美と崇高の風景写真家 アンセル・アダムス展
FUJIFILM SQUARE 開館10周年記念写真展
「二十世紀の巨匠 美と崇高の風景写真家 アンセル・アダムス」は、
FUJIFILM SQUARE で開催されています。
会期 2017年11月17日(金)~12月6日(水)
絵画でも、彫刻でも、写真も、しっかりした技術と理論を身に着けた作家の作品からは、すんなりと美しさが伝わって来ます。
アンセル・アダムスは、部分的焼き増しなどを繰り返して、様々バリエーションの中から理想のプリントを作成しています。
「ネガは楽譜でありプリントは演奏である」とアンセル・アダムスは述べています。
(アンセル・アダムスは若いころにはピアニストを目指してました)
「写真は撮るものではない作るものだ」
「プリントだけが作家の意図とメッセージを表している」
「写真を撮ることはたやすいが、写真で傑作を生みだすことはどの芸術よりも難しい」
「私は美を信じている。石と水、空気と土、人々とその未来と運命を信じている」
デジタル技術の進歩で、超大画面の作品に圧倒される機会が多いこの頃の写真展。
この展覧会の写真は、普通サイズでもこれだけのスケール感を表現できるのだと、教えてくれました。
モノクロ写真の快調とその光の美しさとともに・・・
《マンザナールから眺めたウィリアムソン山、1935年》
撮影;アンセル・アダムス 京都国立近代美術館蔵
《月とハーフドーム、ヨセミテ・ヴァレイ1964年》
撮影;アンセル・アダムス 京都国立近代美術館蔵
《月の出、ヘルナンデス、ニューメキシコ、1941年》
撮影;アンセル・アダムス 京都国立近代美術館蔵
《アンペンス、ニューメキシコ北部、1958年》
撮影;アンセル・アダムス 京都国立近代美術館蔵
HPの解説。
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)は、今年3月30日に迎えた開館10周年を機に、「写真の過去・現在・未来」を発信するため開館記念写真展を12本開催しています。その1つとして、フジフイルム スクエアでは2017年11月17日(金)から12月6日(水)まで、二十世紀写真の巨匠アンセル・アダムスの作品展を開催します。
アンセル・アダムスは1920年代後半から約60年にわたりアメリカで活躍した最も著名な写真家の一人です。日本では1970年代から美術画廊や写真専門ギャラリーを通じて本格的に作品が紹介され、日本の写真家に多大な影響をもたらしました。広大な自然の中に見出した美と崇高の風景を精緻なモノクロ写真で表現した作品は、今も写真史上の金字塔として語り継がれています。
アダムスは1902年、アメリカ、サンフランシスコに生まれました。少年期、人一倍、好奇心旺盛だったアダムスは規律の厳しい学校教育に馴染めず、しかしその一方でピアノ演奏の才能を発揮し、やがてピアニストを目指すまでになりました。また、同時期に家族でヨセミテ渓谷を旅行し、写真を撮ったことから、ヨセミテの自然と写真に強く興味を抱くようになり、写真にも深く傾倒していきました。ピアニスト志望だったアダムスが写真に一生を捧げる決意を固めたのは、1930年に写真家のポール・ストランド(1890-1976)と出会ったことがきっかけでした。アダムスは彼のネガを見た瞬間に啓示を受け、創造的な写真とは何かを直観したといいます。アダムスは完璧なモノクロ写真を制作するための「ゾーン・システム」の発明や、写真市場の成立、写真教育機関の拡充など、写真におけるあらゆる分野の開拓者として現代写真の可能性を切り開き、生涯を通じてその発展に寄与してきました。「ネガは楽譜であり、プリントは演奏である」という、音楽家を志した経験を持つアダムス独自の印象的な格言は現在もよく知られるところです。
本展は、京都国立近代美術館の協力を得て、同館所蔵の写真コレクションである「ギルバート・コレクション」の中から厳選されたアンセル・アダムス作品約60点を一堂に展示します。風景写真、そして銀塩写真の最高峰として輝き続けるアンセル・アダムスのオリジナル・プリントは、写真表現とは何かという問いに、一つの明確な答えを与えてくれることでしょう。アダムス不朽の名作の数々をこの貴重な機会にご堪能ください。
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