色の博物誌-江戸の色材を視る・読む
目黒区美術館で開催されています。
会期 2016年10月22日(土)~12月18日(日)
「この様な展示って、常設していただくとありがたい 」と思ってしまう企画展に出会うことがありますね。
この展覧会もそのうちのひとつです。
(無理な話ですよね~)
「浮世絵は、どのように描かれるのか」
色材、画材、画法(画法書)を網羅して分かりやすく解説しています。
情報量があまりにも膨大で、素人では何度も通わないと頭に入りません!
国絵図の展示、解説も秀逸です。
展覧会の構成は以下の通り。
1.「江戸の色材への導入」 さまざまな色材
2.《国絵図》 4点+復元作品1点
3.《浮世絵》」 鈴木春信、鳥居清長、葛飾北斎、歌川国貞、溪斎英泉、歌川国芳ほか約30点
立原位貫の復刻・復元作品 40点(会期中ごろに展示替えがあります)
4.江戸時代の主な色材-20種
5.画法書にみる色材・絵具箱-『本朝画史』、『絵本倭比事』、『漢画獨稽古』、『絵本彩色通 初編』ほか
6.画材の引き出し博物館(目黒区美術館企画制作)
鳥居清長
三代目市川八百蔵の古手屋八郎兵衛、 中村里好の丹波屋のおつま、浄瑠璃富本斎宮太夫、 三絃名見崎徳治
天明 5 年(1785) 版元:西村屋与八
大判錦絵 千葉市美術館蔵
石黄(色材)
紅+ウコン(色材)
紅+青花(色材)
喜多川歌麿
山姥と金太郎 煙草のけむり
享和1-3年 大判錦絵
山口県立萩美術館・浦上記念館蔵
復刻 立原位貫
山姥と金太郎 煙草のけむり(喜多川歌麿)
平成27年(昭和52年の再制作)
大判錦絵 個人蔵
備前国図
岡山大学付属図書館蔵 池田文庫
HPの解説。
目黒区美術館は、1992(平成4)年から2004(平成16)年にかけて「青」「赤」「白と黒」「緑」「黄色」をテーマにした「色の博物誌」シリーズを開催し、考古・民俗・歴史・美術を横断しながらそれぞれの色材文化史を紡いできました。色材そのものをフォーカスするという企画は、美術館ではあまり取り上げられないテーマですが、色の原材料とその特質を知ることによって、見えてくることはたくさんあり、作品も違う方向から楽しむことができます。
このたび、これまでの研究と出会いをもとに、6回目となる「色の博物誌」を企画しました。今度のテーマは、「江戸時代の豊饒な色材」です。展示では、緑青、朱など、粒子が際立つ不透明感のある無機系の色材と、藤黄、アオバナ、紅、藍などの透明感のある有機系の色材に着目し、人の知恵と工夫により丁寧に作られてきた色料や絵の具により制作された絵図と版画、二つのトピックを取り上げました。
第2章「浮世絵」 目黒区美術館 江戸の色材を視る・読む
第3章~第5章 目黒区美術館 江戸の色材を視る・読む
第1章「国絵図」 目黒区美術館 江戸の色材を視る・読む
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