松島 瑞巌寺と伊達政宗展
三井記念美術館で開催されています。
会期 2016年9月10日(土)~11月13日(日)
瑞巌寺国宝本堂平成大修理完成記念
伊達政宗生誕450年記念特別展です。
3.11東日本大震災の年の9月に、松島を訪問しました。
その時の拙ブログ投稿記事松島海岸
大修理完成後の瑞巌寺に行ってみたいなと、思っています。
東日本大震災復興を祈念して五大堂の秘仏五大明王像(重要文化財)が特別出品されています。
33年に一度御開帳される秘仏です。
前回御開帳は2006年で、次回は2039年ということで、「もう、拝見できないかもしれないな~」
瑞巌寺の歴史上はじめての特別公開です。
松島 瑞巌寺の五大堂は、延福寺とともに慈覚大師円仁により開創されたとされるお堂です。
本尊の五大明王像は、いずれも平安時代前期にまでさかのぼる一本造りの尊像です。
今の五大堂は奥州の関ケ原戦ともよばれる慶長5年(1600年)7月の上杉景勝勢との戦いの折り、政宗が適地を攻めるにあたって松島におもむき、勝利を得た暁には堂宇を再建すると誓願し、その本願を遂げた4年後に実現したとされます。
カタログから
すかし橋と五大堂(重文 慶長9年(1604年))
不動明王
右手に煩悩を断つ宝剣を持ち、左手で迷いの衆生を捕縛絹索を持って、背の迦楼羅炎で煩悩のすべてを焼き尽くしてくれる。
降三世明王
慈悲の怒りを以て人々を目覚めさせようとする仏です。
過去、現在、未来にわたる三毒(貪・瞋・癡)を退治します。
軍荼利明王
息災、怨敵を退治します。
大威徳明王
毒蛇、悪龍、怨敵を退治します。
金剛夜叉明王
堅く、鋼くすばらしい力で悪魔を退治します。
展覧会の構成は以下の通りです。
展示室1 瑞巌寺と伊達家の伝統
展示室2 吉野懐紙 伊達政宗和歌懐紙
展示室3 伊達政宗と茶の湯
展示室4 瑞巌寺と秘仏五大明王像
展示室5 瑞巌寺本堂彫刻欄間と伊達政宗
展示室6 中世の松島
展示室7 伊達政宗とその周辺
伊達政宗の絵画、能書などの展示もあり、政宗がいかに文化的素養に秀でていたかが分かります。
国宝 瑞巌寺本堂彫刻欄間 花鳥図も必見!素晴らしいです。
諫鼓の鶏 王の間(左)
国宝 瑞巌寺本堂彫刻欄間 花鳥図 江戸時代・慶長14年(1609) 瑞巌寺
重要美術品 菊花図屏風 詩歌伊達政宗筆 江戸時代 仙台市博物館蔵(〜10/10まで展示)
重要美術品 瑞巌寺本堂障壁画 松孔雀図 狩野左京画 瑞巌寺蔵(〜10/10まで展示)
道の記 伊達政宗筆 江戸時代(元和元年)1615 仙台市博物館
梅小禽図(部分)伊達政宗筆 江戸時代 個人蔵
HPの解説。
本展覧会は、東日本大震災復興祈念、および瑞巌寺国宝「本堂」の平成大修理完成と、伊達政宗生誕450年を記念する特別展です。瑞巌寺と仙台藩の歴史と文化を広く知っていただくことを目的としております。瑞巌寺は、平安時代に慈覚大師円仁の開創を伝える天台宗延福寺が、鎌倉時代に臨済宗寺院円福寺となり、2世に鎌倉・建長寺の開山蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)(大覚禅師)を迎えて、東北の臨済宗建長寺派の拠点として、大いに発展しました。室町時代末には疲弊しますが、慶長年間に仙台藩初代藩主伊達政宗によって復興され、瑞巌寺と名を改めました。現在、国宝の本堂、庫裡及びそれに付随する建築装飾彫刻をはじめ、150面を超す重要文化財の障壁画など、多くの寺宝を伝えています。
本展覧会には、その中の障壁画、彫刻欄間、雲版(うんぱん)、慶安5年(1652)開眼の伊達政宗甲冑倚像(いぞう)ほか優品が展示されますが、特に秘仏とされる重要文化財五大明王像5体(平安時代前期)が寺外で初めて公開されます。
また、協力いただきます仙台市博物館からは、伊達政宗所用重要文化財五枚胴具足、山形模様陣羽織をはじめ、書状、和歌巻、屏風、蒔絵調度品など、伊達政宗とその周辺の貴重な美術品、歴史資料が出品されます。独眼竜と称された奥州の戦国武将伊達政宗の、文化的な側面に光が当てられています。
三井記念美術館 特別展「松島 瑞巌寺と伊達政宗」
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重要文化財《五大明王像》 三井記念美術館 特別展「松島 瑞巌寺と伊達政宗」
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国宝《瑞巌寺本堂彫刻欄間 花鳥図》 三井記念美術館 特別展「松島 瑞巌寺と伊達政宗」
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三井記念美術館 特別展「松島 瑞巌寺と伊達政宗」
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