アール・デコの花弁 旧朝香宮邸の室内空間
アール・デコの花弁 旧朝香宮邸の室内空間は、
東京都庭園美術館で開催されています。
クリスチャン・ボルタンスキー
アニミタス-さざめく亡霊たち
と同時開催です。
会期 2016年9月22日(木・祝)–12月25日(日)
重要文化財 旧朝香邸は、全体設計を宮内省匠寮で行い、主な内装設計にはフランス人装飾美術家アンリ・ラパンが起用されました。(1933年竣工)
このアール・デコ様式を取り入れた邸宅に朝香宮家の方々は1945年まで住まわれました。
(激動の時代を・・・終戦の年まで住まわれたのですね)
1947年から1955年までは吉田茂外相・首相公邸として使われ、
1955年から1974年まで国賓・公賓の迎賓館(白金迎賓館)としての役割を果たしました。(赤坂迎賓館改装の為)
1981年に東京都の所有となり、1983年東京都庭園美術館として一般公開されました。
2014年、本館改修、新館増設完了しリニューアルオープンしました。(2013年竣工)
一階で同時開催のクリスチャン・ボルタンスキーの作品、「さざめく亡霊たち」が展示されています。
と言っても、詩の朗読が流れているだけですが・・・指向性のあるスピーカーから角度を変えて流れている。
(鑑賞客の話声で、かき消されがちでした)
二階では「影の劇場」「心臓音」が展示されています。
ボルタンスキーの作品は新館に続きます。
クリスチャン・ボルタンスキーの言う「亡霊」の意味するところを意識しながら邸内空間を見て回りました。
写真撮影可でしたので、スマホで撮ってきました。
(拙ブログで、同じような写真を、度々載せています、ご容赦ください)
写真撮影について・・・・
本展期間中は本館(旧朝香宮邸)・新館で写真撮影ができます。
写真撮影が可能な日は下記の通りです。
本館:月曜日-金曜日(祝日9/22、10/10、11/3、11/23、12/23をのぞく)
新館:会期中全日撮影できます
旧朝香宮邸正面
正面玄関
正面玄関扉(ルネ・ラリックのガラスレリーフ)
大広間側から・・・
大広間
大客室
シャンデリア(ルネ・ラリック)
中央奥に、この邸宅(美術館)を象徴する香水塔(アンリ・ラパンのデザイン)
通常は大客室からの扉は閉められています。
大食堂
大食堂
暖炉の上の壁画(アンリ・ラパン)
シャンデリア (ルネ・ラリック)
大食堂 テーブル・椅子 (レイモン・シュブ)
植物文様壁面(レオン・ブランショ)
エッチィング・ガラス(マックス・アングラン)
第一階段
姫宮居間(2階)
書斎(2階)
殿下居間(2階)
妃殿下居間(2階)
庭園側からの旧朝香宮邸
(左奥が新館)
HPの解説
目を凝らすとアール・デコの花弁はなびらが見えてくる建築の魅力は建物の外観だけでなく、その室内空間を含めてトータルに見たとき、存分に味わうことができます。旧朝香宮邸の室内空間を見ると、キュビスムからの影響である直線的・幾何学的・立体的なデザインのシャンデリアや天井、古代神話を連想させるような正面玄関のガラス扉など、様々なスタイルがアール・デコに昇華され、空間に取り入れられていることが分かります。また、室内の随所に見られる花のモチーフが空間に華やぎを与えています。さらに、空間の細部に目を向けると、多様な素材が用いられていることにも気づくでしょう。磁器製の香水塔と漆塗りの黒柱、部屋ごとに異なる種類の大理石、ガラス、タイル、木材。形態や装飾文様だけでなく、こうした素材がアール・デコ特有の室内空間を生み出しているのです。そして、私たちはそれらのディテールを通じて、この建物に込められた人々の思いにふれることができます。
本展では、これまでに修復・復刻してきた創建時の調度品および、当館所蔵のアール・デコの時代に活躍した作家の作品・資料を展示し、旧朝香宮邸の室内空間の再現を試みるとともに、ディテールからみた建物の魅力をご紹介します。
拙ブログ
東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の照明
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