開館50周年記念 東洋・日本陶磁の至宝― 豊麗なる美の競演
開館50周年記念
東洋・日本陶磁の至宝― 豊麗なる美の競演は
出光美術館で開催されています。
会期 2016年7月30日(土)~9月25日(日)
今年の4月から始まった開館50周年記念展は来年3月まで続きます。
美の祝典Ⅰ、Ⅱ、Ⅲに続いて、東洋・日本陶磁の至宝― 豊麗なる美の競演展に行ってきました。
はじめに展示室1で、中国、朝鮮、日本の陶磁器を展示し、その歴史的背景と共通性、独自性を検証します。
朝鮮王朝の拡張高い、落ち着いた佇まいの作品が良かった。
展示室2では、宋代を境にして前半と後半にわけて中国陶磁の流れを展観します。
後半に展示されている、精緻に描かれた華やかな絵柄の小品磁器が良かった。
展示室3は、日本の陶磁器を弥生土器から桃山時代、江戸へと続く展示です。
そして、中国、朝鮮、日本の茶の湯の名品。
陶磁器からみた東西交流・・・、最後が、近代陶芸板谷波山です。
弥生時代の素焼きの壷、志野、鍋島、柿右衛門の作品が素晴らしい、乾山の作品も沢山展示されています。
「陶磁の至宝」というタイトル通り秀品ばかりが並んでいて、出光コレクションの充実振りに、あらためて感心するばかりです。
金襴手は、ちょっと苦手・・・・・
展示構成は以下の通り。
展示室1 東洋・日本の陶磁器、「美」の共演--共通性と独自性
展示室2 中国陶磁の流れ
展に室3 日本陶磁の流れ
展示室3 茶の湯のうつわ
展示室3 陶磁器から見た東西交流
展示室3 近代陶芸への道--板谷波山
HPの解説
出光美術館開館50周年を記念して、当館が誇る数々の陶磁器コレクションの中から、中国・朝鮮・日本陶磁の選りすぐりの作品を展観します。
中国・朝鮮・日本のやきものには共通する様式美や影響関係が存在する一方で、それぞれが独自性にあふれたやきもの文化をうみだしています。さらにこれらの東洋のやきものは、近世以降、西洋の王侯貴族をはじめ、世界中の人々を魅了してきました。当館は、開館当初よりその魅力・造形美や歴史について注目し、数々の優品の蒐集に尽力してまいりました。また、展覧会の企画開催を通じてご紹介するとともに、美術研究、国内外における研究活動なども行ってまいりました。
本展では唐三彩、景徳鎮の青花、高麗青磁、中世古窯の陶器、桃山陶や肥前磁器、京焼そして板谷波山に至るまで、それらの優品に表されている、それぞれのうつわの造形性と、これらデザインに見られる「豪華」で「華麗」な世界、さらには「繊細」で「清浄」な世界といった、陶磁器から放たれる多様な美の空間と魅力をご紹介いたします。
金襴手孔雀文共蓋仙盞瓶 中国 明・嘉靖時代
景徳鎮窯 重要美術品
粉青沙器象嵌牡丹文共蓋四耳壺 朝鮮 朝鮮王朝時代
胴部に描かれた唐草文は、象嵌によるもの。
粉青沙器の中でも雄渾さに満ちた大作。
青花臙脂紅龍文瓶一対 中国 清 景徳鎮窯
清朝宮廷の装飾調度品として、きわめて完成度の高い作品。
まさに景徳鎮磁器焼造技術の頂点を極めたものであるということができる。
絵唐津丸十文茶碗 桃山時代
出光美術館の古唐津コレクションは、この一碗と佐三との出逢いから始まる。
色絵花鳥文八角共蓋壺 柿右衛門 江戸時代前期 重要文化財
欧州の王侯貴族を虜にした柿右衛門の面目躍如たる大作である。
銹絵染付金銀白彩松波文蓋物 尾形乾山 江戸時代中期
重要文化財
金銀彩は俵屋宗達の金銀泥絵を思わせる手法で、乾山焼には珍しい。内面には白化粧をして、染付と金彩で打ち寄せる波を描く。素地は洲浜(すはま)をあらわしたものともいわれ、松風の音や砂浜の手ざわりを想起させ、聴覚や触覚に訴える魅力も大きい。
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