横尾忠則 HANGA JUNGLE
横尾忠則 HANGA JUNGLE展は、
町田市立国際版画美術館で開催されています。
会期 2017年4月22日(土)~6月18日(日)
この展覧会は撮影可です。(条件あり)
スマホで撮りました。
多面的な活躍をしてきた横尾忠則 ですが、この美術館、版画美術館ですから・・・版画制作活動をメインに、前後で、他メディアとの関連、拡充していく作品を時系列で展示しています。
腰巻お仙 青バージョン 1968年 シルクスクリーン・紙 町田市立国際版画美術館蔵
唐十郎の「腰巻お仙」、アルバイト仲間が所属していた、小劇団が公演していたのを、見に行った、あの時代・・・
寺山修司の「天井桟敷」の公演ポスターも手掛けてましたよね。
私の記憶に残る多くの横尾作品がこの時代のものです。
こちらも・・・
横尾忠則が頻繁にテレビ他の各メディアに登場していた時代ですね。
そして、三島事件、横尾忠則自身の体調等々からスピリチュアルな世界にのめり込んでいき、ますます横尾忠則ワールドが拡がりを見せます。
デザイナーとしてスタートした横尾忠則の仕事、初期先品から、版画制作、画家宣言、さらに絵画と版画の並走を続け現在に至る横尾作品を網羅した見どころ満載の展覧会です。
(版画作品約230点とポスター約20点計約250点)
町田市立国際版画美術館蔵作品を中心に、作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)、岡部版画出版からの出展です。
展覧会の構成は以下の通りです。
Ⅰ 1968~70 制作プロセスの作品化 版と刷り
(展示風景)
風景1~18 1969年 町田市立国際版画美術館蔵 作家蔵 兵庫県立美術館蔵
Ⅱ 1973~74 楽園幻想と千年王国
(展示風景)
Blue Wonderland Red Wonderland 1973年 町田市立国際版画美術館蔵 横尾忠則現代美術館蔵
Ⅲ 1980~84 画家宣言 ドローイングからペインティングへ
(展示風景)
Ⅳ 1984~86 肉体と自然
(展示風景)
Ⅴ 1986~91 名画の引用 私的絵画へ
(展示風景)
Ⅵ 1990~現在 今昔物語
(展示風景)
Ⅶ HANGA ポスター?版画?
(展示風景)
展覧会の解説(HPから)
縦横無尽な創作を続けるアーティスト・横尾忠則(1936年生まれ)は、1960年代から今日まで「HANGA」の制作に積極的に取り組んできました。本展は、「版画」の枠を超えた横尾の作品群を「HANGA」と称し、横尾の創作活動の全貌に迫ることを狙いとしています。様々な生命が共生するジャングルのように、約250点の多種多様なHANGAで展示室を埋め尽くします。直感や衝動を原動力とする横尾の創作姿勢の今日的意義と、現代版画の未来を探る大回顧展です。
横尾忠則は1960年代にアンダーグラウンド演劇のポスターをエロスと妖しさがただよう総天然色のデザインで制作して以来、グラフィズムによって時代の流行をつくりだし、日本文化をリードするデザイナーとして注目を浴びました。それ以後「時の人」としてさまざまなメディアに取り上げられますが、その一方でHANGAの制作にも積極的に取り組んでいきます。1982年に「画家宣言」を発した後もペインティングと併行して、版画の枠を超えた作品を制作し続けています。
本展はこれら2つのキーワードに沿って、横尾忠則のHANGA群をJUNGLEのイメージで壁面を埋め尽くすように展示、HANGAの群生による驚異の表現世界を出現させることを目指しています。
その空間からは、思考や論理を重視したモダニズムに抗う横尾の創作姿勢の今日的な意義や、現代版画の未来を予見することさえできることでしょう。
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