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2018.02.16

古代アンデス文明展

Photo

古代アンデス文明展は、
国立科学博物館で開催されています。

会期 10月21日(土)~2018年2月18日(日)

人類のアンデス到達(紀元前3000年頃)からスペインによるインカ帝国征服(1572年)まで5000年、アンデス文明を代表する9つの文化を通して、宗教、社会、文化、政治について解説展示しています。
最終章(第6章)は、
「身体から見たアンデス文明」チリバヤ文化(紀元900年頃から1440年頃)
アンデスの自然から生まれた死生観がとても印象に残りました。

アンデスで思いつくのは、「マチュピチュ」と「ナスカの地上絵」くらいしか無かったのですが・・・勉強になりました。 


HPの解説です。
アンデス文明を代表する9つの文化の特徴や、いまだ残る数々の「謎」、身体加工の風習など最新の知見を、優れた意匠の土器・織物、黄金の仮面やミイラなど約200点の貴重な資料で紹介します。


古代アンデス文明展公式動画

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序章「人類のアンデス到達とその後の生活」
・アンデスへの人類到達
01



第1章アンデスの神殿と宗教の始まり

・カラル文化(紀元前3000年頃~前2000年頃)

第2章「複雑な社会の始まり」
・チャビン文化(紀元前1300年頃~前500年頃)
02
自身の首を斬る人物の象形鐙型土器
宗教指導者の象形と類推されている

神様の話
太陽、月、海、山、川。アンデスの人たちは自然のもの全てに神様が宿っていると考えました。その中でも特に、アンデスの高い山々は、雨や作物の実を助けてくれる神様として信仰を集め、ときには子供を高い山に連れて行って神に捧げる儀式を行いました。神様に自分たちの1番大切なものを捧げることで、願いを叶えてもらうおうとしたのです。
(展示会場のキャプションから)

第3章「さまざまな地方文化の始まり」
・ナスカ文化(紀元前200年頃~紀元650年頃)
・モチェ文化(紀元200年頃~750/800年頃)
03

06
死者を包むマント

モチェ人が住む4つの世界
モチェの立体土器を観察すると、彼らは折り重なるように存在している4つの世界を生きていたと感じていたことがわかる。ひとつは植物が茂り動物が遊ぶ自然の世界、そして同じ自然の世界に隣あわせに行きながら独特な世界を形作る人間の世界、三つ目が自然と人間に影響を与えて支配する神々の世界、最後が死者や祖先たちの世界である。本展覧会に出品された死者をかたどった2つの土器を見ると、モチェの人々は死者が身近に暮らし、人間の世界と交わり影響を与えていると感じていたことがわかる。
(展示会場のキャプションから)

文字のない文明
アンデスには文字がありませんでした。その代わりに、神話や物語が描かれた土器や、キープと呼ばれる道具があります。キープは、結目の場所、ひもの色、素材、作り方などを区別することで、数だけではなく品物の名前や産地や使い道など様々な情報を記録できました。
(展示会場のキャプションから)


国立科学博物館 古代アンデス文明展
序章・第1章〜第3章
InternetMuseum


第4章「地域を超えた政治システムの始まり」
・ティワナク文化(紀元500年頃~1100年頃)
・ワリ文化(紀元650年頃~1000年頃)
・シカン文化(紀元800年頃~1375年頃
08

07

お金のない文明
アンデスにはお金がありませんでした。では、どうやって品物を手に入れていたのでしょうか。ひとつは何でも自分で作ってしまうことです。アンデスは標高4,000メートルの涼しい高地から50メートルの暑い砂漠までいろいろな環境がそろっているので、いろいろな農作物を作ることができました。もう一つは物々交換です。例えば土器を手に入れるにはその土器に入るだけのトウモロコシと交換することもありました。
(展示会場のキャプションから)


国立科学博物館 古代アンデス文明展
第4章
InternetMuseum

第5章「最後の帝国―チムー王国とインカ帝国」
・チムー王国(紀元1100年頃~1470年頃)
・インカ帝国(紀元15世紀早期~1572年)
04
金合金製の小型人物像

05


アンデスの黄金
アンデスの人々は黄金をお金としてではなく、太陽であり神様への儀式に使う道具を作るときの素材として扱っていました。そのためスペイン人が金を集めるのを見て、スペイン人が金を食べていると言う噂が流れたほどです。インカ帝国時代の金はスペイン人に奪われたため、現在残っているアンデス文明の金製品は発掘で発見されたものがほとんどです。
(展示会場のキャプションから)

アンデスの戦闘
アンデスの人たちの戦争は、遠くにいるときは石を投げ合い、近くでは棍棒ので殴り合うというものでした。武器として使われたのは、棍棒の外には石つきの投げ縄などで、攻撃力があまり強くありませんでした。インカが少人数のスペイン人に征服された理由の一つとして、彼らの武器がスペイン人に比べてあまりに原始的で、戦争のルールも全く異なったものだったことがあげられます。
(展示会場のキャプションから)

第6章「身体から見たアンデス文明」
チリバヤ文化(紀元900年頃から1440年頃)

インカ帝国には、死後もミイラとして生き続けるというミイラ信仰がありました。死者がミイラとして残っていれば、いつまでも子孫を守ってくれると考えていたからです。
ある地方ではミイラを家の中に置き、衣服を着せ替え食事を与えるなど、まるで生きている家族の一員のように暮らしていたといわれています。


国立科学博物館 古代アンデス文明展
第5章〜第6章
InternetMuseum


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