トーハクの一品(その4)ハート形土偶
トーハク(東京国立博物館)は頻繁に訪れるのですが、特別展、企画展を観終わると疲労感があって、何時も平常展はさらっと流して観賞ということになります。
記録に残すこともめったにないので・・・・
気になった一品を少しづつ投稿してみようと思います。
スマホで撮っています。定期的に展示替えが行われますので、必ず展示されているわけではありません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハート形土偶(重要文化財)
群馬県東吾妻町郷原出土
土製
縄文時代(後期)・前2000~全1000年
個人蔵
ハート形の顔をもつことからハート形土偶と呼ばれる。土中の石囲いの中に横に寝かされた状態で発見されたという。本例はデフォルメされた顔や体の表現と渦巻文を中心とした文様の表現とが見事に組み合わされた優品として、ハート形土偶の中でも最も著名である。
土偶とは・・・・
土偶とは人形をした土製の焼き物で,女性を誇張,あるいはデフォルメした像が多い。縄文時代の早期に出現し,頭部の表現を欠き,かろうじて人形と判断できる板状の扁平なものから,中期頃に立像へと発展する。後・晩期に最も発達し,様式化した各種の土偶が登場するに及びその極致を迎える。
縄文時代とは・・・
トーハクの「日本の考古・特別展(平成館)」でも観ることができますが、
ここは科博(国立科学博物館)の展示から見てみます。
日本館の「歴史を旅する日本人」展示コーナーからです。
縄文時代には、採集狩猟と初歩的栽培に基づく豊かな生活が日本列島の多くの地域に定着した。
(縄文人)
若い父親が大きなスズキをモリで突いてきた。土器を作っていた妻、粘土で遊んでいた子供、そしてイヌも今夜のごちそうを期待して大喜び。縄文時代、森と海の幸に恵まれた日本列島では、各地で多様な食物資源を利用する定住性の生活が栄えていた。縄文犬は小型だが勇敢で、イノシシ猟には欠かせないパートナーだった。
そもそも土偶の意味するものとは・・・
子孫繁栄
宗教的象徴
精霊崇拝
五穀豊穣
などが考えられていますが、あくまでも想像でしかありません。
自分自身で想像を膨らませ、その造形を楽しむのも良いですね。
(画像の説明文は、各展示のキャプションの引用です)
| 固定リンク
コメント