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2016.09.29

木々との対話──再生をめぐる5つの風景

Photo


開館90周年記念展
木々との対話──再生をめぐる5つの風景

東京都美術館で開催されています。

会期 2016年7月26日(火)~10月2日(日)

HPから


「再生」をキーワードに、永遠と瞬間、生と死というアンビバレントな要素を複雑に包含する作品で構成する展覧会です。木の素材を活かした大規模なインスタレーションや彫刻により、現代日本を代表する作家たちの世界を体感していただくものです。
出品作家:國安孝昌、須田悦弘、田窪恭治、土屋仁応、舟越桂

舟越桂展示室以外は撮影可です。
スマホで撮りました。

國安孝昌
天井高10メートルを超える都美展示室空間を生かした巨大な作品。
丸太と陶ブロックを編みこむように積み上げたこの作品を観て、
先ず思ったことは、制作過程・・・それにしても凄いインパクト!
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《静かに行く人は、遠くに行く》 2016年 陶ブロック、木

須田悦弘
インスタレーションとして楽しむ作品、今回も作品を探して都美内を探し回ることになります。
本物にしか見えないほど精緻に彫られた草花、その美しさと、展示の意外性、人気作家ですよね。
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《バラ》2016年 木彫、彩色

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《ユリ》2016年 木彫、彩色


田窪恭治
廃材の上に金箔を貼るアッサンブラージュのシリーズの作品。
このシリーズで田窪は、命を終えかけた廃材というものの価値を転換させて、尊く、高貴なオブジェへと再生させています。
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土屋仁応
実在の動物や、神話や伝説の生き物を仏像彫刻の技法を取り入れて彫刻し、独自の技法による着色を施して作品にしています。
心和む展示空間になっています。
この子犬、可愛い〜
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子犬 2011年 楠、水晶、彩色

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森 2012年 檜、楠、水晶、彩色


舟越桂
舟越桂というと代表作「スフィンクスシリーズ」 ですが・・・
チョットこの展示空間は味気ない、数年前に東京都庭園美術館で開催された作品展が良かった。
アールデコ様式の室内に展示されたスフィンクスは不思議な魅力を漂わせていた。
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《森の奥の水のほとり》2009年


HPの解説

1926(大正15)年、上野公園に開館した東京都美術館は、このたび開館90周年を記念し、「木々との対話──再生をめぐる5つの風景」を開催いたします。本展覧会は現代作家5名──國安孝昌、須田悦弘、田窪恭治、土屋仁応、舟越桂──の作品により、木という素材による表現の奥深さを体感いただこうとするものです。
命ある存在として、人々の暮らしに深く関わる木に、私たちは古来より親しんできました。木は希望の象徴でもあります。3.11から5年を経た今年、本展は「木と再生」をキーワードに、多様な表現が並びます。
木材と陶ブロックで、生命力溢れる巨大なインスタレーションを手がける國安。本物と見まがうほどの精緻な植物の彫刻によるインスタレーションで、空間を一新させる須田。廃材に金箔を貼るシリーズの旧作とともに、野外でのイチョウを使ったインスタレーションに挑む田窪。動物や幻獣の姿により幻想的な世界を展開する土屋。そして肖像彫刻や「スフィンクス・シリーズ」など異形の人物像により、彫刻表現の新境地を開拓し続ける舟越。5名の作家による全く様相の異なる「5つの風景」には、木という素材ならではの深遠なる象徴性が存在していることを感じとっていただけることでしょう。

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