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2016.11.28

アール・デコの花弁 旧朝香宮邸の室内空間

アール・デコの花弁 旧朝香宮邸の室内空間は、
東京都庭園美術館で開催されています。

クリスチャン・ボルタンスキー
アニミタス-さざめく亡霊たち
と同時開催です。

会期 2016年9月22日(木・祝)–12月25日(日)

重要文化財 旧朝香邸は、全体設計を宮内省匠寮で行い、主な内装設計にはフランス人装飾美術家アンリ・ラパンが起用されました。(1933年竣工)

このアール・デコ様式を取り入れた邸宅に朝香宮家の方々は1945年まで住まわれました。
(激動の時代を・・・終戦の年まで住まわれたのですね)

1947年から1955年までは吉田茂外相・首相公邸として使われ、
1955年から1974年まで国賓・公賓の迎賓館(白金迎賓館)としての役割を果たしました。(赤坂迎賓館改装の為)

1981年に東京都の所有となり、1983年東京都庭園美術館として一般公開されました。

2014年、本館改修、新館増設完了しリニューアルオープンしました。(2013年竣工)

一階で同時開催のクリスチャン・ボルタンスキーの作品、「さざめく亡霊たち」が展示されています。
と言っても、詩の朗読が流れているだけですが・・・指向性のあるスピーカーから角度を変えて流れている。
(鑑賞客の話声で、かき消されがちでした)
二階では「影の劇場」「心臓音」が展示されています。
ボルタンスキーの作品は新館に続きます。

クリスチャン・ボルタンスキーの言う「亡霊」の意味するところを意識しながら邸内空間を見て回りました。

写真撮影可でしたので、スマホで撮ってきました。
(拙ブログで、同じような写真を、度々載せています、ご容赦ください)

写真撮影について・・・・
本展期間中は本館(旧朝香宮邸)・新館で写真撮影ができます。
写真撮影が可能な日は下記の通りです。

本館:月曜日-金曜日(祝日9/22、10/10、11/3、11/23、12/23をのぞく)
新館:会期中全日撮影できます


2
旧朝香宮邸正面


3
正面玄関


11
正面玄関扉(ルネ・ラリックのガラスレリーフ)
大広間側から・・・

12
大広間

8
大客室
シャンデリア(ルネ・ラリック)
中央奥に、この邸宅(美術館)を象徴する香水塔(アンリ・ラパンのデザイン)
通常は大客室からの扉は閉められています。

9
大食堂

7
大食堂
暖炉の上の壁画(アンリ・ラパン)
シャンデリア (ルネ・ラリック)


6
大食堂 テーブル・椅子 (レイモン・シュブ)
植物文様壁面(レオン・ブランショ)
エッチィング・ガラス(マックス・アングラン)


13
第一階段


16
姫宮居間(2階)

14
書斎(2階)

15
殿下居間(2階)


4
妃殿下居間(2階)


5
庭園側からの旧朝香宮邸
(左奥が新館)

HPの解説

目を凝らすとアール・デコの花弁はなびらが見えてくる

建築の魅力は建物の外観だけでなく、その室内空間を含めてトータルに見たとき、存分に味わうことができます。旧朝香宮邸の室内空間を見ると、キュビスムからの影響である直線的・幾何学的・立体的なデザインのシャンデリアや天井、古代神話を連想させるような正面玄関のガラス扉など、様々なスタイルがアール・デコに昇華され、空間に取り入れられていることが分かります。また、室内の随所に見られる花のモチーフが空間に華やぎを与えています。さらに、空間の細部に目を向けると、多様な素材が用いられていることにも気づくでしょう。磁器製の香水塔と漆塗りの黒柱、部屋ごとに異なる種類の大理石、ガラス、タイル、木材。形態や装飾文様だけでなく、こうした素材がアール・デコ特有の室内空間を生み出しているのです。そして、私たちはそれらのディテールを通じて、この建物に込められた人々の思いにふれることができます。
本展では、これまでに修復・復刻してきた創建時の調度品および、当館所蔵のアール・デコの時代に活躍した作家の作品・資料を展示し、旧朝香宮邸の室内空間の再現を試みるとともに、ディテールからみた建物の魅力をご紹介します。

旧朝香宮邸とは・沿革
本館の各室について


拙ブログ
東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の照明

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