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2016.07.22

アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち

日伊国交樹立150周年特別展
アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち

国立新美術館で開催されています。

会期 2016年7月13日(水)〜 10月10日(月・祝)


特設サイトはこちら


ルネッサンスの画家というと、
ボッティチェリ
レオナルド・ダ・ヴィンチ
ミケランジェロ
の名前が思いつくように、フィレンチェ派の作品に接する機会が多いですね。

ヴェネツィア派の画家については、「何となく名前は聞いたことあるけど作品と結びつかない」とう方も多いかもしれません、私も含めて・・・
この企画展はヴェネツィア派の画家の魅力と特徴を検証する、いい機会かもしれませんよ!

ルネサンス発祥の地であるフィレンツェの画家たちが、明快なデッサンに基づき丁寧に筆を重ねる着彩、整然とした構図を身上としたのに対して、ヴェネツィアの画家たちは、自由奔放な筆致による豊かな色彩表現、大胆かつ劇的な構図を持ち味とし、感情や感覚に直接訴えかける絵画表現の可能性を切り開いていきました。(本展の解説より)

また、ヴェネツィア地方では湿気が多いためフレスコが使えない。
そのため、キャンバスを壁に貼り付ける方法が使われたそうです。


ヴェネツィア派ルネサンスの黎明から終焉まで、表現方法のの変遷を実感しながら・・・
フィレンツェ派作品との、相違、影響を意識しながら観てきました。

目玉作品は、高さ約4mにも及ぶティツィアーノ晩年の傑作《受胎告知》ですね。
祭壇を模した展示空間は見応え十分、素晴らしい空間です。


展示構成は以下の通りです。
動画は、youtubeにアップされているInternet Museumのものです。

第1章 ルネサンスの黎明―15世紀の画家たち
1
ジョヴァンニ・ベッリーニ
《聖母子(赤い智天使の聖母)》 1485-90年  油彩・板


第2章 黄金時代の幕開け―ティツィアーノとその周辺
2
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
《聖母子(アルベルティーニの聖母)》 1560年頃
油彩/カンヴァス

天が開け、まばゆい光とともに、聖霊を表す鳩が降臨するなかで、大天使の出現に驚いたマリアは、身を引きつつも耳元のヴェールをたくしあげ、お告げに耳を傾けています。
3
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
《受胎告知》1563-65年頃
油彩/カンヴァス サン・サルヴァドール聖堂 

4
ハリス・ボルドーネ
《眠るビーナスとキューピッド》 1540-50年頃
油彩・カンヴァス  ヴェネツィア、ジョルジョ・フランケッティ美術館


第3章 三人の巨匠たち―ティントレット、ヴェロネーゼ、バッサーノ
5
ヤコポ・ティントレット(本名ヤコポ・ロブスティ)
《聖母被昇天》 1550年頃
油彩/カンヴァス 

6
パオロ・ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ)
《レパントの海戦の寓意》 1572-73年頃
油彩/カンヴァス 


7
ヤコボ・バッサーノ(本名ヤコボ・ダル・ポンテ)
《天上に顕現する聖母子と聖ヒエロニムス》 1569年
油彩/カンヴァス 



第4章 ルネサンスの終焉―巨匠たちの後継者
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ヤコポ・ティントレット(本名ヤコポ・ロブスティ)
《サン・マルコ財務官ヤコポ・ソランツォの肖像》 1550年頃
油彩/カンヴァス

第5章 ヴェネツィアの肖像画
9
ベルナルディーノ・リチーニオ
《バルツォ帽をかぶった女性の肖像》
油彩/カンヴァス 

HPの解説。


カデミア美術館は、ヴェネツィアの美術アカデミーが管理していた諸作品を礎として、1817年に開館しました。14世紀から18世紀にかけてのヴェネツィア絵画を中心に、約2000点を数える充実したコレクションを有しています。日本とイタリアの国交樹立150周年を契機として、このたび同館の所蔵品による本邦初の展覧会が実現する運びとなりました。テーマは、ルネサンス期のヴェネツィア絵画です。ルネサンス発祥の地であるフィレンツェの画家たちが、明快なデッサンに基づき丁寧に筆を重ねる着彩、整然とした構図を身上としたのに対して、ヴェネツィアの画家たちは、自由奔放な筆致による豊かな色彩表現、大胆かつ劇的な構図を持ち味とし、感情や感覚に直接訴えかける絵画表現の可能性を切り開いていきました。
本展では、選りすぐられた約60点の名画によって、15世紀から17世紀初頭に至るヴェネツィア・ルネサンス絵画の展開を一望します。ジョヴァンニ・ベッリーニからクリヴェッリ、カルパッチョ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼまで、名だたる巨匠たちの傑作が一挙来日します。また、ヴェネツィア盛期ルネサンス最大の巨匠ティツィアーノが晩年に手がけた祭壇画の大作、《受胎告知》(サン・サルヴァドール聖堂)が特別出品されることも、本展の大きな見どころとなるでしょう。ヴェネツィア絵画の歴史のなかでルネサンス期に焦点を絞った展覧会は、国内ではほとんど例がありません。この貴重な機会に、水の都ヴェネツィアのルネサンスを彩った名画の数々を、ぜひご堪能ください。

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