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2016.06.30

生誕150年記念 中村屋サロンの芸術家 中村不折の魅力展

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生誕150年記念 中村屋サロンの芸術家 中村不折の魅力展

中村屋サロン美術館で開催されています。

会期 1916年4月30日~7月24日

中村不折は夏目漱石の「吾輩は猫である」の挿絵を担当しました。
漱石は「大に売行上の御景気を助け候」と礼を述べているそうです。
(時代背景は推察がつきますね。)

1901年渡仏し絵画の基礎を学び帰国。
後に、日清戦争の従軍絵師としての中国にわたり、書を学びます。
これらの経験の中から、多彩な表現が生まれてきます。
油彩画、素描、日本画、書、本の装丁を手掛け、本展で展示されています。
私は、デッサン力の確かさに、感心してしまいました。
素晴らしいです。
(新宿中村屋のロゴは中村不折の書)

最晩年の作品《猗器の誡》は中村不折の作品制作への思いをよく表しているようです。

猗器は水の容器で、空の状態では傾き、適量ならばますぐに、満杯になると転倒する。
孔子が人間の高慢な心に例えて弟子たちに諭した、という故事に取材しているそうです。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章 パリ留学時代
2
《老人坐像》1903‐05年 
台東区立書道博物館蔵


4
《裸体習作》1902年頃 
台東区立書道博物館蔵

第2章 初期作品
7
《表町》1888‐96年 鉛筆・紙
台東区立書道博物館蔵


8
《農家内部》1889年  水彩・紙
台東区立書道博物館蔵

9
《自画像》1891年 油彩・キャンバス
台東区立書道博物館蔵


第3章 不折の日本画と書
10_2
《高山紅葉・夏山雨意》絹本墨画淡彩対幅
寄託


11
《頭上則青天》絹本墨書
株式会社中村屋蔵

第4章 パリから帰国後の油彩画
12
《裸婦坐像》1906年頃 油彩・キャンバス
台東区立書道博物館蔵


13
《猗器の誡》1941年 油彩・キャンバス
台東区立書道博物館蔵

第5章 不折のブックデザイン

HPの解説。

中村屋サロンゆかりの洋画家であり、「新宿中村屋」のロゴを書いた書家としても知られている中村不折。その生誕150年を記念し、台東区立書道博物館の所蔵作品を中心に、不折の初期から留学期そして晩年までの油彩画、素描、日本画、書、本の装丁など、合わせて約50点をご紹介します。激動の時代、常に誠実に芸術と向き合った多才な世界をお楽しみください。

中村屋サロン美術館は、新宿駅経由で、彼方此方に出掛ける事が多い私にとって、チョット時間に余裕が出来ると寄ってみたくなる美術館です。
近所の、コニカミノルタプラザと共に・・・・


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