観てきた展覧会備忘録(6/22〜6/28)
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⚪︎錦絵誕生250年 フィラデルフィア美術館浮世絵名品展
春信一番!写楽二番!
6/20〜8/16(展示替えあり)
三井記念美術館(日本橋)
本展はアメリカ・フィラデルフィア美術館が所蔵する4000点以上の浮世絵コレクションから150点の名品を厳選し、日本で初めて紹介するものです。
錦絵誕生以前の鳥居派の役者絵などの初期浮世絵をはじめ、錦絵草創期の鈴木春信の作品が特に充実し30点が揃うほか、一筆斎文調、勝川春章の役者絵や美人画、そして浮世絵黄金期の鳥居清長、喜多川歌麿、希少な東洲斎写楽の大首絵が10点、加えて葛飾北斎、歌川広重の風景画から上方浮世絵まで、浮世絵を代表する絵師たちの名品が揃い踏みし、浮世絵の歴史が学べるようなラインナップでご紹介いたします。(HPから)
春信の状態の良い作品を纏めて観る事が出来たのは収穫でした。
この展覧会のお勧めです。
一茎の芦に乗って川を渡る紅色の衣を着た女性を描いた鈴木春信 「 やつし芦葉達磨」は背景に浮き立つ女性が何とも言えない・・
清長の八頭身美人も好きだけど!
春信のこじんまりとした佇まいはいい。
写楽、歌麿の大首絵、上方の絵師の作品の展示もあります、北斎、広重も・・・
浮世絵の技法、歴史、変遷などの復習にも良いかもしれませんよ。
状態の良い作品が揃っていてハズレなしです。
6/20〜8/12
出光美術館(丸の内)
江戸時代の中頃、池大雅(いけのたいが)や与謝蕪村(よさぶそん)らによって大成された日本の文人画は、その後も中国への憧れを抱きつづけた文人たちによって継承され、幕末には大いなる発展をみました。その代表的な一人として、田能村竹田(たのむらちくでん 1777~1835)がいます。
竹田の眼が捉えた微細な光と彩り、そして生命あるものへの愛――。 本展では、没後180年を回顧し、出光コレクションが誇る名作を18年ぶりに特集展示いたします。他に類をみない繊細な感性をもって、秀逸な作品を数多く描き出した独自の世界、その魅力と実像に迫ります。(HPから)
文人画ってチョット苦手なイメージがあったのですが、
賛、等々の解説が丁寧で、作品理解を助けてくれました。
田能村竹田の人となりがよく分かります。
竹田作品はみじかに感じられるところも多くて、とてもいいですね。
出光美術館のコレクションは本当に多種多様ですね〜
⚪︎No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会
6/16〜9/13
東京国立近代美術館(竹橋)
本展は、国立美術館5館の合同展です。独立行政法人国立美術館は、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館の5館で構成され、2001年4月に発足して今年で15年目を迎えました。これら5館が協力して行うこのたびの展覧会は、2010年の「陰翳礼讃」展(国立新美術館)に続き2度目の開催となるものです。実に幅広い5館のコレクションから、ルノワールやロダンなどの作品はもちろん、私たちの常識に鋭く問いをつきつけるような現代の作品もご紹介します。(HPから)
美術館そのものをテーマにして、A〜Zまで36のテーマに分けて構成されています。
建築、美術館、収蔵、照明、裸体、オリジナル、保存修復、台座、額・・・・という具合に美術館に関わるあらゆる事象を網羅し、辞典風に纏めて展示しています。勿論作品そのものも170点展示されています。美術館の歴史、経済裏表まで、興味津々、2ヶ所を除いて撮影可です。
5/26〜9/13
東京国立近代美術館(竹橋) ギャラリー4(2F)
この展覧会では、中平に加え、当時、同じく事物と写真をめぐるユニークな思考を重ねていた大辻清司の仕事を軸に、同時代の美術も視野に入れながら、事物と写真をめぐる当時の状況を考えます。(HPから)
中平卓馬は、「アレ・ブレ・ボケ」スタイルを否定し、事物をきちんと捉える「植物図鑑」的な写真を標榜するにあたって、アジェとエヴァンズの写真に大いに触発されました。
「要するに予断を捨て、判断を停止して、まっすぐに事物をみつめよという簡単なことだった」と、中平は記しますが・・・
事物と写真との相関関係について、大辻清司、篠山紀信、アジェ、エバンスの作品、議論を通して、同時代の「もの派」美術家の作品も含めて考察しています。
写真と撮る行為と事物そして表現としての作品・・・考えさせられました。
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