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2017.03.21

古唐津 ― 大いなるやきものの時代

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開館50周年記念
古唐津 ― 大いなるやきものの時代展は、
出光美術館で開催されています。

会期 2017年2月11日(土・祝)~3月26日(日)

一年間にわたった開館50周年記念展最後の企画展です。
全企画展を通じて、出光美術館コレクションの奥深さを再認識しました。

東京マラソン応援の後に行った展覧会で、喧騒と静寂の際立つ一日で・・・鮮明な記憶として残りそうです。

古唐津は、好みでなかった出光佐三がこの「絵唐津丸十文茶碗」との出会いで収集を始めたそうです。
出光美術館は日本最大の古唐津コレクションを誇ります。
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絵唐津丸十文茶碗 桃山時代

古唐津は桃山時代の九州で、朝鮮人陶工によって始められました。その製品は京・大坂の茶人や戦国大名に愛され、桃山陶芸を代表するやきものの一つとなりました。(HPから)

古唐津の釉色は、「枇杷色」、「朽葉色」と呼ばれるように何とも枯れた素朴な趣が味わい深いですね。
古唐津をテーマに取り上げた展覧会って、希少だと思いますが・・・


序章で、古唐津のルーツの鉄絵や粉引といった朝鮮陶磁、古唐津と同時代の志野、織部を展示し比較して、古唐津のあらましを紹介をしています。

そして、
古唐津を代表する器種の一つでである絵唐津の大皿を展示。
釉薬と同系の単色で描かれた葦、梅などの文様には古唐津の特徴でもある、自然の素朴さが現れています。

さらに朝鮮唐津・斑唐津
多様な形の茶器・食器・酒器の作品展示で古唐津の全体像を把握させてくれます。


終章には、出光美術館初代館長・出光佐三が深く愛し、古唐津蒐集のきっかけとなった「絵唐津丸十文茶碗」や、小山冨士夫「斑唐津水指」などの近現代の作家による作品が展示されています。

展覧会の構成は次の通りです。
序章 古唐津への招待 -その経糸と緯糸
第1章 絵唐津の大皿と茶陶
第2章 茶碗
第3章 朝鮮唐津と斑唐津 -綾なす色、温雅なる白
第4章 古唐津の宴 -懐石の食器と酒器
終章  近代への響き

HPの解説。

古唐津は、飾らぬ土味と豪放な造形、郷愁を誘うやわらかな色合いのやきものです。九州で生まれた桃山陶芸の至宝、古唐津に、出光美術館初代館長・出光佐三(いでみつさぞう 1885-1981)は深く心を寄せ、愛し、総数300件を超える日本最大規模のコレクションが誕生しました。
絵唐津、奥高麗、朝鮮唐津、斑唐津といったさまざまな表情をそなえたやきものは、戦国の世、桃山時代の茶人や大名の高い評価を得たばかりか、近代という新たなる日本を切り拓いた時代においても、実業家、評論家、陶芸家などをも広く魅了し、今なお私たちの心を惹きつけてやみません。
時代を超えて人々を鼓舞し、癒してきた古唐津には、やきものの原点ともいえる自然さと素朴さ、朗らかさが溢れています。また豪放さと穏やかさ、力動感と静けさといった、矛盾する魅力をも包摂したそのスケールの大きさこそ、桃山陶芸の至宝、古唐津の真髄といえるでしょう。
開館50周年を記念して、ここに、出光コレクション草創期を代表する古唐津コレクションから、約180件を厳選し、展観いたします。本展を通して、古唐津の、包容力に富む豊饒な魅力をご堪能いただけましたら幸いです。

1
朝鮮唐津上手付水差  桃山時代

2
朝鮮唐津耳付水指 桃山時代

3
絵唐津葦文四方口向付 五客

4
絵唐津葦文壺 桃山時代

5
奥高麗茶碗 銘 秋夜 桃山時代

6
絵唐津松文大皿 桃山時代



序章「古唐津への招待 ― その経糸と緯糸」
InternetMuseum


第1章「絵唐津の大皿と茶陶」 第2章「茶碗」
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第3章「朝鮮唐津と斑唐津 ― 綾なす色、温雅なる白」 第4章「古唐津の宴 ― 懐石の食器と酒器
InternetMuseum


終章「近代への響き」
InternetMuseum

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