観てきた展覧会備忘録(4/13〜4/19)
⚪︎グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家
3/3~5/31
国立西洋美術館
本邦初のグエルチーノ展です。見逃せませんよ!
イタリア・バロック美術を代表する画家グエルチーノの大作がずらりと並びます。
時代(社会、環境)の変化と共に、影響をうけた、また競った画家たちの作品も参考にしながら・・・寓意的背景も分かりやすいかとも。
出品作品の多くはチェント市立絵画館からの借用です。チェントは2012年5月に地震に襲われ、大きな被害を受けました。絵画館はいまもって閉館したままで、復旧のめども立っていません。本展は震災復興事業でもあります。
⚪︎日本の妖美 橘小夢展
4/3~6/28
弥生美術館、竹久夢二美術館
橘小夢(1892~1970)の作品のうち、初期の肉筆画は、あまり公開されたことがありません。なぜなら大正12年、31歳の時に小夢は関東大震災に遭遇し、作品の多くを焼失したからです。しかし、郷里の秋田県で数点確認され、ご紹介できることになりました。
若き日の瑞々しい感受性にあふれた作品を含む総数約200点の作品により、橘小夢の妖しく幻想的な世界を堪能いただきます。(HPから)
夢二の描く如何にも、なよなよとした女性とは違いますね。妖美・・ナルホド~と想わせる作品と、モダン煌びやかな女性像も登場、15頭身?何て思う作品もあり、ビアズリーを彷彿とさせます。日本の伝説(唐人お吉、安珍清姫など)日本文学(泉鏡花、谷崎潤一郎、江戸川乱歩など)を題材とした作品、草花と女性、日本画、衣装デザインと多彩な展示です。
竹久夢二美術館も併設、高畠華宵の作品コーナーもあります。
根津神社のツツジ祭りもついでに・・・
⚪︎東宝スタジオ展
映画=創造の現場(終了してます)
2/21~4/19
世田谷美術館
参考サイト(世田谷美術館のHPではありません)
世田谷美術館のHPはこちら
東宝スタジオの歴史を概観。黒澤明の「七人の侍」をはじめとした作品、ゴジラ、若大将シリーズ、植木等の無責任男シリーズ等々、歴代の予告編が放映されていて懐かしいこと・・・
ポスター、美術館衣装デザイン、黒澤明、市川崑の絵コンテ、黒澤明の三船敏郎への弔辞、等々興味津々で見てきました。あらゆる分野のアーティストの名前も登場し映画産業の裾野の広さを思いました。ソニーの井深さんも・・・
⚪︎五島美術館 春の優品展
4/4~5/10
4/29~5/10「国宝源氏物語絵巻」展示予定です。
古今和歌集、和漢朗詠集、などの和歌の断簡である「古筆」。歌人の肖像画「歌仙絵」琳派の作品などの展示です。展示作品数も多くないので、じっくり和歌を読み、その書の美しさに感じ入るのも楽しい。古文書の勉強したいな~
この時期は庭園でお喋りもいいですね。
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