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2015.04.27

観てきた展覧会備忘録(4/20〜4/26)

⚪︎高橋コレクション展 ミラー・ニューロン
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2/18〜6/28
東京オペラシティー アートギャラリー(初台)
本展は、高橋氏が日本のアートと文化を考えるためのキーワードとして提案する「ミラー・ニューロン」をタイトルに、より包括的で歴史的な視野から、かつてない規模で「高橋コレクション」を紹介し、日本の現代アートの流れと特質を読み解いていくものです。草間彌生、舟越桂、名和晃平、Chim↑Pomら52作家、約140点の作品を通し、現代アートの息吹を生き生きと体感することができるでしょう。(HPから)

1990年代以降の日本のアートシーンを俯瞰する・・・この収集は、見事!ですね。足繁く展覧会に通う方にとっては既視感を感じるでしょうが、もう一度、概観してみるいい機会与えてくれました。兎に角楽しい!


⚪︎ルオーとフォーヴの陶磁器 展
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4/11〜6/21
パナソニック汐留ミュージアム(汐留)
本展は、およそ5年間に集中して制作されたルオーとフォーヴの画家による陶磁器を日本で初めて紹介します。特に実り多い陶磁器制作を行ったルオーと、画家たちの創作に重要な役割を果たしたメテに焦点を当てながら、陶磁器のほか、油彩、水彩、デッサンにより、20世紀初頭における絵画と装飾芸術の関係を探ります。フォーヴの陶磁器とメテの作品は、日本ではほとんど所蔵されておらず、フランスから約70点が初来日となる本展は貴重な機会となります。(HPから)

<メテの作品><フォーブの画家達の作品><ルオーの作品>と三つの括りで展示されています。先ずはメテという人物、初めて知りました。本人の作品も良いものがありますが、メテの素材にフォーブの画家達が描いた作品は、面白いです。平面作品と陶磁器の焼成後の発色、マチエールの面白さ・・・平面作品も展示されていますので比較して観るといいですね。

⚪︎椿会展2015-初心-
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4/4〜5/25
資生堂ギャラリー(銀座)
「椿会」は、1947年から続く資生堂ギャラリーを代表するグループ展です。時代とともにメンバーを入れ替えながら、70年近くにわたり継続してきました。第七次椿会のメンバーは赤瀬川原平(故人)、畠山直哉、内藤礼、伊藤存、青木陵子に加え、今年度よりダンサーの島地保武(しまじ やすたけ)を新たなメンバーとして迎えます。(HPから)

銀座は中国人観光客に占領されていますが・・・ここにはまだ居ません。狭い?空間ですので展示数は少ないですが、十分楽しいです。赤瀬川原平さんの絵日記を楽しく読んできました。


⚪︎生誕110年 片岡球子展
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4/7〜5/17
東京国立近代美術館(竹橋)
本展では、代表作によって球子の画業をたどるとともに、遺されたスケッチ、資料類もあわせて展示します。作家がどのように眼の前の世界と向き合い、どのようにその世界をとらえたかを示すことで、作家の芸術の本質に迫るとともに、その今日的意味を探ります。(HPから)

遅咲きの作家ですね、意識してか?作品のキャプションには年齢が記されていました。<初期の作品><富士山、山シリーズ><面構シリーズ><裸婦>の括りでの展示です。ダイナミックな色彩、筆触、装飾性、は片岡球子の個性が際立ちます。晩年挑戦した<裸婦画>はマイヨールの作品を意識していたんですね、ちょっと意外でした。過去に神奈川県立美術館葉山で回顧展がありました。規模的には葉山の方が大きかったような気がしましたが・・・・


⚪︎シンプルなかたち展:美はどこからくるのか
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4/25〜7/5
森美術館(六本木)
4/25リニューアル・オープン初日に行ってきました。レイアウト等変わってました。

本展は、このような古今東西の「シンプルなかたち」約130点を9つのセクションで構成します。古くは先史時代の石器から、現代アーティストによるダイナミックで先鋭的なインスタレーションまで、地理的なひろがりと歴史的なつながりを示しながら展望し、時空を越えた普遍的な美を描き出します。「シンプルなかたち」が備える普遍的な美は、私たちが生きる上で真の豊かさとは何かを問い直すことでしょう。(HPから)

「待ってました!」という企画。アーティストが何に、何処に美の原点を見つけ、創造を繰り返してきたのか、個々の作家の作品からは観てきましが、纏めてくれました。何度も通いたい
企画展です。


⚪︎六本木アートナイト2015(終了してます)
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4/25・26
毎年恒例の人気イベントで、今年も大変な人出。東京ミッドタウン、六本木ヒルズ、国立新美術館に通じる通路は、列をなして移動です。
各ライブ会場では立ち見の観客が背伸び・・私もでした。
昼は、森美術館、ギャラリー間、サントリー美術館と巡回して、ざっと見、素晴らしい企画展ですので、再訪します。
イベントを前以てチェックして行くのが理想ですが、気軽に行き当たりバッタリも良しです、何処かで何かやってます。
天候にも恵まれて楽しい一日でした。
若い方々は夜通しでしょうが、そこまではチョット無理です(無理でした)


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2015.04.24

観てきた展覧会備忘録(4/13〜4/19)

⚪︎グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家
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3/3~5/31
国立西洋美術館
本邦初のグエルチーノ展です。見逃せませんよ!
イタリア・バロック美術を代表する画家グエルチーノの大作がずらりと並びます。
時代(社会、環境)の変化と共に、影響をうけた、また競った画家たちの作品も参考にしながら・・・寓意的背景も分かりやすいかとも。
出品作品の多くはチェント市立絵画館からの借用です。チェントは2012年5月に地震に襲われ、大きな被害を受けました。絵画館はいまもって閉館したままで、復旧のめども立っていません。本展は震災復興事業でもあります。

⚪︎日本の妖美 橘小夢展
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4/3~6/28
弥生美術館、竹久夢二美術館
橘小夢(1892~1970)の作品のうち、初期の肉筆画は、あまり公開されたことがありません。なぜなら大正12年、31歳の時に小夢は関東大震災に遭遇し、作品の多くを焼失したからです。しかし、郷里の秋田県で数点確認され、ご紹介できることになりました。
 若き日の瑞々しい感受性にあふれた作品を含む総数約200点の作品により、橘小夢の妖しく幻想的な世界を堪能いただきます。(HPから)
夢二の描く如何にも、なよなよとした女性とは違いますね。妖美・・ナルホド~と想わせる作品と、モダン煌びやかな女性像も登場、15頭身?何て思う作品もあり、ビアズリーを彷彿とさせます。日本の伝説(唐人お吉、安珍清姫など)日本文学(泉鏡花、谷崎潤一郎、江戸川乱歩など)を題材とした作品、草花と女性、日本画、衣装デザインと多彩な展示です。

竹久夢二美術館も併設、高畠華宵の作品コーナーもあります。
根津神社のツツジ祭りもついでに・・・


⚪︎東宝スタジオ展
映画=創造の現場(終了してます)
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2/21~4/19
世田谷美術館
参考サイト(世田谷美術館のHPではありません)
世田谷美術館のHPはこちら
東宝スタジオの歴史を概観。黒澤明の「七人の侍」をはじめとした作品、ゴジラ、若大将シリーズ、植木等の無責任男シリーズ等々、歴代の予告編が放映されていて懐かしいこと・・・
ポスター、美術館衣装デザイン、黒澤明、市川崑の絵コンテ、黒澤明の三船敏郎への弔辞、等々興味津々で見てきました。あらゆる分野のアーティストの名前も登場し映画産業の裾野の広さを思いました。ソニーの井深さんも・・・


⚪︎五島美術館 春の優品展
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4/4~5/10
4/29~5/10「国宝源氏物語絵巻」展示予定です。
古今和歌集、和漢朗詠集、などの和歌の断簡である「古筆」。歌人の肖像画「歌仙絵」琳派の作品などの展示です。展示作品数も多くないので、じっくり和歌を読み、その書の美しさに感じ入るのも楽しい。古文書の勉強したいな~
この時期は庭園でお喋りもいいですね。

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2015.04.13

観てきた展覧会備忘録(4/6〜4/12)

東洋文庫ミュージアムの「イスラム展」岡本太郎美術館の「現代芸術賞展」には終了ギリギリで行ってきました。どの展覧会も楽しめた一週間。

⚪︎ワシントン・ナショナル・ギャラリー展
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2/7〜5/24
三菱一号館美術館
三菱一号館美術館開館5周年記念日に再訪して来ました。
展示コレクションは、NGAの創設者で実業家として成功したアンドリュー・W・メロンの娘エイルサ・メロンを中心に形成されたコレクションです。僭越ですが、趣向が私とピッタリ!ルノワールの肖像画(女性像)、夫々の画家が描いた果物の作品、風景画等々、何と言ってもヴュイヤールの作品が8点展示されていて、じっくり観てきた、良かった。

⚪︎もっと知りたい!イスラーム展(終了してます)
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1/10〜4/12
東洋文庫ミュージアム
世界人口の6人に一人がイスラム教徒、日本にも10万人いるそうです。昨今のIS事件で
頻繁に取り上げられますが、イスラムの原点からイスラム教が全世界への浸透、そして日本に伝わる始めまで、主に文献の展示で分かりやすく紹介していました。シーヤ派、スンニ派などの歴史的経緯も・・・


⚪︎いぬ、犬、イヌ展
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4月7日〜5/24
渋谷区立松濤美術館
埴輪から日本画、軸物、洋画、彫刻まで、わんちゃんばかり!「我が家のワンに似てるな〜」何て思いながら鑑賞。こういう企画展が大好き、蘆雪 のワンちゃんは相変わらず可愛い、滑稽。宗達の描くワンはあまり可愛くなかった。

⚪︎ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美
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3/21〜6/21
Bunkamuraザ・ミュージアム
タイトルの通りで、ボッティチェリの絵画だけを集めた企画展ではありません。
フィレンツェ、メジチ家その興隆と衰退の歴史の中でボッティチェリの画家人生、描き方が、どの様に変化していったのか・・・よく取り上げられる主題(ルネサンスのフィレンツェ)をボッティチェリという画家をメインにしての再復習、そんな企画展。
展覧会の構成が分かりやすくて良い。

⚪︎第18回岡本太郎現代芸術賞展(終了してます)
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2/3〜4/12
岡本太郎美術館
若いアーティストの作品を見るのも楽しいですよね、
岡本太郎賞のヨタ「金時」デコラティブな焼き芋販売車はTVなどでも紹介され話題です。
岡本敏子賞の久松和子の「レベゼン 日本の美術」は クールベの『画家のアトリエ』と『オルナンの埋葬』をベースに、日本美術の継承変遷を検証しようと試みています。若い作家を見つけ追っかけるのもいい。

⚪︎ダブル・インパクト 明治ニッポンの美 ボストン美術館✖️東京藝術大学
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4/4〜5/17
ボストン美術館等々の外国の美術館に渡った日本美術の秀品を観るたびに、残念な気持ちになりますね。この企画展にも、大観、春章などの院展の画家、橋本雅邦、狩野芳崖、柴田是真、高石重義の竜自在置物などの素晴らしい作品をが・・・おすすめの展覧会。今年、企画展頻繁の小林清親の戦争画も見もの、明治時代のアーティスト恐るべし。

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新宿にゴジラ・・・

歌舞伎町のコマ劇場後地、暫くは新名所ですね。外国人観光客も含め皆さん記念撮影、と言うことで
iPhoneで撮ってみました。
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2015.04.08

観てきた展覧会備忘録(3/30~4/5)

生誕300年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 
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3月18日~5月10日
サントリー美術館

本展覧会は、伊藤若冲と与謝蕪村の生誕300年を記念して開催するもので、若冲と蕪村の代表作品はもちろん、新出作品を紹介するとともに、同時代の関連作品を加えて展示し、人物、山水、花鳥などの共通するモチーフによって対比させながら、彼らが生きた18世紀の京都の活気あふれる様相の最も輝かしい一断面をご覧いただきます。(HPから)
同い年で40歳頃から京都でご近所にもかかわらず直接の交流はなかった二人の天才絵師、その絵画における時代背景と、それぞれの人脈から作品の由来を浮き彫りにしていきます。展覧会企画の着眼点が面白い。
展示替えがある為、何度か行くつもりです。


石田尚志 渦巻く光
絵画 / 映像 ―「越境」のアーティスト、初の大規模個展.
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3月28~5月31日
横浜美術館

多くの作品で石田が用いるのは、「ドローイング・アニメーション」という手法です。抽象的な線を少しずつ描いてはコマ単位で撮影するという行為を反復して、「動く絵(ムーヴィング・ピクチャー)」を創り上げます。 映像のなかで描かれ続ける、終わりのない絵画。その制作過程は、目に見える、あるいは見えないさまざまな要素との対話の軌跡でもあります。テーブルや椅子、傍らの窓から差し込む陽光の移ろい、描き続ける作家自身の身体、そして制作現場に響いていた音や音楽。膨大な画像の編集作業を経て、再び映像としての「時間」を獲得した作品は、さながら線描で奏でられる音楽のようです。そこには、「絵が動く」という映像メディアが生まれながらにもつ視覚的魅惑が凝縮されています。(HPから)

東京現代美術館等々で観てきた作家ですが、今一つピンとこないというのが、いまだに拭えない。
もう一度行ってきます。
先日、上野の東京文化会館裏、正岡子規記念球場に挟まれた道路に、噴霧器で絵を描いていたおじさんいたけど・・・・違いますよね。

横浜美術館コレクション展 2015年度第一期
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3月28~5月31日
身体からかんがえる 
コレクションにみる身体表現―現代美術を中心に

横浜美術館コレクション展2015年度第1期では、美術における身体に焦点を当て、現代美術作品を中心にご紹介します。 (HPから)

横浜美術館はいいもの、楽しいもの持ってるな~と思わせてくれる、お勧めのコレクション展です。メイプルソープの写真も久しぶり・・・再訪するつもり。
収蔵後、初出品作17点を展示。 

御所の花 安野光雅 展
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2015年3月28日(土)~4月19日(日)
そごう美術館

安野光雅は天皇皇后両陛下の本を装丁したご縁から、2011年1月から翌年4月にかけて1年以上にわたって、一般には非公開の御所の庭を写生する機会に恵まれました。本展では、御所に咲く四季おりおりの草花を題材とした130点の水彩画を展示いたします。繊細な筆致と優しい色彩で描かれた御所の豊かな自然を、この機会にぜひご覧下さい。(HPから)
個々の作品を見ながら御所の自然の豊かさを思うもよし、サイズの同じ作品が並んだ空間を楽しむもよし、癒し空間です。豊かな自然を保ち続けるということは、手が掛かるんだな~


江戸東京博物館リニューアルオープン
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「幕末の江戸城―本丸・二丸御殿―」模型が新たに登場するなど、体験コーナー、動くジオラマ等も充実、イベントもありで楽しい。
外国人にも人気ですよね。

特別公開 広重「名所江戸百景」展もやってます、常設展示室で見られます。
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2015年03月28日(土)〜05月10日(日)
あの町がこんな風景だったなんて・・・・
特別展 大関ヶ原展はチケット売り場に行列が・・・というわけで混雑を避けて次回に。

世紀末の幻想――近代フランスのリトグラフとエッチング
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2015年3月17日(火)~2015年5月31日(日)
国立西洋美術館新館 版画素描展示室
3月17日、常設展を再開、今年度の新収蔵品を見る目的とともにこの企画展も鑑賞してきました。

本展は、当館に所蔵される世紀転換期の版画のなかから、フランスで名の知られた画家が手がけ、独特な幻想性をおびたリトグラフ(ジンコグラフ[亜鉛版リトグラフ]を含む)とエッチングを中心に紹介するもので、これまで公開が稀であった作品を多く展示します。

「この画家はこんな作品もあるんだ」そんな発見もありです。条件付きで写真撮影可ですから、お気に入りの作品を撮ってくるのもいいかと・・・・

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2015.04.02

桜と薬師池

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多種多様な花々が咲いていました。

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空と桜と菜の花

ちょっとローカルも(が)いいですね。
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尾根緑道


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