「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」は、
東京国立博物館で開催されています。
会期 2018年1月16日(火)~2018年3月11日(日)
会期末も迫ってきたこの展覧会、平日でも時間帯によっては入場制限になるほどの人気です。
内容が豊富で、混雑する展覧会は、半日掛かりの鑑賞になります。
宇多天皇の開創による仁和寺は、歴代天皇の厚い帰依を受けながら代々の皇族が住職(御室)となる門跡寺院として高い格式を誇ってきた古刹であり、現在は全国に約790寺ある真言宗御室派の総本山でもあります。
宇多法皇像 室町時代・15世紀 京都・仁和寺
本展は、これまでまとまったかたちで紹介されることのなかった御室派寺院の宝物が一堂に会するというという、またとない機会になっています。
「千手観音菩薩坐像(葛井寺)」(展示期間:2月14日~3月11日)と「仁和寺の観音堂再現展示」がお目当ての方が多いようですが・・・その他の作品も素晴らしく、見どころ満載です。
江戸時代に再建され、一般には非公開の仁和寺・観音堂を展示室に再現!
(僧侶の修行道場のため普段は公開されていません)
仁和寺の大幅改修のため、33軀の仏像が貸し出されました。
このエリアは撮影可です(条件付き)
頭上に11面をいただき、胸前で合掌する手と、像をまわりに半円形に拡がる脇手と合わせて1041本の手(40本の大きな手と1001本の小さな手)ををもち、各手の掌には眼が描かれる十一面千手千眼観音菩薩坐像です。
日本最古の千手観音像です。
国宝 千手観音菩薩坐像 奈良時代・8世紀 大阪・葛井寺 2/14~3/11展示
端正な面立ちと、美しい衣の造形が素晴らし一木造り(かやの木)仏像です。
ほれぼれ・・です。
国宝 十一面観音菩薩立像 平安時代・8~9世紀 大阪・道明寺
仁和寺創建当時の本尊です。
定印を結んだ阿弥陀如来では、日本最古の仏像です。
(両脇侍立像とともに展示されています。)
国宝 阿弥陀如来坐像 平安時代・仁和4年(888) 京都・仁和寺
密教修法の孔雀経法を修する際の本尊画像です。
国宝 孔雀明王像 中国・北宋時代・10~11世紀 京都・仁和寺
弘法大師空海が中国で書写して持ち帰り、真言密教の秘書として伝わる。
国宝 三十帖冊子 空海ほか筆30帖 平安時代・9世紀 京都・仁和寺
国宝 宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱 平安時代・10世紀 京都・仁和寺
展示構成は以下の通りです。
第1章 御室仁和寺の歴史
第2章 修法の世界
第3章 御室の宝蔵
第4章 仁和寺の江戸再興と観音堂
第5章 御室派のみほとけ
HPの解説です。
御室桜で知られる仁和寺は、光孝(こうこう)天皇が仁和2年(886)に建立を発願し、次代の宇多天皇が仁和4年(888)に完成させた真言密教の寺院です。歴代天皇の厚い帰依を受けたことから、すぐれた絵画、書跡、彫刻、工芸品が伝わります。創建時の本尊である阿弥陀如来像(国宝)は、当時もっともすぐれた工房の作品です。また、高倉天皇宸翰消息(国宝)は皇室との深いかかわりを物語るものです。本展覧会では、仁和寺の寺宝のほか、仁和寺を総本山とする御室派寺院が所蔵する名宝の数々を一堂に紹介します。
東京国立博物館「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」
第1章「御室仁和寺の歴史」
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東京国立博物館「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」
第2章「修法の世界」、第3章「御室の宝蔵ほうぞう」
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東京国立博物館「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」
第4章「仁和寺の江戸再興と観音堂」
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東京国立博物館「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」
第5章「御室派のみほとけ」
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