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2017.11.10

「あこがれの明清絵画」展

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「あこがれの明清絵画」展~日本が愛した中国絵画の名品たち~は、
静嘉堂文庫美術館で開催されています。

会期 2017年10月28日(土)~12月17日(日) 休館日:月曜日


美術の世界では(展覧会では)「中国憧憬」という言葉はよく使われますが、憧れそして学んできたのですね。
この展覧会でも、本物と摸本が並べて展示されています。

思い込みが影響してしまうのでしょうか?藍瑛作(本物)の方がメリハリの利いた感じを持ちました。

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(左)重要文化財 藍瑛(らんえい)「秋景山水図」
明時代・崇禎(すうてい)11年(1638)
(右)重要文化財 谷文晁「藍瑛筆 秋景山水図模本」
江戸時代・18~19世紀
(谷文晁、下の部分チョット端折ってますね)

会場入り口には狩野探幽の「張翬筆 山水図摸本」も本物と並んで展示されています。


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明代の花鳥画は呉派(江蘇省蘇州市を中心に活動した)による水墨花卉図の系譜と宮廷画院を中心とする浙派による着色花鳥図の系譜が大きな流れとして挙げられる。特に宮廷画家である呂紀による豪華で力強い画風はその後の着色花鳥画の規範となり狩野派をはじめ日本の画風に大きな影響を与えた。


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呂紀の系統を示す「花鳥図」 明時代 16世紀


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余崧「百花図巻」(部分)
清時代・乾隆60年(1795)

江戸時代の日本画家を夢中にさせた沈南蘋の作品がチラシに使われています。猫ちゃんの視線が気になります。(谷文晁はこの作品も模写しています)
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沈南蘋「老圃秋容図」
清時代・雍正9年(1731)

そして明代を代表する 李士達の傑作、この雄大なそして深遠な風景は見事です!
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重要文化財 李士達「秋景山水図」
明時代・万暦46年(1618)

展覧会の構成は以下の通りです。
■初めに~静嘉堂の明清絵画コレクション~
■明清の花鳥画明清絵画
■明清の道釈人物・山水画
■文人の楽しみと明清の書跡

HPの解説 
深遠な山水から愛らしい猫まで多様な様相をみせる中国・明清時代(1368~1912)の絵画は、江戸時代以降の日本でも多くの画家たちの憧れの的でした。静嘉堂の明清絵画コレクションは、質量ともに国内有数のコレクションとして知られていますが、本展ではその中から、日本の画家に多大な影響を与えた沈南蘋(しんなんぴん)の代表作をはじめ、日本が愛した中国絵画の名品を精選し展示いたします。


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