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2016.10.12

特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」

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特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」
東京国立博物館 本館 特別5室で開催されています。

会期 2016年9月13日(火) ~ 12月11日(日)


滋賀県甲賀市の天台宗櫟野寺(らくやじ)の仏像20体すべてを寺外で展示する初めての展覧会です。

平安彫刻の傑作を、何度か入退場して、ゆっくり観てきました。(当日に限り再入場できます。トーハクの敷地の門外に出てしまうと戻れませんよ)

総高5メート超の十一面観音菩薩像の全体、全周が見られるという貴重な機会でもありす。

十一面の意味は以下とのこと。

東・西・南・北と東南・南西・西北・北東の八方(四方四維)と
天・地(上・下)の二方を加えた十方で、
全方向(全宇宙)を見通せると言うことです。
そして、十方を受持つ十面に本面を合わせた十一面となります。
さらに、一段高くなったところには如来面がありこれを加えると十二面となります。

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仏像の理想的な大きさとされる周丈六(しゅうじょうろく)を基準に表された像高2.22mの大作。
(1丈6尺のことを、略して丈六といいます。1丈6尺は約4.85メートル。
周丈六は、約4分の3位です。)

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切れ長の目と痩身の体形が甲賀様式の仏像の様です。

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地蔵菩薩は、地蔵信仰は根強いですね。
この仏像も立派、ほれぼれ!


HPの解説。

滋賀県甲賀市に所在する天台宗の古刹、櫟野寺(らくやじ)には重要文化財に指定される平安時代の仏像が20体も伝わります。
その数は、優れた仏像が数多く残る滋賀県でも特筆されます。本展は、20体すべてを寺外で展示する初めての機会です。本尊の十一面観音菩薩坐像は像高が3mもある圧巻の作品で、普段は大きく重い扉に閉ざされる秘仏です。重厚感ある堂々とした姿ですが、美しい顔立ちは、見る人に安らぎを与えることでしょう。その十一面観音とともに2.2mある薬師如来坐像が並ぶ様子は壮観といえます。他にも、11体の観音や、どこか親しみのある毘沙門天立像、文治3年(1187)に造られたことが知られる貴重な地蔵菩薩坐像なども出品され、櫟野寺に伝わる平安彫刻の傑作を一時にご覧いただける展覧会です


夜間会館日に「天台聲明七聲會」による聲明(声明)公演が本館前エントランスで行われました。(10月7日のみの公演)

(約20分間の公演ですが、前半の散華部分と、後半部分に編集しています)
デジカメで撮った動画です。


平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち
InternetMuseum


櫟野寺 重要文化財《十一面観音菩薩坐像》
InternetMuseum


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