芹沢銈介のいろは―金子量重コレクション
芹沢銈介のいろは―金子量重コレクションは
東京国立近代美術館 工芸館で開催されています。
会期 2016年3月5日(土)~5月8日(日)
アジア民族造形研究者の金子量重氏寄贈の芹沢作品167件430点を核として、3つのキーワード「模様」「もの」「旅」で構成されています。
HPの解説にある、芹沢が紅型について語った言葉は、全作品に通底しています。
「堅固な型と確かな構図に特徴があり、華やかな色、楽しい配色、晴れやかでありながら底に深さと静けさを見る」
芹沢作品は、様々な企画展、コレクション展で頻繁に登場します。
「作品を見た瞬間、芹沢作品だ〜と吸い寄せられる」
これはアーティストとして最も重要な要素ですよね。
調度、衣装、染紙、染布、型紙、カレンダー、かるた、装丁などなど、芹沢銈介の世界全般をコンパクトに見渡せる、とても良い企画展です。
安田靫彦展(近美常設展も・・)、徳川家康展、芹沢銈介展を一日で観てきたのですが、時間が足らず消化不良気味でした。
余裕をもって・・・・充実の一日ぬなると思います。
平成28年春の特別展 徳川家康―将軍家蔵書からみるその生涯―
会期 2016年4月2日(土)~5月8日(日)
国立公文書館
安田靫彦展
会期 2016年3月23日(水)~5月15日(日)
東京国立近代美術館
HPの解説から・・
芹沢銈介(1895-1984)は日本を代表する染色家であり、その評価は国内にとどまらず、生前、大成功を収めたパリ展をはじめ、アメリカ、イギリス、ロシアなどでも個展が開催されています。1956年、重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定にあたって「型絵染」という概念を引き出した作風は、堅固な型と確かな構図に特徴があり、華やかな色、楽しい配色、晴れやかでありながら底に深さと静けさを見る…実はこれらは芹沢が紅型について語った言葉でしたが、ここに描述された様相はそのまま芹沢の作品に重なるようです。おそらくそれは染色の道を選ばせ、生涯憧れ続けた世界観を、芹沢が自らの仕事のなかで追求し、実証していったからではないでしょうか。本展は2015年に金子量重氏からご寄贈いただいた芹沢作品167件430点を核として構成いたします。アジア民族造形研究の先達である金子氏の選択眼、そして芹沢との深い信頼関係が築き上げたこの貴重なコレクションは、屏風やのれん、型染本、カレンダー、装幀からスケッチ、下絵、本の割り付けイメージまで多種多彩です。
それらをじっくり味わっていただくために、本展覧会ではキーワードを3つご用意しました。「模様」「もの」「旅」――いずれも芹沢の主要なテーマです。しかし形式だけでなく、技法、年代、作域のいずれについても幅広い内容は、異なるイメージを結びつけたり、反対に寸断し、更新させたりするかもしれません。ちょうど「文字文」への取組みにおいて芹沢が文字の機能を解体し、新たな相を見せながらその本質へと向かったように、今回の展示をご覧になった皆さんが、芹沢のさまざまな側面と出合い、文脈を結びながら、それぞれの芹沢銈介像を描かれることを期待しています。
この企画展は撮影可能です。
以下の画像はスマホのカメラ機能で撮影しました。
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