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2014.12.29

観てきた展覧会ベストテン2014

今年は投稿が殆ど出来ず反省です。

思いつくまま、以下に10の企画展を選んでみました。
順位は付けませんでした。
今年は(今年も?)難しかったです。

ラファエル前派展
Rafaeru
森アーツセンターギャラリー
2014年1月25日~4月6日
端的にジョン・エヴァレット・ミレイ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハント、彼らの作品が好き。
相関図?(関係)も興味を引いた。

江戸の衣装競べ ―国立歴史民俗博物館 野村コレクション―
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町田市立博物館
2014年9月13日~11月3日
美術商 野村正次郎旧蔵品のうち、江戸時代女性の小袖・装身具を通史的に紹介、女性が互いに衣装の美しさを競いあう衣装競べになぞらえて、武家・町人女性の装いにみる美意識の相違を探る。野村コレクションの素晴らしさ・・・江戸時代にタイムスリップしたくなった!

菱田春草展
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東京国立近代美術館
2014年9月23日~11月3日
「日本画を変えたい」菱田春草は15年の画業の中で追及し続けました。
蒙老体に始まり、洋画絵具の取入れ、色彩理論の応用(点描、色彩対比)等々探究は尽きません。気温、湿気までが伝わってくるような空気感が素晴らしい。


鬼才の画人 谷中安規展 ―1930年代の夢と現実
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町田市立国際版画美術館
2014年10月4日~11月24日
町田市立国際版画美術館
刻々と変わる政治・社会に生きた奇人画家の作品を通して1930年代という時代を考える。
この時代の作品は、妙に懐かしい。


東山御物の美-足利将軍家に至宝-
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三井記念美術館
10月4日~11月2日
中世以降の日本人の美意識の規範となた唐物秀品の数々、皆さん単眼鏡をもって熱心に鑑賞してましたね~
展示替えが頻繁で、何度も通われて方も多かったですね。伝 徽宗の<猫図>は最終日迄の3日間のみ急遽特別展示でしたね、図録にも載ってませんね。


日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展
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国立西洋美術館
2014年10月7日~2015年1月12日
類似する形態の反復によって絵画を構成する「パラレリズム」(平行主義)、人々の身体の動きや自然のさまざまな事物が織りなす、生きた「リズム」。「リズム」の絵画は刺激的で新鮮だった。

ウィレム・デ・クーニング展
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ブリジストン美術館
2014年10月8日〜2015年1月12日
ジョン・アンド・キミコ・パワーズ・コレクションからの、1960年代の女性像を中心とした作品群の展示。キャンバスに紙を貼った画面を滑らす勢いある筆触、その質感が新鮮だった。色彩バランス、抽象具象のバランスも好み。

白絵(しろえ) -祈りと寿(ことほ)ぎのかたち-
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2014年10月11日~11月16日
神奈川県立歴史博物館
人の一生のさまざまな場面に現れる〈白〉の造形、そこに、どのような祈りが込められていたのか。白一色による表現を選び取った「白絵」という〈かたち〉に注目し、人々の意識の奥底に受け継がれた、祈りと寿ぎの美のあり様を考える。この視点が素晴らしかった。

存星-漆芸の彩り
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五島美術館
10月25日~12月7日
存星(ぞんせい)をこれだけ集め展示した企画展を観るのは初めて。
利休も3点ほどしか目にすることができなかったとか・・・室町時代から珍重された唐物漆器の存星ですが、字の当て方も色々、存星そのものの定義も時代とともに拡がりを持ってきたようです。存星の系譜を検証した注目の企画展。


ヒカリ展
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国立科学博物館
2014年10月28日〜2015年2月22日
光もの?で溢れ返る年末、そもそも光って何?から宇宙、オーロラ、光る鉱物、昆虫。
遺伝子組み換えによる光る花、光るカイコ、シルク、テンション上がりっ放しの展覧会。
青色発行ダイオード実用化によるノーベル物理学賞3氏の記念すべき年に・・・


次の展覧会も良かった。

「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」 
日本科学未来館


ボストン美術館 ミレー展 傑作の数々と画家の真実
三菱一号館美術館

シャヴァンヌ展
Bunkamura ザ・ミュージアム

チューリヒ美術館展
国立新美術館

ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」
世田谷美術館

ウフィツィ美術館展
東京都美術館

「東北のおかざり展ー神宿りの紙飾り」
多摩美術大学美術館

バルテュス展」 
東京都美術館

超絶技巧!明治工芸の粋 村田コレクション一挙公開
三井記念美術館

こども展 名画にみるこどもと画家の絆
森アーツセンターギャラリー


ヴァロットン展
三菱一号館美術館

ジャン・フォートリエ展
東京ステーションギャラリー

ザ・ビューティフルー英国の唯美主義1860-1900
三菱一号館美術館


アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」 
森美術館

東と西のキリスト教美術―イコン・西洋絵画コレクション―
玉川学園教育博物館

内藤礼 信の感情
東京都庭園美術館


長時間列ばされた展覧会。
特別展「キトラ古墳壁画」 東京国立博物館
台北 國立故宮博物院ー神品至宝 の白菜 東京国立博物館
国宝展 東京国立博物館
展覧会では無いですが「皇居乾通り通り抜け」

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2014.12.28

観てきた展覧会備忘録(12/22〜12/28)

◦天神万華鏡 
~常盤山文庫所蔵 天神コレクションより~
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渋谷区立松濤美術館
【会期】2014年12月9日(火)~2015年1月25(日)
2015年1月4日(日)~一部展示替え。
近所にも菅原神社はあります。
絵巻物になった天神、芝居になった天神等々で、菅原道真の諸相に迫ります。
 昭和18年、鎌倉に実業家・菅原通済により創設された常盤山文庫のコレクションから天神に関係する絵画・版画などを出展。開催記念鉛筆いただきました。

Bunkamura25周年記念 キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展 | 渋谷
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2014/12/23(火・祝)-2015/3/1(日)
*1/1(木・祝)、1/26(月)休館
クック40歳、バンクス25歳の第一回太平洋航海。搭乗員80数名の三分の一を失う大冒険でした。『バンクス花譜集』は、ジョゼフ・バンクス(1743-1820)が航海中に収集した植物標本と、現地で画家に描かせたドローイングをもとに制作された全743枚からなる豪華植物図譜です。航海資料展示と共に美しい図譜で往時を偲ぶ。

◦特別展「ヒカリ展」- 国立科学博物館
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2014年10月28日〜2015年2月22日
物理の復習。光その関連技術の広さ、進化にワクワク、時間をかけてじっくり楽しんだ。
もう、大満足の展覧会、絶対お勧め。
・宇宙と光
宇宙の誕生と光、宇宙からの光、太陽の光、磁気圏。
宇宙の誕生から観測、オーロラまで、宇宙の計り知れない魅力!
・地球と光
鉱物の光、生命と光。
蛍光鉱物、昆虫の構造色、蛍光たんぱく質の発見応用(光る花、光るカイコ(光るシルク))美しさに惚れ惚れ!
・人と光
「ヒカリ」って一体なーに?光の正体を探った科学者たちの貴重な著書を展示
ガリレオ、ニュートン、レントゲン、アインシュタインなど、多くの有名な科学者が挑んだ光の研究の歴史を、貴重な当時の著書の展示を通して紐解きながら、光の正体に迫ります。
物理の復習です。教科書なんか読んでるより、よっぽど良い!


◦企画展「ヨシモトコレクションの世界
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2014年 10月15日(水)~2015年 1月18日(日)
兎に角、この個人コレクションは凄い!(以下にHPから引用)
没後10年にあたって、ハワイで日系二世の実業家として大成功を収めたワトソンT.ヨシモト氏の生涯と、コレクションを構築した経緯について氏の残した標本・映像・写真を紹介するとともに、国立科学博物館によりコレクションの調査研究成果をあわせて展示します。


◦ネーデルラントの寓意版画|開催中の展覧会|国立西洋美術館
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2014年10月7日(火)~2015年1月12日(月・祝)
西洋美術館に行くとこの展示室は必ず観てきます。
今回は、ヘンドリク・ホルツィウスやヤン・サーンレダムら北方マニエリストたちが16世紀末から17世紀初頭に制作した寓意版画を特集。
この類の作品、何時も、我が知識の浅薄に悩まされます

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2014.12.26

内藤礼 信の感情

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この展覧会は東京都庭園美術館の新館ギャラリー1+本館で
2014 年11月22日(土)~12月25日(木)まで開催されていました。
すでに終了しています。

3年がかりの改修が終わりリニューアルオープンの初回企画です。
新館ギャラリーには一見何も描かれていないと思われるキャンバスが並べられています。そして床には小さな木彫の前に小さな鏡が置かれています。
真っ白い空間です。
何だ?とキャンバスを凝視すると何かが見え隠れします。なにこれ?通り過ぎてしまえばそれまで・・・木彫の存在にも気が付かないかもしれません。そして本館のところどころにも小さな木彫が・・・慌ててそのすべてを探し始めます。さて・・・・この美術館の空間に何をどう展示するか?
内藤礼の感性は見事でした。

HPから

じっと目を凝らし息を潜めて捉えようとする。そうして向き合ってようやく認識できたと思っても、またふとした瞬間に遠ざかって行ってしまう。でもそれは確かにそこにある――
「地上に存在していることは、それ自体、祝福であるのか」をテーマに探求を続けている現代美術作家 内藤礼の個展を開催します。時間の積層や人の過ごした気配を感じる本館、そしてその先に現れる新館のホワイトキューブ空間に、内藤礼の新作が命と色を吹き込みます。

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2014.12.22

チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地

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この企画展は 日本科学未来館 で平成26年11月29日(土)~平成27年3月1日(日)まで開催されています。


デジタルアートとデジタル遊園地、チームラボが目指す二つの方向性を融合した展覧会。
過去の展覧会で見ている作品も数点ありましたが、良いものは何度でも楽しめます。
インタラクティブをコンセプトにしているデジタル遊園地、魚の塗り絵をスキャナで取り込むと、大画面の海水で泳ぎだす等々の趣向で楽しさ満載。常設展も含めると、一日居ても飽きません。
アート、遊園地、科学のお勉強、ドームシアターで星空にどっぷり。老若男女、洋の東西を問わず全ての人が楽しめる未来館です。
私が観に行った日は雨の日なのに、そんな人々でいっぱいでした。
海外での評価も伝わってきます。
HPで全作品の動画が見られますが、是非出向いて実作を・・・
チームラボは作品の撮影に関しては原則OKの方針の様です。

以下に撮ってきた写真から・・・・

「踊る!アート」展

花と人、コントロールできないけれども共に生きる、そして永久に - TokyoPhoto_6


 
生命は生命の力で生きている

冷たい生命

花と屍 剥落 十二幅対
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世界はこんなにもやさしく、うつくしい
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Nirvana
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追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 ?
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  「学ぶ!未来の遊園地」展

まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたりPhoto_4

天才ケンケンパ
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光のボールでオーケストラ
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3D お絵かきタウン
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お絵かき水族館
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メディアブロックチェア
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つながる!積み木列車
小人が住まうテーブル
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HPの紹介文


デジタル領域を中心に独創的な事業を展開するウルトラテクノロジスト集団、チームラボが誇るデジタルアート作品と、全国の子どもたちを楽しませてきた「学ぶ未来の遊園地プロジェクト作品」、合計14点(予定)が一堂に会する、世界で初めてのイベントです。チームラボの創作活動を代表するこれらの作品のほか、新作も公開予定。20~30代の若い層はもちろんのこと、小学生以下の子供を持つファミリー層など、幅広い世代の方にお楽しみいただける展示構成です。
チームラボのデジタルアート作品がつくりだす新たな表現との出会いは、科学技術の新しい見せ方や、テクノロジーが切り拓く表現の可能性を感じさせてくれるでしょう。デジタル技術とアートの未来、そして日本文化の再解釈に思いを馳せてください。

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観てきた展覧会備忘録(12/15~12/21)

⚫︎高松次郎ミステリーズ
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国立近代美術館 竹橋
会期 2014年12月2日(火)~2015年3月1日(日)
今年お亡くなりになった赤瀬川原平、中西夏之とハイレッドセンターを結成して活躍していた時期もありました。実験的な作品が多く、ドローイング、製作メモ等も大量展示。高松次郎の謎に迫ろうという企画展。影シリーズの体験コーナーもあり、ここのみ撮影可です。アートの文脈、図学(遠近法)、哲学、数学等々広範囲から新しい視点を模索した作品、なかなか・・・でした。


⚫︎所蔵作品展 近代工芸案内 - 名品選による日本の美
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国立近代美術館 工芸館 竹前期:12/5(金)~2015/1/4(日) 後期:2015/1/6(火)~2/15(日)
収蔵作品のなかから約130点を精選し、以下の構成で展示。
明治から現代作家までの秀品を概観できます。
お勧めです。
「①世界に躍動した明治時代の工芸」、「②近代工芸が確立した大正から昭和前期頃」、「③民藝の個人作家」、「④戦後の工芸」、「⑤伝統工芸」、「⑥1980-90年代頃から現代の工芸」

⚫︎玉川学園創立85周年記念特別展 東と西のキリスト教美術―イコン・西欧絵画コレクションから
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玉川学園 教育博物館 町田市
後期 12/20(土)~2015/1/4(日)、1/12(月)、17(土)、18(日)
前期展示に引き続き観てきました。
この学園創立者の教育理念の元に収集されたイコンコレクションは素晴らしい。ロシアにおけるキリスト教の置かれた立場、歴史・・・イコンの役割。日本のキリスト教の歴史を思ったりしながら・・・隠れ切支丹、マリア観音像を思ったり。


⚫︎17th 未来を担う美術家たち <文化庁芸術家在外研修の成果>|DOMANI・明日展
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国立新美術館 六本木(乃木坂)
2014年12月13日(土)~2015年1月25日(日) 会場:企画展示室2E
過去に文化庁の「新進芸術家海外研修制度」で海外に派遣された若手作家(今回は12人)の作品を展示する毎年開催されている展覧会。毎年行っています。
手の込んだ作品が多く展示されていて楽しめました。一部分を除いて写真撮影可です。
チラシに使われている作品は入江明日香のもの。アニメっぽい、ポップなモチーフが過去と現在、時空を超えて交差する、よく見かける画風ではありますが、楽しいです。
青木克世の手の込んだ立体作品等々、他の作家の作品も十分説得力を持っています。

⚫︎シェル美術賞展2014
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国立新美術館 六本木(乃木坂)
【会期】 2014年12月10日(水)~23日(火・祝)
このサイトをご参考下さい。
【受賞】「シェル美術賞2014」グランプリに野原健司「いつも」 | Art Annual online
現代アートの"登竜門"として歴史と実績のある美術賞です。
平面作品ばかりです。圧倒的な作品をみつけるのはなかなか?ですが、個性と力量を見比べる、そして若手美術家の現在を垣間見る・・・そんな感じ。


⚫︎その他、町田市立国際版画美術館(大学版画展最終日)、町田市文学館ことばらんど(赤瀬川原平展最終日)の再訪。


番外編
⚫︎科学技術館 北の丸公園
近美に行ったついでに久しぶりに寄ってきました。この日は子供の集団で騒々しいことったら・・・日本未来科学館、上野の国立科学博物館と共にお勧め、誰でも楽しめて、勉強にもなります。
久しぶりですが、やはり楽しい。
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2014.12.15

観てきた展覧会備忘録(12/8〜12/14)


帰り道、夜の街はクリスマスイルミネーションで綺麗ですね。
どこも人でいっぱい 、賑わってます。


各々の美術館のHPは随時更新されます。
予めご理解下さい。


⚫︎ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで
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東京都美術館 上野
会期2014年10月11日(土) ~ 12月14日(日)
会期末に再訪しました。
《パラスとケンタウロス》他ボッティチェリの秀作が数点、再見できて良かった。特に<聖母子(海の聖母子)>が好き。その他の画家の作品も優品揃い。パトロン、メディチ家の興亡と共にルネサンス期の優品を堪能。
重量感あり。

⚫︎ Hermès — エルメス レザー・フォーエバー展
Erumesu
東京国立博物館 表慶館 上野
会期:2014年12月2日(火)~23日
表慶館では2009年にカルティエの展覧会も開催され、素晴らしいかった。
あまり縁が無いけれど、レザーの持つ魅力は確かに・・・・


⚫︎ 四国霊場開創1200年記念 祈りの道へ-四国遍路と土佐のほとけ-
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多摩美術大学美術館 多摩センター
期間: 平成26年11月22日(土)~平成27年1月18日(日)
朽ち果てそうな仏像等も展示されていて、四国遍路、民間信仰の素朴な風景と思いが伝わる良企画展。丁度、仏像の制作年鑑定をする専門の先生が作業されていて、その様子を見させて頂いた。


⚫︎東京駅開業百年記念 東京駅100年の記憶
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東京ステーションギャラリー
会期:2014年12月13日(土)~2015年3月1日(日)
東京のランドマークとも言える東京駅の歴史、建物の魅力を再確認出来る良い企画展。
東京駅周辺のジオラマ(50年毎の3点)も魅力。


⚫︎ウィレム・デ・クーニング展
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ブリヂストン美術館
八重洲
ジョン・アンド・キミコ・パワーズ・コレクションからの出展です。
いろいろ持ってますね〜
キャンバスに貼った紙の上をいきよいよく走らせた筆触のマチエールの妙と、色面の面白さ。抽象、具象表現のバランスも好み。
女性像をテーマにした作品が中心。
この美術館常設展のリニューアル?とても良い感じに・・・・こちらも楽しめた。


⚫︎版画の彩展2014 第39回 全国大学版画展
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2014年12月6日(土)~12月21日(日)
町田市立国際版画美術館
学生の作品を見るのも楽しいものです。
作品の販売もしています。今年は3000円に値上げ(去年迄は1000円で手ごろだったのに)
観客賞の投票も勿論してきました。
今年は?良い作品が揃った感じ。
ミニ企画展<マックス・クリンガーの銅版画>も開催。

⚫︎作品集出版記念 特集展示
銅版画家 清原啓子の宇宙
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八王子夢美術館
2014.11.30(日)- 2014.12.14(日)
物語性に拘り続けた夭折の版画家。
版画技法は完璧にマスターしているようだ、生きていたらと思うと残念。
習作、素描の展示も・・・20点に及ぶ試し刷りの展示は、画家の執念を感じさせる。

番外編
⚫︎上野動物園
東京都美術館からトーハクに向かう途中
天気が良かったので寄り道・・・パンダは運動場で(なのに)うつむき加減でじっとしていた。
「くらい!めっちゃくらい」と女の子たちがゲラゲラ笑。
動物園は、大好きでよく行きます。
皆が笑顔、そんな場所ですよね。


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2014.12.08

観てきた展覧会備忘録(12/1〜12/7)


観てきた展覧会(12/1〜12/7)
最終日にに滑り込んだ展覧会が目立つ一週間でした。

各々の美術館HPは随時更新されます。
予めご理解下さい。


⚫︎アーキテクツ/1933/Shirokane
アール・デコ建築をみる
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2014年11月22日(土)–12月25日(木)
会場:東京都庭園美術館 本館 白金台
⚫︎台内藤礼 信の感情
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ー2014年11月22日(土)–12月25日(木)
会場:東京都庭園美術館 新館ギャラリー1および本館 白金台
全面改修工事3年を経ての待ちに待ったリニューアル開館です。
写真撮影可(平日のみ)なので、私も含めほとんどの方がカメラ持参でバシャバシャ。
美しさが蘇った旧朝香宮邸アール・デコ建築の美しさを堪能、内藤礼の作品をさがしながら・・・

⚫︎松岡コレクション-うつわのもよう  
⚫︎水面を描いた画家たち
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松岡美術館 白金台
2014年10月8日(水)~12月21日(日)
陶磁器の模様解説を読みながら・・・・
絵画作品を観ながら・・・日本人が油彩で描く風景画、強烈な個性?って難しいな〜
庭の紅葉が綺麗だった。

⚫︎ふたつの時代-所蔵品でたどる「パリの日本人」 第一部
フジタのいる街角-巴里の誘惑、1910~30年代
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会 期:2014年10月25日(土)〜2014年12月7日(日)
目黒美術館
フジタを中心に前後巴里を訪れた画家の平面作品が所狭しと展示されていました。
当時の渡航資料、画家同士の交流資料等々も大量展示、エコールド・巴里、ひとつの時代を生きた日本人洋画家を思い起こすのもいいかなと・・・


⚫︎平成26年特別展 江戸時代の罪と罰
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会期 平成26年11月22日(土)~12月14日(日)
会場 国立公文書館 本館 竹橋
皇居の乾門通り見学後、此処と隣の近美にも行く予定でしたが、面白くて長居してしまい近美は中止。
入場無料、音声ガイド、目録共に200円、お勧めの企画展。
様々な判例等々面白かった。庶民の生活が目に浮かぶようだ、こういう時代だったんだな〜処刑方法なんて、怖い怖い。長谷川平蔵、鼠小僧の関連文書も・・・・河鍋暁斎捕縛の顛末も面白かった。

2014年度第Ⅱ期収蔵品展
「開館10周年 宮本三郎の仕事 1940’s-1950’s 従軍体験と戦後の再出発」
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8月9日(土) ~ 12月7日(日)
宮本三郎記念美術館 奥沢
宮本三郎の神話的な、装飾性豊かな作品がとても好きなのですが・・・・
今回は、戦争記録画家としての足跡に焦点を当てて作品を展示していました。
「戦争記録画にどのような気持ちで取り組んでいたのか」もキャプションにありました。
現地で兵隊をモデルにしたデッサンには素晴らしい力量を感じました。裸婦画、風景画、肖像画、抽象性取り入れた作品も数点ありました。
天皇、皇后両陛下は6日午前、この企画展を鑑賞されたそうです。

⚫︎特別展 存星-漆芸の彩り
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10月25日[土]~12月7日[日]
五島美術館 上野毛
存星(ぞんせい)をこれだけ集め展示した企画展を観るのは初めて。
利休も3点ほどしか目にすることができなかったとか・・・室町時代から珍重された唐物漆器の存星ですが、字の当て方も色々、存星そのものの定義も時代とともに拡がりを持ってきたようです。存星の系譜を検証した注目の企画展。
庭園の紅葉も丁度見頃でした。

番外編
⚫︎天皇陛下の傘寿を記念した「秋季皇居乾通り一般公開」
12月3日〜12月7日
紅葉はあまり期待せず、乾通りの景観に興味を持って、混雑覚悟で行ってきました。60分程度並んで待たされましたが良い経験ができたと思います。宮内庁庁舎、皇居の一部がちらっと見えたり、局門(つぼねもん)道灌濠があったりで楽しかった。

⚫︎附属自然教育園 白金台
久し振りに巡った庭園美術館→松岡美術館→目黒美術館コース、紅葉の時期なので自然教育園にも寄って見ましたが、あまり紅葉は見られずで空振りでした。でも、この環境は貴重だな〜子供の頃から行ってるけど、昔はもう少し整備されていた

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2014.12.06

乾門通り抜け・秋

12月3日~7日までの5日間行われています。
乾門通りはどんな風景なんだろう?という興味で、混雑覚悟で行ってきました。
紅葉はあまり期待しませんでした。
行列に加わって60分ほどで入場、通り抜けて乾門を出るまで30分程度でしょうか、楽しかったですよ。


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駅から坂下門に向って歩いていくと、大行列が遠望、やっぱりか~

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そして人の流れが止まり、ここで4コースに行列が分けられます。

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順番に行列が誘導されて(何度か停止されて)やっとテント前に・・・
ここで、第1関門手荷物検査、第2関門ボディーチェック(と言っても金属探知機?で撫でるだけ)を通過します。
待たされる時間が長くなり、「行列誘導の順番が違う」と、私のグループの方々が言い出す・・・

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いよいよ中に入れると思いきや、ここでまた3列に(三つのグループに)並ばせられて、順次坂下門から入場ということになります。

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坂下門をくぐってすぐは広い通りです。トイレには行列。


いよいよ乾通りに向かいます。
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宮内庁庁舎

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宮殿の一部分が垣間見れます。

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富士見櫓でしょうか?

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蓮池参集所

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局門(つぼねもん)

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道灌濠

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振り向くと・・・

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乾門へ向かわないで、東御苑に右折する人の流れ。


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乾門が見えてきました。
遠くに北の丸公園の紅葉が見えます。

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乾門を出て振り向くと・・・・
ここから竹橋方面は人の流れでいっぱい・・・途中右折して皇居東御苑に向かう人がほとんど。
私は、東京都近代美術館と国立公文書館の企画展を観て帰る予定でしたが、公文書館の企画展が面白くて長時間滞在、近美は取りやめました。

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2014.12.04

東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の照明

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東京都庭園美術館が3年間の改修工事を終えて11月22日にリニューアルオープンしましたので早速行ってみました。
平日のみ撮影可でした。
撮ってきた写真から照明をまとめてみましたので、よろしければここをクリックしてご覧ください。


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2014.12.02

日本国宝展

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この展覧会は東京国立博物館平成館 特別展示室で2014年10月15日(水) ~ 2014年12月7日(日)まで開催されています。


先週行ってきたのですが、平日(12時頃)なのに入場90分待ち、会場内では、金印を見るために、更に40分も列ばなければならないという大混雑の企画展。最終日の12月7日迄は20時迄開館時間が延長されるようです。初見でない作品も結構ありましたが、色々な意味で重みのある展示品に当然ながら満足、空いていたらな〜
この手の展覧会は開催直後に行くというのが鉄則、今回は作戦ミスでした。
(金印の展示は11月30日で終了しています)
期間が限定的な展示品もかなりあります。

トーハクでは過去に三回国宝展が開催されていて、今回は14年ぶりだそうです。


入場して直ぐ、仏足石に続き玉虫厨子の展示です。
子供の頃、はるか昔、教科書に載っていた玉虫厨子・・・単眼鏡持参で隅々まで見回してきました。
仏教説話に基づく図像の解説を読みながら皆さんに押されながら、熱心に観察。
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玉虫厨子 飛鳥時代 7世紀  奈良・法隆寺


そして、ほとんど進まない列に加わって、仏具、刀剣、書、考古資料、陶磁器、蒔絵等の工芸、沖縄紅型、仏像彫刻、土偶と、重みのある展示品を鑑賞。


トーハクで過去に「土偶展」が開催されましたが、本展では期間限定で国宝5点のそろい踏みです。
それこそ、日本オリジナルの(ですよねぇ~)造形美ですね、最近ますます人気ですね。
ユーモラスな造形にも、人々の願いが込められているんですね。

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素晴らしい絵画作品もたっぷり
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山越阿弥陀図  鎌倉時代  13世紀  禅林寺
実に美しい絵画ですね。
あの蓮の上に乗せて連れて行ってくれるんですよね~

中国の絵画、書も数点展示されています。
この作品は、東洋館で何度か見ました。
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紅白芙蓉図  李迪筆 中国・南宋時代 東京国立博物館


彫刻作品展示会場も人気です。
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善財童子立像 (文殊菩薩および眷属のうち) 快慶作 鎌倉時代  奈良・安倍文殊院
雲に乗って文殊菩薩を先導しているんですね、風に衣がたなびいています。

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普賢菩薩騎象像   平安時代  12世紀  東京大蔵財団
大蔵集古館に行くと無造作?に置いてある普賢菩薩騎象像がケースに収まって展示されていると何かしげしげと観察したりして・・・・


何度か行きたかったのですが、長時間並ばなくてはならないのと、会場内の渋谷スクランブル交差点状態の混雑を考えると、考えてしまいますね。

HPから

国宝 土偶 合掌土偶 縄文時代(後期)・前2000~前1000年 青森県八戸市風張1遺跡出土 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館蔵
日本には、美術的、歴史的に貴重な意義を有する文化財が数多くあり、中でも世界文化の見地から、高い価値をもつものを、類い稀な国の宝として、「国宝」に指定しています。

本展覧会は、これら国宝の中で、人々の篤い信仰心が結実した文化的遺産を集め、日本文化形成の精神を見つめ直すことを試みた壮大な展覧会です。祈りをテーマに、仏や神と、人の心をつなぐ役割を担ってきた絵画・彫刻・工芸・典籍・考古資料などを展示し、日本文化の粋の結集をご覧いただきます。人々の祈り、信じる力が、どのような形を結び今に伝わるのか、国宝と私たちとの、時空を超えた対話が始まります。

本展覧会には、正倉院宝物が特別出品されます。祈りを込めて東大寺大仏に捧げられた品々は、長い歴史の中で大切に継承され、まさに国の宝として価値高いものといえるでしょう。天皇陛下の傘寿を記念する年にあたり、国の宝の数々を、ひろく多くの方々にご覧いただければ幸いです。


展示構成は以下の通りです。
第1章 仏を信じる
第2章 神を信じる
第3章 文学、記録にみる信仰
第4章 多様化する信仰と美
第5章 仏のすがた

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2014.12.01

観てきた展覧会備忘録(11/24〜11/30)

観てきた展覧会(11/24〜11/30)

各々の美術館HPは随時更新されます。
予めご理解下さい。

東山御物の美 足利将軍家の至宝
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三井記念美術館 日本橋
11月24日で終了しています。
伝 徽宗の<猫図>が最終日迄の3日間のみ特別展示されるということで、急遽最終日に行ってきました。菱田春草等の日本画家もこの作品を参考に描いているということです。単眼鏡で見ると、手振れで、猫の表情が動く感じで面白かった。
特別展示なので、図録にも記載無しです。
この展覧会、中世から続く日本画の源流となる唐物作品に惚れ惚れでした。
展示替えが何度もあり、その度に行かれる方がいました。
私は2回しか見に行くことができませんでした。

仁清・乾山と京の工芸ー風雅のうつわ
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出光美術館(東京・丸の内)
12月21日まで
仁清といえば、仁清黒、赤、金、銀で彩られた、装飾性豊かな作品が頭に浮かびますが、白釉による作品も素晴らしい事を再認識させてくれました。
大名家と、お公家さんの好みで使い分けていたんですね、納得でした。
乾山の初期作品からの変遷も面白かった。

東京駅開業百年記念
スペシャル・オープン・ウィーク : 駅の美術館で
楽しむ13日間

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東京ステーションギャラリー 東京、丸の内
11月30日まで
当日の閉館時間が迫っていたので、東京駅1/20模型でのプロジェクションマッピングをメインにザッとの鑑賞。工事資料、写真、多彩なワークショップも・・・


日本国宝展
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東京国立博物館 平成館〔上野公園〕
12月7日(日)まで
平日(12時頃)なのに入場90分待ち、会場では、金印を見るために、更に40分も列ばなければならないという大混雑の企画展。今後、最終日迄は20時迄時間が延長されるようです。初見でない作品も結構ありましたが、色々な意味で重みのある作品群に当然ながら満足、空いていたらな〜
一日居ても飽きない。
この手の展覧会は開催直後に行くというのが鉄則、今回は作戦ミスでした。
金印の展示は11月30日で終了しています。


チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地
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日本科学未来館 お台場
2015年3月1日まで
デジタルアートとデジタル遊園地、チームラボが目指す二つの方向性を融合した展覧会。
過去の展覧会で見ている作品も数点ありましたが、良いものは何度でも楽しめます。インタラクティブをコンセプトにしているデジタル遊園地、魚の塗り絵をスキャナで取り込むと、大画面の海水で泳ぎだす等々の趣向で楽しさ満載。常設展も含めると、一日居ても飽きません。アート、遊園地、科学のお勉強、ドームシアターで星空にどっぷり。老若男女、洋の東西を問わず全ての人が楽しめる未来館です。雨の日なのに、そんな人々でいっぱいでした。
上記HPで全作品の動画が見られます、是非・・・
出来れば出向いて実作を・・・

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