ゴッホ;天才の絵筆 (2009年公開映画)
未だ見ていないのですが・・・公開中の映画「ゴッホ 最後の手紙」が評判です。
―世界初、全編が動く油絵で構成される体感型アートサスペンス映画―
この映画には日本人画家として古賀陽子氏が参加しました。
古賀陽子氏は「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」開催(東京都美術館で開催中)に際して行われた《恋人たちのいるラングロアの橋》の復元プロジェクトに参加しています。
その作品は開催中の東京都美術館に展示されています。
この展覧会には浮世絵も沢山展示されていて、パリ以降のゴッホ作品への影響を検証しています。
(印象派から受けた影響とともに・・)
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丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「パリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」はアムステルダム、ファンゴッホ美術館との共催です。
ゴッホ美術館所蔵の保存状態の良い美しい浮世絵も少数ですが展示されています。
ロートレックもジャポニズムの影響を受けた作品を作りました。ゴッホはロートレック、シニャックらとも交流がありました。
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都美と一号館の展覧会を観てこの映画をを思い出しました。
ゴッホ関連映画、ドキュメンタリーは沢山ありますね。
ゴッホは他殺だった!なんていうのも外国の昔のテレビドラマにはありました。
映画「ゴッホ;天才の絵筆」は短編映画(40分)で、ゴッホの生涯と作品を分かり易く紹介していて、お勧めです。
「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」展に出展されている作品も登場します。
製作国:フランス / 上映時間:40分
監督
フランソワ・ベルトラン
脚本
フランソワ・ベルトランピーター・ナップマリー・ゼリアー
出演者
ジャック・ガンブランピーター・ナップヘレネー・スザレ
エッフェル塔がそびえ立つパリ
今夜 その姿を描く
夜に描くことが好きだ
でも そんな人生は終わった
1990年
「医師ガシェの肖像」が8200万ドルで落札された
生前 売れた絵画は一枚だけだったのに
今は多くの美術館が私の絵を所蔵する
パリのオルセー美術館には20点ほどある
人々は 絵画や画家の逸話に興味を持ち 訪れる
私の逸話と言えば 自分の耳を切り取った事件がある
そして 37歳で自殺未遂を図った事件も
そんな私の作品には 今は高値がつく
時々 人々が興味を示すのは 絵だけのように思える
例外があると信じたい
彼がそうだ
名前はピーター・ナップ
写真家であり映画製作者で 私の絵に夢中だ
私が絵を描いていた場所を訪れる彼の姿を追おう
この絵を覚えているぞ 我ながら満足な出来だ
コバルトブルーの空にバイオレットの教会
窓にはウルトラマリンを使った
屋根にはバイオレットとオレンジ
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エレン・バクハイズのことも気に入っている
私は死んでからの方が 女性に興味を持たれる
生前の私は 神経質で気難ししかったのだと思う
勤続一年のエレンは ゴッホ美術館の地下で
一人作業をする
緑色の箱に 私の絵が入っている
別の部屋には 弟のテオに送った手紙がある
その数は900通に上る
ほぼ毎日書いた
エレンは私が苦悩した理由を見出そうとしている
読みにくいだろうに
私の文章には句読点はなく フランス語もおぼつかない
画家になったとき フランス語で書くと決めたのだ
テオとの手紙のやり取りを軸に、ゴッホを取り巻く人物が描かれます。
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私が最後を過ごした二週間は
オーヴェル・シュル・オワーズだ
オーヴェルに住むピーターは
私が住んでいた場所を訪れる 訪れる彼を追うのは楽しい
映画はゴッホが描いた美しい景色とゴッホの作品が重なり合って進行します。
ゴッホ自らが解説するというかたちで・・・・・
10年に満たない画家として生活、900点に上る作品をひたすら描き続けた37年の生涯をこの映画は何とも美しい映像で描いています。
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