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2017.08.28

荒木経惟 写狂老人A

Photo

「荒木経惟 写狂老人A」は、
東京オペラシティ アートギャラリーで開催されています。

会期 2017年7月8日(土)~ 9月3日(日)

本展に向けて制作した1000点を超える新作を中心に荒木経惟の「現在」の活動を伝えています。

ある程度荒木経惟の写真を継続的に見ている人でないと、この展覧会、首を傾げてしまうこともあるかもしれません。
という意味でいうと、東京都写真美術館で開催されている企画展「荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-」とぺアで観るのが良いかもしれませんね。

初期作品「八百屋のおじさん」のスライド以外は、今現在進行形のアラーキー作品集です。

この展覧会は撮影可でした。
(スマホで撮りました)

展覧会の構成は以下の通り。
(解説はHPから引用しています)
1. 大光画(2017年)
さまざまな年代の人妻たちを捉えた最新シリーズ。  
1

2. 空百景(2017年)
荒木の自宅のバルコニーから日々の「空」を捉えたモノクロームプリント100点のシリーズ。 
2

3. 花百景(2017年)
江戸時代の絵師、伊藤若冲の《百花図》に触発されたこのシリーズは、咲き誇り、枯れてゆく花を捉えたモノクロームプリント100点からなります。 
7

4. 写狂老人A日記 2017.7.7(2017年)
荒木のライフワークである「日記」シリーズの最新作。700点近い作品は日付表示がすべて今年の7月7日に操作されています。7月7日は亡き妻、陽子との結婚記念日です。
3

4

5. 八百屋のおじさん(1964年)
スクラップブック〈八百屋のおじさん〉第1巻。電通勤務時代(1963-72)の荒木が、銀座で行商する青果商を昼休みに足繁く通って撮り続けたものです。 
8

6. ポラノグラフィー(継続中のプロジェクトより)
荒木が2002年から継続的に行っているポラロイド作品の展覧会とその出品作のアーカイヴ映像を紹介します。)

7. 非日記(継続中のプロジェクトより)
デジタルカメラによるシリーズからの抜粋で、本展ではプロジェクターによるスライドショーとして紹介します。

8. 遊園の女(2017年)
プロのモデルではない一般の既婚女性をモデルに撮影しています。遊郭から足抜けしようとする遊女を女衒(ぜげん)となった荒木が捕らえるといった趣向ですが、本当に捕らえられているのは誰なのでしょうか──。

5

9. 切実(新作)
プリントした無数の写真をハサミで切断し、組み合わせを変えてコラージュしています。荒木にとってハサミで切ることも、コラージュすることも、カメラのシャッターを押すことと同じ感覚だといいます。 
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HPのプロモーションムービー

イントロダクション(HPから)
荒木経惟は、1960年代から今日まで第一線で活躍を続け、日本を代表する写真家の一人として世界的に高い評価を得ています。
本展は、今年77歳を迎え、一層活発な活動を続ける荒木が本展に向けて制作した1000点を超える新作を中心に、荒木の制作の原点とも言える1960年代のスクラップブックなどもまじえながら、その多面的な活動を紹介します。
「写狂老人A」のタイトルは、老境に入り一層精力的に制作を続けた江戸時代の絵師・葛飾北斎が70代半ばで「画狂老人卍」と号したことになぞらえ、荒木自身を表しています。荒木の制作活動からは、北斎と同様の、生涯を通じてあくなき探究を続け、道を究めようとする者に共通する人並みはずれたエネルギーが、時代やジャンルの違いを超えて伝わってきます。2017年現在、既に500冊を超える写真集を上梓している荒木は、そのテーマや手法が多岐にわたることでも知られますが、近年、自らの「死」に直面するような数々の体験を経て、「生」を見つめる眼差しは鋭さと深みを増し、長年の重要なテーマである「生と死」がより鮮明に表現されています。荒木経惟の「現在」をいきいきと伝え、その活動の核心に迫ります。

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