。


そして、大正から昭和にかけて日本画壇で活躍した巨匠たちを中心に、現代の作家たちの作品も併せて100人を超える作家たちのクレパス画が展示されています。

山本鼎さんは、クレパスの発明に示唆を与え、クレパスに惚れ込んで機会あるごとに自ら描いたクレパス画を積極的に発表しました。
03
山本鼎 《江の浦風景》 1934年

巴里のホテルでは油絵制作が不便ですから手軽に描けるクレパスで花の絵や風景を描きました。(三岸節子さん)
10
三岸節子 《花Ⅰ》 1940年頃

「クレヨンで絵を描くのも好きだったが立体を作る方が楽しかった」と、舟越桂さん。
11
舟越桂 《習作》 2002年

猪熊弦一郎さんは、クレパスは何モノにも束縛されない全く自由な絵具といえようと語っています。
05
猪熊弦一郎 《顔》 1950年

寺内萬次郎さんは「クレパスは絵の具と筆が1つになった感じで誠に快適至極だった。非常に楽しく続けられて、こんな世界があったのかと思った」と語っています。
08
寺内萬次郎 《緑衣の婦人像) 制作年不明

「クレパス画は、大きな作品を描く時のエスキースだが、それでは一つのタブローになっていないのかと言うとそうではない」というコメントもありました。

まさにパステル画のみの展覧会が、これほど楽しめるものだとは思っていませんでした。
拍手です・・・!

鴻池朋子さん 、 天明屋尚など多くの現役人気作家の作品も展示されていてこちらも楽しいですよ。


02
熊谷守一 《 裸婦》  制作年不明.

04
小磯良平 《婦人像》 1951年

06
岡本太郎 《虫》 制作年不明

07
山下清 《花火》制作年不明

09
加山又造 《薫風》 制作年不明

12
岡本太郎 《鳥と太陽》 制作年不明

13
佐伯米子 《フランスのグリシーという田舎町の風景》制作年不明

(いずれもサクラアートミュージアムの所蔵品です)

HPの解説です。
知られざる名作が一堂に!
子供のころ誰もが手にしたことのあるクレパス。クレヨンとパステルの良さを兼ね備えた画材として、1925(大正14)年に日本で発明されました。画面によく定着し、伸びやかで発色がよく、混色や塗り重ね、ひっかくなどの幅広い表現が可能です。クレパスが学校教材として普及したため、もっぱら子ども向けのものと思われがちですが、その優れた特性は、油絵具の入手が難しかった第二次大戦直後に多くの画家たちに注目され、次第に独自な画材として絵画表現に取り入れられるようになりました。
本展では、サクラアートミュージアムの絵画コレクションから、クレパス開発と普及に関わった画家・山本鼎(かなえ)をはじめ、大正から昭和にかけて日本画壇で活躍した巨匠たちを中心に、現代の作家たちの作品も併せて紹介します。100人を超える作家たちの魅力あふれるクレパス画の競演をどうぞお楽しみください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

雑感ノートに記名しました。

14年使い続けた雑感ノート(拙ブログ)に記名しました。
特段の意味はありません、これも気まぐれで・・・

「雑感ノート」⇒「雑感ノート mako」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.07.21

特別展「昆虫」

Photo

特別展「昆虫」は、
国立科学博物館で開催されています。


会期 2018年7月13日(金)~10月8日(月・祝)

遊園地的楽しさと、充実した学術的展示。
幼児から高齢者まで、全世代が楽しめる昆虫展です。
科博の企画展は本当によくできていて 何時も感心してしまうのですが・・・・その代わり混雑します。
なるべく休日は避けたいですね。

展示動画以外は撮影可です。
久しぶりで、ミラーレス一眼を持っていきました。

展示構成は以下に通りです。(「・・・・」は会場MAPから引用しました)
①昆虫とは
01

巨大模型が展示されています。
ニホンミツバチの約200倍模型・オオクワガタの約30倍模型・ヒトスジシマカの約240倍模型・ミンミンゼミの約45倍模型・オオムラサキの約30倍模型

「巨大な俺たちに驚くがいい!」
02

03
ニホンミツバチの約200倍模型

04
オオムラサキの約30倍模型


②昆虫の多様性
タイヨウモルフォ
モルフォチョウのきわめて大型の一種で、開帳(翅を広げた差し渡しの幅)150mmに及ぶ、全く青くない種がタイヨウモルフォ。(中南米固有のチョウ)
11
タイヨウモルフォ

関東近辺、沖縄、アマゾン流域に生息する昆虫が紹介されています。
(人家周辺の環境、流水域、緑陰の環境に生息する昆虫に分けて・・・)
05

美しい昆虫
「きれいだろ? どうよ!」
12

13

14

Gの部屋
「オレの部屋に入る勇気はあるかな?」
ゴキブリの部屋でした!

③昆虫の生態
これが僕らの生活さ!
街の里山の・・・・様々な場所のこんなところに、こんな昆虫が棲んでいます。
15

④昆虫の能力
飛ぶ・歩く・泳ぐ・跳ねる
夫々の動作での昆虫に働く力の模式図や動画で解説しています。

昆虫の感覚
見る・聞く感じる)・音を出す・フェロモン
感覚器の構造、目的、活用例など動画も交えて楽しく解説しています。
16


⑤昆虫の研究室
昆虫採集の方法(採集の様子が動画で見られます)
採集に使われる道具類も展示されています。
06

07


標本作り
標本の作り方が詳しく説明されています。
100年前の昆虫採集(標本)も展示。

標本回廊
「いったい標本がいくつあるんだ!」
08

3D昆虫
大画面2面に何種類もの昆虫の3D映像が流れています。

ヤンバルテナガコガネ
「世界に一つしかないホロタイプ標本だよ!」
09_2

10
ヤンバルテナガコガネ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

HPの解説です。
地球上で知られている昆虫は、なんと約100万種。実は、地球上に存在する生物種の半数以上が昆虫なのです。そして実際は、さらにその何倍もの昆虫が存在すると言われています。この昆虫たちは、自然が生み出したものの不思議さや、命に対する敬意を感じさせてくれる身近な存在でもあります。
特別展「昆虫」では、昆虫の体のしくみや能力、生態まで、国立科学博物館ならではの充実した昆虫標本に加え、CGや体感型など多角的な展示手法で紹介していきます。また、最新の研究や、それに伴う昆虫の採集も取り上げ、どんな採集方法があるのか?採集が研究にどうつながるのか?など、正しい昆虫採集についても学んでいただけます。
各展示に散りばめられた、思わず「へー!」と唸る「昆虫トリビア」もお楽しみに!


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.07.18

モネ それからの100年

10001


「モネ それからの100年」展は、
横浜美術館で開催されています。


会期 2018年7月14日(土) ~ 9月24日(月・休)


つまり、
モネは印象派ではなく、
あらゆる現代美術の
生みの親ではないのか?
(この展覧会は、アンドレ・マッソン、が1975年にインタビューに答えた言葉から始まります)

そして、モネの初期から晩年までの絵画25点と、後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像65点で、時代を超えた結びつきを浮き彫りにしています。

私が見つける
新しいモネ。

展覧会の構成は以下の通りです。
Ⅰ新しい絵画へ ―立ち上がる色彩と筆触
Ⅱ形なきものへの眼差し ―光、大気、水
Ⅲモネへのオマージュ ―さまざまな「引用」の形
Ⅳフレームを越えて ―拡散するイメージと空間


モネは40歳を過ぎて、パリを離れジュ―ベルニーに転居し、自宅の庭に睡蓮の池を作ります。
この庭をモチーフにして300点以上の作品を制作しました。
0001
クロード・モネ《睡蓮》 1906年 吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)


後の美術家は、モネの作品からそれぞれが、様々な視点でインスピレーションを得て(得た)作品を制作しています。

0002
鈴木理策《水鏡 14, WM-77》(左)《水鏡 14, WM-79》(右) 2014年 発色現像方式印画 作家蔵 ©Risaku Suzuki, Courtesy of Taka Ishi Gallery
《水鏡》はモネが執着した水面のヴィジョンを主題とした写真シリーズです。

0003
(左)福田美蘭《睡蓮の池 》 2018年 アクリル/パネルに貼った綿布
(右)福田美蘭《睡蓮の池 朝 》 2018年 アクリル/パネルに貼った綿布
《睡蓮の池》に描かれているのは、夜景の美しいレストランです。
窓に映ったテーブルクロスが、睡蓮に見えます。
福田美蘭さんは、モネの睡蓮の池(実像)に映る空・雲(虚像)を都会の夜の景色に例えました。
《睡蓮の池 朝》は同じ景色の夜明けを想像して描いた作品です。
横浜美術館で展示するために描いたそうです。(この展覧会は名古屋市美術館との共催)

0005
小野耕石《波絵》 2017年 油性インク/アルミに貼った紙 作家蔵
スクリーンプリントでドットの色(インク)を積み上げていく(インクの柱ができる)手法で制作しています。
モネとの接点をどうとらえればいいのでしょうか?


0006
(左)マーク・ロスコ《赤の中の黒》 1985年 油彩・キャンバス 東京都現代美術館
(右)《ボトル・グリーンと深い赤》 1985年 油彩・キャンバス 大阪新美術間建築準備室
抽象表現主義の画家ロスコは「モネを好む」といっています。
オランジュリーの睡蓮の部屋(空間)とロスコが作る部屋(空間)の通底する意図を感じながら・・・


近頃の展覧会で、モネの晩年作品を観る機会が増えたような気がします。
抽象そのものの様な作品も散見されます。
この展覧会にも「日本初公開」として、没する前年に描かれた作品が展示されています。
不明瞭な輪郭は、目の不調によるものなのでしょうか、真相は分かりません。
001
クロード・モネ《バラの小道の家》 1925年 油彩・キャンバス 個人蔵(ロンドン)


会場内の丁寧な解説を読みながら鑑賞していくと、モネのミニ回顧展的な楽しさと、後の・・今の美術家が見つめ直したモネの魅力、そして作品の多様性に「納得と新たな魅力発見です」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


HPの「展覧会について」から・・・
モネは、いまも生きている。
印象派を代表する画家クロード・モネが、画業の集大成となる《睡蓮》大装飾画の制作に着手してから約100年。ひたすらに風景を見つめ、描き続けたモネの作品は、今日にいたるまで私たちを魅了してやみません。

躍動する線。響きあう色。ゆらめく光や大気の一瞬をとらえる眼差し。風景にもぐり込んでいくようなクローズアップによって、描かれたイメージが、逆に画面を超えてどこまでも続いていくかに思わせる《睡蓮》の広がり――こうしたモネの絵画の特質・独創性は、現代の作家たちにも、さまざまなかたちで引き継がれています。

本展では、モネの初期から晩年までの絵画25点と、後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像66点を一堂に展覧し、両者の時代を超えた結びつきを浮き彫りにします。そして、「印象派の巨匠」という肩書にとどまらず、いまもなお生き続けるモネの芸術のゆたかな魅力に迫ります。

なぜ、モネの絵画に魅せられるのか――。本展を通じて、皆さまがそれぞれの「好き」の理由を見つけてくださることを願っています。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

展示風景です。
写真撮影に際しては、
「夜間特別鑑賞会のため、主催者から特別の許可をいただいています」

0008


00011


00013


00014


00015


00016


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.07.16

夏休みになると・・・・昆虫展ですね!

夏休みになると全国の施設で、昆虫展が企画されますね。

東京、横浜で開催される「昆虫展」をピックアップしてみました。
どの展覧会もそれぞれ個性があって楽しそう・・
混雑必至の展覧会も・・・・・


特別展「昆虫」
20180604konchuten_full
(HPから)
地球上で知られている昆虫は、なんと約100万種。実は、地球上に存在する生物種の半数以上が昆虫なのです。そして実際は、さらにその何倍もの昆虫が存在すると言われています。この昆虫たちは、自然が生み出したものの不思議さや、命に対する敬意を感じさせてくれる身近な存在でもあります。
特別展「昆虫」では、昆虫の体のしくみや能力、生態まで、国立科学博物館ならではの充実した昆虫標本に加え、CGや体感型など多角的な展示手法で紹介していきます。また、最新の研究や、それに伴う昆虫の採集も取り上げ、どんな採集方法があるのか?採集が研究にどうつながるのか?など、正しい昆虫採集についても学んでいただけます。
各展示に散りばめられた、思わず「へー!」と唸る「昆虫トリビア」もお楽しみに!

国立科学博物館
会期 2018年7月13 日(金)~10月8日(月・祝)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


特別展示『珠玉の昆虫標本——江戸から平成の昆虫研究を支えた東京大学秘蔵コレクション』
Photo_2
(HPから)
日本の昆虫学は東京大学に端を発し、様々な学術分野や研究機関に枝分かれして今に至ります。この学問の発展には専門機関の研究者だけでなく、むしろ在野の研究者の貢献も大きいところです。その間、学術研究や教育普及のために収集され、本学に集積・寄贈されてきた昆虫標本も膨大な数に及びます。
 本特別展では、東京大学総合研究博物館に収蔵されている約70万点の昆虫標本のうち、日本の昆虫研究史の源流ともいえる学術標本から現在に至るまで継続的に収集、研究されてきた秘蔵コレクション約50,000点を一挙公開します。
 この中には約200年前の江戸時代に製作された日本最古の昆虫標本、近代養蚕学の父・佐々木忠次郎やミツクリザメで知られる箕作佳吉の明治~大正期の昆虫標本、昭和初期に採集された鳥類学者の侯爵・山階芳麿の昆虫標本、ブータン国王陛下から贈呈されたブータンシボリアゲハ、昆虫学史上に名を連ねる加藤正世、五十嵐邁、石川良輔のコレクションなどが含まれます。
 これらの自然史遺産ともいえる貴重な昆虫標本を一堂に展示することで、いわば日本の昆虫博物誌を体感してもらうことを一つの趣意としています。また、これを機に多様な昆虫への幅広い興味や科学的な探究心を抱いてもらえたら幸いです。

東京大学総合研究博物館
会期 2018年7月14日~10月14日

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2018大昆虫展 in 東京スカイツリータウン「みんなでいこう!ソラマチ昆虫祭」
80ed3b48fcef0743ee057527b0258a3a0_2
(HPから)
今年の大昆虫展のテーマは“お祭り”。そこで、神と崇められる「スカラベ(フンコロガシ)」の生体を大昆虫展では初展示!
昆虫神社の参道を再現しトンボや蝶が舞うエントランスを抜けると、100 箱を超える昆虫標本をはじめ、世界最大の危険蜂「オオスズメバチ」の生体まで多数展示します。

東京スカイツリータウン・ソラマチ5階「スペース634」
会期 2018年7月14日 (土) ~2018年9月2日 (日)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

変身!昆虫スゴわざ展2018
(HPから)
昆虫の世界」をテーマに、昆虫になりきってミッションに挑戦する体験型コンテンツが満載の期間限定イベントです。
昆虫の生態を全身で体感しながら学べるので、夏休みの自由研究にもピッタリ☆ 「昆虫クイズマスター」と「昆虫スゴわざマスター」をめざそう!!
オービィ横浜内 マルチスペース
会期 2018年7月1日(日)~9月30日(日)

みんなの世界昆虫展 2018
W_de5385cbb25edbebbefb8b8a105849b8

(HPから)
昆虫の世界」をテーマに、昆虫になりきってミッションに挑戦する体験型コンテンツが満載の期間限定イベントです。
昆虫の生態を全身で体感しながら学べるので、夏休みの自由研究にもピッタリ☆ 「昆虫クイズマスター」と「昆虫スゴわざマスター」をめざそう!!
オービィ横浜
横浜市西区みなとみらい3-5-1 MARK IS みなとみらい5F特設会場
会期 2018年7月1日(日)~9月9日(日)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こちらは少々趣が違って、原画展です。
舘野鴻絵本原画展「ぼくの昆虫記-見つめた先にあったもの-」
Photo
(hpから)
生きている虫たちを見つめることは、これからを生きるぼくたちを見つめることです。
多摩丘陵の東側にある町田市には、小山田緑地や野津田公園など緑あふれる自然が残っていて、今も多くの鳥や虫たちが暮らしています。秦野にアトリエを構える絵本作家の舘野鴻さんは、こうした緑地や里山に棲む虫たちを観察し、長い時間をかけて1冊の絵本にしています。
舘野さんが選ぶ虫たちはどれも個性的。
数千匹の卵を産みながら、僅かな数しか成虫になれない「つちはんみょう」は、小さなからだで、困難な運命に立ち向かいます。動物の死骸を栄養にして子育てをする「しでむし」からは、ひとつの死とそれによって育まれる新たな命のつながりを考えずにはいられません。1年の内10ヶ月をさなぎで過ごし、春の一時期にパッと蝶になり野山を飛び回る「ぎふちょう」は、延々と続くさなぎの間、そこで何を感じているのでしょう。そして、現在描いている「がろあむし」は、太古より体や棲みかを変えながら、今も暗黒の地下に生き続け、“生きた化石”と呼ばれています。
いのちは、つながっている。
遥かな昔から、地球上のあらゆる生き物は、種を超え、時を超えて、つながっている。
この夏は、虫たちの一生を描くことで“生きることとは何か”を問い続ける舘野さんの作品から、身近にある自然や生き物の素晴らしさを感じてください。


町田市民文学館 ことばらんど

会期 2018年7月14日(土)~9月24日(月)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.07.13

「縄文―1万年の美の鼓動」展

01


特別展「縄文―1万年の美の鼓動」展 は、
東京国立博物館 平成館 特別展示室で開催されています。


会期 2018年7月3日(火) ~ 2018年9月2日(日)


旧石器時代は、無土器時代とも言われていて、土器はなかったとされています。
彼らはマンモス、ナウマンゾウ、オオツノシカなどの大型動物を追いかけて日本列島へやってきました。
食糧調達は主に狩猟・採取によりました。
石を打ち砕いてつくられた打製石器(材料は黒曜石など)を使用したとされています。

旧石器時代に関しては、この様な展覧会もありました。。
拙ブログから・・・
沖縄の旧石器時代が熱い!

縄文時代を挟んで、弥生時代には
集落(ムラ)から小国(クニ)が誕生します。
縄文土器が弥生土器に代わり。
金属(銅、青銅、鉄)が伝わり青銅器、鉄器、銅剣、銅矛、銅鐸などが製造されるようになります。
農耕は鉄製農具が使われ生産性が高まりました。


この展覧会は、旧石器時代が終わったおよそ1万3千年前から続いた約1万年「縄文―1万年の美の鼓動」を観て感じてみようという企画です。

変わらぬ機能美と素朴な装飾の土器類、縄文の装飾品(ファッション)。
呪術的、神秘的な表象を思わせる土偶等々、全国から膨大な遺跡資料(史料)が集合しています。
いにしえ人の「生活と思い」を想像するのは難しい作業ですが・・・様々なヒントが展示品の中に隠されているのですね。

多様な土愚の数々・・・これを見るだけでもとても楽しいですよ!

近頃は「人生百年」なんて言われるようになりましたが、「そんなの刹那」と、思ってしまいます。
目の前に展示されているのは、1万3千年前のことがらですから・・・・・・

(HPの解説)
縄文時代が始まったとされる約1万3000年前。狩猟や漁撈(ぎょろう)、採集を行っていた縄文時代の人びとが、日々の暮らしのなかで工夫を重ねて作り出したさまざまな道具は、力強さと神秘的な魅力にあふれています。本展では「縄文の美」をテーマに、縄文時代草創期から晩期まで、日本列島の多様な地域で育まれた優品を一堂に集め、その形に込められた人びとの技や思いに迫ります。縄文時代1万年にわたる壮大な「美のうねり」をご体感ください。


展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 暮らしの美
第2章 美のうねり
第3章 美の競演
第4章 縄文美の最たるもの
第5章 祈りの美、祈りの形
第6章 新たにつむがれる美

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

史上初!
縄文の国宝、6件すべてが終結!
(以前トーハクで開催された国宝展には国宝土偶5点が展示されていた気がしますが?)
左から、火焔型土器(部分)・合掌土偶(部分)・仮面の女神(部分)・縄文のビーナス(部分)・中空土偶・縄文の女神(部分)
仮面の女神と縄文のビーナスは7月31日から展示です。
02
03

日本で最も有名な土偶
名はゴーグル(雪中遮光器)に似ていることに由来する。本来は全面が赤く塗られていたと考えられている。
10
重文 遮光器土偶
青森県つがる市木造亀ヶ岡 縄文時代(晩期)  東京国立博物館


大きく口をあける十字型土偶
中期初頭に立像土偶やポーズ土偶が生み出される中で東北地方北部では板状土偶の系譜をひく土偶を伝統的に作り続けていた。
11
重文 板状土偶
青森県青森市 三内丸山遺跡
縄文時代(中期) 青森県教育委員会(縄文時遊館保管)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はじまりの美の器
すでに一万年に及ぶ縄文美の器の到達点がここにあると・・・
06
微隆起線文土器
青森県六ケ所村 表館(1)遺跡出土 縄文時代(草創期) 青森県立郷土館

縄文学の父が愛蔵した縄文土器
縄文学の父ともいわれる山口清男の遺愛品。関山式土器の標準土器として位置づけられる学史上きわめて重要な土器。
08_2
片口月深鉢型土器
埼玉県ふじみ野市 上福岡貝塚出土
縄文時代(前期)

360度の造形美
直立する四単位の鶏頭冠突起と突き上げられた鋸歯状の小突起は、名前の由来でもある。
12
国宝 火焰型土器
新潟県十日町市 笹山遺跡 縄文時代(中期) 新潟・十日町市(十日町市博物館保管)

優雅な雲形を描く超大型の壺
縄文土器の中で最も最も器種に富む東北地方で盛行した大洞式土器のひとつ。
13
重文 壺形土器
青森県十和田市滝沢川原 縄文時代(晩期) 文化庁

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

木製編籠 縄文ポシェット
縄文時代の編み物製品。、中にはクルミの殻が入っていた。
07
青森県青森市 三内丸山遺跡 縄文時代(中期)
青森県教育委員会(縄文時遊館保管)

女性リーダーのファッション
08
装身具
福岡県芦屋町 山鹿貝塚出土
鹿角製品・貝輪・
縄文時代(後期)
福岡・芦屋町教育委員会


本展でも、記念撮影コーナーがあります。
04


作家や芸術家たちが出会い愛玩した品々も紹介されています。
岡本太郎は「縄文式原始芸術」から衝撃を受けつつも、自身に取り込もうとしました。
05
顔面把手
山梨県韮崎市穂坂町 縄文時代(中期) 東京国立博物館

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.07.09

第31回 下町七夕まつり 2018-07

Photo


上野に出かけたついでに、下町七夕まつりにも行ってきました。

第31回は、平成30年7月5日(木)〜9日(月)に開催。
7月7日(土)、8日(日)の両日は、通り全体が歩行者天国。


猛暑に、W杯サッカーTV観戦の寝不足が加わってバテバテでしたが・・・

都心のお祭りは、押し並べてパターン化して(出店なども)つまらなくなってきているのに比べて、「昔のお祭りってこうだったよね」と思わせてくれる、手作り感たっぷりの楽しいお祭りでした。

但し、大変な人気のお祭りのようで、混んでました!
浴衣姿の外国人も目立ち「これは針金細工ですか?」とたどたどしい日本語で話しかけられたのには驚きました。
何処で得た知識なのでしょうね?

(HPから)
浅草六区の西から道具街を横切り、上野にかけて約1.2km続く「かっぱ橋本通り」にて毎年催される、下町七夕まつり実行委員会主催のお祭りです。

たくさんの七夕飾り、地元商店の出店、そして音楽や踊り、様々なパフォーマーが集まり、この長い通り全体が手作り感のある活気で満たされ、商店街が一年で最高の賑わいをみせる晴れの舞台です。


静止画、動画共にスマホで撮りました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2018.07.07

「太宰治 三鷹とともに」展

01


平成30年度特別展
太宰治 三鷹とともに —太宰治没後70年— は、
三鷹美術津ギャラリーで開催されています。


会期 2018年 6月16日(土)〜7月16日(月・祝)


太宰治は39年の生涯の中で、疎開期間を除いた約7年半、家族とともに三鷹に住んでいました。

戦中戦後と三鷹の町も大きく変貌し、時代感覚は、太宰治の生活、作品に大きな影響を及ぼします。
山崎富栄と共に玉川上水に身を投じたその場所も三鷹駅近くにあります。

その様な縁から三鷹市では、太宰治関連企画展を何度か開催してきました。

太宰治没後70年の今年・・・この企画では、太宰と三鷹を再検証しています。

三鷹は村から町へ変わり、中島飛行機があったために空襲の標的になり、太宰の家も空襲で半壊、疎開を余儀なくされました。疎開から戻った三鷹は、かつての、のどかな村から中央線沿線には復員兵たちであふれ、駅前は闇市で賑わう、戦後の混乱そのものの町になっていました。

結婚式での写真、家族の写真、太宰手作りの表札、使われていた家具調度、執筆原稿、先輩作家、友人、弟子への手紙、さらに自筆の軸、絵画などが展示されています。
絵は友人画家のアトリエに友人たちと訪れては素早く描いたようです。
太宰自身は、画材は一切持っていませんでした。
02
太宰治(久富君像)昭和11~12年頃/油彩・スケッチ板/佐賀大学美術館蔵

太宰治の文学はすでに60か国で翻訳され、読み継がれ・・時を経てもその魅力は衰えません。
あらためて、読み直したいと思わせてくれた展覧会です。

展覧会の構成は以下の通りです。
Ⅰ三鷹へ
一番長く住んでいたのは、三鷹下連雀の家であろう。
「十五年間」 昭和二一年」

017
美知子、園子と/個人蔵

015
[新潮]/昭和15年5月
「走れメロス」初出

Ⅱ下連雀113 発 大宰治の文学交流
あの頃、僕の三鷹の小さい家に、実にたくさんの大学生が遊びに来ていた。
「未帰還の友に」昭和21年

008
[新若人]/昭和19年3月/神奈川県立近代文学館蔵
[散華]初出

御元気ですか。
遠い空から御伺ひします。
無事、任地に着きました。
大いなる文学のために、死んで下さい。
自分も死にます、この戦争のために。

死んで下さい、というその三田君の一言が、私には、何とも尊く、
ありがたく、うれしくて、たまらなかったのだ。
[散華]昭和19年

009
田中英光の結婚記念に送った色紙/昭和12年

Ⅲ郷里へ 津島修治の帰郷
れいの戦災をかうむり、自分ひとりならまたべつだが、五歳と二歳の子供をかかへてゐるので窮し、たうとう津軽の生家にもぐり込んで、親子四人、居候といふ身分になった。
「十五年間 」昭和二一年
010
生家/昭和30年代 撮影:大竹新助

011
小山初代/日本近代文学館蔵
結婚容認と引き換えに生家から絶縁された太宰を支えたのは井伏夫妻だった。

012
井伏鱒二宛/昭和20年11月28日/神奈川近代文学館蔵
兄の選挙が近いこと、地主生活の終焉が近いことなど、近況を報告している。

Ⅳ再び三鷹へ
私はそれまで一年三箇月間、津軽の生家で暮し、今年の十一月の中旬に妻子を連れてまた東京に移住して来たのであるが、来てみると、ほとんどまるでニ三週間の小旅行から帰ってきたみたいの気持ちがした。
「メリイクリスマス」昭和二三年。
003
自宅縁側で娘たちと 撮影:昭和23年4月
長女園子、次女里子(後の祐子)と撮った最後の写真

004
三鷹の自宅 昭和30年頃  撮影:大竹新助

018
[ヴィヨンの妻]原稿/昭和22年/山梨県立文学館寄託

005_4
[斜陽]原稿/新潮社元会長佐藤俊介氏旧蔵/日本近代文学館蔵

013
太田静子 個人蔵
女児誕生(太宰が治子と命名した)

Ⅴ終焉 グッド・バイ
僕は、僕という草は、この世の中の空気と陽の中に、生きにくいんです。生きて行くのに、どこか一つ欠けてゐるんです。足りないんです。いままで、生きてきたのも、これでも、精いっぱいだったのです。
「斜陽」昭和二二年
007
[人間失格]/昭和23年7月 筑摩書房

014
[グッド・バイ]原稿/昭和23年/日本近代文学館蔵

016
当時の新聞記事(部分)/昭和23年6月14日/読売新聞刊」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

駅から少々歩いたところに三鷹市 太宰治文学サロンがあります。
こちらで、この展覧会の監修を行った東大教授安藤宏氏が太宰治ゆかりの地を紹介したビデオを見せていただけなすよ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

HPの解説です。
太宰治(1909–1948)は妻美知子と甲府で新婚生活を営みながら、昭和14(1939)年9月1日に〈下連雀一一三〉(現三鷹市下連雀二丁目)の新築借家に転居します。家族とともに、亡くなるまで(疎開期間を除いた約7年半)をここで過ごし、その間、師友、弟子をはじめとする多くの文化人と文芸談義に花を咲かせ、研鑽を積みました。三鷹では「走れメロス」(昭和15年)、「東京八景」(昭和16年)、「斜陽」(昭和22年)、「人間失格」(昭和23年)などの珠玉の作品を発表し、自宅の書斎や、終戦後は駅前に仕事部屋を借りて代表作と言われるその多くを執筆しました。一町民として生き、一作家として書き尽くした太宰にとって〈東京市外、三鷹町〉は、あらゆるものとの距離感を保つに絶好の創作地だったと言えます。

太宰が住んだ当時の三鷹は、自宅周辺に麦畑が広がる一見穏やかな農村地帯。しかし、戦況が悪化するにつれ軍需産業の町として著しい成長を遂げた町でもありました。

本展では、激動の時代の潮流に呑込まれてゆく三鷹に身を置きながら、筆一本で人気作家に長じた太宰治の人生と、太宰治を支えた人々との交流に迫ります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

拙ブログの関連投稿記事

曽我梅林に行ってきました。(2017年)
雄山荘跡地(建物は2009年焼失)があります。
雄山荘は昭和初期に会社社長の別荘として建てられました。
太宰治の愛人であった太田静子が戦時中にこの別荘に疎開し、静子がこの別荘で過ごした日々の日記が斜陽の元になった。太宰は1947年2月に雄山荘に来訪し滞在したそうです。
太宰との間に生まれた娘が小説家太田治子氏ですね。

ヴィヨンの妻(小説、映画(DVD))

玉川上水情死行

三鷹、太宰、玉川上水


太宰治の作品もインターネット図書館「青空文庫」で読めますよ。

kindleにダウンロードすればAmazon echoが読んでくれます

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.07.05

瑞巌寺を拝観してきました。 2018-06

平成20年から開始された瑞巌寺平成の大修理並びに震災被害を受けた参道の復旧工事が終了し、平成30年6月24日に落慶法要が挙行されました。(本堂公開は4月から再開)

東日本大震災発生半年後にも訪れましたが・・落慶法要の日の午後再訪してみました。

落慶法要の関係でしょうか?それとも観光客が確実に戻ってきているのでしょうか?
土曜日のホテル空室は、仙台駅周辺も含めてほぼゼロでした。

国府多賀城市の東北歴史博物館に寄り道して・・・午後1時頃松島海岸駅に到着、短い間でしたが楽しく拝観してきました。


瑞巌寺、平泉の中尊寺と毛越寺、山形立石寺の四寺は、巡礼コース(四寺廻廊)になっています。
いずれも慈攪大師円仁開祖のお寺です。

松尾芭蕉ゆかりの地でもあります。
俳句は詠んでいませんが・・・
松島海岸の景観について・・・・
「扶桑第一の好風にして、几洞庭、西湖を恥ず」
瑞巌寺については・・・
「其後に雲居禅師の徳化に依て、七堂甍改りて、金壁荘厳光を輝、仏土成就の大伽藍とはなれりける。」
と記しています。

中尊寺、山形立石寺には松尾芭蕉の立派な碑がありますね・・・


瑞巌寺参道のシンボルとも言える杉並木は、東日本大震災の津波による塩害によって立ち枯れが目立ったことから、約300本が伐採されることになりました。

今回訪れて時には、植え替えが進んでいました。
「津波到達点」の標識は今でもありました。
009
参道・杉並木。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

庫裡玄関から入り・回廊を廻り本堂内部も拝見できますが、写真撮影は禁止です。
廻る中で建物外観、枯山水の庭などは撮影できました。

本堂・御成玄関、庫裡・回廊は国宝に、御成門・中門・太鼓塀は国の重要文化財に指定されています。

001
庫裡

005
中門

002
五葉松・登竜門

003_2
本堂
以下、内部の襖絵などは撮影できません、パンフレットからの引用です。
0001
上段の間
藩主御成りの間。襖絵は長谷川等胤筆
火頭窓の上の「円満」の額は、五代吉村公の筆。

0002
松に孔雀図(復元部分)狩野左京筆(室内孔雀の間)

0003_2
唐戸欄間
根来の工匠刑部一門の作

008
臥龍梅・南蛮鉄灯篭(後景は御成玄関・本堂) 

006
御成門

007
法身屈


五大堂などについては、拙ブログ投稿記事をご参照いただければと・・・
松島 瑞巌寺と伊達政宗展

動画にまとめました。

法要後の余韻を楽しむかのように・・神輿を担ぎ、芸能を披露していました。
後半は福浦橋。渡ったところで引き返してきました。

静止画動画ともミラーレス一眼で撮りました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

瑞巌寺の沿革(HPから)
瑞巌寺は正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」といい、現在臨済宗妙心寺派に属しております。

開創は平安の初めにさかのぼります。天長5年(828)比叡山延暦寺第三代座主慈覚大師円仁が淳和天皇の詔勅を奉じ、3000の学生・堂衆とともに松島に来て寺を建立しました。この寺は延暦寺と比肩すべき意を持って延福寺と命名され、平泉・藤原氏の外護を受けました。

藤原氏滅亡の後は鎌倉幕府が替わって大檀越となりました。北条政子は当時学徳一世に高かった見仏上人に仏舎利を寄進し、夫の菩提を弔わせています。その仏舎利・寄進状は今に伝わっております。

この天台宗延福寺は鎌倉時代中期、開創以来28代約400年の歴史をもって滅しました。
天台宗延福寺にとって替わった寺は、法身禅師が開山とされ円福寺と命名されましたが、正確な開創年はわかっておりません。
歴代住持の経営努力によってその勢力を岩手県南部にまで伸長していき、寺格も五山十刹に次ぐ諸山から、やがて十刹の高位に昇りました。しかし、戦国時代を経て次第に衰退し、妙心寺派に属するようになりました。

慶長5年(1600)関ヶ原の戦いが終了した後、仙台に治府を定めた伊達政宗は、仙台城の造営と併せて神社仏閣の造営も行い、塩竃神社・仙台大崎八幡宮・陸奥国分寺薬師堂を相次いで完成させました。
当寺の造営は特に心血を注いだ事業でした。用材を紀州(和歌山県)熊野山中から伐り出し、海上を筏に組んで運びました。大工は梅村彦左衛門家次一家や、刑部(鶴)左衛門国次ら名工130名を招き寄せております。工事は慶長9年(1604)、政宗自ら縄張りを行って始まりました。丸4年の歳月をかけ、慶長14年(1609)に完成しております。

伊達家の厚い庇護を受け、瑞巌寺は110余りの末寺を有し、領内随一の規模格式を誇りました。
しかし、明治維新を迎え王政復古の政策は廃仏毀釈を惹起し、さらに伊達家の版籍奉還による寺領の撤廃が瑞巌寺を始め松島の諸寺院を直撃し、零落・廃絶・焼亡等の憂き目を見ることになりました。瑞巌寺はそれでも時の住持太陽東潮の努力により、ようやく維持されていたのですが、明治9年(1876)、天皇の行在所となり、内帑金千円が下賜され、復興の契機となりました。
現存する本堂・御成玄関、庫裡・回廊は国宝に、御成門・中門・太鼓塀は国の重要文化財に指定されております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.07.01

観てきた展覧会備忘録 2018年6月

五木田智央 PEEKABOO (会期終了)
会期 2018年4月14日[土]〜 6月24日[日]
東京オペラシティ アートギャラリー

日常生活|相笠昌義のまなざし(収蔵品展062) (会期終了)  
会期 2018年4月14日[土]〜 6月24日[日]
東京オペラシティ アートギャラリー

ジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス (会期終了)
会期 2018年4月28日(土) ~ 6月24日(日)
パナソニック 汐留ミュージアム

没後50年 藤田嗣治 本のしごと (会期終了)
文字を装う絵の世界
会期 2018年4月14日(土)〜6月10日(日)
目黒区美術館

建物公開 旧朝香宮邸物語 (会期終了)
会期 2018年3月21日(水)~6月12日(火)
東京都庭園美術館

鹿島茂コレクション フランス絵本の世界 (会期終了)
会期 2018年3月21日(水)~6月12日(火)
東京都庭園美術館

六本木ヒルズ・森美術館15周年記念 建築の日本展
会期 2018年4月425日(水)~9月17日(月)
森美術館

田原桂一「Sens de Lumière」(光の感覚) (会期終了)
会期 2018年6月1日(金)〜6月10日(日)
ポーラ ミュージアム アネックス

仙台博物館テーマ展示室Ⅱ
ユネスコ記憶遺産・国宝慶長遣欧使節関係資料
仙台市博物館

東日本大震災復興祈念特別展「東大寺と東北-復興を支えた人々の祈り」  (会期終了)
会期 2018年4月28日(土)~6月24日(日)
東北歴史博物館

太宰治 三鷹とともに —太宰治没後70年—
会期 2018年 6月16日(土)〜7月16日(月・祝)
三鷹美術ギャラリー

岡本神草の時代展
会期 2018年5月30日(水)~ 7月8日(日)
千葉市美術館

内藤正敏 異界出現
会期 2018年5月12日(土)~7月16日(月・祝)
東京写真美術館

世界報道写真展2018
会期 2018年6月9日(土)~8月5日(日)
東京写真美術館

TOPコレクション たのしむ、まなぶ
イントゥ・ザ・ピクチャーズ
会期 2018年5月12日(土)~8月5日(日)
東京写真美術館

第25回 特別重要刀剣等新指定展
会期 2018年5月26日(火)~7月16日(月・祝日)
刀剣博物館 

モボ・モガが見たトーキョー 〜モノでたどる日本の生活・文化〜
会期 2018年4月21日(土)〜7月8日(日) 
たばこと塩の博物館

発掘された日本列島2018 新発見考古速報
会期 2018年06月02日(土)〜07月22日(日)
江戸東京博物館

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2018年6月 | トップページ | 2018年8月 »