日本国宝展
この展覧会は東京国立博物館平成館 特別展示室で2014年10月15日(水) ~ 2014年12月7日(日)まで開催されています。
先週行ってきたのですが、平日(12時頃)なのに入場90分待ち、会場内では、金印を見るために、更に40分も列ばなければならないという大混雑の企画展。最終日の12月7日迄は20時迄開館時間が延長されるようです。初見でない作品も結構ありましたが、色々な意味で重みのある展示品に当然ながら満足、空いていたらな〜
この手の展覧会は開催直後に行くというのが鉄則、今回は作戦ミスでした。
(金印の展示は11月30日で終了しています)
期間が限定的な展示品もかなりあります。
トーハクでは過去に三回国宝展が開催されていて、今回は14年ぶりだそうです。
入場して直ぐ、仏足石に続き玉虫厨子の展示です。
子供の頃、はるか昔、教科書に載っていた玉虫厨子・・・単眼鏡持参で隅々まで見回してきました。
仏教説話に基づく図像の解説を読みながら皆さんに押されながら、熱心に観察。
玉虫厨子 飛鳥時代 7世紀 奈良・法隆寺
そして、ほとんど進まない列に加わって、仏具、刀剣、書、考古資料、陶磁器、蒔絵等の工芸、沖縄紅型、仏像彫刻、土偶と、重みのある展示品を鑑賞。
トーハクで過去に「土偶展」が開催されましたが、本展では期間限定で国宝5点のそろい踏みです。
それこそ、日本オリジナルの(ですよねぇ~)造形美ですね、最近ますます人気ですね。
ユーモラスな造形にも、人々の願いが込められているんですね。
素晴らしい絵画作品もたっぷり
山越阿弥陀図 鎌倉時代 13世紀 禅林寺
実に美しい絵画ですね。
あの蓮の上に乗せて連れて行ってくれるんですよね~
中国の絵画、書も数点展示されています。
この作品は、東洋館で何度か見ました。
紅白芙蓉図 李迪筆 中国・南宋時代 東京国立博物館
彫刻作品展示会場も人気です。
善財童子立像 (文殊菩薩および眷属のうち) 快慶作 鎌倉時代 奈良・安倍文殊院
雲に乗って文殊菩薩を先導しているんですね、風に衣がたなびいています。
普賢菩薩騎象像 平安時代 12世紀 東京大蔵財団
大蔵集古館に行くと無造作?に置いてある普賢菩薩騎象像がケースに収まって展示されていると何かしげしげと観察したりして・・・・
何度か行きたかったのですが、長時間並ばなくてはならないのと、会場内の渋谷スクランブル交差点状態の混雑を考えると、考えてしまいますね。
HPから
国宝 土偶 合掌土偶 縄文時代(後期)・前2000~前1000年 青森県八戸市風張1遺跡出土 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館蔵
日本には、美術的、歴史的に貴重な意義を有する文化財が数多くあり、中でも世界文化の見地から、高い価値をもつものを、類い稀な国の宝として、「国宝」に指定しています。本展覧会は、これら国宝の中で、人々の篤い信仰心が結実した文化的遺産を集め、日本文化形成の精神を見つめ直すことを試みた壮大な展覧会です。祈りをテーマに、仏や神と、人の心をつなぐ役割を担ってきた絵画・彫刻・工芸・典籍・考古資料などを展示し、日本文化の粋の結集をご覧いただきます。人々の祈り、信じる力が、どのような形を結び今に伝わるのか、国宝と私たちとの、時空を超えた対話が始まります。
本展覧会には、正倉院宝物が特別出品されます。祈りを込めて東大寺大仏に捧げられた品々は、長い歴史の中で大切に継承され、まさに国の宝として価値高いものといえるでしょう。天皇陛下の傘寿を記念する年にあたり、国の宝の数々を、ひろく多くの方々にご覧いただければ幸いです。
展示構成は以下の通りです。
第1章 仏を信じる
第2章 神を信じる
第3章 文学、記録にみる信仰
第4章 多様化する信仰と美
第5章 仏のすがた
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