ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち
「ボストン美術館 パリジェンヌ展
時代を映す女性たち」は、
世田谷美術館で開催されています。
会期 2018年1月13日(土)~4月1日(日)
この展覧会の時代背景は、
1715年ルイ15世が5歳で即位、1774年ルイ16世即位、その18世紀からシャルル・ドゴールが第5共和政(1958年)の初代大統領に選出される20世紀中ごろまでです。
パリという魅力あふれる都市に生きる(生きてきたた)女性を・・・
あるべき姿とされた時代から(社会的な位置づけ)社会進出に至る過程での変遷をファッションアイテム、肖像画、調度などを通して概観しています。
一番の注目はこの作品でしょうか・・修復後初公開です。
酒場を渡り歩く歌い手を描いた作品。
エドゥアール・マネ 《街の歌い手》
1862年頃 油彩・カンヴァス
この作品のモデルは10年以上にわたりマネのモデルを務めたヴィクトリーヌ・ムーランである。彼女はアルコール中毒と貧しさの中で亡くなったとされていたが、近年の研究で後年はサロンでも出品する画家として活躍していたことが明らかになった。(キャプションから)
展覧会の構成は以下の通りです。
第一章 パリという舞台・・邸宅と劇場に見る18世紀のエレガンス
ルイ15世の寵愛を受けた女性(チラシより)
フランソワ・ユベール・ドルーエ 《トルコ風の衣装を着たマルグリット・カトリーヌ・エノー嬢、後のモンムラ侯爵夫人》
1762年 油彩・カンヴァス
舞台衣装がトレンドに(チラシより)
原画、版刻:ジャン=バティスト・マルタン 出版:エスノー、ラピイ 《ヴィーナス…『ギャルリー・デ・モード・エ・コスチューム・フランセ』フランスの衣服25、1779年の流行の衣服19より》
1779年 エッチング、手彩色
第二章 日々の生活・・家庭と仕事、女性の役割
若い召使、誘惑するまなざし(チラシより)
ルイ=レオポルド・ボワイ― 《アイロンをかける若い女性》
1800年頃 油彩・カンヴァス
自立する女性を揶揄する風刺画(チラシより)
オノレ・ドーミエ 《〈青鞜派〉第28図(『シャリヴァリ』1844年5月23日)》
1844年 リトグラフ、第3ステート
第三章 パリジェンヌ確立・・憧れのスタイル
パリジェンヌになりきる、ボストン社交界の美女(チラシより)
ジョン・シンガー・サージェント 《チャールズ・E. インチズ夫人(ルイーズ・ポメロイ)》
1887年 油彩・カンヴァス
ウジェニー王妃お気に入りの肖像画家の傑作(チラシより)
フランツ・クサーヴァー・ヴィンターハルター 《ヴィンチェスラヴァ・バーチェスカ、ユニヤヴィッチ夫人》
1860年 油彩・カンヴァス
第四章 芸術をとりまく環境・・製作者、モデル、ミューズ
ルーブルで絵画鑑賞するカサット姉妹(チラシより)
エドガー・ドガ 《美術館にて》
1879–90年頃 油彩・カンヴァス
第五章 モダン・シーン・・舞台、街角、スタジオ
ベル・エポックのキュートなイラスト(チラシより)
ゲアダ・ヴィーイナ 《スコットランドシルクのベスト、ねずみ色の綿の厚手クレープのスカート『ジュルナル・デ・ダム・エ・デ・モード』より、プレート170》
1914年 エッチング、手彩色(ポショワール)
戦後パリのみずみずしいファッション写真(チラシより)
レギーナ・レラング 《バルテ、パリ》
1955年 ゼラチン・シルバー・プリント
HPの解説です。
パリという魅力あふれる都市に生きる女性、パリジェンヌ。サロンを仕切る知的な女主人、子を慈しむ美しい母、流行を生み出すファッショニスタ、画家のミューズ、そして自ら道を切り開き才能を開花させた画家や女優――その多様な生き方は、今なお私たちを惹きつけてやみません。
本展覧会では、マネの《街の歌い手》をはじめ、ドガやルノワールなど印象派の巨匠が描いた女性の肖像、カサットやモリゾなど女性芸術家による傑作、カルダンやバレンシアガの斬新なドレスからブリジット・バルドーほか映画や舞台で活躍した女優のポートレートまで、ボストン美術館所蔵の多彩な作品約120点を通して、18世紀から20世紀のパリを体現する女性たちの姿に迫ります。
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