眠り猫の目・・・図面通りに塗り直し 日光東照宮
朝日新聞6月21日朝刊の社会面に次の記事が掲載されました。
59年ぶりに修復作業が行われ、昨年11月にお披露目された日光東照宮の彫刻眠り猫が、お披露目から1ヵ月半ほど「薄目を開けていた」ことがわかった。彩色の担当者が両目が開いているように描いていた。現在は改められ、目を閉じた表情になっている。
修復は大正、昭和期の図面をもとに実施。図面では目の彫りの部分が黒で塗り上げられているが、彩色担当者は目の中央部分の黒さを強調し、周りは薄いグレーの2色としたため、薄目が開いたような状態に。
日光社寺文化材保存会によると、工期はもともと今年3月までだったが、東照宮の意向で観光客に早く見せたいと前倒しで昨年11月に飾っていた。
「時代によっては薄目を開けていた」との伝承もあると言うが、同会は確証はないと1月に図面通りに塗り直させた。
保存会の工事監督の浅尾和年さんは「国宝でもあるし確たる根拠は無いことをやってはいけないと思った。まだ修理期間中だったので塗り直して工期に間に合わせた」と話している。
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「日光東照宮の彫刻眠り猫がお披露目から1ヵ月半ほど薄目を開けていたことがわかった」なんて!
この経緯は知りませんでした!
このときの表情、見たかったな~
確かに薄目をあけた感じ、この方が可愛いかも?撮影角度による違いかな~
日光には、今月行ってきたばかりなので、その時に撮った写真を掲載してみます。
東回廊・眠り猫
右斜め下から撮った写真。
上の写真から頭部をトリミングしました。
正面下から撮った写真。
上の写真から頭部をトリミングしました。
東回廊・眠り猫の下を通過して奥社に向かいます。
踏ん張っている前足はいつでも敵に飛びかかれる姿勢であり、徳川家康公の御霊を祀る奥社を守っているといわれています。
また眠り猫の彫刻の裏側には、雀の彫刻があります。
猫が起きていれば、雀は食べられてしまいますが、猫が眠っていれば安心できるというわけで、
徳川の世の天下泰平を祈って彫られたと言われています。
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コメント
この様なエピソード、まだまだありそうで楽しいですね!
もし、行かれるときは双眼鏡持参がお勧めです。
美しくよみがえっています。
投稿: 内田さんへ | 2017.06.25 09:28
この事件、知りませんでした。大変興味をもって読ませてもらいました。来月群馬丸沼温泉に行きますので、金精峠を越えて日光へ行って観てみたくなりました。
投稿: 内田 | 2017.06.25 08:42