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2016.03.05

フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展

Tirasi


フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展は森アーツセンターギャラリーで開催されています。
会期 2016年1月14日(木)~3月31日(木)


17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展
(初来日 フェルメール《水差しを持つ女》 レンブラント《ベローナ》)
でもいいのでは・・・

17世紀スペインからの独立戦争に伴う経済の急成長、(株)オランダ東インド会社の貿易網を通して世界の列強として発展したオランダ。絵画は一般市民が手に入るような大きさや価格でも出回るようになり、優れた画家が出現しました。プロテスタントの国柄も大きく関係していたようです。そのようなオランダ黄金時代の作品を絵画のそれぞれのジャンルに章分けして、さらに、レンブラントとレンブラント派という一章を設けて60点余りの優品で展示構成しています。

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ヨハネス・フェルメール 《水差しを持つ女》 1662年頃油彩・カンヴァス
メトロポリタン美術館、ニューヨーク

”水差しは純潔、節制。宝石箱は虚栄を、地図は外絵向かうイメージを象徴していると・・・・”


《水差しを持つ女》の展示横の4K画面に解説が流れています。
メモしましたが、きたない字で読めないところが・・・・。

窓には雲が写りこむ
光が部屋を満たしていく
頭巾からはうっすらと髪が透けてみえる
タペストリーの柄が反射する洗面器・・・
青いリボンのついた真珠のネックレス
オランダの地図は、もとは大きく左まで広がっていた
その痕跡が分かる
ウルトラマリンは画家特有の・・・・

この展覧会、目玉作品2点もいいですが、風俗画家たちの作品がとても面白いです。
そして、17世紀オランダ黄金時代を代表する優品が盛りだくさんです。

3
ピーテル・デ・ホーホ
《女性と召使いのいる中庭》 1660-61年頃 油彩・カンヴァス
ロンドン・ナショナル・ギャラリー

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ピーテル・サーンレダム 《聖ラウレンス教会礼拝堂》 1635年 油彩・板
カタレイネ修道院美術館

Raisu
サロモン・ファン・ライスダール《水飲み場》1660年油彩、板
アムステルダム国立美術館

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フローリス・ファン・スホーテン《果物のある静物》1628年 油彩・板
個人蔵


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レンブラント・ファン・レイン 《ベローナ》 1633年 油彩・カンヴァス
メトロポリタン美術館

展覧会の構成は以下の通り。

I ハールレム、ユトレヒト、アムステルダム―オランダ黄金時代の幕開け

II オランダ黄金時代

II-1 風景画家たち

II-2 イタリア的風景画家たち

II-3 建築画家たち

II-4 海洋画家たち

II-5 静物画家たち

II-6 肖像画家たち

II-7 風俗画家たち

III レンブラントとレンブラント派

IV オランダ黄金時代の終焉


以下の動画などは、
(特設サイトフェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展で見ることができます)

会場内オープニング動画

山田五郎のよくわかる「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」(1)【TBS】

山田五郎のよくわかる「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」(2)【TBS】

山田五郎のよくわかる「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」(3)【TBS】

山田五郎のよくわかる「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」(4)【TBS】

山田五郎のよくわかる「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」(5)【TBS】

HPの解説


17世紀はオランダ黄金時代といわれています。この時代、オランダは歴史上稀にみる発展の最中にありました。1560年代に始まるスペイン支配からの独立戦争に伴い経済が急成長するとともに、1602年に世界に先駆けて設立された株式会社、オランダ東インド会社の貿易網を通して世界に名だたる強国、富裕国として発展していきます。17世紀はまた、新たな芸術文化が発展し、絵画の分野においても多くの優れた画家を輩出し数多くの傑作が生まれるという、特別な時代でした。絵画は一般市民が手に入るような大きさや価格でも出回っていました。当時の海外からの訪問者は、オランダのごく一般の家庭にさえも多くの絵が飾られているのに驚いたといいます。この時代に活躍した画家たちの中には、「光の画家」として知られるデルフト出身のヨハネス・フェルメール(1632-1675)やアムステルダムで名声を手にし、独特な発想、技法と構図で人気を得たレンブラント・ファン・レイン(1606-1669)など、今日私たちがよく耳にする名があります。彼らの作品は400年近く時を経た今でも色褪せることなく、私たちに感銘を与えてくれます。本展覧会では、60点の作品を通して、オランダ黄金時代と当時活躍した画家たちを紹介します。フェルメール、レンブラントと並び、フランス・ハルス、ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホ(京都、東京会場のみの出品)など、黄金時代を彩った様々な画家たちの作品によって、当時の文化と人々の生活が私たちの目の前によみがえります。ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリー、アムステルダム国立美術館を中心に個人蔵の作品も加え60点を一堂に展示します。中でもメトロポリタン美術館の傑作、フェルメールの《水差しを持つ女》とレンブラントの《ベローナ》は日本初公開作品となります。この貴重な機会を是非ご堪能ください。

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コメント

こちらこそお世話になりました。
また行きましょう!

投稿: 岩城さんへ | 2016.03.06 03:57

いっも楽しく見さしてもらってます。先日は色々お世話になりました。五百羅漢図展は見といて良かったと思いました。又宜しく。

投稿: 岩城 | 2016.03.05 16:25

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