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2017.09.22

ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション

2017

「ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション」は、
東京都美術館で開催されています。

2017年7月20日(木)~10月9日(月・祝)

ボストン美術館の成り立ち、そして重要な役割を果たしてきた数々のコレクターの物語に光を当てながら作品を紹介しています。
古代エジプト美術 、 中国美術、 日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、 現代美術、合わせて80点の秀品ばかりを集めての展示です。
十分楽しめる展覧会です。

展覧会場内で、人だかりが動かないのは、「英一蝶の涅槃図」とフィンセント・ファン・ゴッホのルーラン夫妻の前です。中国絵画も人気です。

ルーラン夫妻の画像は、展覧会出口からエスカレーターに向かう所にある記念撮影コーナーにも使われています。
201709

「英一蝶の巨大涅槃図、約170年ぶりの修理を経て、初の里帰り!」
1年に及ぶ本格的な解体修理を経て高さは約4.8mにもなる巨大涅槃は見事に蘇りました。
(修理過程を紹介した資料も展示されています)

下記にチラシを参考にしたミニ解説を記しますのでご参考までに。
201701
英一蝶 涅槃図 正徳3年(1713)1幅、紙本着色

釈迦は長い布教の旅の途中、自らの死期を悟り、クシナガラに向かう。

釈迦が涅槃に入った2月15日の満月のもと。
涅槃の舞台となったクシナガラに川は流れる(跋堤河)

釈迦は頭を北に、顔を西に向けて宝台に横たわり、人々に最後の説法を行い、80歳で涅槃に入った。
枕元には布教の旅を象徴する仏鉢が置かれ、沙羅双樹には錫杖が掛けられている。

阿那律(十大弟子の一人)から釈迦入滅の知らせを受け、摩耶夫人(釈迦の母)が馳せ参じる。

周囲では・・
十大弟子の一人阿難が、悲しみに耐えられず気絶した(あるいは急遽駆けつけて昏倒する)姿で描かれている。
阿難は美男子であったといわれ、色白で若く表現されている。

三面で左右の手に太陽と月をいただく、八部衆のひとつ阿修羅がいる。

最後の供養者の純陀の手には釈迦に捧げる山盛りの飯。

入滅の知らせに集まった沢山の動物が嘆き悲しむ様子が描かれている。

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展覧会の構成は以下の通りです。
I 異国を旅したボストニアンたち
1 古代エジプト美術
2 中国美術
3 日本美術

II 「グランド・ツアー」─ヨーロッパ美術を集めたボストニアンたち
4 フランス絵画

II Iアメリカン・ドリーム─自国の美術を収集するボストニアンたち
5 アメリカ絵画

IV 同時代の美術へ─未来に向かう美術館
6 版画・写真
7 現代美術

HPの解説。
世界有数の規模と質を誇るボストン美術館のコレクションは、国や政府機関の経済的援助を受けず、ボストン市民、個人コレクターや企業とともに築かれています。本展では、美術館を支えてきた数々のコレクターの物語に光を当てながら、発掘調査隊の成果を含む古代エジプト美術から、歌麿や蕭白らによる日本・中国美術の名品、ボストン市民の愛したモネやファン・ゴッホを含むフランス絵画のほか、現代美術までを選りすぐりの80点でご紹介します。

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ボストン美術館の至宝展「古代エジプト美術」
InternetMuseum


ボストン美術館の至宝展「中国美術」「日本美術」
InternetMuseum


ボストン美術館の至宝展「フランス絵画」
nternetMuseum


ボストン美術館の至宝展「アメリカ絵画」「版画・写真」
InternetMuseum

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