歌川国貞展 ~錦絵にみる江戸の粋な仲間たち~
「歌川国貞展 ~錦絵にみる江戸の粋な仲間たち~」は、
静嘉堂文庫美術館で開催されています。
会期 2018年1月20日(土)~3月25日(日)
この美術館の展示室は広いとは言えず、展示作品数も限られますが、作品の質の良さと丁寧な解説にはいつも感心してしまいます。
今回も保存状態が良く、完璧な発色の浮世絵が楽しめます。
そして、江戸時代末期の世相風俗が蘇ります。
HP本展の見どころから・・・
「錦絵」の名の由来となった多色摺り。その色の鮮やかさは錦絵の命です。ただ、錦絵は庶民に好まれただけあって、部屋に飾るなど日に当たる確率が高く、褪(あ)せやすい顔料の性質もあって色が退色してしまう危険が大変大きいものです。静嘉堂の錦絵は、ウラ・オモテ貼込みの折帖に仕立てられているため、ほとんど光に当たることなく保存されてきました。静嘉堂の錦絵で、その名の由来となった鮮やかさを実感してください。
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歌川国貞は59歳のときに三代目豊国を襲名しています。
68歳の時には「江戸寿那古細撰記」(江戸のガイドブック)に「豊国にかほ(似顔)、国芳むしや(武者)、広重めいしよ(名所)」と記されました。
特に美人画と役者絵の名手として知られていた国貞の代表作の中から、江戸の香りを色濃く湛えた作品を選び、展示しています。
花魁、町娘、長屋のおかみさん、いきいきとした江戸の女性たちや、江戸の“いい男”歌舞伎役者の面々が登場します。
本展は会期を2期に分けて開催、ほとんどの作品が入れ替わっています。
下記画像は全て前期展示です。
「今風化粧鏡(牡丹刷毛)」 1823(文政6)年
誂 織当世島(金花糖) 1895(弘化2)年頃
「星の霜当世風俗(行燈)」 1819(文政2)年
「卯の花月」 江戸時代末期 19世紀半ば頃
HPの本展紹介。
「錦のように美しい」と称され、江戸時代の庶民を熱狂させた多色摺木版画「錦絵」。江戸時代後期から末期(19世紀前半)を代表する浮世絵師、歌川国貞(1786-1864、三代歌川豊国)は若くから頭角を現し、59歳の時、師の名を継いで三代豊国を名乗り、歌川派の総帥として多くの門人を率いて活躍しました。特に美人画と役者絵の名手として知られています。本展では、国貞の代表作の中から、江戸の香りを色濃く湛えた作品を選び、展示致します。慌ただしい日常を離れ、しばし江戸の街にタイムスリップしてみませんか。
庭に白梅、紅梅、水仙が咲いていて綺麗でしたよ!
IM動画ニュース 静嘉堂文庫美術館で「歌川国貞展」
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