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2016.01.27

最初の人間国宝 石黒宗麿のすべて

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「最初の人間国宝 石黒宗麿のすべて」は渋谷区立松涛美術館で開催されています。

会期:12月8日(火)~2016年1月31日(日)

この時期、区立、市立美術館では、年度最後の企画展が多いですよね。


鉄釉陶器で人間国宝になった石黒ですが、 古今東西の様々な技法に挑戦しました。
石黒の本領はまさにこの作品の多彩さと自由な精神にあります。
ということで、展示リストから書き出してみます。
三彩釉、鈞窯、磁州窯、刷毛目、柿釉、金彩、黒釉、唐津、宋赤絵、チョーク描、彩瓷、楽、辰砂、織部、志野、線刻、型の使用。そして書画もあります。
どうでしょう・・これだけ多彩な作品が並ぶと、この人に、この作品という感じは持てません。でも、じっくり見るといい作品が散見されます。
自ら異端と称した石黒宗麿、出口王仁三郎とのエピソードなども時代を反映していて・・・面白いなと思いました。

HPの解説から。 

陶芸界で最初の人間国宝に指定された石黒宗麿(1893~1968)は、特定の師を持たず、中国・日本・朝鮮・ペルシャなどの古陶磁に学び、独創的な陶芸の世界を築きました。昭和30(1995)年に重要無形文化財保持者(人間国宝)の制度が誕生すると、富本憲吉、濱田庄司、荒川豊藏と共に、初めての認定を受けました。
  本展は、綿密な作品調査によって選定した様々な技法を駆使した陶磁器約130点、書画約30点を、近年の研究に基く新たな制作年代順に展示、紹介します。石黒宗麿の本格的な回顧展は約20年ぶりです。自らを異端と称した石黒の斬新で品格のある世界をぜひお楽しみください。

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黒釉葉文茶碗 個人蔵

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白地チョーク描薔薇文鉢 個人蔵


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赤楽茶碗 個人蔵

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赤絵魚花文年々富貴茶碗 個人蔵

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