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2015.02.25

観てきた展覧会備忘録(2/16〜2/22)

観てきた展覧会備忘録(2/16〜2/22)
HPは各々の美術館等施設で随時更新されます。
予めご理解ください。


⚫︎微笑みに込められた祈り 円空・木喰展
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2015年2月7日〜3月22日
そごう美術館 横浜
円空の作品展は、過去にこの美術館でも開催され、確か円空さんが訪れた土地毎に分けられて展示されていた記憶があります。トーハクで開催中の「みちのくの仏像展」にも3体展示されています。会場に入ると先ず初期の作品で大振りな菩薩三体が展示されて居ます。
こちらもいいですが、円空仏は、木っ端仏が好きです、その微笑みのお顔を観ていると、自然に口元が緩みます。千面観音は、円空さんの発明ですね!お気持ち、祈りが伝わります。
木喰仏の喜色満面と円空仏の微笑みが醸し出す空間は暖かい。居続けたい空間。

⚫︎ホイッスラー展 
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2014年12月6日(土)〜2015年3月1日(日)
横浜美術館
色彩の調和とフォルムによって、ひたすら美しさ描き表現する、寓意、宗教性は含まない。そのポリシーは、音楽用語を多用した作品タイトルにあらわれます。今回の展覧会は、油彩作品より、版画作品が多く展示されています。その表現力にも目を見張るものがあります。ジャポニスムの影響はこの時代の画家、その作品には共通の傾向ですよね。浮世絵等の参考出展を参考にしながらその関連性を探るのも楽しいです。時間をかけてじっくり鑑賞すると、良さがより伝わってくると思います。


⚫︎祈りのデザイン展(終了してます)
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2015年1月31日〜2月22日
多摩美術大学美術館
「古くから知られていたものなのに、おおいに見逃されていたものを、新しいものとして発見することが、真に独創的なことなのだ」ニーチェの言葉通り、展示作品は時代を超えて、新鮮なものでした。美術家たちが如何に影響を受けて来たかの検証にもなりました。

⚫︎国宝 檜図屏風 展示
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国宝 檜図屏風 狩野永徳筆 安土桃山時代・16世紀
2015年2月17日(火) ~ 2015年3月15日(日)
東京国立博物館
檜図屏風平成の大修理が完了、展示されています。
国宝の修理としては珍しい現状変更によって、檜図屏風は8曲1隻から4曲1双に変わりました。
金地に巨木、迫力満点の作品、経年以前のオリジナルを想像しながら・・・・

国宝 檜図屛風 平成大修理の記録 2012年10月─2014年3月 - YouTube

⚫︎都美セレクション 新鋭美術家 2015
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2015年2月19日(木) ~ 3月15日(日)
東京都美術館
瀬島匠 【洋 画】1962年生まれ
髙島圭史【日本画】1976年生まれ
高松和樹【洋 画】1978年生まれ
田丸稔 【彫 刻】1968年生まれ
山田彩加【版 画】1985年生まれ
美術家も大変ですよね。素晴らしい能力は共通なのですが、時代と鑑賞者の感性に如何にシンクロするか?今の作家作品を見る度に感じてしまいます。髙島圭史さんの白のグラデーション、山田彩加さんの精緻さと動物が面白かった。


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2015.02.17

観てきた展覧会備忘録(2/9〜2/15)


HPは各々の美術館等施設で随時更新されます。
予めご理解ください。

⚫︎コレクション展 ベスト・オブ・ザ・ベスト
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2015年1月31日(土)〜2015年5月17日(日)
ブリヂストン美術館 京橋
「ブリヂストン美術館といえば、これ」という代表作があなたをお迎えします。ぜひもう一度ご覧ください。

ビル新築工事の為、数年にわたって休館になります。
リニューアル開館が楽しみとともに、暫らく寂しいですね。
何時もは企画展のついでにサラッと観て居たのですが、じっくり見てきました。
もう一度行く予定。


⚫︎「特別展 デミタス コスモス ~宝石のきらめき★カップ&ソーサー~」
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2015年2月7日〜4月5日
三井記念美術館 日本橋
デミタスは、食後に濃い味わいのコーヒーを飲むための、フランス語で半分のカップを意味する小ぶりの器です。
東京在住の鈴木康裕・登美子夫妻が40年にわたり1点ずつ収集された、優雅で愛らしい、また日本の喫茶の楽しみにも通じるデミタスの世界をお楽しみください。

私にとっては、新鮮な世界でした。
可愛い、豪華絢爛、そんなデミタスが300点。蒐集のエピソードも微笑ましくて、館内は幸せ空間。

⚫︎LIXILギャラリー 京橋
~2月21日(土)
・タイルが伝える物語-図像の謎解き- 展Stories Told by Tiles
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キリスト教、イスラム教、儒教などの教え、物語を図像としてタイルに・・・解説を読みながら、LIXILギャラリーならではの企画。

・「クリエイションの未来展」 第2回 「宮田亮平展 -海へ-
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イルカの群れが躍動するオブジェ、金属的な輝きと装飾的な面白さ。

伊藤慶二展 <つら>シリーズ
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造形作品で2008年より制作されている《つら》シリーズの10点を展示。

⚫︎「1930-1985 没後30年 ロベール・クートラス展 夜を包む色彩 カルト、グワッシュ、テラコッタ」
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 前期:2月8日(日)~22日(日)
 後期:2月28日(土)~3月15日(日)
※会期中、展示替えは予定しておりません。
渋谷区立松濤美術館
パリ・モンパルナスで生まれたロベール・クートラス(1930-1985)は苦学の後、画廊に見出されますが折合いがつかず決別、密室で孤独な作業をつずけます。そこで、6000枚にも及ぶカルト(タロットカードの様に切りぬいたボール紙に描いたもの)を作ります。カルトの他、グワッシュ、テラコッタなどの展示。画材と、色彩、フォルムに不思議な魅力を感じました。
「2015 松濤美術館公募展」と共催。

⚫︎江戸の暮らしと伊万里焼展
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1月6日〜3月22日
戸栗美術館 渋谷(松濤)
秀吉の朝鮮出兵のおり、鍋島藩に渡った朝鮮陶工に始まる初期伊万里から古九谷、金襴手、柿右衛門様式など、歴史的経緯、大名、輸出、豪商など所有者変遷などによる器形、模様の変化を概観。地味ながら味わい深い展示。


⚫︎第18回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展(終了してます)
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2015年2月4日(水)から2月15日(日)
国立新美術館を中心に、周辺施設でも・・・
この芸術祭、かつてはゲーム会社の参加もあり家族連れで遊びに来ている光景もみられましたが、今年は学生の作品もなかった。受賞しなかっただけ?
電磁波の視覚化・音響化、ドローン、3D、GPS応用インタラクティブゲームなどなど、イノベーションと社会環境とアートの組合せ作品が目立った。
勿論、アニメも、漫画も・・・・3年掛かりで作り上げたアニメも素晴らしかった、アナログも生きている!
毎年必ず観に行く展覧会。


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2015.02.11

観てきた展覧会備忘録(2/2〜2/8)

観てきた展覧会(2/2〜2/8)
HPは各々の美術館等施設で随時更新されます。
予めご理解ください。

⚫︎パスキン展 -生誕130年 エコール・ド・パリの貴公子-
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2015年1月17日(土)~3月29日(日)
パナソニック汐留ミュージアム
真珠母色がとても魅力的。
「パスキンは、画家である前に素描家であり、そうあり続けた」
彼もまた、狂乱の時代を生き、そして自死した画家。


⚫︎難波田史男の世界 イメージの冒険(終了してます)
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2014年12月6日(土)~2015年2月8日(日)
世田谷美術館 1階展示室
何年か前のオペラシティーミュージアムの展覧会より、こちらの展示の方が良いと思いました。学園紛争の前後で、明らかに表現が変わった様だ。
大学に入る前の作品が奔放で良いな〜と思いました。
32歳の死は若過ぎた。


⚫︎世田谷に住んだ東宝スタジオゆかりの作家たち
ミュージアム コレクションⅢ
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2015年1月4日~4月12日
世田谷美術館 2階展示室
婦人公論の表紙を飾った有名画家が描いた女優作品等展示。
次回の企画展お予告編ですかね?
東宝スタジオ展
映画=創造の現場
2015年2月21日~4月19日 1階展示室


⚫︎茶道具取合せ展
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2014年12月13日[土]―2015年2月15日[日]
五島美術館
お勧めの展覧会。利休、織部とその周辺の人々と作品。
往時の茶人の緊張感が、私には感じられました。

⚫︎土門拳に捧ぐ 三好和義写真展「室生寺」(終了してます)
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2015年1月28日(水) ~ 2015年2月8日(日)
和光ホール | 銀座・和光
土門拳の『古寺巡礼』に掲載された室生寺の写真に衝撃を受けて写真家になろうと決心し
高校時代から通い始めて40年。手漉き和紙にインクジェットでプリント、仏像の気の香りがしそう・・・素晴らしい作品。
三好和義の新たな一面を見ることができた。


⚫︎飯嶋桃代展(第9回シセイドウ アートエッグ)
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2015年2月6日(金)~3月1日(日)
資生堂ギャラリー 銀座
「飯嶋桃代は、一貫して「家族の記憶」をテーマに作品を制作しています。
家型のパラフィンワックスの中には、かつて使われていた古食器が閉じ込められています」


⚫︎山本基展『原点回帰』
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2015年1月30日(金)-3月1日(日)
ポーラ ミュージアム アネックス|銀座
世界で唯一無二、塩の芸術を創り出す山本基の作品を展示。
展示後、塩は海に帰される。
作品の緻密な造形に圧倒される。


⚫︎2014年 第88回 キネマ旬報ベスト・テン第1位 映画鑑賞会と表彰式(終了してます)
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2月7日、文京シビックホール・大ホールで開催されました。
11時〜19時40分の長丁場、疲れたけど、楽しかった。
上映映画
◦文化映画ベスト・テン第1位作品
「鳥の道を越えて」
◦外国映画ベスト・テン第1位作品
「ジャージー・ボーイズ」
◦日本映画ベスト・テン第1位作品
「そこのみにて光り輝く」
上映後、表彰式が行われました。
個人賞
◦主演女優賞 安藤サクラ ◦主演男優賞 綾野剛 ◦助演女優賞 小林聡美
◦助演男優賞 池松壮亮 ◦新人女優賞 門脇麦 ◦新人男優賞 東出昌大
◦監督賞 呉美保「そこのみにて光輝く」 ◦脚本賞 高田亮「そこのみにて光輝く」
◦外国映画監督賞 クリント・イーストウッド「ジャージー・ボーイズ」

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2015.02.08

2014年 第88回 キネマ旬報ベスト・テン第1位 映画鑑賞会と表彰式

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昨日2月7日に開催された「2014年 第88回 キネマ旬報ベスト・テン第1位 映画鑑賞会と表彰式」に行ってきました。 
今回は文京シビックホール・大ホールでの開催でした。

上映映画

◦文化映画ベスト・テン第1位作品
「鳥の道を越えて」

「祖父が指さした山の向こうには、 失われた鳥猟の世界がありました。 猟後67年を経て、鳥と人間の関係を改めて見つめ直すドキュメンタリー」

カスミ網などの鳥猟は知識としてはありましたが、より深く歴史、地域性、生活とのかかわりが、目から鱗の感。
いい映画だった。



鳥の道を越えてのオフィシャルサイトはこちら

◦外国映画ベスト・テン第1位作品
「ジャージー・ボーイズ」


「犯罪に手を染めるような貧しい地区の出身だったザ・フォー・シーズンズのメンバー、音楽に出会って努力するようになり、彼らの歌は世界中で大ヒット、そして彼らの名曲に秘められたストーリーとは・・・」

アーティストの伝記ものは大好きでよく見ます。
新鮮味はなく平凡な作品ともいえるけど、でも楽しい、懐かしい。
日本でこの類の作品は少ないですね~何故なんだろう?

ジャージー・ボーイズのオフィシャルサイトはこちら


◦日本映画ベスト・テン第1位作品
「そこのみにて光り輝く」

41歳で亡くなった佐藤泰志さんの長編小説が原作で、北海道・函館を舞台に、格差社会の底辺で貧困にあえぐ女性と心に傷を抱える男性が出会い、厳しい現実のなかで愛を求めて生きる姿を描いた物語です。

正直に言って「う~ん」と考えてしまった映画。
印象に残る映画であることは確かだけど。


そこのみにて光り輝くのオフィシャルサイトはこちら


上映後、表彰式が行われました。
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クリント・イーストウッドが来てたらよかったのに・・・


分かったようなことは言えませんね、知らない人が殆どだった。
もっと映画を観ないとね・・・・・

個人賞
◦主演女優賞
安藤サクラ
百円の恋
0.5ミリ

◦主演男優賞
綾野剛
白ゆき姫殺人事件
そこのみにて光輝く

◦助演女優賞
小林聡美
紙の月

◦助演男優賞
池松壮亮
愛の渦
海を感じる時
大人ドロップ
紙の月
バンクーバーの朝日
ぼくたちの家族

◦新人女優賞
門脇麦
愛の渦
シャンティ デイズ365日、幸せな呼吸
闇金ウシジマくん Part2

◦新人男優賞
東出昌大
アオハライド
寄生獣
クローズEXPLODE
0.5ミリ


アオハライド
寄生獣
クローズEXPLODE
0.5ミリ

◦監督賞
呉美保
そこのみにて光輝く

◦脚本賞
高田亮
そこのみにて光輝く

◦外国映画監督賞
クリント・イーストウッド
ジャージー・ボーイズ

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2015.02.06

観てきた展覧会備忘録(1/26〜2/1)

HPは各々の美術館等施設で随時更新されます。
予めご理解ください。

⚫︎新印象派―光と色のドラマ Neo-Impressionism, from Light to Color
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2015年1月24日(土) ~ 3月29日(日)
東京都美術館
「モネ、スーラ、シニャックからマチスまで」とコピーにはありますが、印象派、新印象派、フォーブへの変遷がよくわかる展示になって居ます。どの位置(距離)から作品を見るのがいいのかな〜なんて・・・クロスの装飾的な作品が気に入った。クロスの作品はフォーブの誕生への大きなヒントになっていると思った。

⚫︎特別展「みちのくの仏像」
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東京国立博物館
本館 特別5室
2015年1月14日(水) ~ 2015年4月5日(日)
東北の三大薬師と称される、黒石寺(岩手県)、勝常寺(福島県)、双林寺(宮城県)の薬師如来像をはじめ、東北各県を代表する仏像が出品されてます。
震災時のエピソードも解説にあり、あの日を忘れてはいけない!と痛切に感じました。
惚れ惚れするお姿と言うより、個性的な魅力に東北の人々の思い、祈りのかたちを偲びました。立派な?円空仏も展示されて居ました。


⚫︎特別展「3.11大津波と文化財の再生」
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東京国立博物館
本館 特別2室・特別4室
2015年1月14日(水) ~ 2015年3月15日(日)
復興のための作業は多岐にわたるんですね、地道な努力はここにも・・・・
以下、HPの解説。
2011年3月11日、東日本大震災による大津波は、地域の文化を支えてきた文化財にも甚大な被害をもたらしました。震災後、東京国立博物館は、陸前高田市立博物館、岩手県立博物館やその他の機関と協力し、被災文化財の再生に取り組んできました。本展覧会では、これまでの約4年にわたる成果と現状を紹介し、被災文化財再生への取り組みをお伝えします。

⚫︎第63回 東京藝術大学 卒業・修了作品展(終了してます)
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東京都美術館/大学美術館/大学構内
2015 年 1 月 26 日(月)-1 月 31 日(土)
学生生活の集大成として毎年恒例の作品展。
学生の作品を見るのも楽しい、膨大な作品で疲れたけど・・・
写真、たくさん撮ってきた。


⚫︎天才陶工 仁阿弥道八
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2014年12月20日(土)~2015年3月1日(日)
サントリー美術館
仁阿弥道八(にんなみどうはち)(1783~1855)は、京都の陶工・高橋道八家の二代目にあたり、清水五条坂を拠点に活躍した京焼の名工です。茶道具から、食器、置物など彫塑的な作品にいたるまで多くの魅力的な作品を残しました。
以上のHP解説の通り、仁精、乾山に倣った作品等々広範囲の作品が楽しめました。
器用過ぎたのかな〜と言う感じも。

⚫︎活動のデザイン展(終了してます)
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2014年10月24日(金) - 2015年2月1日(日)
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この美術館は撮影可の場合が多いのですが、今回は、動画も可でした。
普通のおばーちゃんが編んで溜めこんだセーター、製品のちょっとした工夫のデザイン、地雷処理装置、宇宙の音のオルゴール等々、過去現在未来、庶民、科学、戦争、あらゆる分野に観られるデザインの諸相、新発見も沢山!でした。
HPから、
ジャーナリストの川上典李子と、アートとデザインのキュレーターとして活躍する横山いくこのディレクションのもと、10ヶ国以上から24組のクリエーターによる多彩な活動が揃います。本展を通して、変動する世界におけるデザインの可能性を感じてください。


⚫︎TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三展覧会
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2015年1月23日(金)~3月28日(土)
TOTOギャラリー・間(ま)|TOTO
http://www.toto.co.jp/gallerma/
都庁舎、代々木競技場、広島平和会館原爆記念陳列館等々最も著名な建築家ですね。
丹下健三が撮り続けた、建築現場、欧州旅行、桂離宮等々の35mmフィルムベタ焼きの展示です。
映像放映もあります。
会場が混んでいるとちょっと大変です。


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2015.02.02

映画「幸せのありか」

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この映画は岩波ホールで2014年12月13日(土)~2015年2月13日(金)まで上映されています。
映画幸せのありか」のHP

とある施設の大扉が開く、付き添いの女性に車いすを押されてマテウシュが入ってくる。
正面にはテーブルを挟んで数人の男女が並んで座っている・・・・・・

時は遡って、1980年、幼少のマテウシュと医師と母親
マテウシュは「植物のような状態」と宣言されてしまう。
両親は必至に治療の手立てを得ようと手を尽くすが、あきらめざるを得ない。

兄・弟・姉を含めた6人家族、両親は愛情を込めてマテウシュてを育てる。
マテウシュはお父さんが大好きだ、天文学者、修理工・・・・いろんな人間に見えてくる。
しかし、お父さんは早くして亡くなってしまう。
「大丈夫だ」といつも優しく言ってくれた。
「男が怒ると時はテーブルを拳で叩くんだ」とたちの手をつかんで教えてくれた。

思春期を迎えたマテウシュ、隣のアパートの 可愛い女の子 はお好みだ・・・・窓越しにじっと見つめて・・・
やがて、二人は連れ立って遊びに出掛けたり、話し込んだりと、楽しい時間を過ごす。
しかし、その女の子は家庭の事情を抱えた 母と共に引っ越してしまう。

時は経ち、兄は結婚、弟は船員とになり、老いた母とマテウシュの生活。
家族が集まるとマテウシュの将来が話し合われるようになる
「誰が彼の面倒を見るの?」

結局、マテウシュは人里離れた専門施設に預けられ、一週間に一度母が訪れるという生活が始まる。
思いに任せぬ鬱屈した生活の中、看護師の胸のランク付けぐらいが楽しみ・・・
ボランティアとの恋もあるが、ちょっとワケありで・・・

そんな施設での生活の中、マテウシュに大きな転機が訪れる・・・・・


大感動と言うほどの話では無いし、よくあるパターンの進行ですが、役者が素晴らしい、不思議に泣けて困った。
マテウシュを演じた ダヴィッド・オグロドニック の名演に感動したのかもしれない。

そんなに多く見ているわけではないのですが、ポーランド映画は役者が気になる、イイナ〜
エンドロールで役者と本人のツーショットが流れる。


Chce sie zyc
製作年 2013年
制作国 ポーランド
配給 アルシネテラン
上映時間 107分

監督
マチェイ・ピェプシツァ
脚本
マチェイ・ピェプシツァ
音楽
バルトシュ・ハイデツキ

キャスト
ダヴィッド・オグロドニック ーマテウシュ
ドロタ・コラク ーマテウシュの母
アルカディウシュ・ヤクビク ーマテウッシュの父
カミル・トカチ ーマテウシュ(少年時代)
カタジナ・ザヴァツカ ーマグダ
アンナ・ネフレベツカ ーヨーラ

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