開館50周年を記念特別展「山種コレクション名品選」 「浮世絵 六大絵師の競演―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―」
開館50周年を記念特別展「山種コレクション名品選」
「浮世絵 六大絵師の競演―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―」は
山種美術館で開催されています。
会期 2016年8月27日(土)~9月29日(木)
展示作品は多くありませんが、保存状態、発色が良い優品ばかりです。
また、解説が丁寧で勉強になります。
紅絵、漆絵、錦絵、彫、摺り(バレンの使い方による効果)当時の風俗、まで解説しています。
印象派と浮世絵も・・・
じっくり・・・時間をとってがお勧めです。
広重の「東海道五十三次」は何十回と見たような気がしますが、そのたびに発見があって楽しいです。
こんな事は常識なのかもしれませんが?
「そうなんだ・・・・」とまた一つ覚えました。
初摺りに近いものには、ベロ藍の雲(グラデーションが美しい)が摺られているそうです。
歌川広重(初代)《東海道五十三次之内 日本橋・朝の景 》1833-38(天保4-7)年頃 大判錦絵
下で肩車をしているのは男性です。
(鈴木春信は大好きなのですが・・・・思い違いをしていました。)
鈴木春信《梅の枝折り》1767-68(明和4-5)年頃 中判錦絵
展示構成は以下の通りで、2章では小林古径の「菖蒲」他4点の近・現代日本画家の作品をを展示。
第 1 章 山種コレクションの浮世絵
第 2 章 山種美術館と近代・現代の日本画家
HPの解説
当館の浮世絵コレクションは、総点数90点程度と決して大規模ではありませんが、鈴木春信から鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重まで、誰もが知る六大絵師の名品が多数含まれており、保存状態も良いことから、専門家の間で高く評価されています。中でも、写楽については、《二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉》をはじめとする個性的な役者大首絵を3点所蔵していますが、所蔵規模からすれば割合としては非常に高く、厳選されたコレクションであることを象徴しています。また、広重の代表作である保永堂版《東海道五拾三次》は、その多くが初摺りというだけでなく、かつて画帖に 収められていた際の扉の題字も含まれており、数ある現存作品の中でも極めて貴重な作例です。本展ではこの《東海道五拾三次》全56枚を揃いで一堂に公開いたします。浮世絵は本来、庶民のために生まれたものであり、誰もが親しみやすいという性質を持っています。また、海外でも人気が高く、世界各地にコレクションが存在していることから、グローバルな価値を備えた芸術であるともいえるでしょう。国境や時代を超え、私たちを魅了し続ける浮世絵の真髄を、当館の粒揃いの浮世絵作品の数々とともにご堪能ください。さらに、50周年にちなみ、東山魁夷や加山又造ら、当館と縁の深い近代・現代の日本画家の作品も特別に展示します。
葛飾北斎《富嶽三十六景 凱風快晴 》1830(文政13)年頃 大判錦絵
喜多川歌麿《青桜七小町 鶴屋内 篠原》1794-95(寛政6-7)年頃 大判錦絵
風俗東之錦 武家の若殿と乳母、侍女二人 1784(天明 4)年頃 大判錦絵
歌川広重(初代)《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》 1857(安政 4)年 大判錦絵
東洲斎写楽《八代目森田勘弥の駕篭舁鴬の次郎作》 1794(寛政 6)年 大判錦絵
多くの美術館で、撮影可の場所(作品)を設けるようになってきました。
今回の企画でもこの2点が撮影可(条件付き)でした。
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